2007/12/28 - 2008/01/04
526位(同エリア1042件中)
きっちーさん
移動経路:
重慶→成都(三星堆博物館・青羊宮・杜甫草堂・武侯祠・成都動物園・昭覚寺・文殊院・永陵博物館)
→黄龍渓
→大足(宝頂山石刻・北山石刻)
→重慶(三峡博物館・桂園・曾家岩50号・紅岩村・徳意大(?)炸遺跡・十八梯・磁器口古鎮・文化宮・重慶動物園)
今回は・・タイトルどおりでござる。くすん。
昨日の疲れもなんのその。
まだ暗いうちに、目が覚めます。
つっても、体内時計7時なんで、身体がお仕事モード抜けてないってだけなんですけど。
成都の現地時間はマイナス1時間で、6時です。
なんか、寝なおすのももったいないし。
せこい性格が災いしているなー。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー
- 航空会社
- 中国国際航空
-
ベッドでごろごろしてるのもなんなので、朝のお散歩。
成都の朝は、まっくら!
イヤ、冬の6時は日本だって暗いが・・。
私の中では、7時。
大通りは車もまばらで、あの刺すような胸の痛みは、とりあえず治まっています。
咳が思い出したようにこみあげて、「空気悪いよな〜」と何度目かのつぶやきが、白い息と一緒にあたりを漂います。
今日は、パンダを見に行くので、動物園行きのバスが近くから出ていないものかと、バス停を探してうろつきます。 -
事前にバスマップがあると助かるのですが、そういうものは無いので、自分でバス停を探すしかありません。
ポイントは、
?大きい道路のバス停
?なおかつ、目的地につながってる道路のバス停
以上をふまえれば、なんとかなります。
バス停には、停留所がすべて載っているので、『動物園』というタイトルを探せば大丈夫!
2ヶ所くらい『動物園』行きの路線を見つけて、お散歩終了。 -
ホテルの朝食バイキングを楽しみ、歯磨きを済ませたら、さっそく出発!
パンダ、パンダ。成都といえば、やっぱりパンダ。
来たからには、見ておきたいのが人情というもの。
朝の散歩でチェックしておいた紅星路二段でバスに乗り、バス停を数えながら過ごします。
バス停には停まる場所が全部載っているので、地理に疎くても、数えていればちゃんと着くはず・・・・はず?
案の定どこまで数えたか、分からなくなります。 -
ここは素直に。
運転席を覗き込み、「すみませーん、動物園に着いたら、声をかけて頂きたいんですがー」・・いいオトナが『動物園』じゃあ、可愛ぶっても無理があります。限界です。
「しょーがねえなー。この観光客は〜」という表情ありありの運転手さんでしたが、きちんと声かけをしてくれて、無事に動物園前に到着。
謝謝、おじさん! -
ついたぞー!
-
早いせいか、誰もいません。
開いてなかったりして(笑)。 -
大丈夫。
無問題(それは香港)。
中国の動物園は開園時間がやったら早いので、ここ成都動物園も8:00からやっております!
入ってすぐ目に飛び込んでくる『慶祝元旦』!
お正月ってかんじですね。 -
さっそく、園内へ。
フツーこういう親子連れで来るトコだよなあ(反省)。 -
むむ、やっぱり広そ。
いやん、のど痛いからあんまし歩きたくない。
どうするか、いろいろ見たいんだけどなー。←なんだかんだで動物園好き
まあ、パンダ目当てだからいっか。 -
入り口から続く、園内の売店もまだ開いていないお店がほとんど。
やっぱ、早すぎたかも。
でも、中国の動物園は早朝からやっているので、早く行ってゆっくりまわるのがおすすめっス。 -
この、ホラー映画にでも出てきそうな、おそろしげな池のむこうにみえるコンクリートの建物が、パンダ館!
-
めっちゃこわそう(笑)。
でも、おどろおどろしいシミのついた壁に、かわいいパンダの絵が描いてあったりするので、あなどれません。
入り口からすぐ左手にあるので、歩きまわらなくても済んじゃいます。
やるな、成都動物園。 -
大熊猫。
(ダーションマオ=パンダ!)
『中国特有(?)。野生大熊猫(?)居千海(?)2000〜3500米的高山竹林中・・・』←(?)は、パソコンで出てこない漢字
『中国特有の動物で、野生のパンダちゃんは海抜2000〜3500の高山にある竹林で生息している・・・』
中国語がまったく分からなくても、基本漢字ですから、なんとなく訳せます。
『寿命は25〜30年』
けっこう、長生きなんですね。 -
パンダ館のはずなのになぜか元気に動きまわっている、レッサ―パンダ。
わたしの中では、パンダではなくタヌキの仲間です。 -
おおっ!
いました、パンダです!
朝だから朝ごはん食べてますね。
ホントに、笹オンリーなんだなあ・・。
不思議な生き物です。 -
見た目クマっぽいから、ネズミとかリスとか鳥とかバリバリ食べてそうですが。
草食動物なんだなあ〜。 -
かわいいっ。
だれもいないからパンダひとりじめ!!
生き物じゃないよなあ〜。
ぬいぐるみが動いてるみたい〜。
あー、持って帰りて。 -
あんまり動かなさそうだから、飼うトコはせまくても大丈夫かもしれませんが、笹が用意できないか・・。
かわいいのう。 -
かわええのう〜!
-
ラブオーラを送っていたら、逃げられちゃいました。
-
じつは、これでもかってほど鬼のように撮影してきたんですが、いいオトナが恥ずかしいのでアップしません(笑)。自分用。
大満喫したところで、もうひとつの有名ドコロ。
『金絲猴』!
孫悟空のモデルといわれてる、お猿さん。 -
いた。
でも上すぎてどんなだか分からず。 -
パンダが見れたことで、9割終わった気分になっております。
成都に来てから、あいかわらず気管がシクシクと痛み、あまり歩きまわる気にもなれません。
あー、咽喉イテ。 -
あー、死ぬかも。
空気悪すぎで死んじゃうかも。
ヨロヨロしていると横っちょに、赤い門。
なになに?
『昭覚寺』?
あ!
バスターミナルの名前になってる、昭覚寺!
動物園とくっついてたんだーっ!
へええ〜。
門のトコには、切符販売のブースがあり、動物園からからそのまま入場できるようです。
どうしよう。
ちょー誘惑だわ。
寺に弱いからなあー。
パンダも見ちゃったしなー。 -
「ホントに9割パンダかいっ!」と、突っ込んでください。
さっそく入場。
ほおー。
けっこう広いんだなあ。
でも、いま自分、立っているのはどこなのだ?←方向オンチ -
『お寺』といっても、近所にある墓地つきのお寺さんとは全然雰囲気が違います。
たとえていうなら、胡同のお屋敷街か・・・故宮ってかんじ。
もちろんお寺さん、なんですけど。
故宮の東六宮(いわゆる後宮)みたいに、壁に仕切られて、立派な建物が続いています。 -
敷地の砂利道を歩いて行くと、左右を赤く分厚い壁がはさむように続き、時おり大きな門が口をあけています。
壁にあいた窓のようなのは、色とりどりのお線香を扱っている売店です。
敷地内に一度入ってしまえば、どこも無料で見学できます。 -
門のうちのひとつ。
道幅にくらべて、全体がでかくてフレームに入りきりません。
しゃがんだり伸び上がったりしながら、うまい角度を探すのに夢中になってたら、いつからいたのか。
3人の仲の良さそうな若いお坊さん達が、写真が終わるのをすみで待っていてくれてました。
はっ。
すんませんっ!
通っちゃって下さい!!
あわてて日本語で言うと、ニコニコしながら、
「どうぞ見てってください」
となかへ促すと、会釈して歩いていきます。 -
ほんじゃ、遠慮なく。
有名なお寺のわりに、お坊さんがフレンドリーな感じで意外です。
入ったとたんに、お線香と巨大ロウソクのくすんだ香りがふわりと肺を満たします。
ふー。
リラックス。
成都へ来てからはじまった、原因不明の気道の炎症はあいかわらずですが、古いお寺の落ち着いた雰囲気が、痛みをすこしだけ癒してくれるようです。 -
お。
日本語でもちゃんと解説がついてる!
最近、日中韓ではなんか観光の提携でもしたんでしょうか?
わりと、メジャーな観光地・施設では必ず読めるように工夫してくれてますよね。
ガイドさんのいない、ビンボーひとり旅には嬉しい心遣いです。 -
さきほどから、どこからともなく合唱が響いています。
読経なのか?なにかのハーモニーなのか?
どちらともつかない、微妙な旋律。
スピーカーで流れている場所もあったので、昭覚寺のテーマソング(?)なのかと誤解しそうでしたが。
正体はコレ!
尼さんなのか一般の信徒さんかは、わかんないのですが、女性達が袈裟をまとって歌いながら、広い中庭をぐるぐるまわっているのです。
動きに一定のルールがあるので、法事の一種だと思うのですが。
すごーい。
コレってみんな何してるんだろう?
ちなみに、ここで歌われていたものが、お寺の売店でCDで売ってました!
なんなのーっ。
名物?名物? -
『歩き方』でも紹介されている、昭覚寺大雄宝殿。
これも、おっきい!
ここがメインのようですが、昭覚寺には本当にいろいろ建物があります。
最盛期はそうとう大規模な寺院であったことが伺えます。
さらにいろいろ歩いてみます。 -
内部を撮影していいのかな?
お坊さん達が、とくにストップをかけないので、撮らして貰ってきました。 -
ここでも、きちんと解説プレートつき。
-
合唱まだ続いてます。
-
大雄宝殿にむかって、みぎて奥。
-
そこにあった、この建物!
-
すごくないですか?
まるで、竜宮城!
とがった屋根が波打つように折り重なって、空にそそり立っています。 -
例によって、ぐるっと一周してみました。
おっきい!
かっこいい!
なかどうなってるんでしょうね。
一泊してみたいなあー。
昭覚寺でいちばん気に入った建物でした。
ナマでみると迫力ありますヨ〜。
成都へおこしの際は、是非いってみてくだされ。 -
標識に書いてあるところは、だいたいチェックしたので、中心部へ戻ることにします。
成都動物園へはチケットを買い直さないと、再入場が出来ないので、昭覚寺の出入口を探します。 -
あった。
ありました。 -
お寺の前はフリーマーケット状態で、見渡してもバス停どころか、車も走っていません。
こりゃ、主要道路を探さなくちゃだわ。
しばらく道なりに。
ガソリン臭がする大きな道路にでると、途端に胸が痛くなります。
痛てぇ・・・。
肺がイテ。
20分ほど歩いてようやく中心部へ行く、路線バスに乗り込みます。
ひとりがけの席に腰を降ろして、ようやく一息。
咳が止まらないし、息が苦しい。
やばいよなーコレ。
風邪じゃないし。
カンペキに大気汚染にやられてる感じだ。
あまりの体調不良に、怖くなってきます。
「死んじゃったらどうしよう〜」 -
死んでも観光。
バスに揺られながら、窓の外の道路標識から、どこらへんを走っているのか見当をつけていきます。
中国は『○○北二路』とか『○○東三段』とか、東西南北道路名プラス数字で表わすことが多いので、通りの名前さえわかれば大体の位置が予想できます。
地図と睨めっこしながら、
「いまこの通りだから、地図外のこの位置。だとするとココで降りて、真っ直ぐ行けば文殊院につけるな」
ブツブツ・・・。
ひとりの世界に没頭しかけたとき、うしろの席にお母さんと小さい子どもが座ったようで、親の数え歌にあわせて甲高い声が耳元で響きます。
ふう。
ひとりがけに座って良かった。
人でなし扱いされるけど、子ども苦手だし。
中学生くらいデカくなったら、かわゆく感じるのだが。
ちっちゃい子は無理なんだよね。
あれを隣でやられたらかなわんワ。
うしろの歌声は、ますますボリュームアップで、周りの人がよく怒んないなと、怖くなってしまいます。
ちょっとやりすぎ。
散々、お遊戯ソングをがなりたてた母子がバスを降りていきます。
あ〜、うるさかった!
わたしの方も、『一環路』と『人民北路』がぶつかったあたりで、いったん降り、人民北路を真っ直ぐ進むバスへ乗り換え。
『万福橋』という停留所の名前があるので、地図で確認。
そこからなら、お寺まで歩いて行けそう。
『万福橋』停留所から徒歩に切り替え。
咳をしながら橋を渡り、『人民中路』を歩いていくと、『文殊院』の案内がみえてきます。
どうやら目的地へ到着! -
歩道の左手に、巨大な門がたっています。
ついたー! -
こちらが、文殊院入口。
黄色い壁が中国っぽくて好き。 -
気に入ったので、もう一枚。
-
入口はふつうですが、中はかなり広いみたいです。
-
中国語・日本語・ハングル・英語解説つき。
文殊院の由来が記載されています。
隋の時代、紀元605〜617年に建立。
当初は『信相』という名前のお寺さんでした。
唐・五代・宋・元・明にかけて壊されていき、明末期についには焼失!
清時代の紀元1697年に再建され、このとき『文殊院』と改名されました。
康熙帝が寺に『空林』という看板を贈ったため、『空林堂』とも呼ばれたそうです。
なるほど〜。 -
ちなみに文殊院が再建された1697年、日本は元禄、江戸時代!
時の将軍は徳川綱吉で、5年後の年末にはかの有名な『忠臣蔵』が起こったりしてます。
年末ごとに恒例で、しかも朝から長々とロングタイムで放映されて、そのうえビミョーに新作で、「もういい加減にしとけ」って感じですが。
それで潰れる番組がスタッフのお休みで、役者さんたちは年越しに少しは見入りがでるんだからと思えば、仕方ないか。ツタヤでも行くか。コワイの借りてこよっ。
という、あの『忠臣蔵』です。←フリが長いよ -
本当に黄色と赤でスゴイよな、と境内をプラプラしていた、その時!
ふと、ベルト通しを噛んでいるウォレットチェーンにぶらさがっていた、小物入れのチャックが開いていることに気づきます。
え?えっ?
名刺サイズで、複雑な刺繍が入ったこの小さなケースは、調理師学校の同級生の青木さんが、どこだったかを旅行したときに(忘れるか?)おみやげで買ってきてくれたもの。
パスポートのコピーや、いざって時のためのお金、あと糸が切れちゃってとりあえず入れておいた、玉石のペンダントトップが入っていました。
チャックで開閉できますが、勝手に口が開いたことは無く、便利なので旅をするときは必ず持参。
そのチャックが、開いている!! -
うぎゃー!
なんで開いてるんだー!
中身は無事か?!
あたふたと、中身を確認。
はじめて中国に来たときに、『雍和宮』in北京で買ったお守りの玉石は無事。
おー、落としてない。よかったー!
ちっちゃいものだから、あぶなかった。
ホッとして中身を確認すると、うっわ!やられた!! -
中国に行くたびに、使わなかったお金を再両替せずにセコセコためこんだ1000元と、きのう青羊宮の銀行で両替した中国元の一部、あわせて2000元がそっくり消えています!
かんべんしてーっ!
足にくるショックとは、まさにこの事。
嘘のような話しですが、いままで中国かぎらず、旅先でお金を盗まれたことなんて一度もありません。
なので、すっごいショック。
ああ、バスでうしろの席に座って騒いでた母子がそうだったんだな。
ああやって気をそらして、イスのすき間からチャック開けて盗っていったんだろうな。
今さら気がついてももう遅い。
観光客にみられないので、犯罪のターゲットになったことが無かったのですが・・・。
バスんなかで地図広げちゃったからなあ〜。それで、ばれちゃったんだろうな〜。
ゆらゆらと文殊院の柱にもたれて、あたまの中は金勘定。
重慶から帰国するまでくらいを目安に、まとめて両替してしまったので、本当に困りました。
あーどうしよう。
手元には1900元あるけど、ホテル代がおっきいし、移動にかかるお金とか、食事代は大したこと無いだろうけど、足りないだろうな。
また両替しなくちゃか・・。
あーやられた〜。
あまりの出来事に、見学もそこそこに文殊院をあとにします。 -
盗られたー。
盗られたー。
などと大騒ぎしているワリに、なぜか『永陵博物館』前に来ています。
観光?
あなた、警察は?銀行へ行かなくていいの?
ハイ、観光優先です。
だって、スリのせいで自分の予定を変えるなんて、腹立たしいんだもーん。
警察行くのも面倒だし。
宝石じゃあるまいし(持っとらんが)、現金なんてゼッタイでてこないって。
このスリ母子は、中国元オンリーで抜いており、いざっちゅーときのために入れておいた日本円や、売ればいくらかにはなるだろう雍和宮の玉石なんかには、一切手をつけていません。
つまり、足のつかないお金だけパクっていったのですから、探しようがありません。
くそー!
くやしいが、しょうがない。
ルパンに盗まれたと思えば・・・ちょっと嬉しいかも(喜)←ルパンはスリは致しません! -
文殊院から永陵博物館までは、お金もすられたので、いちばん安価なバス移動。
バス路線なんてもちろん分かりませんが、上のほうにも書いた通り、
?大きい道路のバス停
?なおかつ、目的地につながってる道路のバス停
の、鉄則!
万福橋まで歩いて戻り、橋の手前の北較場後街を左に折れます。
この道は、成都市内をぐるりと環状に走っており、道なりに行けば永陵博物館前につくことができます。
なんてったって、1元バス!
永陵前あたりのバス停をチェックして、三洞橋に停まるバスに乗り込みます。
まあ、間違えたら歩けばいいじゃん。
いくぞー! -
おめおめとスリにやられてしまいましたが、失点回復。
永陵博物館に、無事到着しました。
あー、すられたの思い出しちゃった。
あー、むかつく。
あー、どうしよ。
「ひどいよー。盗まれちゃったよーっ」
と、誰かに訴えたいのですが、あたりに人影はありません。いてもやらないが。
いやん、なんかさみしいな。 -
ひとりぼっちなので、はばかることなく写真を撮ってみたりして。
-
永陵博物館、といっても博物館があるわけじゃなくて、ようはお墓です!
・・・多少展示っぽいのもありますが、基本お墓。
『永陵(王建墓とも呼ばれる)は唐の滅亡後、五代十国時代の前蜀を切り開いた王建の墓で、中国で唯一の地上に建てられた王陵とされています。1961年、国務院は重要文化財に指定しました。
かつて永陵は漢代の司馬相如または三国時代の諸葛孔明が琴を弾いた所だと誤って伝えられていたが、1942年に王建の墓と分かりました。
王建は五代十国時代に傑出した封建統治者の一人とされています。紀元907年に、朱温によって後梁が建国されて、唐王朝が滅び、五代十国の時代になりました。同じ年の秋、60歳の王建が今の成都で帝位につき、史上では前蜀とされる大蜀を建国しました。王建は人材の養成と教育を重視し、領民を休養させ、安心して農業に打ち込ませる「閉関息民」という国策を施行していました。王建は農地の租税を軽減させ、農民達が農業に携わる意欲を高めていました。王建が在位していた時、大蜀の社会は安定し、経済も持続的に伸びていました。戦乱に満ちた五代十国の中で、大蜀は最も安定し繁栄していたとされています。
王建が死後に葬られた永陵の墓室は長さ20メートル余りで、前室、中室、後室という三つの部分に分かれています。この墓は、14個のアーチ型の赤い石が墓の支柱となっており、そのアーチには赤い石板がはめ込まれ、さらにアーチの上に土が積まれています。永陵は中国ではめったにない地上に建てられた陵とされています。
王建のひつぎは中室にある寝台状の場所に置かれており、中室の東、西と南の壁には琵琶、琴、太鼓、笙、くごなどの楽器を演奏する24人の楽人の姿が描かれています。
現在、永陵博物館には1334点の文化財が所蔵されており、その中で王建の彫像は歴代帝王の石刻彫像のうち、最古、最大で、保存状態が最も良く、国宝級の文化財とされています』
(『http://japanese.cri.cn/189/2006/12/04/1@80444.htm』より) -
もう一枚。
内部撮影不可なので、外観だけ。
お墓に入ると、だだっぴろい石の台がライトアップされており、石台の四方にはこまかい意匠が施されています。
奥へすすむとシンプルな、これまた石のベッドがありますが、骨みたいな死者を思わせるようなものは何もありません。
天井が高いぶん、なんだかガランとした印象。
観光客はおじさんと、連れの若いお姉さんだけ。
彼女が近づいてくると先ほどの後遺症か、知らない人とはなんとなく離れていたい。
ダメ、いまのオレに近づかないで。
スリに遭って、対人不信なんだから!
そわそわと、人から離れて見学し、そとから永陵をながめます。
規模がでかいだけで、土盛りスタイルっていうのは劉備のお墓と違いがないように思えます。
沖縄のお墓もこういうのと似たカタチだってきいた事があるけど。
似てるのかなー。
トイレを借りて、見学終了。
よっし、帰んべ。 -
金銭的にピンチではあるのですが、呼吸が苦しくなってきて、さすがにバスルートを探す気になれず、タクシーで四川賓館・西楼へもどります。
さて、再両替しなきゃ。
イタタタ、肺とふところが痛てーよう。
四川賓館・本館の通りをはさんだ向かいに、銀行があったハズ。
そこ行って来るかと、部屋でうがいを済ませ、ふたたび街へ出ます。
年の瀬のせいか、総府路の銀行は大行列。
両替窓口がどこかわからず、案内に立っている行員のお姉さんを呼び止めて、
「すいませーん、両替したいんですけどー。ウォヤオ、ホワンチェン(我要換銭)。エクスチェンジ、エクスチェンジ、プリーズ」
と、あやしげな声をかけます。
私的中国語、うったえるのは得意ですが、返事がわからず、あいかわらず。
「あのあの、チンシェザイ(請写在)?」
メモ帳を渡すと、『只有美元才能換』と行員さんはスラスラ書いて、英語でも言ってくれます。
「ジャパニーズマネー、ノーエクスチェンジ。アメリカンドル、オーケー」
ぬぅわにィ〜っ!
ドルは持ってないよーっ!
・・ショック。 -
ドルは強いの?
よくわかりませんが、日本円は両替不可のようなので、別の銀行へ行くことに。
成都の中心部でもある、天府広場あたりなら何軒だって銀行あるでしょ。どこだっていいや。
目についた銀行へ入ってみよ。
このときはまだ両替ができると信じて疑わず、余裕たっぷりのきっちーでした。
ところが!!
行けども行けども、どこの銀行入っても、
「両替はしてないんですよ。すみません」
と、言われてしまいます。
あまりのことに、「どうすりゃいいのさ〜」という表情に、同情してくれたんでしょうか。人民東路にある銀行の行員のお姉さんたちが、「○○銀行なら、やってるかもしれませんよ」と上東大街にある、銀行への地図を描いてくれます。
「謝謝っ!!」
さっそく地図の銀行へ行ってみると、やっぱりここも混んでいて、散々待ったすえ用件を伝えますが、窓口のお姉さんは困り顔で同僚を呼び寄せます。
い、いやな予感・・。 -
案の定、「対不起、小姐・・」。
いやだーっ!
聞きたくないーっ!
でも気になる〜!
なんですか〜っ?! 注)ココロの声です
行員さん曰く、『1月2号才可以換 今天没上班』
「年末なので、もう両替はどこの銀行も出来なくなっています。両替が可能になるのは、1月2日からです」
中国語と英語で丁寧に説明してくれます。
ただ、「できません」と言うのではなくて、本当に心配したようすで、親身に対応してくれたのですが・・・それに気づく余裕ももはやナッシング。
まじっすかー!
考えてみたら、今日は12/30(日)!
年末もいいトコ、銀行よくやってるよな。
あまりフツーにやってるんで、そこんとこスルーしてたぜ。
ああ、でも、どうしたらいいのだ。
1900元で1月2日まで、3日間!どうにかしのがなくては。
あー、どうしよ、どうしよ。
まてよ、ポジティブに考えれば・・・
新年1月2日には銀行窓口が開くって、さすが旧正月がメインの中国、西暦なんかホンの祝日程度ですか?そうか、そうですか。助かったぜ!うやっほーっい!
と、思えなくも無いが。
――ポジティブどころか、錯乱しています。
だめだ・・カードとか使えるかな・・・。ちゃんと、帰れるかな・・。めそめそ・・。
しょぼん、と肩を落として西楼まで帰ってくると、ホテルの玄関ではクリスマス飾りをはずし、お正月飾りと取り替える作業がおこなわれています。
はあああぁぁ〜。
年越せるのか・・?
あと3日〜っ!! -
なんといってもスリが悪いのですが、こんだけ知識として「観光客はやられやすい」と分かっていながら、油断していた自分にも、間の抜けた部分があったことは否めません。
こんなことが親に知れたら、「それみたことか、ひとり旅なんてやめなさい」って説教されるよな、きっと。
しょげてないで、散歩でもすっか。
メインストリートから、いっぽん裏の通りに建つ西楼の周辺。
どこかノスタルジックな雰囲気にあふれています。
果物を荷台に積んだ行商人が、あたりに呼ばわっていたり、背の低い潅木がずんぐりと、どこまでも道路のわきに並んでいます。
建物も高層建築は見当たらず、古い外観の個性的なビルや崩れそうな民家が軒を連ねます。
うーん、西安を思い出すなァ。
こーゆう下町っぽいトコ好き。 -
四川賓館・西楼の近くを徘徊していると、ななめ向かいに郵便局を発見。
中国で、郵便局って入ったことない。
お子様か!
と、突っ込まれそうですが、海外旅行は大人の冒険です。
ちょっとした施設に入るのも、ドキドキします。
中国によくある、ビニールのカーテンをめくり、なかを覗き込みます。
扉は開いており、電気もついていますが、受付窓口は全部閉まっているようです。
あれ、営業時間おわっちゃってるのかな?
首をかしげていると、「小姐」と制服姿の女性が声をかけてきます。
「なにか買いたいの?」
と聞かれたようなので、うなずくと、ガラスケースの前へ案内されます。
ケースの中は、中国の年賀状や、パンダのポストカードなどいろんな郵政グッズが!!
「えー、これ下さい!あとコレもいいなあ〜っ」
おおはしゃぎして、いくつか見せてもらったものを購入。
「年賀状を日本に送りたいんですけど、切手も売ってますか?ええと、我想送日本、我要郵票・・でいいのかな?」
筆談で頼むと、切手も出してくれて、「書いたらその切手を貼って、外のポストへ投函すれば届くわよ」と教えてくれます。
あ、ふつーに出しちゃっていいんですか。
よし、今年の年賀状は中国からだぜ。
おみやにもナイスだな。
パンダのを職場用に・・これはマイおみやに・・・。
って、お金ないんだからムダづかいすなーっという心の声は無視。
「ありがとうございます!謝謝っ」
局員さんはにっこり笑って、こんどこそシャッターを閉めるようすです。
終了時間まぎわの、飛び込み客だったわけね。
帰るところをスミマセンでした。
郵便局を出て、斜め向かいの西楼にもどり、年賀状を書きあげます。
帰国後、年賀状はすべて届いていましたが、さすが旧正月で、去年の図柄のがまざってて笑われました。
くそー、中国じゃ2月あたりが正月なんだもん!
まあ、いろいろありましたが、明日はいよいよ成都を発ちます! -
四川省大地震
出張から帰ったら、四川省がとんでもない事になっていて驚いています。
震源地は成都から北西150キロの汶川県。
マグニチュード7.8。
東京大学地震研究所によると、地震のエネルギーは阪神・淡路大震災(M7.3)の約十倍に相当する、という想像もつかない大地震だそうです。
この旅行でお世話になった地元の方たち、李娟さんや彼女のお母さん、ホテルや郵便局の人たち、困ってるときに助けてくれた地域の人たちの無事が心配です。
現地映像にまだ接していないのですが、新聞でみるかぎり被害は成都だけでなく、四川省の広域にわたっており、このあと訪れた重慶の近郊でも、被害が出ています。
さらに、成都の観光地でもある都江堰では、中学生が900人近く生き埋めになっているという情報も流れています。
一刻もはやい救助と援助が必要です。
自分にできることは、もちろんするつもりですが、ふだん中国旅行記を楽しんでいただいているみなさんにも、心に留めて頂けたらと願います。
現地の人たちの助けになることなら、どんな小さなことでも力を貸してください。
お願いします。
2008.5.13. きっちー
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