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お茶の水周辺ではJR駅前の神田川にかかるアーチ型の聖橋を見て緑色のドームとステンドグラスが美しいニコライ堂、「日本の学校教育発祥の地」と言われる湯島聖堂、江戸三大祭りの一つ神田祭が行われる神田明神を参拝した。お茶の水に近い東京大学では久しぶりに夏目漱石の「三四郎池」、赤門、安田講堂や色づいた木々を見ながら散策した。<br /><br />お茶の水を流れる神田川のもとの名は平川で1590年に江戸に入府した徳川家康が江戸の飲料水を確保するために、井の頭池、善福寺池、妙正寺池を水源とする神田上水を整備した。現在の神田川は三鷹市・井の頭公園の井の頭池が源で両国橋脇で隅田川に注ぐ全長約25km。<br />神田川の名前は、1973年に南こうせつとかぐや姫が歌った名曲「神田川」を聞くようになってから身近に感じるようになった。<br /><br />「神田川」 作詞:喜多条忠、作曲:南こうせつ、作詞:喜多条忠、作曲:南こうせつ、歌:南こうせつとかぐや姫<br /><br />貴方は もう忘れたかしら<br />  赤い手拭い マフラーにして<br />  二人で行った 横丁の風呂屋<br />  「一緒に出ようね」って 言ったのに<br />  いつも私が 待たされた<br />  洗い髪が芯まで冷えて<br />  小さな石鹸 カタカタ鳴った<br />  貴方は 私の身体(カラダ)を抱いて<br />  「冷たいね」って 言ったのよ<br /><br />  若かったあの頃 何も怖くなかった<br />  ただ貴方のやさしさが 怖かった<br /><br />貴方は もう捨てたのかしら<br />  二十四色の クレパス買って<br />  貴方が描いた 私の似顔絵<br />  「うまく描いてね」って 言ったのに<br />  いつもちっとも 似てないの<br />  窓の下には 神田川<br />  三畳一間の 小さな下宿<br />  貴方は 私の指先見詰め<br />  「悲しいかい」って 聞いたのよ<br /><br />  若かったあの頃 何も怖くなかった<br />  ただ貴方のやさしさが 怖かった<br /><br />作詞した喜多条忠は当時早稲田大学の学生で、歌詞の「横丁の風呂屋」は新宿区西早稲田の現在は廃業した銭湯「安兵衛湯」とのこと。三畳一間の小さな下宿の窓の下に見える神田川は川幅が狭く、高度成長期の1970年代初めはきれいな川ではなかっただろうが青春を思い出させるすばらしい歌だ。<br />(写真はお茶の水の神田川と聖橋)<br /><br />

日本の旅 東京を歩く お茶の水・神田川周辺と東京大学

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2007/11/14 - 2007/12/17

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さすらいおじさん

さすらいおじさんさん

お茶の水周辺ではJR駅前の神田川にかかるアーチ型の聖橋を見て緑色のドームとステンドグラスが美しいニコライ堂、「日本の学校教育発祥の地」と言われる湯島聖堂、江戸三大祭りの一つ神田祭が行われる神田明神を参拝した。お茶の水に近い東京大学では久しぶりに夏目漱石の「三四郎池」、赤門、安田講堂や色づいた木々を見ながら散策した。

お茶の水を流れる神田川のもとの名は平川で1590年に江戸に入府した徳川家康が江戸の飲料水を確保するために、井の頭池、善福寺池、妙正寺池を水源とする神田上水を整備した。現在の神田川は三鷹市・井の頭公園の井の頭池が源で両国橋脇で隅田川に注ぐ全長約25km。
神田川の名前は、1973年に南こうせつとかぐや姫が歌った名曲「神田川」を聞くようになってから身近に感じるようになった。

「神田川」 作詞:喜多条忠、作曲:南こうせつ、作詞:喜多条忠、作曲:南こうせつ、歌:南こうせつとかぐや姫

貴方は もう忘れたかしら
  赤い手拭い マフラーにして
  二人で行った 横丁の風呂屋
  「一緒に出ようね」って 言ったのに
  いつも私が 待たされた
  洗い髪が芯まで冷えて
  小さな石鹸 カタカタ鳴った
  貴方は 私の身体(カラダ)を抱いて
  「冷たいね」って 言ったのよ

  若かったあの頃 何も怖くなかった
  ただ貴方のやさしさが 怖かった

貴方は もう捨てたのかしら
  二十四色の クレパス買って
  貴方が描いた 私の似顔絵
  「うまく描いてね」って 言ったのに
  いつもちっとも 似てないの
  窓の下には 神田川
  三畳一間の 小さな下宿
  貴方は 私の指先見詰め
  「悲しいかい」って 聞いたのよ

  若かったあの頃 何も怖くなかった
  ただ貴方のやさしさが 怖かった

作詞した喜多条忠は当時早稲田大学の学生で、歌詞の「横丁の風呂屋」は新宿区西早稲田の現在は廃業した銭湯「安兵衛湯」とのこと。三畳一間の小さな下宿の窓の下に見える神田川は川幅が狭く、高度成長期の1970年代初めはきれいな川ではなかっただろうが青春を思い出させるすばらしい歌だ。
(写真はお茶の水の神田川と聖橋)

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  • お茶の水駅前の神田川。<br />

    お茶の水駅前の神田川。

  • ニコライ堂。日本ハリストス正教会の本部聖堂で正式名称は東京復活大聖堂。ニコライ堂の名は日本に正教会の教えを伝道したロシア人大主教・聖ニコライにちなむ。1891年に竣工したが1923年9月1日、関東大震災で倒壊1929年に復興している。<br />

    ニコライ堂。日本ハリストス正教会の本部聖堂で正式名称は東京復活大聖堂。ニコライ堂の名は日本に正教会の教えを伝道したロシア人大主教・聖ニコライにちなむ。1891年に竣工したが1923年9月1日、関東大震災で倒壊1929年に復興している。

  • ニコライ堂のステンドグラス。<br />

    ニコライ堂のステンドグラス。

  • ニコライ堂。

    ニコライ堂。

  • 神田明神の隨神門。 神田明神は730年の創建とされる。1303−1306年の疫病流行は平将門の祟りとして1309年合祀された。<br />江戸時代、江戸城の鬼門除けとして遷座され、江戸総鎮守として江戸三大祭りの一つ神田祭が行われている。明治になると天皇の逆臣として平将門を祭神からはずしたが1984年に祭神に復帰した。<br />

    神田明神の隨神門。 神田明神は730年の創建とされる。1303−1306年の疫病流行は平将門の祟りとして1309年合祀された。
    江戸時代、江戸城の鬼門除けとして遷座され、江戸総鎮守として江戸三大祭りの一つ神田祭が行われている。明治になると天皇の逆臣として平将門を祭神からはずしたが1984年に祭神に復帰した。

  • 神田明神。

    神田明神。

  • 神田明神。

    神田明神。

  • 神田明神。

    神田明神。

  • 神田明神。

    神田明神。

  • 昌平坂。<br />

    昌平坂。

  • 湯島聖堂。

    湯島聖堂。

  • 湯島聖堂の「大成殿」。湯島聖堂(ゆしませいどう)は、5代将軍徳川綱吉によって1690年に建てられた孔子廟で、「日本の学校教育発祥の地」とされている。1797年には昌平坂学問所となった。<br /><br />

    湯島聖堂の「大成殿」。湯島聖堂(ゆしませいどう)は、5代将軍徳川綱吉によって1690年に建てられた孔子廟で、「日本の学校教育発祥の地」とされている。1797年には昌平坂学問所となった。

  • 昌平坂。<br />

    昌平坂。

  • 湯島聖堂。

    湯島聖堂。

  • 湯島聖堂の孔子像。<br />

    湯島聖堂の孔子像。

  • お茶の水橋から見るJR駅周辺の光景<br />

    お茶の水橋から見るJR駅周辺の光景

  • お茶の水橋から見る聖橋と神田川。関東大震災後1927年に完成したアーチ型の橋は湯島聖堂とニコライ堂を結ぶ事から聖橋と命名されたそうだ。<br />

    お茶の水橋から見る聖橋と神田川。関東大震災後1927年に完成したアーチ型の橋は湯島聖堂とニコライ堂を結ぶ事から聖橋と命名されたそうだ。

  • 東京大学の赤門。東京大学の赤門は、1827年加賀藩主前田家が、前田斉泰に嫁いだ11代将軍徳川家斉の娘溶姫のために建てられた朱塗りの御守殿門で国の重要文化財に指定されている。<br />

    東京大学の赤門。東京大学の赤門は、1827年加賀藩主前田家が、前田斉泰に嫁いだ11代将軍徳川家斉の娘溶姫のために建てられた朱塗りの御守殿門で国の重要文化財に指定されている。

  • 東大構内の三四郎池。三四郎池の正式名称は、「育徳園心字池」で江戸時代は加賀藩邸の庭園の一部だったが、夏目漱石(1867−1916年)の小説「三四郎」に登場したことから「三四郎池」と呼ばれるようになった。<br /><br />

    東大構内の三四郎池。三四郎池の正式名称は、「育徳園心字池」で江戸時代は加賀藩邸の庭園の一部だったが、夏目漱石(1867−1916年)の小説「三四郎」に登場したことから「三四郎池」と呼ばれるようになった。

  • 東大構内の光景。<br />

    東大構内の光景。

  • 東大構内の三四郎池。

    東大構内の三四郎池。

  • 東大安田講堂。1969年1月に全共闘の学生が占拠した東大安田講堂事件で有名になった。<br /><br /><br />

    東大安田講堂。1969年1月に全共闘の学生が占拠した東大安田講堂事件で有名になった。


  • 東大構内の三四郎池。

    東大構内の三四郎池。

  • 東大安田講堂。

    東大安田講堂。

  • 東大構内の三四郎池。

    東大構内の三四郎池。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • まみさん 2008/01/09 12:20:31
    勉強になります
    御茶ノ水。
    昔は職場が付近にあったので、聖橋からのJRの駅の光景は毎日のように見ていました。
    聖橋の由来も知りませんでした。
    ちょっと足を伸ばせばこんなにステキなところがたくさんとは気付かず。
    改めて良さを教えていただきました。
    今度、機会があったら、私もこのあたりをゆっくり写真撮影散策に行きたいです。

    さすらいおじさん

    さすらいおじさんさん からの返信 2008/01/09 22:57:46
    RE: 勉強になります
    まみさん

    私も1970年代に東京で勤務していたころはJR御茶ノ水には良く来ていたのですが、ゆっくり歩いたことも写真を撮ったこともありませんでした。
    今思えば、住んでいる場所の近くはいつでも見られると思っていたし、仕事中は周囲を見る余裕もありませんでした。

    30年も経ってゆっくり歩いた東京で初めて見たところもたくさんあり、都会の中に日本庭園などオアシスがたくさんあることも知りました。

    昨年の旅で東京は観光資源でもパリ、ロンドン、ニューヨークなど大都市に引けをとらないなあ、と誇らしく思いました。

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