2007/11/22 - 2007/11/23
154位(同エリア271件中)
極楽人さん
スペイン・ポルトガルの旅 PART?です。
ポルトガルの田舎に、不便だけれど静かで美しい村がたくさんあることを聞き、いつかたずねてみたいと思っていました。今回はリスボンを発ってポルトまで行く道筋の、寄り道をして行けるオビドスとナザレを訪ねることにしました。この旅行で一番楽しみにしていた部分です。
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ムンディアルホテルの朝食は朝7時から。
出かける前に、しっかり食べておきます。
品揃えも多く美味しいのですが、贅沢を言えば、何処かビジネスホテルの朝食っぽく、マドリッドのカールトンホテルのような「どれを取ろうか」というようなワクワク感はありません。 -
それでもカウンターには料理がズラリ、パンやジュース、チーズの種類も豊富です。
今日は9時半のバスでオビドス、更にナザレへと向かいます。いったんホテルはチェックアウトしますが、2日後にポルトから戻ってきます。大きな荷物は預かっておいてくれるので、軽装で気軽に旅行してこられます。 -
オビドス行きのバスは Canpo Grande のバスターミナルから出発します。ホテルからターミナルまではタクシーを使いましたが、すぐ横に大きなスタジアムがあるのでメトロでも分かりやすいかもしれません。
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バス会社はTEJO社。Webで何度も見たデザインです。
乗客は私たちのほかに7〜8人、いづれも観光客には見えません。空席があるのに、ちゃんと指定番号の席に座ったようです。 -
リスボンの街を抜けるとゆるい起伏の丘が続きます。どの丘の上でも風力発電のプロペラが風を受けていて、景観との調和はともかく、この国がめざしている真面目な方向を好ましく感じました。
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ラマンチャ風のこんな風車もありました。粉を挽くんでしょうか。
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バックミラー越しの運転手さんです。
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1時間ほどで、車窓にオビドスが見えてきました。あるツアーに「オビドスは車窓から観光」というのがありましたが、こういうのでしょうか。
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もう少し近づいて、城壁で囲まれる街の全景が見えてきました。バスは南側の城壁のすぐ下、屋根とベンチだけの停留所(写真の中央あたり)で停止します。街へは道を右に登って釣鐘型に開いた門をくぐって入ります。インフォメーションは反対に、ゆるい坂を左に行った先です。観光バスの駐車場もインフォ附近にあります。
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ポルタ・ダ・ビラという名の門は2重構造になっていて、その内側の見事なアズレージョです。
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まず城壁に上がってみました。門のすぐ横に階段があります。10mを超える高さの石の壁の上に、50cm程の幅の通路がつけてあります。左側からぐるっと回ることにしました。
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町全体が、壁にすっぽりと囲まれているのが見渡せます。
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壁伝いにずっと進んで行きましたが、下りる階段がなかなか現れず、戻るにも相当距離があります。このまま行くしかないようです。
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壁の外側はブドウ畑でしょうか。収穫は終ったようです。
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とうとう角まで歩いてしまいました。先に見えるお城まで行けば階段があるはずです。
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これがお城。クリスマス準備のため、裏側は工事現場のようになっていました。ステージを作っていたようです。下から登ってきたイギリスのおじさんと写真を撮りあって、ようやく下に降りられました。
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階段の上で押さえのショット。この角度からは向こう側の城壁がよく分かります。
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街の中にはこんな感じの路地が。時間がゆっくりと流れています。
漆喰の白壁に青と黄色がよく塗られていますが、オビドスの旗もこの青と黄色だそうです。 -
ブーゲンビリアが咲いています。やはり暖かいところなんですね。
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サンタ・マリア教会の前で、子供たちがクリスマスの遊戯を練習していました。きっと当日はこれをお城のステージで披露するんでしょう。妻は教会内部のすごいアズレージョを見てきました。私は荷物の番をしていました。
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正面に見えるのがさっき城壁の階段を下りた場所、そこからメインストリートが一本、町を貫いています。終点は最初に入ってきた門ですから、この道を行って帰るだけなら20分で十分でしょう。私たちは、城壁の半分を回ってしまいました。
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この通りだけ、両側に土産物屋さんや食堂が並んでいます。観光バスが来ると賑わいますが、20分でまた静かになります。写真は生地屋さんです。
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これはなんだか分かりませんが、きれいなので撮りました。
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メインストリートを門の先まで行き、バスの時間を確認してからもう一度お城に引き返しました。お城の中にポサーダがあるのです。ポサーダはスペインのパラドールと同じで、宿泊や食事ができます。時刻は12:20分、オビドスのポサーダは一番人気だそうです。
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お城の入り口で、さっき教会で練習していた子供たちと遭いました。
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これがポサーダ。お城と一体になっています。
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ポサーダのロビー。地元の人が新聞を広げています。
レストランは13:00開店、次のバスは14:20分発です。バス停まで10分として、う〜ん。ポサーダの食事は時間がかかりますから、ちょっと厳しくなりました。 -
それでも、開店と同時に闖入。あまり時間がないことを説明した上、早い料理を頼みました。まずは品のいい前菜です。
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妻はビールとこれだけ。
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私はスープだけ。ここまでで時間切れでの13:40分になりました。町の反対側のバス停まで10分はかかります。
因みにこの食事、写真のスープだけでも17ユーロ、メインを食べなくても二人で43ユーロという結構なお値段でした。 -
オビドス〜ナザレはバスで1時間、途中カルダス・ダ・ライーニャの街で乗り換えます。オビドスからの直通バスもありますが、それではナザレ到着が遅くなるのであえて面倒な経路を選びました。乗換えが忙しく、この間の写真はありません。
で、とうとうナザレ。大西洋に面した漁業の村です。 -
夏は一大リゾートになり、フランスやスペインからの観光客で賑わうそうです。
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バスは午後3時半ころナザレのバス停に到着。すぐ海の方に歩き、海岸伝いに進みます。
町は海沿いの低い地区(ブライア)と高台地区(シティオ)に分かれ、ケーブルカーで結ばれています。 -
高台のシティオ地区に上がってみました。ケーブルカーは補修中でしたが、代替のバスが30分ごとに行き来します。
これがシティオ地区からのパノラマです。 -
もう一枚、町をズーム。
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更にズームすると中心部が見えます。今夜のホテルもこのあたり、中央の緑の建物の左の方です。
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HOTEL MARE はブライア地区の繁華街にあります。
簡素ですが清潔な部屋、お湯の出は少々良くなかったけれど、静かで快適でした。 -
窓からは、通りの向こう側のかわいい家が見えます。
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夕食は近くのレストランでいわしの炭焼きを賞味しました。ほんとに、漁村の食堂という感じ。時間が早いのか、最初は誰もお客がいませんでした。
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味はまずまず、中くらいのが6尾で6.5ユーロはまあまあです。いつもビールなので、この夜はスパークリングワインを1本たのみました。これも名物だそうです。妻も何かとって、23ユーロの夕食。今回は安く上がりました。このあと町をぶらぶらして、10時頃には眠りました。
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翌朝は7時頃浜辺に行ってみました。
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釣り舟に海鳥が群れています。
昨夜の食堂のご主人が「明日は友人と早朝から釣りに出る」と言っていたので、その舟かもしれません。ナザレの男はみな漁に出るので、陸で働くのは女ばかり、と何かで読みました。 -
虹が立ちました。
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だんだん明るくなってきて、民族衣装のおばあさんも活動開始のようです。
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ホテルの朝食は08:00から。私たちはバルで暖かいエスプレッソを飲んで待ちました。2杯で1ユーロ。朝からお客が入れ代わり立ち代り来て活気がありました。
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店内に置いてあった煙草の自販機です。
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これがポルトガルの美味しい煙草です。
煙草の味はその国の文化の成熟度と見合っていると思いますが、なかなか文化的な品の良い味がしました。1箱3ユーロと高めなので、ポルトガルの街では見知らぬ人からよく「一本くれ」とせがまれます。“同志”と思って連帯の意を表しました。 -
ようやくホテルの朝食。
ここは特にコメントするほどではありません。 -
食後、ポルト行きのバスが出る10:50分まで、また町を散策します。バスの時間は昨日、海岸沿いのツーリストオフィスで確認してあります。日本で調べた時間と同じです。
ここが村で一番にぎやかな場所、MAREホテルは右の突きあたりです。 -
高台の町に、冬とは思えない強い直射日光が当たります。
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道の向こうに青い海。今日も快晴のようです。
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東側の丘に続く坂道を登ってみました。この先にもうひとつの展望台があるはずです。写真の左下、青空市場でしょうか、ずいぶん人が集まっています。
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展望台です。見慣れてきた景色が角度を変えてまた新鮮に見えます。
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ナザレの市場はバスターミナルのすぐ向かい側。朝7時から開いています。中をのぞいてみました。新鮮な食材から衣類まで、何でも揃っています。
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港町ですから、やはり魚は種類も多く新鮮です。昨夜食べたいわしも、きっとここで調達したのでしょう。
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果物もこの通り。ナザレ衣装のお母さんもりんごを買いました。
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バスターミナルの待合室でバスを待つ人々。観光客は私たちだけのようです。
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午前10時50分、Rede Express社のバスの出発時間が近づきました。今日はこのバスで、コインブラを経由してポルトまで行きます。
このあとは「ポルト編」へと続きます。
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この旅行記へのコメント (1)
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- マンサフさん 2016/08/11 12:08:25
- 初めまして?
- ウ〜ン、流石ですネ。
お手本です、肝に銘じておきます
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