2006/12/01 - 2006/12/10
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アルデバランさん
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2006年12月6日(水)
<南潯の美しく精巧な小蓮荘の庭園>
紹興宿泊予定を変更して、嘉興からバスで絹織物で栄えた江南の名鎮南潯に行き一日楽しんだ。
南潯は周庄や朱家角と違い街のスケールが一回り大きい。
最近整備したのか同じ水郷でも、民居がひしめき合う感じがないだけ通りも明るく、古鎮内の景点の民居も大きくて経済力を感じさせる。
そして、百間楼。活気こそ失われているが、美しい町並みが完全に保存されている。
帰りは荷物を5時に閉まる嘉興バスセンタの荷物預かりに預けたので嘉興まで戻り、そこで泊まるか翌日の西塘まで無理して行くか迷った。
昨日のホテルが気に入ったので嘉興にもう一泊することにした。嘉興バスセンタから西塘へは頻繁にバスが出ており、充分行ける時間でちょっと残念な気持ちもあったが、嘉興でいい店を見つけたので結果はOKとしよう。
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ホテルの朝食。
バイキング方式で食べ放題なのがウレシイ
空いているのか、早いのかやけに暗い食堂に只一人
バスの運転手さんのような格好の人が焼きそばを猛烈な勢いでかっ込んでいた…
我輩も最初に盛ったのはあっという間に無くなったので第二ラウンドにと・つ・にゅ・う! -
腹も満腹になったし、さて南潯に行くとするか…
ただ寝るだけのホテルだったが満足、満足。
と言うことで振り返って写真に収める… -
ホテルで南潯に行きたいんだけど、と聞くと郊外にある嘉興北汽車駅に行けと言う…
郊外といってもタクシで10元程度で大きなバスセンターに着いた。
嘉興市はやはり大きい街だ。周りは大きな高層団地だ
南潯までのバスのチケットを買って、重いザックは預ける。 -
8時25分発の南潯行きのバスは車種「大高一級」なんでマイクロと違いかなり豪華。でも、料金は17元安い!南潯は嘉興からはほぼ西に位置しており、バスは広くてまっすぐな整備された道をひたすら走る。道を大きなホウキで履いている人が時々居り危ないことこの上ない…
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南潯の入口は駐車場を整備しておりバスは臨時の駐車場に止まった。ザックを預けた嘉興北のバスセンタの一時預かりの営業時間が5時までなのでそれまでに帰らねばならない。従ってまず帰りの足を確保することに…。でも長途汽車駅は街の反対側!三輪バイクで行くことに。ところが超がつくオンボロで歩くほうが早い…
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15時40分のバスのチケット確保してまた元に戻る…。なんと非効率な。でも安心して観光したい。古鎮入口に大きな案内図がこれを見て方針をたてるが、すぐ忘れてしまいそう…
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ふと、横を見るとビジタセンターがある!ここで情報入手だ。中に入るとガイド嬢が屯しており地図付きのパンフレットを貰う。ちなみにガイド料は70元。ある程度人数がまとまれば出発するのだろう…
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景点門票は8大景点門票を含んで60元。
入口を入ると良く整備された水路(水は濁っている)と歩行者用通路、並木道が続く。非常に綺麗なので好印象を受ける一方、昔ながらの生活臭は期待できない -
少し歩くと嘉業蔵書楼の門楼が待ち構えている。早速なかに入ってみることに…
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南潯は絹織物業で栄えたがその巨万の富を溢れんばかりの書物に換え、その保存に心血を注いだ者がいたという。金の使い方も色々あるものだといういい見本だ。どんな按配か中に入って見よう!
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建物はシンプルなロの字形の回廊式2階建て建物で、各部屋が中庭に向いている。その部屋の中に宋、元時代からの60万巻の書物が収められているという。
ガイドが甲高い早口の声で拡声器を使って案内してるが、当然何行っているのか皆目不明… -
そして部屋の中。古めかしい書棚が並ぶ。なんかかなり埃っぽい。当然のことながら書く部屋とも本だらけ…。中には貴重な書物もあるのだろうが素人には分からない。
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蔵書楼の周りは江南園林の庭になっており、何処から持ってきたのだろう奇怪な石が蓮池の周囲に配置されている。
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次に訪れたのは小蓮庄。先ほどの書のコレクターのお祖父さんにあたる人が建てた広大な建物と庭園。何処が‘小’なのかと言いたいぐらいの大きなお屋敷だ。渡り廊下に飾ってあるのは様々な碑
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敷地には一族が住んだ建物のほかに宗廟がありその前にある立派な門楼。楽善好施の文字がくっきりと…。そして精緻な彫刻が施されている
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完成したのが1924年と言うのでそんなに古くはない。大きな蓮池をぐるっと周った所にある煉瓦造りの門。赤レンガの配置が洒落ており洋風なセンスを感じる。
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小蓮庄を後に水路沿いを進む。水路には游船が沢山繋留されており、制服を着た船頭さんたちが暇そうにしていた。
道は石畳と膨大な数の瓦を立てて埋めた文様で、エ、エート右側通行だったっけ?などと思ってしまう… -
水路沿いの道を更に進むと、有りました、有りました。水路につき物の橋です。しかも木製!結構大きな柳の並木が空を遮り柔らかな日差しが心地よい。
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やがて、水路はT字になって、そのカドに張石銘旧宅がある。が、門のように見えるのはどうも出口らしい…
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そのT字水路に双橋がかかる。正面が華家橋、右側が蒋介橋。周庄の双橋はコンパクトで観光客が零れ落ちそうに一杯だがここはしずか。
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水郷の町並みらしくらしくなってきた。しかもこのあたりは金持ちのお屋敷街なのか大きな家がつづく。家と家の境の道路にアーチのような漆喰の門があるが何の為だろう?
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張石銘旧宅は南潯のお金持ちの家で、敷地面積が4000?以上と言うがホンマかいな?そして、部屋の数も150もあったというが…。水路の対面のコメやの軒先から入口を撮るも塀でガッチリ覆われており不明。それでは中に入って見ましょ…
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入ってすぐの立派な懿徳堂辺りはフムフムだったが後は、迷路のように同じような部屋と通路が続きました。建物は凝った建具だったが、一番印象的だったのはこの出口のバックヤードから見た建物でした…
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今度は張氏旧宅とは水路の反対側にある劉氏悌号に行ってみた。案内板によるとどうやら崇徳堂と言うらしい。そして俗称は紅房子。南潯四像の筆頭で先程の小蓮庄の劉の三男、劉悌青が1908年に建てたようだ。南、中、北の3部分に分かれており、中部建築は儒家文化思想の庁で南と北部分は西欧式の建物だそうだ…
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劉氏梯号の入口。ここも入口は壁で囲まれて、目立たないくらい小さい。中にはいてみると…
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入口を入ると明るい開けた一見広場のような所がありその対面に所謂玄関のような木造の建物が見える。段差もついており、昔は此処にも建物があったのか、最初から中庭だったのか不明
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洋間の床は大理石で綺麗な幾何学模様が施され、洋式の生活をしていたのか…
同時代の日本でも洋式の建築、生活が一部の金持ちに取り入れられたのと同じことか -
なるほど紅房子とは言ったもので、中に赤レンガでバルコニーまである洋風の建物がある。
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中庭だけども、周りが煉瓦とピロティの洋式で全く風情が異なるが、悲しいかな置いてある鉢物だけは地元式のようだ…
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この建物で一番気に入ったのがこのガラス!洒落すぎてる…
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その部屋から外を見ると羅馬式の円形の列柱の庭園が見え、ハドリアヌス帝が歩いてきてもおかしくない…
でも、バックは完全に中国風の建物 -
洋式建物だけでなく中国風建物もあり、ぜいを尽くした装飾がふんだんに施されている
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劉氏悌号の後は近くの興福橋を渡ってまた対岸に戻り、求恕里に行って見ることに。南潯の入場券は古鎮への入場券でなく各名所10箇所がセットになった2日間有効の入場券だ。
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求恕里の入口には強面の女性係員が立っており、気の弱い我輩は恐る恐る「見学させていただきます…」という謙虚な顔つきで入場した。
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水路沿いには軒先が水路近くまで張り出したアーケード方式になっている店舗もあり、店の関係者が商売そっちのけでゲームに興じている。
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コンパクトな橋にも屋根がかかっており、欄干は椅子になっている。洒落ているが椅子はあまり使われておらず、埃が積もって座る気になれない。
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更にその先にある広恵宮。道教の寺院で入場券で入れるがパス。怪しい通行人を振り返る狛犬2匹…。右に堂々たる姿の広恵橋の一部が見える。
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広恵橋を渡って絹で栄えた南潯の歴史と絹織物を勉強しようと絹業会館に入ろうとしたが鍵がかかっていた。残念…
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この辺りまで来ると観光客はほとんど居らず町の人がノンビリしているだけ。ついでに犬もノンビリ。
人だかりは大の大人がトランプを…。しかもギャラリーが取り囲む。 -
れ、れ、こっちではバイクタクシの兄ちゃんたちも…
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東大街の東端にある洪済橋。高さ30mはあろうかと思うほど立派な橋で、
その間から、その先にかかる木造の橋が見える。 -
その木造の橋とはこのことで、南潯のもう一つの名物百間楼と東大街のぶつかった所にある。この後、百間楼はお預けして東大街を西方面にブラブラ歩く
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東大街は商店街の定休日のようにほとんどの店が閉じており、閑散としていた。一体どうしたのだろう?プラタナスの落ち葉がやけに侘びしい…
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東大街に張氏旧宅、劉氏梯号の入口より立派で豪華な門楼の入口が有った。施された細かな石刻が素晴らしい。でも周りは壁だらけなので家の中は全く分からない。
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東大街を西に向かって進み、通津橋近くに広場のような所があり、奥に立派な舞台が建っている。絹織物業で盛んで南潯が栄えていた頃、この舞台でカラオケ大会でもやったのか?
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通津橋に登ってみることに。橋だから「渡る」と言うのだろうけど、登るという表現がピタリの急坂の石段…
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その通津橋の上に立つ。西方向をながむれば右側に屋根付きの廓橋と正面の広場を見下ろす。こんなに高い橋を架けるのは大きな船を通す為か?
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逆に広場から通津橋を見る。その高さが実感できる。橋の袂が見えないだけに優雅なアーチだ。広場で屯していた自転車タクシの運ちゃんの一人が親切に写真を撮ってくれた…
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その運ちゃんの自転車タクシに乗って別なルートから百間楼に行くことにした。プラタナスの並木が綺麗でわざわざリクエストして通って貰った。
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そして百間楼。
結構幅が広い水路の両岸に白壁のうだつと黒瓦のコントラストでう、美しい!
良く見ると、水路沿いの両側の通路はピロティになっている所と屋根が張り出しているアーケード状の所があり変化をもたらしている。
あまり人は居ないのか、至って静で活気には乏しいが、水も流れておらずと時が止まったかのようだ。 -
自転車タクシの運ちゃんはなかなか営業熱心で張静江故居にも行ってくれると言う。もうちょっと百間楼のを行き来して雰囲気を味わいたかったが、促されるようにひかれる後ろ髪を絶って、車中の人となった。
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南潯を十分堪能したので、先程のトランプをやっていたバイクの後ろに乗って、北の郊外にあるバスセンターまで行った。途中警察の前を通るときだけ走りながら急にヘルメットを出してかぶれと言うので焦ったが、道理で2つ持っているはずだ。
嘉興行きの道路の沿線は結構新しい家が目立つ。ほとんどが総3階建てで大きいが、何故か窓が小さい… -
何とか嘉興の北バスセンターの荷物預かりが閉まる、5時前までに戻ってこれた。
バスセンタに隣接するスーパーで食料、水を仕入れることに。大きなザックは入口で預けないとスーパーには入れてくれない…
腹が減っていたのかカップ焼きそばを3つも買ってしまった。
更に隣接する食堂で美味そうだったので焼きそばを食す。
良く調べればこの時間なら西塘までのバスは有ったが、無いと決め付けて、昨夜のホテルに又行くことにした。
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