2007/10/07 - 2007/10/07
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harihariさん
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吉野1泊2日旅、2日目です。
この日は、今回の旅のメインでもある蔵王堂の秘仏を拝観しました。この機会を逃せば、もう一生お目にかかることができないかもしれないので、朝から張り切りモードです。
予想通り参拝客も多かったのですが、たくさんのお寺を巡ることもできて、たっぷりと堪能しました。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 私鉄
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2日目の早朝6時前。
宿泊した旅館・竹林院群芳園も、まだ門を閉ざしたまま。物音をたてないように気をつけて、大きな門ではなく、横の小さい方の門から出てきました。朝食までの時間、少し散歩に行こうと思います。 -
ひと気のない早朝の吉野の町並み。古い家屋が道沿いに建っています。
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遠くには紀伊半島の山々の姿が霞んで見えます。
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少し坂を下ったところにある、勝手神社。
老朽化で屋根の崩落の可能性が指摘されたことから、現在は立ち入り禁止となっていたので、本殿は目にすることができませんでした。
義経と別れた静御前が一人で歩いていたところ、このあたりで捕らえられて、無理やり舞を踊らされたというのが、この勝手神社の庭だということです。 -
朝日が紀伊山地を照らし始めています。
凛とした、いかにも霊山らしい雰囲気。 -
坂を下ること15分。金峯山寺の国宝・蔵王堂の屋根が見えてきました。
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本堂蔵王堂(国宝)。
元々の創建は、奈良時代あたりだと言われています。その後、幾度となく焼失と再建を繰り返し、現在の建物は天正20年(1592年)に完成したものです。 -
木造建造物としては、東大寺大仏殿に次ぐ世界で2番目の大きさを誇るとのこと。
下から見上げると、かなりの威圧感を感じます。 -
もう少しゆっくりとしていたかったのですが、ひとまず、朝食を食べるために、もと来た道を宿へと戻ります。朝食後、本堂の中に入るのが楽しみです。
それにしても、蔵王堂〜竹林院の往復は、かなり急な坂道でした。 -
奈良といえば柿。
民家の庭先でも、柿がたわわに実っています。 -
宿に戻って、庭の風景です。
竹林院群芳園は、大和三庭園の一つといわれています。(あと二つは、大和郡山慈光院と当麻寺中之坊)
豊臣秀吉の吉野花見に先立って、千利休がもとあった庭を改修しなおし、その後細川幽斉が改築したものといわれています。
池のほとりに枝垂桜があり、きっと春にはため息がでるくらいの庭園なんだと思います。少し、利休さんの真髄に触れたような気がしました。 -
竹林院群芳園の本館。敷地が広いので、宿の中を歩き回るのも楽しいです。
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本館1階の間。宿泊することはできないようですが、夕食ならここでもいただけると思います。
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本館廊下から、硝子越しに見た庭の景色。そういえば、外国人の方も大勢宿泊していました。この建物や庭に、日本を感じているんでしょうね。
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朝食です。鍋の中は湯豆腐。美味しかったです。
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朝食後、蔵王堂にやってきました。早くも、たくさんの観光客や参拝客が境内にあふれかえっています。
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堂内は撮影禁止なので、パンフレットの写真です。
本尊は三体の蔵王権現。中央尊像は約7.2m、左右の尊像はそれぞれ約6mという巨大な像。(全て重要文化財)天正時代以来、一般への公開はわずか5回目という秘仏中の秘仏。
生で見ると、やはりその存在感には圧倒されます。
蔵王堂の中には、これ以外にもたくさんの重要文化財の像や絵馬などがあります。 -
金峯山寺についての説明文。
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この日は、境内で修験者による祭事が執り行われていました。
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魔物を退治する破魔矢を放つ修験者。
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護摩を焚き始めて祭事はクライマックスに。
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前の方で見ていたのですが、あまりに熱くなったので、後ろのほうへと避難しました。辺りには雪のように灰が降り注ぎます。御利益のようなものがあるのかな...
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蔵王堂正面に立つ六角銅灯籠(重要文化財)。1471年の銘が入っているので、室町時代のものです。
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南朝の皇居跡。1336年、ここからすぐそばにある吉水院(現在の吉水神社)をしばらくの皇居としていましたが、あまりにも手狭なために、ここに皇居を移転したとのことです。
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南朝皇居跡の説明文。
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金峯山寺仁王門(国宝)。
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仁王像・阿形。
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こうして人と比べてみると、仁王門の大きさがよく分かります。
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昼食です。参道沿いにある地元の老舗・枳殻屋さん。
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鮎の柚子香寿司。お酢でしめてあるのですが、柚子の香りがしてよい風味でした。
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竹林院へ向かう坂の途中にあって、何度か店の前を通るたびに気になっていた林とうふ店。
店の中でも食べられるとのことなので、喜んで入りました。 -
まずは冷奴。どちらかといえば、さっぱりとしたお豆腐です。個人的には、クリーミーなものよりも、こちらの方が大好き。
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厚揚げ。焼いているために香ばしくて、ポン酢でいただくのですが、ものすごく美味しかったです。次に吉野に行くときも、多分食べに寄ってしまうと思います。
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喜蔵院。宿坊でありながら、全国でも珍しい寺院のユースホステルでもあるんです。
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ちょっと失礼して、宿坊(ユースホステル)の内部を見させていただきました。なんか、いい感じですね...
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本堂は、享保8年(1723年)に建てられたとのこと。
ちなみに、一般には公開されてはいませんが、江戸時代の天才女流画家・三熊露香が描いた「桜の譜」を保有しているとのことです。
泊まって見せてもらえるのなら、泊まりたい... -
少し坂を上ったところにある櫻本坊。
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櫻本坊の瓦には、桜のデザインが施されています。お洒落ですね。
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本堂の本尊は、等身大といわれる役行者像(重要文化財)です。他にも、秋葉大権現(天狗!?)など、見所の多いお寺でした。
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最後にもう一度、預けていた荷物を取りに竹林院群芳園さんに戻りました。この門構え、歴史ある本館とともに、これからも残し続けて欲しいと思います。
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御泊所の看板と、玄関横の花頭窓。
そういえば、竹林院は宿坊としては、設備などが整っているため、現天皇陛下夫妻も皇太子時代に宿泊されたようです。
そのほかにも、与謝野晶子・鉄幹夫妻が滞在した部屋もあります。 -
吉野葛の老舗「八十吉」。
葛菓子や葛きりなど、自宅のお土産用に買い込みました。 -
店内で、葛きりをいただきました。さすがに本場の葛は、歯ざわりもよく、黒蜜との相性も最高でした。
このお店は、若い女性のお客さんが物凄く多かったです。 -
帰りのロープウェイ乗り場に向かう途中、面白そうな脇道があったので、入り込んでみました。
表通りの参道とはうって変わって、地元の人の生活が感じられるような道。
こういう道、大好きなんです。 -
吉野で一番古い宿、「さこや」さん。本居宣長や頼山陽も逗留した老舗旅館です。離れには明治初期の書院造の間があるんです。ここにも泊まりたいなぁ...
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ロープウェイ乗り場に到着。
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この吉野山ロープウェイは、昭和4年開通。「さくら」と「もみじ」の2台があります。
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近鉄吉野駅。この線路の向こうから、もう間もなく特急電車がやってくる予定です。
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PM5:30頃、吉野駅〜近鉄特急に乗車。
これは、帰りの電車の中で食べるために買っておいた、「やっこ」さんの柿の葉ずし。柿の葉の香りもよく、塩加減も私好みで、美味しかったです。
今回の吉野1泊2日旅では、歴史ある宿に泊まり、国宝の蔵王堂で秘仏を拝観し、名所旧跡を巡り、地元の美味しいものをたくさんいただき...大変満足でした。まだまだ観残したもの、食べ足りなかったもの、泊まりたい宿がたくさんあることが分かったので、また来たいと思います。
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この旅行記へのコメント (3)
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- さくらampanさん 2010/10/26 19:44:35
- こんにちわ!
- 初めまして、さくらです
同時期に吉野山に行っていたなんて、うれしいですね
2年前に私も竹林院に宿泊しましたよ
受付の左脇の急な階段を上ったところの部屋に泊まりました
群芳園も素晴らしかった〜!
今回は歌藤さんに泊まりましたよ
私の住んでいる仙台には、蔵王堂で千日回峰行、四無行を達成された
塩沼大阿闍梨さまが慈眼寺を建立されております
世界遺産に登録された折には行けなかったので、今回のご開帳は大変
楽しみにしておりました
もう素晴らしかったですよね
30分以上も座り込んで眺めていました。祈願することなども忘れて。
私が今回行かなかった場所も見れてよかったです
ありがとうございました〜
- harihariさん からの返信 2010/12/07 20:34:15
- こんばんは。
- はじめまして。
返事が遅くなってしまい、ごめんなさい。
僕も、今回のご開帳で吉野を再訪しました。
蔵王権現様、やっぱり圧巻ですよね。
ご開帳は不定期。「おめでたいことがあった時」というかなりアバウトな公開ですので、次はいつになるのでしょうか...
さくらさんは、今回、歌藤さんに泊まられたのですね。
吉野の山の中、木に包まれて寝食をするのは幸せそうです(^^)
ところで、仙台、いいですねえ。
ぜひ一度行ってみたいところです。
東北方面は、そう簡単には行けませんので、さくらさんのブログで旅気分を味あわせてもらいますね。これからも、よろしくお願いします。
では。
harihari
- さくらampanさん からの返信 2010/12/09 00:43:04
- RE: こんばんは。
- harihariさん
ありがとうございます
次のご開帳は、人伝に聞けば、一般は、60年後....らしいです
ただ、4年に一度、千人結縁(けちえん)会があり、
それが来年の10月下旬です
ご開帳の際に、チラシをいただいたと思いますが、会費2万円です
その結縁会のときは、蔵王堂の扉を完全に閉めて、一切、他の人を入れずに
行うそうです
なぜなら、結縁会に入られた方のみ、ご開帳されるからだそうですよ
信者になれとか、強制的な会ではなく、金剛蔵王権現さまを拝めば、すべての仏様を拝んだに等しいといわれているので、4年に一度のその会に出席して
権現さまに直接、祈願する絶好のチャンスとなるんです
来年5月に募集が始まるそうですので、私もぜひ出席したいと思います
千人とうたっておりますが、前回は、1050人出席されたそうですよ
楽しみです!!
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