サマースクールに行く

2004/08/09 - 2004/09/14

大学の選択科目の中に、海外の大学でのサマースクールというのがありました。夏休み中の現地の寮に１か月ほど滞在し、講義を聴くというものです。

もちろん内容は本格的なものではなく、いわゆる一般教養科目みたいな感じですが、ヨーロッパに行ったことがなかった私は、英語の練習にもなるだろうということで、イギリスでの講座に行ってみることにしました。

エリア ケンブリッジ(イギリス)

• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 航空会社: ブリティッシュエアウェイズ

お盆前の真夏の日本を出て、ロンドンを目指します。

ヨーロッパが初なら、シベリア上空を通過するのも初です。こんな、いかにもシベリアっぽい景色を見ては、一人でテンションが上がってました。

飛行機がだんだん高度を下げ、初めて降り立つロンドンの街の様子が見えてきました。

この瞬間が、いいですね。

ヒースロー空港から、バスでケンブリッジに向かいます。

道路脇の牧場で牛たちがのそのそやっているのを、よく見かけました。

到着。

写真の左右に建っているのが滞在した寮で、正面の木の扉の向こうはもうカレッジの敷地です。

生活と大学とが一体になっている感じでした。

寮の部屋の窓から。

カレッジの中庭。芝生はキレイに手入れされていて、サッカーやクリケットができます。

このサマースクールでは、授業があるのは平日の昼間だけです。授業の後や週末にはロンドンやパリ、ダブリンに遊びに行くことができました。

街を歩くと、至る所に大学のカレッジがあり、街全体が大学のような感じです。観光客もたくさんいて、毎日が休日みたいな雰囲気でした。

これはキングスカレッジです。ケインズとかが学んだところだそうです。

13世紀にできた最古のカレッジ、ピーターハウスです。

古いからかどうかわかりませんが、他よりも狭くて落ち着いた感じです。

クイーンズカレッジ。

もうひとつクイーンズカレッジ。

深い意味を勉強しないままカレッジを巡ってしまいましたが、カレッジのひとつひとつに、それぞれの歴史が詰まっている感じでした。

クイーンズカレッジの、いわゆる「数学の橋」です。

下を流れるのがケム川。

ケム川では、ボートが頻繁に行き交ってました。

このボートは長い棒一本で漕ぐもので、私も実際やってみましたが、なかなか思うように操れず、写真のような優雅な感じにはなりませんでした。

滞在中は、平日の食事はカレッジで用意されますが、あとは自分で調達します。

なので、よく街の中心部まで買い物に出かけました。

歩いて１キロほどのところにある中心部には、スーパーからショッピングモール、飲食店まで一通りのものが揃っていて、治安も良く、暮らしやすいところでした。

カレッジの庭でくつろいでいると、目の前にハリネズミが現れたりします。

愛らしい感じですが、刺さると痛そうです。

カレッジの近くにあるケバブ屋。

噂どおり高くてイマイチな食事の多かったイギリスで、安くておいしいものが食べられる貴重な場所でした。

なにげにケンブリッジは緯度の高いところにあるので、滞在中は21時くらいまで明るかったです。

また、昼は適度に暖かく、朝晩は半袖ではちょっときびしいくらい涼しくなります。

空気もカラッとして、過ごしやすい気候でした。

約１か月の滞在を終えて、帰路につきます。

特にアタマは良くなりませんでしたが、もっといろんなところを旅してみたいという動機付けになりました。