2006/04/29 - 2006/05/07
277位(同エリア346件中)
瑞樹さん
5月4日(木)。今日はホテルから1,3kmほど離れたところにある、パンコル・チョエデへ。
写真は、ギャンツェホテルに飾ってあった衣装とお面。怖い!
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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さて〜今日も朝ご飯を食べて、元気に行こう♪
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朝食をレストランで頂いてから部屋へ戻ろうとすると、何だか天井から燦々とチベットの強い陽射しが差し込むだだっ広いスペースが見えました。
ひたすら植木が置いてあります。 -
そしてその隣には、民族衣装を着たマネキンがずらり。
夜中に見たら、ちょっとコワいかも。
でも色とりどりの衣装は、とっても綺麗です。 -
で、やっぱり天井も装飾がはっきりくっきり。壁だけじゃなかった。
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さて、ホテルから1,3kmほど離れたところにある、パンコル・チョエデへ移動。
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一番左の建物がパンコル・チョルテン、その奥の茶色い城壁の手前がシャル派のリンデン学堂、その手前のマニ車の正面がツク・ラカン(大集会堂)。
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入口に犬が居ました〜。おとなしいです。
パンコルチョエデとは、チベット語で”吉祥輪大楽寺”という意味を持ち、ギャンツェの市街地北東部に位置する、チベット最大の仏塔を持つ寺院です。 -
山肌に沿って建てられた寺院は海抜約3900m程、15世紀初めの明王朝時代にラプテン・クンサン・パクパによって建てられました。
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創建当時はサキャ派に属していましたが、その後ゲルク派や学匠プトゥンの教学を伝えるシャル派なども共存、現在は特定の宗派には属していません。ここにはパンコル・チョルテンの左にもうひとつ建物があり、それがこのリンデン堂。
まず、ツク・ラカンから見学。
が、ここでは撮影料を払わなかったので内部の写真はありません。
一階には大広間があり、装飾を施された赤い柱が何本も立っています。
そしてその床には、大勢の僧侶たちのものであろう僧衣と同じ色の布の固まり。
天井からも沢山のタンカが下げられています。ライトも意匠を凝らしてありますが、煩い雰囲気にはなっていません。
中は薄暗い所が多く、じっくり見たい場合はペンライトが有ると便利。
大広間の奥には、御本尊の大きな三世仏(燃灯仏・釈迦牟尼仏・弥勒仏)が安置されています。
とても綺麗で威厳のあるお顔。
供物のバター彫刻も素晴らしいです。日本では滅多に見られないので、見逃さないように(ってか、チベットじゃ嫌って程見られますが)。
その周囲は菩薩様や千手観音が取り囲み、立体曼荼羅の形になっています。
守護堂にはマハーカーラ(大黒天)尊像が鎮座、壁面にはこの世の無常を表す、鳥や犬に食われる死体や髑髏の絵なんてのも描かれています。
二階へ上ると、沢山の仏が描かれた壁画や曼荼羅図、六道輪廻図などがあります。
壁画の前には色々なポーズをとっている、1000年前のチベット仏教の仏像があります。インドやネパール風なので、顔立ちが違います。彫が深い。顔も細い?
その他巨大に光輝く黄金のストゥーパもあります。 -
ツク・ラカンの次は、この寺最大の見所であるパンコル・チョルテンへ。
ツク・ラカン脇のチベット最大の仏塔・パンコル・チョルテンは1414年に約10年間かかって建立。 -
高さは32.5m、8階13層、塔内部には108の門・77間があります。
ここでは10元の撮影料を払うと、写真撮り放題。”The card of allow to taking picture in the stupa”と書かれた紙片をお坊さんに貰いました。
中は仏像から諸尊像、壁画に至るまで様々なチベット仏教の姿を目に出来ます。 -
やはりここも右回りで、下から順番に登って行くと、10万体とも云われる仏像や様々な曼荼羅を堪能することが出来ます。
上の写真の左側を少し下から撮ったところ。
一番左側の方の左手がなんか、ナマメカシイ。 -
カターを引っ張る象、いい顔しています。
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では、ぐんぐん登りながら見て行きます。
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チベットでは灯明もヤク(ギ)の脂が使われるため、壁画やバター油の煤で黒ずんでいます。
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ここからひたすら、厳選?写真集。
あなたのお気に入りの一体を見つけて下さい〜。 -
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ずんずん登って行くと梯子があり、それを登ると円筒部分の上に出られます。
は〜、絶景かな絶景かな。石川五右衛門気分。 -
とはいえ、右下を見て頂ければ判るとおり柵等は無いのでお気をつけ下さい。
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空いている鱗のような部分は窓になっていて、これまた絶景を眺められます。
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の写真の直ぐ下は、大きな目が描かれていてパンコル・チョエデを見守っています。
これが顔なら鼻のところに出入り口が開いています。 -
てっぺんまで登った風景。軒下の飾り越しにリンデン学堂が見えます。
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この寺は周囲をぐるりと城壁に囲まれています。
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以前は、もっと多くの僧院が(17くらい)建っていたそうです。もしそれをここから眺めることが出来たなら、それはそれはまた違った風景で私たちを楽しませてくれたことでしょうし、何よりチベット仏教がもっと盛んになっていたか、以前と同じくらいの規模を保っていたのかも知れません。
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中国による侵略と文革でことごとく破壊され、それは残っていません。現在残っているものも、再建されたものなのです。
勿論、これは現地で聞いた話ではなく、帰国後に知った話。
おおっぴらに”中国”を批判するような発言をすれば即刻逮捕です。 -
チベットの僧侶や尼僧はいまも千人ほどが拘束されたままで、拷問も日常茶飯事。僧院ではダライ・ラマ法王を批判するように強要されている。
かつて、日本もそんな時代を経て来ましたが、人はいつまでたっても過ちを繰り返すだけなのでしょうか。 -
一番上まで行ったので、今度は自由に蜂の巣の様にある部屋に入りながら下りて行きます。
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が、全部で77間有るので、じっくりと鑑賞する暇なし。
どうしても全部の部屋を覗いてみたいので、ぱぱっと眺めつつ写真でガマン。 -
ご覧の通り中は薄暗いので(というか、基本的に灯りが無いのだ)じっくり観る時は懐中電灯があると便利です。
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てっぺんの天井には、これまた隙間無く個性溢れる仏画があります。
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新しいものなのか修復されたものなのか、天井画はとてもきれいです。
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