2007/09/19 - 2007/09/20
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秘湯マニアさん
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9月19日(水)
今日はこれまで行ったことのないところを周遊する。宮崎からえびの高原を回って、霧島高原まで行くのだ。ホテルを出てから一旦、昨日行った堀切峠の道の駅フェニックスまで行く。ホテルではロクなお土産がなかったので、ここで買うつもりで来たのだ。だけど、開店は9時半から。僕たちは9時前に着いてしまったけど、お土産品だけなら先に売っても良いということで、店内貸切状態のまま買い物をした。僕は宮崎県知事の東国原知事の似顔絵が入ったお土産品を買いたかったのだ。ここから宮崎市内に戻って宮崎自動車道に乗る。ここは快適な2車線道路だ。通行量が少ないので気楽に運転できる。途中に山乃口SAというのがあったのでそこに立ち寄り、お土産品の追加。高速道路の左手に大きな山容が見えてくると、それが韓国岳などがある霧島山塊。えびの高原はその山麓一帯だ。小林というインターがあるのでそこで降りる。そこから標識に導かれて山へ登って行く。やがて生駒高原というところに出る。右にコスモス園があり、左にはリンゴ園があった。リンゴは採れる時期だが、コスモスはまだパラパラ程度しか咲いていないので入園無料だった。それでも中は緑が美しいので少し散策。コスモスも咲いている品種があるので、そういうところで写真を撮った。ここの売店で食べたソフトも美味しかった。写真だが、僕のディマージュはメモリーも電池も予備として2本持ってきたが、今回の旅行ではもうバッテリーが切れかかっている。1本がほとんど湯布院だけで終わってしまい、2本目も夜のお神楽なんかをフラッシュをたいて撮ったのが影響している。今度旅行する時は、カメラの充電器も持って来た方が良さそうだ。そんな訳で、この日は文子のキャノンクールピクスで撮ることが多かったが、キャノンは明日(20日)になってバッテリー切れになってしまった。幸いディマージュのバッテリーが少し回復してくれたから良かったけれど、ヘタをしたら旅の最後の方は使い捨てカメラでも買うようになっていたかもしれない。
生駒高原を出てえびのスカイラインを登って行く。途中はカーブが多く展望はないところが多い。でも黒松の枝ぶりの良いものが集中していたりして、時々車を停めていた。車を停めても抜いて行く車がないほど通行量も少なかった。やがて稜線に出ると展望が開け韓国岳や霧島山が姿を現す。不動池はスカイラインからすぐ近くにあるので道路から見下ろすことができる。エメラルドグリーンに染まった水が奇麗だった。ここには池巡りの散策コースがある。ここから見えるところの道路っぷちに車が沢山止まっていて、近くの岩に登っている人がいる。僕たちもそこへ車を止めて歩き出す。さっき見えた岩は登りの中間で、道はまだ上へと続いている。ここは地獄と言われる噴火口の跡だ。黄色い硫黄が登山道の周囲に落ちている。賽の河原と呼ばれるあたりは、霧島山塊の主峰、韓国岳への登山道が横切っている。賽の河原を回り込んで、この辺りで一番高い地点に出ると、そこが噴火口跡。噴火口は既に塞がっているが、さっきの不動池なんかが下に見え、噴火の影響でできた湖だろうと推測がつく。ここからの景色は遮るものもなくてとても良い。天気が昨日ほど良くないので遠くが少し霞んでいた。ここで写真を沢山撮って車に戻る。えびの高原レストハウスもさっきの頂上から赤い屋根が見えていたが、車で5分ほども走ったところ。大きな駐車場があるのだが、何故か有料。レストハウスの駐車場は狭かったが無料なので混んでいた。ここでお昼にする。文子は高菜ごはんで僕は地元のじゃが芋を使ったコロッケ。レストハウス2階のレストランは混んではいなかったが意外と人が入っていた。ここで少し休んだあと高千穂高原へ向かう。高千穂高原や霧島温泉郷へ行く道と霧島バードラインと呼ばれるえびの市の方に行く道が、このレストハウスのところで別れているのだが、その分岐が分かりにくい道で僕は間違えてしまった。幸い、文子が気が付いていてくれたので助かった。その分岐を入って間も無く、道路の両側に鹿を発見。右側の崖には雄鹿。左側には雌鹿と小鹿がいた。左側の雌鹿は車がすぐ側に来ても逃げない。人間が食べ物を呉れるのを知っているようだ。僕たちも旅館のお菓子の残りがあったのを思い出し、それをちぎってあげると平気で食べていた。小鹿も母鹿についてまわって食べている。鹿は牛の仲間というが、目は馬のように優しかった。その間、車は道路に停めっぱなし。後続の車が2台ほど来たが、僕たちが鹿と遊んでいるのを見ると後続の車も止まっていた。高千穂高原は高千穂峰への登山口。高千穂峰には有名な天の逆鉾がある。高千穂高原には大したものはないが駐車料を410円取られたのでビジターセンターに寄った。ここには高千穂峰の天の逆鉾の模型があったが、その周りが3Dで頂上からの景色と同じになっていたので面白かった。ところが、このビジターセンターから車に戻るほんのちょっとの間に雨が降り出す。車に乗り込んでホッとしたのもつかの間、たちまちのうちに豪雨になった。まだ駐車場にいる間の出来事だったが、この豪雨では前も見えないだろうというくらいの豪雨だった。小降りになってから車を出し霧島神社へ。ここは高天原から高千穂に降臨したと謂われるニニギノ命が祭られている。また、ここには坂本龍馬が日本で最初の新婚旅行をした、という謂れがある。ここから今日の宿、霧島山上ホテルはもう近い。道路に大きな看板があり、急角度に坂を登って行くとホテルの前に出る。駐車場は玄関のすぐ脇だった。このホテルに宿泊するのが今回の旅の最後なので、ここで荷物を整理して送らなければならない。そのため車から全ての荷物を降ろすとかなりの量になる。お土産類は車に残し、後で取りに来ることにした。このホテルは新館と旧館に別れている。新館を桜林山荘、旧館を呉竹山荘というが、旧館は古い感じがなく落着きがあってかえって良い感じ。外観も上高地の帝国ホテルに似ている。フロントがあるのは呉竹山荘の1階。僕たちの部屋は呉竹山荘の3階305号室だった。部屋からは桜島の方向なのだが、櫻島はシルエットしか見えなかった。お風呂は男女入れ替え制で、夜7時までは桜林山荘のお風呂が男性用、呉竹山荘のお風呂が女性用となっている。桜林山荘のお風呂は内湯の向こうに露天風呂がある。内庭に作られたお風呂のような感じだ。後で覗いて見たら、この下が駐車場だったので本当に内庭に作ったようなものだろう。でも、この石造りのお風呂から更に小道があり、それを辿って行くと檜の露天風呂に出る。こっちのお風呂は更に小さくて2〜3人で一杯という感じ。それに木々に囲まれてはいるが桜林山荘の客室に近く、上の方からは見えそうな気がする。それでも僕は下の石造りのお風呂が気に入って、結構のんびり入っていた。この間、文子は呉竹山荘のお風呂に入っていたのだが、このお風呂は夜は男性用になる。でも、このお風呂は見晴らしの良い露天風呂があって、落ち着いて入っていられる。僕はこっちのお風呂の方が気に入ってしまった。夜はイルミネーションランプが点くので女性が入った方がムードがあるのかもしれない。ここのお風呂でも僕は桜林山荘のお風呂で一人出会っただけで呉竹山荘では誰にも会わなかった。まったく、今回の旅は貸切状態のようなお風呂ばかりだった。
このホテルの夕食は食事処で。いくつかの食事処に別れているらしく、僕たちのところは3テーブルだけしか使っていなかった。食事は会席料理だったけど、お鍋が二つあった。他のテーブルの人が面倒なことを言う人たちだったので仲居さんは僕たちへのサービスが遅れがちだった。部屋に戻ってから荷物の整理。文子はお土産を入れるための袋も売店で買ってきた。明日必要なものだけをショルダーバックに残し、あとは全部送ってしまう。売店に持って行くとそこのおばさんが奥から段ボールを持ってきて、小さい方のトランクとお土産を一緒に入れてくれた。これで、送料が2個分で済むという。親切な人だった。全部終わってから、もう一度お風呂に行く。この時間は僕が呉竹山荘のお湯で、文子が桜林山荘のお湯だった。
9月20日(木)
いよいよ旅の最終日。朝の窓からは桜島が奇麗に見える。それで、今日行くコースは桜島を回って帰ることにした。実は、昨日のえびの高原が予想外に短時間で終わってしまったのだ。本当は最終日に霧島神宮なんかを回る予定だった。予定のコースは昨日で終わってしまったので、最終日の今日はどこを回ろうか、と思っていたのだが、文子が桜島に興味がありそうなので行けるところまで行ってみることにした。熊本空港に午後3時までに行かなくてはならないが、櫻島は熊本とは正反対の方向なので時間が読めないのだ。
霧島山上ホテルは昨日の売店の人の対応の良さなんかもあって、印象はそんなに悪くない。それに露天風呂が良かった。値段から言っても合格点だろう。宿を出てから国道223号線に沿って鹿児島湾を目指す。鹿児島空港まではホテルから30分くらいで着いてしまう。ここで車を乗り捨てできれば時間も節約できるのだが、鹿児島空港でレンタカーを乗り捨てると料金が2万円近くも高い。そんなに高い乗り捨て料金を取られるくらいなら少し走っても熊本乗り捨ての方が得だ。でも、そのために今日の桜島は充分に観光はできないだろう。カーナビに任せて走っていると、どこかで国道をパスしたらしく、国分で国道10号線に合流する。その先で今度は国道10号線と国道220号線に別れるのだが、そこが分かりにくくて、九州自動車道の国分インターに入ってしまった。幸い料金所の手前でユーターンできたから良かったけれど、余計な時間とお金が掛かるところだった。国道220号線に入って垂水方面に向かうと桜島がどんどん大きくなってくる。福山という辺りで海辺に行く細い道があったので行ってみる。その先でも小さな漁港があって釣りをしている人が大勢いたので行ってみる。行く先々で写真を撮っていた。前にも書いたとおりカメラの電池が少なかったが、天気が良くてフラッシュの必要もなかったから何とか大丈夫だった。ここの道はそう広い訳ではないが右手に海を見ながら快適に走ることができる。鉄腕ダッシュのソーラーカーみたいに海を追い駆けてどこまでも行くのは飽きることがない。まして走れば走るほど桜島が近くなり噴煙も見えるようになる。途中、道路工事を2箇所でやっていたが、ここも混むほどのことはない。ところどころに人家がある程度で寂しかった道に道の駅たるみず、が現れる。そういう何もない道なので本当のオアシスみたいだった。そう思う人が多いらしく沢山の車が止まっていた。僕が止めた駐車場の隣にタクシーが止まっていたので、ちょっと時間を聞いてみる。九州自動車道へ乗るのに桜島からフェリーで鹿児島へ渡って鹿児島インターへ出るのと、この道を戻って国分のインターへ出るのではどっちが早いか、というのを聞いたところ、この運転手さんは、自分なら国分に戻る、とのことだった。桜島フェリーは意外と混むらしい。だから待ち時間なんかも出るそうだ。この道の駅からは桜島が丁度良い具合にカメラに収まってくれる。ここまで来たらもう少しなので更に桜島に向かう。右手に櫻島がどんどん近付き、島ではなく単なる陸地にしか見えなくなると道路は佐多岬へ向かう国道と桜島へ入って行く道とに別れる。桜島へは坂を登って行くが、ここから湾の向こうに佐多岬へ向かう道が見える。結構奇麗だ。さらに、ここまで来ると、今度は開聞岳が霞んで見えるようになる。これが見えると九州の先端まで来たんだな、という感じだ。やがて昭和溶岩の中に火山観測所があり、そこは展望台のように櫻島の噴煙を上げる火口や周囲の景色を見晴らせるように作られている。ここで展望台の頂上まで歩き風景を楽しんだあと、ここから国分に戻ることにする。ここで時間は10時半だったので、国分に戻るのが12時頃。それから高速に乗ってだいたい2時には熊本、という予定だった。道の駅たるみずに再び寄ってトイレタイム。国分まで戻るのは通った道なので早い感じがする。国分市内でJAを探しガソリン給油。その隣にコンビがあったのでお握りを買う。ここからは九州自動車道をひたすら走るだけだ。加治木JACというところで鹿児島へ行く道と熊本方面に分かれる。鹿児島空港のインターを過ぎ溝口PAというところで小休止。ここは小さなPAで車も少ないので、ここの木陰で昼食にする。このところ美味しいものばかり食べていたから、久しぶりのコンビニの食事だった。ここから再び高速道路の旅。えびのJACで宮崎自動車道と合流し、人吉、八代と通って行く。高速を通ると本当に通過するだけだが、観光すればそれぞれの土地に良いところは沢山あるのだろう。八代のあたりには五木の子守唄のふるさともある。また、松橋というインターで降りれば、通潤橋という「空を渡る水道」を見に行くこともできる。高速道路もこの辺りは長野自動車道の姨捨PAのあたりに似ている。途中にはトンネルが23個も連続する、というところもあった。大分から福岡へ走ったときは、高速道路が鳥栖JACから急激に渋滞してビックリしたが、熊本までは混むこともなく順調だった。熊本インターから空港までは直線の良い道。前回ここを通った時は、今回と逆に空港から阿蘇へ向かったのだった。熊本のニッサンレンタカーはトヨタの向かい側にある。営業所から送ってもらって、空港に到着したのは14時45分。ANA646便は15時45分出発だったから丁度良い時間だった。空港で最後のお土産を購入。飛行機の席は帰りも6Fと6G。羽田への到着はもう薄暮だった。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- レンタカー ANAグループ
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