サムイ島風血録−プロローグ−

2007/09/28 - 2007/10/03

ダイバーとして名を連ねる（非常におこがましい感がするのだが、それって気のせい？）ことになって早半年、バリでの屈辱の体験も何のその、もともと羞恥心と言う人間ならではの感情を持っていない私にとって、それは単に日常における出来事の１つとして消し去られ、次なるターゲットを求め、仕事する間も惜しんで（おいおい、仕事しろよ…。）絞り込んだ先がサムイ島。

乾季にはジンベイザメも姿を現すと言う、ダイビング・ポイントを持つこの島は、以前から気になっていたものの、何故かプーケットやバリに比べ旅行代金がやや高めに設定されいるがために、泣く泣く避けて通っていた私にとってのサンクチュアリ。

財務大臣（嫁さん）の苦々しい顔を見て見ぬふりをしての今回の東南アジア外遊、ン〜、ジンベイさん待っててね、逸る心を抑えつつ高速バスに乗り込むのでありました。

今回の旅に幸あれ。

エリア サムイ島(タイ)

• 同行者: 一人旅
• 航空会社: タイ国際航空

７時ちょうどの〜♪高速バスに乗〜って〜♪私は私は難波へと、旅立ち〜ます〜♪

ン？そこの彼方、引いたでしょ〜、せっかく名曲を披露してあげたのに、つれないお・か・た…。

やってる自分が気分悪くななってきましたので、本題に、昨今の我が家の財政難を理由に新幹線の利用を諦め、高速バスとＪＲでの関空アクセス。

夜の７時の難波行きの高速バスは、時間の関係か３割程度の埋まり具合、しかるに思いっきりシートを倒してＭＰ３でお気に入りの音楽を聴きながら、いつの間にやら夢の世界にＺＺＺＺＺ…。

気がつけば西宮を過ぎ、直に大阪へ、ＯＣＡＴで下車すると今度はＪＲにお乗換え。

さすがは眠らぬコンビニ帝国大阪、夜の１０時を過ぎても、難波の駅は人でごった返し、地元岡山なんぞこの時間ですと闇に埋もれ人外魔境の世界となっていると言うのにえらい違い。（ああ〜、またも県民の方々の神経を逆なでする暴言、お許しませませ。）

関空快速に乗り込むとそそくさとシートを確保、ギュウギュウの車両に大きなスーツケースを持ち込む我が身に肩身の狭い思いをしながらも、停車駅毎に家路を急ぐ人達を吐き出しているうちに、気がつけば車内はポツンと我が身１人、いと哀し…。

バスが横転することも、電車が脱線することもなく無事フライトの２時間前には関空に到着、これも私の日頃の行いのお陰かと、有り得もしない妄想に１人耽る有様、救いよう無しです。

出発ロビーに奇麗な市松人形が飾られていました、古来の様式美を備えながらも、面立ちは幾分現代風にアレンジされており暫し良いものを見せて頂いた、ああ、眼福眼福…。

２４時間眠らぬコンビニ空港関空もやはり深夜になると人影も疎らになるのだが、ここタイ航空の出発ゲートにはニョロニョロト長蛇の列、何故？と思いつつも考えてみれば何時ものこと、バンコクは人気の観光地、故に深夜だろうが行きたい人は時間に関係なく並ぶののが世の常。

カウンターで本日の込み具合を聞くと完全に満席状態、仕方がないので非常出口の通路の席を希望すると多少残席があったので確保、あそこは足が伸ばせるので深夜便では何時もお願いしているのだけれどラッキーかな。

手荷物チェックで持参のウイスキーを１００ｍｌの小瓶に２本規程の透明袋に入れて持ち込んだところ、よほど面相が悪かったのか係官に胡散臭そうに眺められ「これって１００ｍｌより容量多くないですか？」との質問「きっかりメジャーで計ってきましたから、何なら計ります？」と言うとさすがにパス。

免税店は夜開〜く〜♪ヒッキーのお母様の歌でした。

初めのころは夜の１１時前に並んで受付先頭の常連となっていたのですが、最近はダラダラと怠惰な本性を現し、ん〜、間に合えばいいじゃんと、長蛇の列の後方に位置し、出国審査を終える頃には日がしっかり変わってます。

で、昔、常に先陣を駆け足で突き進んでいた頃は、免税店は全てシャッターが下りており、フムフムさすがにこの時間ともなると営業はしないのだな、と勝手に納得していたのですが、ある時何時もより遅めに出国審査を終えて出発ゲートへ向かっていると、突如として免税店のシャッターが開くではありませんか、おおお、何とフライトの時間に合わせ営業を再開、さすが商魂逞しい大阪人、そう免税店は夜開〜く〜♪なのです。

深夜の１時過ぎ、良い子のpianoは普段１０時過ぎには床につくので何時もですと、この時間は完全に白河夜船、夢の世界を彷徨っています。

漆黒の闇の中、ここだけは煌々と光が溢れ見慣れたタイ航空の機体が整備を終え、今や遅しとスタンバッてます。

胸にランの花のコサージュを飾ったアテンダーさん。

今回も早々に奇麗なお姉さんの写真が旅行記に上り、我が家の財務大臣（嫁さん）の目につかないかと内心ヒヤヒヤしております、外務大臣（俺）の度重なる東南アジア外遊を快く思っていない、否、そろそろ怒髪天衝き状態に突入しようかと言う時に、彼の様な写真が目に入れば外務大臣更迭は免れなく、ほとんど地雷原を抜き足差し足で歩んでいるような感じです。

しかし、カワユイ笑顔です。

夜食のお握りとサンドイッチです、躾の厳しい良家に育った（おいおい、経歴詐称にも程があるぞ…。）私めは、ばあやから厳しく寝る前の飲食は禁じられておりましたが、目の前に差し出されると、ムムム、この地球上では今も飢餓で数多の人たちが死に瀕していると言うのに、たとえ寝る前だからと言ってこの食べ物を放棄するのは飢餓に瀕した人達に対する冒瀆ではないのかと、ハムレットの如き煩悶に苦しみ…、嘘です。

おいやしさんの私は、配られるやいなや、袋を剥ぎ取って、ムシャムシャと咀嚼、「旨め〜よ〜！！」と感涙にむせぶ有様、暫くは大好きなお握りともおさらば、東南アジアのコテコテ油こってり料理と付き合うのかと思うと、知らず知らずに滂沱の涙に暮れるのでありました。

この旅行記へのコメント （7）

• 浅山 (あさやん)さん 2007/10/08 07:26:06

  いよいよ

  いよいよ　よめさんなかして　笑
  
  楽しいサムイ島ですね
  　
  ちと高いんですね
  
  それにしても詳しい　わかりやすい
  解説はいつねですね　　傑作ポチ

  pianoさん からの返信 2007/10/18 10:55:59

  何時もながら

  嫁子供を泣かしての外遊、我が家の外務大臣は財政が逼迫していようが、いまいが関係なく遊びほうけているので、いずれ財務大臣から罷免を申しつけられるでしょう、ともかく暫くは自宅蟄居といたします。
  
  でも、また潜りたい…。
  
  では、良い旅を。

• チムさん 2007/10/06 18:00:28

  いいですね

  市松人形といい機内のスッチーといい可愛くて美人で幸先いい旅になりそうですね。羨ましい。ダイブの計画など忘れスッチーに心奪われていませんですか。本当にいいですね。コメント続き待っています。

  pianoさん からの返信 2007/10/14 20:09:08

  あはははは

  こればっかりは、生来の性故致しかないと言ってると、隣で嫁さんが睨んでます、あはははは…怖わ〜。
  
  お孫さん可愛いですね、我が家の息子は大学４年なのですが、さっさと大学院進学を決め、当分孫の顔は拝めそうにありません、ああ、悲しや…。
  
  では、良い旅を。

• ibuさん 2007/10/05 21:59:12

  pianoさん

  暫く私のブログにご訪問なしだったらサムイ島へダイビングだったのですね。
  
  それから、
  
  pianoさんは男性ですか？？？
  
  私は女性だと思っているのですが？
  
  税務大臣（嫁さん）の下りで？？？？？

  pianoさん からの返信 2007/10/14 20:02:33

  あはははは…

  何か期待を裏切ったようなのですが〜、ピアノはれっきとした男です、ンン〜、文章がなよなよしている所為か、掲示板の写真が紛らわしいのか、済まんこってす…。
  
  男のピアノですが、これからもよろしゅうお付き合いのほど頼んます。
  
  では、良い旅を。

  ibuさん からの返信 2007/10/14 21:17:35

  RE: pianoさん

  piano様
  
  二人目のpianoさんと新たに出会った気分です。
  
  今まで私は女性と思い込んでメールを読んでいましたので不思議な気分です。
  
  改めて今後もご声援をお願い致します。