西オーストラリアの旅（１）・・マーガレットリバー、ピナクルズとシャークベイを訪ねて

2007/09/19 - 2007/09/24

マーガレットリバーのワイナリー、ジュエル鍾乳洞、ルーウィン岬、バッセルトンジェティ、ヤンチャップ国立公園（コアラ）、ナンバッグ国立公園（ピナクルズ）、デニソン港、グリーンナフ、ハメリンプール（ストロマトライト）、シェルビーチ、デンハム、モンキーマイア（野生のイルカ）を、巡った旅行記です。

「荒野の墓標」の別名を持つピナクルズは、ナンバング国立公園に在り、太古の昔に貝が堆積→石灰岩化し地表に隆起→その上にやわらかい土が堆積→そこに森林が生い茂る→森林の根が水を伴い石灰岩に入り込む→乾燥期にやわらかい部分が風化し、今の形が作られました。地球の長い歴史を感じさせてくれる自然の造形物です。

シャークベイは、３５億年前から存在した古代生物ストロマトライト（地球で初めて酸素を作った生物）や、１００Ｋｍ以上小さい貝殻が続くシェルビーチ（世界で２ヶ所しかない貝殻で出来たビーチ）、モンキーマイア（野生のバンドウイルカが毎日ビーチにやってくる）などが在ります。大自然の素晴らしさを感じさせてくれる、見所が盛りだくさんの世界自然遺産です。

今回の旅行で、ユーラシア大陸（面積５４９３万Ｋ?）、アフリカ大陸（３０３７万Ｋ?）、北アメリカ大陸（２４００万Ｋ?）、南アメリカ大陸（１７７８万Ｋ?）、オーストラリア大陸（７６２万Ｋ?）の、世界五大陸の達成です。

エリア オーストラリア

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 3.0

マーガレットリバーの葡萄畑。冬は降水量が多く、夏は乾燥したこの地域は、高品質なワイン用の葡萄の栽培に適しており、オーストラリアの「ボルドー」と呼ばれています。

マーガレットリバーのワイナリー。この地域には、５０の葡萄畑と３５のワイナリーがあり、ワイナリーにレストランを併設している所も多い。

ワイナリーでテイスティング。白２種類、赤２種類のワインを味わいました。

ジュエル鍾乳洞の入口階段。最も深い所で４２ｍあり、木道が整備されており、専任のガイドさんが付き説明を聞きながらの観光となります。

鍾乳洞の内部。鍾乳洞の地下深く根を張るユーカリの根。

鍾乳石、カーテンを連想させる

鍾乳石、垂れ下がった糸を連想させる。天井から５ｍも垂れ下がっています。

鍾乳石、ラクダを連想させる

ルーウィン岬。オーストラリアの最南西端に位置し、向かって左側が南極海、右側がインド洋です。シンボルの灯台とオーストラリア国旗が岬の先端にあります。
国際水路機関（ＩＨＯ）によると、南極海は南極大陸のまわりを囲む南緯６０度以南の海域とされている。
しかしオーストラリアは、オーストラリア大陸までを南極海の範囲に含めるように要求しているため、海図上の範囲は公式には未確定である。
アフリカ大陸と南アメリカ大陸が、南極海に面していると言わないのは、南アフリカ及びアルゼンチンとチリが、ＩＨＯの定義を支持しているからです。

ルーウィン岬の灯台

ルーイン岬突端の海岸

マーガレットリバー。この一帯は、数多くの鍾乳洞や美しい海岸をもち、ルーウィンナチュラリステ国立公園に指定されています。

バッセルトンジェティの全景。木造では世界一長い全長２Ｋｍの桟橋。アニメ映画「千と千尋の神隠し」の幻想的な水上列車のシーンのモデルになったことで有名です。

バッセルトンジェティの橋桁

バッセルトンジェティの橋上。以前は赤い観光用のトロッコ列車が走っていたそうですが、今は作業用の車だけが在りました。

パースからヤンチャップへ向かう途中の虹

ヤンチャップ国立公園のワライカワセミ。「ケッケッケッケッ」という鳴き声も聞く事ができました。

ヤンチャップ国立公園の食事中のコアラ

ヤンチャップ国立公園の睡眠中のコアラ

ヤンチャップからナンバングへ向かう途中のブッシュファイアの跡。このあたりではよく見かけました。ユーカリの木だけは表面だけが燃え、たくましく生き残ります。

ヤンチャップからナンバングへ向かう途中のお花畑（ケープウィード）と風車。ケープウィードは、南アフリカから牧草の種に混じって入り込み、繁殖力が強く牧場主の嫌われ物です。また、ここには８７基の巨大風車が見られました。

ナンバング国立公園のサースティ・ポイント。白い砂浜とブルーの海がとても綺麗でした。

サースティ・ポイントの美しいインド洋

ナンバング国立公園のピナクルズ。「荒野の墓標」に相応しい風景です。遠くにインド洋が見えます。

ピナクルズの中を撮影ポイントを探し周り、ツアーの皆とはぐれ大目玉ものでした。添乗員さんツアーの皆さん御免なさい。

ピナクルズ

ピナクルズ

ロブスター漁の船が停泊するデニソン港

グリーンナフのウインドーベント・リバー・ガム。塩分を含んだ強風の影響でこの様な姿になりました、木はユーカリです。

ウインドーベント・リバー・ガム

ビラボーンのガソリンスタンドで出会ったキャンピングカー。オーストラリアはキャンピングカーがとても多いところでした。このキャンピングカーはとても豪華です。

ハメリンプールのストロマトライト見学用の遊歩道。ストロマトライトは、シアノバクテリアという繊維状の微生物の間に、海中の石灰岩や細かな沈殿物が入り込み、長い長い年月をかけ成長してできたものです。１年に０．３ｍｍとゆっくりとしたスピードで成長しています。

海水が入り込まなくなつた所には、ストロマトライトの死骸が茶色く成って残っています。

ストロマトライトの海岸。シャークベイが世界自然遺産に登録されたのは、このストロマトライトの存在による所が大きかったと聞きました。

遊歩道よりストロマトライトを覗き込む我がツアー客。

３５億年前に地球に最初に酸素を供給した生物が今でも見られるのです。現在生きているストロマトライトも、数千年生き続けていると推定されており、現存する生物で最も古いと考えられています。

シェルビーチ。１００Ｋｍ以上に渡り続く貝だけの海岸です。１ｃｍ前後の二枚貝が、この場所に堆積し始めたのは４０００年も前と言われています。貝殻は深さ１０ｍにも及び、下はブロックのように固く切り出してレストランの壁や記念碑などに利用されています。

シェルビーチ。水に入ったり（早春なのに以外とぬるかった）、貝を拾ったり、思い思いに楽しむ我がツアー客。

シェルビーチ

デンハムの波止場。開拓時代の帆船の錨が展示してありました。桟橋には、ロブスター船が停泊しています。

デンハムの桟橋の釣り人。海老形の大きなルアーを付けていました、以外に大物を狙っているようです。

デンハムのインド洋に沈む夕日。「ＮＨＫデジフォトまつり」大賞（旅の写真海外部門）ノミネート写真。

デンハムのインド洋に沈む夕日

デンハムの海岸で南十字星を見た。天気は快晴、海岸の地平線１５度位の位置に鮮やかに南十字星が浮き上がっていました。ツアー客一同から歓声が上がりました。

モンキーマイアの貝の門柱。貝が圧縮してできたブロックで作られています。門に続く壁も貝のブロックです。

モンキーマイアの二重の虹

モンキーマイアのイルカの餌付けの見学客。７時３０分から１時間が一番イルカがやって来る時間帯です。

今日は７匹の野生のバンドウイルカの訪問です。

モンキーマイアの餌付けのレンジャーさん

餌のおねだり

見物客より餌をゲット。１頭に魚２匹、子供優先で餌やりです。

コシグロペリカンもいるのに。イルカに熱中して誰も見てくれません。日本人にはペリカンはとても珍しいのに、オーストラリアには普通に居るのでしょうか。

コシグロペリカン