1961/12/23 - 1961/12/23
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ソフィさん
1961年のパリ便り【684】パリの学友たちがビルバオで待っていた
1961年12月23日(土)
今日の目的地は、ビルバオである。
ビルバオに行くには、サン・セバスチァンで乗り換えなければならなかった。
乗り換えた列車は小型で、軌間は1メートルらしい。
ガタゴト揺れながら、100キロあまりに過ぎない道のりを、3時間かけてゆっくり走る。
この付近には、ピカソの絵で有名なゲルニカの町もある筈だ。
私は、生まれて始めての珍しい景色を、一木一草も見逃すまいとするのだが、昨晩の睡眠不足のために、ついついウトウトしてしまう。
ビルバオに到着したのは、午後4時ごろだった。
この町には、同行のF君が、パリのアリアンス・フランセーズでフランス語学習の机を並べている、姉妹の家がある。
駅には、その姉妹が出迎えに来てくれていた。
彼女たちの勧めにしたがい、まずとりあえず、家庭に両親を訪問する。
彼女らの家は、豪奢なマンションだった。
われわれを歓迎して、フルコースのご馳走が用意されていた。
スープに始まり、野菜、卵、鶏のトマト煮、果物、コーヒー、食後酒。
空腹なので美味しかったが、油やハーブの匂いは、今まで経験したことのないものだった。
この種の違和感は、旅行中どこに行っても付きまとうものだろう。
旅行に出るといろいろな匂いと出会うが、その土地の匂いは、現地に行かなければ味わえない。
目に見えるものは写真が撮れ、耳に聞こえるものはレコードできるが、鼻で嗅ぐ匂いや香は、記録できない。
だから匂いは、経験した本人でないと分からない。
そして、旅行の思い出として、いつまでも残るものでもある。
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