むせかえるような緑

2007/08/25 - 2007/08/25

関越自動車道路脇は、草もりもり。
連日の暑さに、ぐったり、うんざり。
建物の中で扇風機かクーラー三昧。
それでもじっとりかく汗を不快に感じ、冷たい飲み物でおなかをこわし。
気持ちはだらだらするばかり。

こんなにときに、日の当たる外には出たくなーい！と思いながら、そうもいかないので仕方がなく外に出てみると───。
むせかえるほどに生い茂った緑と地上の息苦しい湿気など知りませんって顔をした青空がどこまでも続く外の世界に、｢負けたっ！」と思いました。

植物の有り余るほどの生命力に脅威すら感じ……。

一方で、その植物を支え、コントロールしようとする人の手も確かに健在で、へたっているのは私ばかり、と思わせられ……。

そんな夏の一ページ。

エリア 埼玉

何か良い被写体がないかと、用事ついでに裏の畑まで足を延ばしました。

すると……なんですかぁ、あの気持ち良すぎる植物は！
にぎにぎしたくなります。
むしりたくなります。
ああ、でも近づけない。。

もう一ヶ所、たくさんの「にぎにぎしたい」を見つけました。
にぎにぎしなくてもいいから、近くで撮りたいですぅ。
でも近寄ろうとしたら、足もとの土がぐにゃり。
あきらめました。

家に帰ったあと、手持ちの花の本で調べたら、ありました〜。
へええ、あれが「ガマ」だったんですね。

「ヒメガマ
日本にガマ属は３種。ガマ、コガマそしてヒメガマ。ガマ属は個々の花は小さく、草姿も似ている。区別の１つは大きさ。「小」や「姫」のついた２種は葉幅が１cm以下。対して、ガマは２cmにも。いずれも上部に雄花穂、下部に雌花穂と分かれ、本種はその間が離れる。雄花穂は枯れても軸が残る。」
（「花おりおり　その五」（朝日新聞社）より）

「ガマ
Typha Iatifolia
ソーセージ状にふくれた果穂は、やがてほぐれて白色の長い毛のある種子を風で飛ばす。この毛がいわゆる「蒲の穂綿」である。花粉は生薬名を蒲黄（ほおう）といい、切り傷や火傷の薬になる。花後雌花穂はふくれ、雄花穂は花が落ちて軸だけが残る。近似種のヒメガまは、やや細めで、雌花穂と雄花穂が少し離れ、間に花軸の露出する部分がある。」
（「ヤマケイポケットガイド　野の花」（山と渓谷社）より）

むせかえるような緑

近々この河川沿いの除草作業が行われるそうです。
うーん、惜しいけど、無理ないかな。

田んぼに立つカカシ

ここだけ妙にたくさんカカシがあります。
それに、なかなか可愛いです@

カカシのおっかさんが、通せんぼ@

カカシのママさんが、バランスをとってます@

お米づくり体験！
なぁるほど、このあたりだけ、やたらとカカシが多いわけが分かりました。

涼しげなはずの水路も、太陽を反射して、あっちぃ〜な。

水面に太陽を閉じ込めて@

水面でツーイツーイと動いているのは、あめんぼでしょうか。
うまくカメラに収められませんでしたが。

頭上から差しかかる影にふと見上げてみると……。
おお、これはなかなかです。

自然が描く芸術。
緑と青のコントラストが目にも爽やかで、涼しげです。
汗だらだらでカメラを構える私とは、別世界です@

右向いて撮って、左向いて撮って……。
ところでこれは一体、何の木かしら。

青空と緑のコントラストが気に入ったので、縦構図でもう一枚！

関越自動車道脇のコンクリートで固められた土手です。
ここもまた、むせかえるような緑ですこと。

関越自動車道を照らす街灯を見上げてみました。

まるでジャングルの中@

関越自動車道を見上げています。
青空と緑のコントラストが、ここでもステキ！

緑のマフラーに覆われた土手と、電信柱@

関越自動車道の街灯に注目！

近未来、人類がほぼ全滅した世界に、植物だけはたくましく生き延びた。。。みたいな図式を想像したのですが、SF映画の見すぎですね@

土手の湧き水の排水口からも、しっかり生えています。

ななめに飛び出すように咲いているこの植物の姿は、わりと私の好みなのです。

足もとに目を向けてみると……。
ここでも緑が頑張っています。
少ない水を求めて、たくましく生きています@

ネコじゃらし@
｢遊んで、遊んで！」

再び見上げて。
ほんと、妙に気に入ってしまいました、この生え方@

緑のグラデーション@

撮りたいものを際立たせるには、色のコントラストに気をつけなければならないと思っていました。
でも光の加減で、背景が同じ緑でも手前の草の緑もしっかり浮き上がりました@
光って、大事だわぁ。

関越自動車道脇のこのあたりに生える植物に注目したのは、去年（2006年）、紅葉しているときです。
黄色に赤に色づいた植物は文句なく美しいですが、今年の私は夏の緑の美しさにも目覚めました！

関連の写真いくつか
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/11568140/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/11568143/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/11568147/

関連の旅行記
「裏の神社へ紅葉散策」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10109448/

のどかな近所

暑いせいか、人影がほとんどありません。
いったい何をそんなに熱心に写真を撮っているのだろう、と不審に思う！？であろう近所の人がいないのは助かるかな。
でも家の中から見られていたりして@

排水口から生える植物と、高架道路
ここで道の曲がり角。

さて、このあたりで撮影もおしまいにしましょうか。
私よ、止まれ。

標識のひしゃげ具合がいいかんじ@

余談ですが、この近所散策で１つショックなことを発見しました。
去年たくさんコスモスが咲き乱れていたところの大半が、
なんと駐車場にされていたのです！
楽しみにしていたのに……1つ楽しみが減ってしまいました（泣）。
東京通勤圏の哀しい宿命か……！？

この旅行記へのコメント （2）

• 旅猫さん 2007/08/29 13:02:07

  ガマの穂

  まみさん、こんにちは！
  
  ご近所散策、良いですね〜
  暑い日差しの中、お疲れ様でした（笑）
  
  ガマの穂、最近、間近で見てないです。
  先日、山形で車窓に見ただけ。
  ガマの穂って言うと、「因幡の白兎」を思い浮かべてしまいます。
  それにしても、あの穂の部分は触りたくなりますよね（＾＾）
  
  表紙の木の写真、きれいですね！
  まさに、自然が生み出した芸術ですね。
  光が葉を包んでいるようで面白いです。
  
  コスモスが無くなってしまい残念でしたね。
  ちょっとした自然も、すぐに壊されてしまうのが悲しいです。
  東京圏では、仕方の無いことでしょうかね。。。
  
  旅猫

  まみさん からの返信 2007/08/30 12:59:17

  RE: ガマの穂

  旅猫さん、こんにちは。書き込みありがとうございます。
  
  このような近所の平凡な景色をアップしてもだいじょぶかなーっと思ったのですが（そのわりには去年もさんざんやってます@）、数年たてばまた変わってしまう可能性があり、写真に収めておくことはもちろん、こうして披露することに意味があるだろうと強引に考えて作ってしまいました！
  
  因幡の白兎で、オオクニノヌシノミコトに教えてもらった治療の草がガマとは、そこまで詳しく知りませんでした。
  ありがとうごでいます！
  というか、ガマを見るのは初めてかも！
  目にしていても、認識していなかっただけかもしれませんが。
  赤い穂が鮮やかで、一瞬、暑さも吹き飛びました。
  
  木の写真は、いいでしょう！
  土手から倒れそうななめに生えていて、私は見上げるアングルだったので、きれいなシルエットになったと思います。
  ふつうに立っている木を地上から撮ったのでは、こうはならないのではないかと@@
  しかし、なんの木なのか、いまだに分からず。
  手元に花の本がえーとすでに10冊を超えているのですが、樹木の本ではなくあくまで花の本なので、ぱらぱらひっくり返してもわかりませんでした。
  
  コスモスは残念です。
  たぶん、他にも群生しているところがあるはずなので（川沿い花壇ではきっと！）、近所でも気をつけて見つけたいと思います@@