2007/07/21 - 2007/07/29
146位(同エリア416件中)
カヌ太郎さん
とても怖い体験をしたのだ
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今回泊まったホテルの素晴らしいところは、ハイキング情報に詳しく、いろいろ相談に乗ってくれるところ。前出のチアリ君はあちこち歩いているので詳しい。3日分のトレッキングプランを提示し、今後の天気の見通しを反映した組み合わせの相談に乗ってもらいました。
今日は、晴れ、午後から時々曇り所により雨、これから3日間のうちで一番、天気が不安定ということですので、トレチメに行くことに決めました。露出過多の山ですので、見れなかったとしてもまぁいいか、って。
8時38分発のバスに乗るため7時半からの朝食をそそくさと済ませ、ホテルからバスターミナルまで行きます。歩いて20分なのだ。
定刻から20分ほど遅れて発車、途中ミズリーナ湖で更に停車。ここでプチ撮影会。
ソラピスの上のほうには雲がかかるし、湖周辺は観光地ズレしていて、
残念ながらイマひとつ感動がないのだ。 -
ミズリーナ湖を大幅に遅れてバスは出発。
くねくね道を上がりながら
どんどん高度を上げてゆきます。
はるか上に見えていたギザギザの岩山が
どんどん目の前に迫ってきます。 -
振り返ってみると
こんなに登ったんですね。 -
行く手に目指す地
トレチメ・ディ・ラバレドの
側面が見えています。
迫力のある岩壁です。 -
結局、約30分遅れでオーロンツォ小屋に到着。
小屋を横目に見ながら
先を急ぎます。
この小屋に宿泊したくて
予約、送金までしたのですが(郵便振替が最安値だった)、
都合により昨夏は旅を中止したのでした。 -
気持ちのいい空気を吸って、景色を見ながら歩き始めます。
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天気は雲の多い晴れです。風が異様のほど強く、雲がどんどん流れてトレチメのそびえ立つ岩峰の間に、吸い込まれていきます。進行方向右側にはカディーニ・ディ・ミズリーナのギザギザ山。こちらもわずかに雲がかかっています。
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うしろから来た女性が声をかけてきました。実に流暢な日本語、驚いた事にイギリス人の若い女性です。聞けば、1年ほど岡山県に留学したとのこと。日本語を使いたかったみたいですね。尋常でない健脚であっという間に抜かれました。
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しかし尋常でないこの岩の大きさ。
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ん〜
北側から見た
三つの岩は有名だけど
裏側から見ると
なにがなんだか、よくわかりません。 -
なんとまあ
とがっていること。
雲がまとわりついて
絵になります。 -
岩でなく違う物体のような感じです。
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ちいさな教会がありますね。
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小さな乗越しに到着。ここはトレチメを斜め横から見渡す素晴らしいポイント、フォルセラ・ラバレド。
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小さな教会を左手に見ながら、歩くこと暫し。
右にはこのギザギザ山を見ながら
峠に向かって登ります。 -
ここからの眺めは聞くに勝る迫力です。 -
トレチメにはクリスタッロの方向からの風がトレチメの背中にブチあたり、たなびく雲を作り上げています。峠に立っていると、すさまじい暴風が背後から吹き上げてきて、吹き飛ばされてしまいまいそうです。
ここで陽気なイタリア人といっしょに記念撮影♪ -
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行く手には
荒涼とした風景が広がっています。
奥にそびえる山も
何となく枯れた感じがします -
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ロッカテリ小屋へ向かってどんどん歩き続けますが、
空はどんどん雲が多くなっていきます。
う〜ん、一応三本岩が見れたので、まっいいか。 -
目の前にロッカテリ小屋が見えてきました。
おお、背後のとんがり山は
噂のサッソ・ディ・セストですか。 -
雲はトレチメの峰にまとわり付き
雲が切れたて日がさしたり、曇ったり
天気が目まぐるしく変わります。
で、お約束事の3つの峰のお写真。 -
ロッカテリ小屋に到着、小屋の中で軽く食事をとって、天気の回復に期待をかけませう。
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ロッカテリ小屋の中で軽く食事をとって、天気の回復に期待をかけませう。
なんとメニューはドイツ語〜♪
あ、日本語も出てきました。ここでカズさんも食事をしたんですね。
これはソーゼージ入りのズッペ。
お・い・し・い -
これはオムレツ。
付け合せはハムとジャガイモを
あえたもの。
これも美味しい。 -
ふとみれば
同席のドイツ人が連れてきた犬が
私の足元にいます。
散々私の足をくんくんにおって
納得したのか、寝始めました。 -
食事をさっさと済ませ外に出ると、やはりイマイチな空模様。
このまま帰るのでは全く物足りない。。。
ここでkatorinaさんから頂いた宿題、
小屋裏のサッソ・ディ・セストの登山をすることに。
急峻な細い道をよいしょよいしょと登ります。 -
右手には小さな湖が2つ見えます。
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ふと振り返ると
小屋とトレチメが見えますね〜
登り続けると突然目の前に岩の峰が
現れます。 -
逆方向に折り返し、小高い山頂に到着です。
トレチメはNG、一方先程のイワイワ山はいい感じです。 -
サッソ・ディ・セストの左側を巻きながら
道が続いています。
とても興味がありますので
こちらを進みましょう。 -
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すごい岩の表面ですね。
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この角度で見ると
仏塔の遺跡みたいです。 -
急な斜面の上にある切り通しを
くぐり抜けて進みます。
途中には洞穴があったりします。
楽し〜い♪ -
イワ山の肩からロッカテリに戻る道へ進路をとります。尾根筋にでると暴風です。
と・ば・さ・れ・る〜 -
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やっとの思いで小屋の戻って来ました。うだうだお茶をしばいて、再び出発、
時計反対周りでオーロンツォ小屋に戻ります。 -
程なく軽い雨が降り始め、アップダウンを繰り返しながらすすみます。
途中で牛の集団と遭遇。 -
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ランゲアルムヒュッテに到着。
雨も止み、青空が出てきたのに惑わされて、小屋の軒下で持ってきたりんごでほっこりタイム。 -
嵐の前の静けさ。
この青空に騙されてしまいました。
ふたたび歩き始めた頃から、そよ風が吹き始めます。なんだかイヤな予感がする。
ここから2km弱、頑張ればすぐ着くさ、と思った瞬間、突風が吹き始め、雨が。
イヤな予感は、具体的な形となってきました。
遠くで低い雷鳴。
見れば、遥か下方インナーフェルド谷が黒く霞んでいます。
やばい、と思うまもなく、雲が上がり、大粒の雨が後ろ、いや斜め下のほうから吹き上がって来ます。風は台風直撃レベルにバージョンアップ、雨はいつしか冷たく、これまた痛い雹に。
バシバシバシバシ。。さながら節分の鬼だぁ
追いつかれた、と思った瞬間、真上で雷が鳴り出しました。
稲光と雷鳴の感覚がどんどん短く、光と音の不幸なシンクロナイズ(泣)
目の前に水平に走る稲妻が!先を急ごう。。。。。
実は私は歩くのが早い。それもかなり。山では人とペースを合わせると、逆に体力を消耗してしまう。(ゆえに若き頃の山行きは単独行が多かったんだが。)
気がつけばカヌ嫁はいつもの如くかなり後方。しまった。
いつもと違い本当に怒っている。この気象的危機状況より、かなり恐ろしい事態になってしまった。どっちの雷も怖い。ブルブルブルブル -
命からがら
オーロンツォ小屋に到着。
凄まじい風、
凄まじい大粒の雨、
光る稲妻、鳴りまくる雷鳴、
急激な気温の低下。
自然が本性そのままの姿を
さらけ出したような一瞬でした。
小屋の中で急いで着替え
暖をとります。
登山靴の中が何故かぐちゅぐちゅです。
ゴアテクス仕様なのになんでだろう?
靴下の替えは売ってないので
暫く我慢です。
ほっと安心したのか
気が抜けてしまいました。
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この旅行記へのコメント (6)
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- フルリーナさん 2007/10/03 00:16:14
- ドロ名物
- ドロ名物の雷にここであっちゃったんだ〜。
東側は本当に雷が多いよね。
私たちもほとんど毎日夕方は雷に会いました。
でも、岩岩岩
すごい迫力だよね〜。
- カヌ太郎さん からの返信 2007/10/03 21:23:35
- RE: ドロ名物
- 雷に我を忘れ
嫁からカミナリを
浴びせられました。
雹も霰もなんでも来いですが
カミナリはもう御免です(泣)
カヌ
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- デコさん 2007/08/17 09:41:54
- 大変でしたね!
- ここでの、雷はさぞかし怖かったことでしょう。
ご無事で何より!!
- カヌ太郎さん からの返信 2007/08/17 20:13:15
- RE: 大変でしたね!
- 肝が冷える、というのは
こういうことかと思いました。
雷鳴に囲まれ、
雹に打たれ
自然の恐ろしさを感じました。
カヌ
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- ツーリスト今中さん 2007/08/14 00:22:17
- イタリアならでは!
- ギザギザ山紀行、ホントにギザギザ!
日本ではお目にかかれない山々!
氷河のなせる業なんでしょうか。
楽しく拝見しました。
青空に無機的な岩山が映えますね。
高山植物の彩りも素敵です。
雪のある季節だとまた違う趣なんだろうなぁとか
いろいろ思いを馳せながら続きを楽しみにしています。
山の食事はご飯(お握り)かインスタントラーメンと
つい思ってしまうのですが、、、。
イタリアだから美味しいのだとは思いつつも。
- カヌ太郎さん からの返信 2007/08/14 21:32:30
- RE: イタリアならでは!
- 今中さん
お楽しみいただいているようで
うれしく思います。
このあたりの地質はドロマイトという
マグネシュウムとカルシューム系の岩で
白または薄いピンクまたは茶色です。
この奇異な風貌の山は、弱い部分が風化侵食されて
形成されているようです。
日本の槍ヶ岳や剣岳のようなトンガリ山が
束になって当たり前のように見れます。
さて、山小屋ですが、
オーストリアやイタリアで何度も山小屋で食事を取りましたが
どこもなかなか美味しい味わいでした。価格もそこそこ。
また、山小屋自体も、大変清潔で衛生的。
日本のもと随分レベルの差があり驚きました。
花については、あんまり詳しくないため
くわしい説明ができません。
単に、ああきれいだなぁ、って楽しんでいます。
カヌ太郎
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