2007/06/12 - 2007/12/21
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みーままさん
4日目
ドイツの父なる川ライン川、ライン川は源をスイスの山中に発しフランスとドイツの国境を流れ、オランダのロッテルダムで黒海へと流れ込む全長1320kmの国際河川だ。その内698kmはドイツを流れている。今日はその一部リューデルハイムからサンクト・ゴアルスハウゼンまでのライン川クルーズに出た。
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朝5:30明るい、路面電車が走り乗用車も行き交い、人々は駅に集まりだし一日の始まりだ。
夜遅くまで明るく、人々はカフェで語り・・・それでも朝早い。 -
朝の駅前を行き交う人々
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昔ながらの建物が近代にマッチして・・・ドイツでは住宅を建設する時には、厳しい条例が有るそうで、窓の数、壁の色、屋根の勾配、屋根の色など等色々有るので家並が揃っているそうだ。最近壁の色に水色が加わったと話して、一種類壁の色が違っても雰囲気が変るのだとも話してくれた。近代でも昔からの家並を保っている訳が解った。
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フランクフルトからバスでリューデルハイムの上方のニューダーヴァルトにバスで向かった。此処にはドイツ帝国の再興及びドイツ統一を象徴する物として、1877〜83年かけ巨大な記念碑が建てられた。全高37.6m碑の上部には帝国太刀とドイツ皇冠を手にした10.5mの女神“ゲルマニア”の巨像を頂いている。これはブロンズ鋳製で32トンのブロンズを要した。総工費の殆どが国民からの寄付金により作られたという。砂岩製の基礎を飾るのは等身大の人物200人を彫ったブロンズのレリーフで中央馬上の皇帝はヴィルヘルム一世。レリーフ左右には各2.8mの戦争と平和の天使の像が見守っている。
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支流のナーエ川がライン川に注ぎ込む河口の町ビンゲン。約2000年程前ローマ人は此の分岐する所に要塞を築き、此処に最初の集落が出来たとされ5世紀にはキリストの教区が有った事が知られている
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ニューダーヴァルトよりロープウエーでリューデスハイム駅まで下降。眼下には日本のホタルブクロの様な花が沢山咲いていた。
リューデスハイムから登って来る人達もいて「ハロ〜〜」と声を掛け合いながら、景色を楽しみながら・・・・リューデスハイムまで下りる。 -
リューデスハイム駅は家と家との間にあって、そのままリューデスハイムの町中に続く。
リューデスハイムは人口1万人、年間の観光客は270万人を越えるという、観光の町であって、またリースリング種のワインの生産地でもあり、コニャックやシャンパンなども生産している。 -
リューデスハイム町中
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ライン川の沿ってのラインシュトラーゼ通り、レストランやカフェなどしゃれた建物が並ぶ。
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向かいはライン川船着場があり観光船が停泊している。さ〜〜ぁ!此処からが私のライン川下りの出発点(他の場所にも出発点はある)ワクワク・・ワクワク・・・
少々曇り気味で天気が気に成る。心なしかライン川もどんよりしている様な・・・ -
ねずみ塔「モイゼ・トゥルム」は13世紀の物でブルク・エーレンフェルス(上の岩壁に立つ城塞)の偵察用に建てられた。しかし此処からはライン川北方への見通しは殆ど効かない。
塔の名の由来は猫を待ち伏せする様に建っていたからと言う説。冷酷な司教ハットーは押し寄せるねずみの大群から逃れる為此の塔に逃げ込んだが、ねずみの追跡は止まず司教を食い尽くしてしまったという説がある。1974年まで信号ステーションの役割を果たしていた。 -
ずみ塔」と思いシャッターを切ったが・・・一寸違うかな????ガイドブックに寄ればもっとスマートなのでは?????
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エーレンフェルス
城塞“エーレンフェレス”の残址が有る。以前大きな税関の建物を持つ複合大建造物であった。 -
城塞ブルク・ラインシュタイン
アスマンスハウゼンの真向かいに立つ城壁の上に凸凹の銃眼壁を持つ城塞。900年頃帝国の税関として建てられた。990年前後には皇帝オットー三世からマインツ大司教区に贈与され、その後大司教区によって拡大させていった。 -
城塞ブルク・ライヒェンシュタイン
トレヒティングハウゼン市が始まる南端にはライン川に面して礼拝堂「クレメンス・カッペレ」が有る。13世紀に建てられライン川沿いに有る教会に中でも最も古い方に属する。その先の岩場の上にはブルク・ライヒェンシュタインが1000年もの歳月建っている。1253年当時此処は盗賊騎士の棲家だった。1282年再破壊され盗賊騎士はクレメンス礼拝堂の前で処刑された。現在城塞はホテル・レストランとなり家具調度品・武器・コレクション等が展示されている。 -
ライヒェンシュタインとクレメンス礼拝堂
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城塞ブルク・シュタールエック
1689年フランス軍により粉砕されは廃墟となる。1925〜27年「ライン連合」により、基礎の上にユースホステル用の館が建てられた。斜面に建てられた館としては珍しく堀を持っている。現在はユースホステルとして使われている。 -
水城であり関税の砦プファルツ・グラーフェンシュタイン(プファルツ)
カウプの中洲に建つ砦「プファルツ」は水城であり関税の砦であった。1325年頃から建設開始最初は五角形六階の塔が築かれ1340年以降は環状壁などが築かれ落とし格子で入り口を固めた。今でも塔への昇降口は第三上階にある。中には城牢があり床部は水位によって上下可能と成っている。 -
城塞ブルク・グーテンフェルス
1200年前後にファルケンシュタインの貴族により建てられた。1888年建築家のヴァルター氏により城再建構想が打ち出され、数年たって実現し現在は古城ホテルとなっている。グーテンフェルスはライン川沿いの城塞の中でも最も美しく広々とした物に属する。 -
カプスから斜め右対岸の断崖が一時絶えライン川が右に湾曲し始めるところにオーバーヴェーゼル市がある。「塔とワインの有る町」とも言われる。
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城塞シェーンブルク
町並みを超えた高所には1000年の歴史を誇る威風堂々とした城塞「シェーンブルク」が建つ。オーバーヴェーゼルにおけるライン関税は「ファン・シェーンブルク」の家系に多大な富をもたらした。1885年以降に城は再建され広域な城塞の一部は国際青少年用に、他の一部はホテルになっている。 -
ローレライ
カウプ〜ザンクト・ゴアールハウゼン間にそそり立つ板岩質の岸壁「ローレライ」
川幅が狭くまた最も深いところで流れは渦を作り岩礁もある。19世紀に入っても航行の難所とされ、此処にさしかかる直前には鐘が三回たたかれ船人は祈祷するよう命じられた。また、此の岩場は良いこだまが聞こえる事でも有名で「妖怪の声」と思われていた。 -
この岩壁に色々な伝説が有る。妖精(妖婦の説もあり)ローレライはこの世の者とは思われない美しさと人を陶酔させる歌声によって船人達を不運に導いた。中でもラインプファルツ伯の大切な跡継ぎの若き伯爵はある満月の夜数人の臣下を連れ岩場に向かった若い伯爵は「ローレライ」を見つけ、はやる心を抑えきれずラインに飛び込んだが波間に消えうせ不帰の人となる。それを知った父伯爵は岩上の魔女を捕らえ処刑する様に命じる。部下がローレライを捕まえる寸前、彼女がライン川に助けを求めるや水泡を頂く巨大な川波が盛り上がり彼女を運び去ってしまう。その後彼女の姿を見た者は無く、月が輝く夜は神秘的な歌声が響き渡るだけと言う。船中にローレライの歌声が流れる・・・・
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ネコ城 ブルク・カッツ
フォン・カッツェネルンボーゲン伯爵が1371年前後ザクト・ゴアールハウゼン市対岸斜めにブルク・カッツェネルンボーゲン略してカッツを造らせた。市内にあったブルク・ラインフェルスの護りと村の保安を計りローレライ付近の荒波を乗り切って下ってくる船舶からの関税の徴収の為に建てられた。 -
ライン川は水量も多く流れも早いので、釣りも水泳も禁止です。しかし沢山のキャンピングカーが集まりキャンプを楽しむ人達で一杯です。
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沢山の鉱石を積んだ運搬船が今も引っ切り無しに行き来しています。
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ザンクト・ゴアールハウゼン
此の漁村は1284年土地の豪族、フォン・カッツェネル伯爵の所有となり1324年市に昇格後直ぐ、市民によってライン川に沿って高さ11m長さ230mの壁が防御と川の氾濫や流水から町を護るために造られた。現在でもグルーゼ・ブルク・ガッセ大通りには華美な木骨家屋が並ぶ -
私はここで下船しバスに乗り替えフランクフルトへと戻った。
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フランクフルト中央駅構内のビュッフェ形式のレストラン。種類も豊富で味もなかなか
本日は此処で白ソーゼージとフランクフルト、別のお店でパスタを購入、小ジョッキ(日本では中)2で夕食・・・・ -
構内の帰り駅果物屋で青りんごとイチジクを購入。早速ホテルに帰りガッブリ!ウウウ〜
すっぱい!犬歯がビユウ〜〜ンと伸びてしまいそうにすっぱい。イチジクは大きければ良い物では有りませんでした。でも、これも楽しい一日の思い出に成りました。
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この旅行記へのコメント (4)
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- ぱぶさん 2007/08/10 09:58:44
- ライン川クルーズ
- ぱぶさんはクルーズ経験有りません。汽車でフランクフルト、ヂュッセルドルフは何度か有ります。川に沿って数々の古城がそびえ立っているのや、川に有る税金徴収所としての検問城はなかなか見応え有りますよね。
汽車からも、船からもビールかワインで乾杯でしょうね?ローレライの岩はヨーロッパ”3大ガッカリ”の一つと言われていますが、如何でした?(確か、日本語での落書き?表記もあったような気がしますが!?) (*^_^*)
更に続く、3国覗き見の旅、次も期待して待っています!
- みーままさん からの返信 2007/08/10 17:27:42
- RE: ライン川クルーズ
- 初めての経験良かったですが天気が今一ハッキリせず写真も何だか暗くなってしまいました。「ローレライ」本当にがっかりでしたね。表とぐるっと廻って裏から撮って掲示はしたのですが・・・色々行って見なければ分からない事だらけで良い経験でした。機会が有ったら今度はユックリ陸路でと思っています。22日にイタリア・スペインへ出かけるのでそれまでに残りを・・・と思っていますが、間に合いますか・・いつもありがとうございます。
- ぱぶさん からの返信 2007/08/11 13:29:33
- 次はイタリア・スペインですか!?
- 本当に楽しみですね!(*^_^*)
皆さん(他の同僚のご夫妻も)そちらでのお二人の生活、特にヨーロッパ旅行は最高に良い想い出となりますね。大いに旅行を楽しんできてください。
イタリア・スペインはどこに行くのでしょうか?ぱぶさんのお勧めは、イタリアは、ルネッサンスの街フィレンツエとか、バチカンをはじめとする芸術と遺跡の街ローマは行くとこばっかりですね。
スペインもバルセロナではガウディの作品がたくさん見れますね!ぜひ充実した旅としてください。
- みーままさん からの返信 2007/08/11 15:04:15
- RE: ライン川クルーズ
- そうなんです!今は竹原さんがオーストリアです。20日からは関口さんが出掛けます。イタリアはローマ、ポンペイ、フィレンツェ、ヴェニチア、ミラノへ行きます。ヴァチカン美術館、ミラノの「最後の晩餐」を楽しみにしています。何時も強行軍ですね。スペインはバルセロナではガウディ三昧です。マドリッドではプラド美術館とトレドまで行って来ようと思っています。飛行機の一寸したトラブルが有って、1日少なくなってしまいました。その分1日ローマが減ってしまいました。
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