2007/07/17 - 2007/07/19
139位(同エリア460件中)
チヘさん
9日間でラジャスタンを巡る旅。
ヒンドゥー教の聖地、プシュカルからジュンジュヌへ。
ジュンジュヌには、18世紀後半に交易で富を成した商人が建てたハヴェリーが数多く残っており、その特筆すべきは壁一面にかかれたカラフルなフレスコ画である。
ここはシェカワティ地方と呼ばれる場所で、他にもマンダワ、ファテープル等の町があるが、なんとなくかわゆい地名に惹かれ、ジュンジュヌに行くことにした。
そしてなんとも素敵な宿に出会ったのであった。
7/12 成田→デリー→夜行列車
7/13 →ジョードプル
7/15 ジョードプル→(アジメール経由)→プシュカル
7/17 プシュカル→(ジャイプル経由)→ジュンジュヌ
7/19 ジュンジュヌ→デリー
7/20 デリー→
7/21 →成田
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プシュカルからはジャイプルでバスを乗り換えてジュンジュヌへ行く。
プシュカルの宿から歩いて2分のマルワールバスターミナルでうろうろしていたら、たった今ジャイプル行きのバスが行ってしまった。
5分後に来るよ、というので、まあ10分後かな、と思っていると本当に5分後にやってきて、チャイもおちおち飲んでいられない。
バスはハイウェーを走り3時間半程でジャイプルに着く。
ジャイプルはひどい渋滞であった。
ジャイプルのバスターミナルではジュンジュヌ行きのバスはすぐにみつかり、チケットを買うと、Rs95。あー値段からいって長旅だな、と察する。
バスは5時間走ったが途中休憩は無し。
ジュンジュヌのバスターミナルらしき所でとりあえず降りてみる。 -
乗合リキシャーに乗って、くそ暑い中紆余曲折ありつつ、ようやくたどり着いたのが、予想だにしなかったJAMUNA RESORTだった。
そして案内されたのがなんとミラールーム!
部屋全体(天井も)ちいさな鏡がちりばめられていて、乙女チック炸裂、
テレビ、エアコン付きでRs700だというので速攻決めた。
何故かウフフフフ、という笑い方になってしまう部屋。 -
宿のお兄ちゃんに、あっちの部屋見てみる?といわれて見せてもらったペインティングルーム。こっちの方が高い。
個人的にはミラールームの方が好き。 -
ここ、JAMUNA RESORTは庭も綺麗に整備されており、プールもある。
敷地のあちこちに花が咲き乱れていて、これまたミラーボール的なものがそこここにぶら下がっていてかわゆい。
デリーのメインバザールにこんなミラーボールが売っていたので迷わず5個買った。
お庭で食事ができる。
ここもまたベジタリアンです。
メニューに「季節の野菜のカリー」があったので、訊くとカボチャだというので、頼んだら、キュウリのカリーがきた。きゅうりが。
野菜はうらの畑でつくっているんだ、と若いオーナーは言った。
その後退屈しないようにと、ドライブに誘ってくれ、アイスをおごってくれた。まったくお子ちゃま対応である。
ちなみにオーナーは31歳だというが、その落ち着き様や堂に入った笑い方は、まったくそうは見えません。 -
7時に起きて、お庭で朝食。
じゃあ、スクランブルエッグとー、と言うと、
卵ナヒーン、というのでまたトーストとコーヒーにする。
庭にこのお方がいた。
髭が何とも立派な楽士、人生の儚さを知り尽くしたようなお唄を唄う。 -
師匠をぢっと見る。
彼は太鼓たたきである。 -
お庭。
このだだっ広い庭の空間をふんだんに使ってテーブルが配置されている。
緑色の綺麗な鳥(ワカケホウセイインコ/日本でも、東工大の周りで大繁殖して困ってるあの鳥)がウキャーウキャー言いながら飛んでいる。
それから、尻尾をくいっとあげる小さな黒い鳥も庭で何かをついばんでいる。警戒心ゼロ。 -
なんとロバ車に乗る。
乗って行きなよ、ノールピーだよ!
というので、乗る。
町の方々がみな好奇の目で見る。
これがまた、歩きより早く快適で、リキシャよりスローペース、
で、町見物にベストなペースである。
気に入った!
お礼にペンをあげる。
それでも、いらないよ、ボク、と言う。
すると、どっかの誰かがペンを持って行こうとしたので、
おめえじゃねえよ、といって取り上げて少年に渡す。
そういえば、ロバ車に乗る前にもリキシャーのタダ乗りをした。
細かいお金がなかったところ、お金はいらないよ、と言われたのだった。 -
あ り が と う
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昨日、オーナーの若殿に、見ておいた方がいいリストを訊いておいたので、それをもとにハヴェーリーを巡ることにする。
ハヴェーリーをはじめ、見所は旧市街のせまい地域に集まっているので、
歩きで十分まわれる。
拡大しないとわからないかもしれないけど、
びっしり壁画。 -
ハヴェーリーの上から見た景色。
色ー! -
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このハヴェーリーの入口にいた、
まるで置物のような腹の親父。
帰りには見せてもらったお礼を少し渡します。
(この親父、不満そうだったけど) -
ここはまた別のハヴェーリー。
一つしか見る時間が無いなら、ここに行きなさい、
という感じのところ。 -
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ハヴェーリーの番をしてたおじさん。
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一般宅のドアの上の飾りシリーズ。
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これも。
中央はガネーシャ。 -
ヒンドゥー寺院のサドゥー。
どんとのようなお顔。
ティカ(おでこにつける赤いやつ)をつけてもらった。 -
このハヴェーリーは内装が緑色が主。
その辺を歩いていると、ふとこのような建物に出くわす。
そろーっと覗いてみると、中にいる人が手招きしてくれる。 -
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そしてまた始まった、ワンフォト大会。
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かわいいな。
きょうだいかな?
後ろにちいーさく写っている子が、
ボク、写れなかった・・・と泣きそうな顔をしているので・・・ -
おいでおいでしてパチリする。
照れ屋め。 -
学校を通ると、こんな感じ。
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ようやく見つけた商店でコーラを飲んでいたら、こんな感じ。
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悪ガキ3人といった風情。
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Ketri Mahal。
保存状態は良くないが、線の細い女性的な建物。
町を見はらすことができる。
砦が見えた(けど行かなかった)。
このころから、コーラ屋で見かけた、
見知らぬムスリム親切ガイド君が付き添い始める。 -
-
ムスリム親切ガイド君は、親切に町を案内してくれる。
しかし、会話全てのあたまに必ず「ユー」をつけるし、インド語が混じるのでわけわかめになる。
例えば、こんな感じ。
「ユー ファミリー コルカタ ドゥバッダ ベリー ナイス
イン ゴォーッド」
この中で、ドゥバッダはショール、ゴォーッドはお店を指していると思われるが、よくわからない。
一般宅のドア。 -
ここのハヴェーリーには今も現役で人が住んでいるが、
快く中を見せてくれるし、レモネード飲む?なんて訊かれたり。 -
親切ガイド君のおかげで、絞り染めショールを作っているところを
ちょこっと見れたりした。
でも、疲れてくる。
ユー、こっちにはナントカがアル!
いや、私の行きたいのはあっちなんだけど?
ユー、ノー、ナントカはベリーナイスだ!
いや、だからわーたーしーはー、あっちに行きたいの!
ユー、ドゥバッダが・・・
とほほ、暑さが身にしみるぜ。 -
ピンク色のお寺と赤い衣装の女性たち。
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私には親切ガイド君がついているので、インドっ子が沢山ついてくる。
親切ガイドくんは、厳しい顔で、
インドっ子にチャロ!(あっちいきなさい)という。
うーん、ちょっと貴方にチャロ願いたい。
ここで写真トルベシ、とかごめんね、私自分で決めたいのです。
すんません、ひとりにさせてけろ、と3回くらい説明したら、
少し悲しそうに立ち去って行きました。
親切ガイド君は、悪気なく、本当にただ自分の住んでいる町のいい所を案内したかっただけなんですね、でも、これは私の旅なんですね、
いつも抱えるジレンマである。
そしてこの後、その罰を受けるかのように、痴漢にあった。
飛び蹴りしてくればよかった。
写真は親切ガイド君ではなく、ただついてきていたインドっ子たち。
階段井戸をバックに。 -
痴漢にあったのでやる気なしになり、宿に帰る。
すると、レセプションのおじさんに、真剣な顔で
「お願いがあります」といわれるので、
テレビの音が大きすぎるとか、お菓子の持込みはダメです、とか言われるかとおもったら、「写真を撮ってはくれまいか?」という。
快く承諾すると、折り目のついた洋服に着替えてきて、
まず素顔で撮ったあと、やおらなんとも悪役風なサングラスを取り出し、また1枚撮った。
そして明日はデリーに戻る。
親切ガイド君の純粋な親切心とか、悲しそうな顔とか、
ロバ車にのせてくれた子とか、痴漢とか、
快く家に入れてくれた家族とか、ごたまぜになって
この歳になってもなお青臭い思いは尽きること無く。
デリー編につづく
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この旅行記へのコメント (6)
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- 前日光さん 2007/08/12 15:51:26
- お久しぶりです〜
- チヘさん お元気なご様子、なによりです。
それにしても、1週間以上のまとまった時間が取れて羨ましいです。
私は、今後しばらくは海外旅行は無理かもしれません。
小刻みの休暇しか取れないからです。
でも、お利口にしていると出雲に出張なんていうこともあるので、
文句は言えませんがね。
単身インドに行っちゃうところがスゴイです。
英語はペラペラなんですか?
コメントがおもしろくて楽しいです。
インドの人々の反応もおもしろく読ませていただきました。
ガイドのお兄さんも善意の人なんですよね?
善意がカラ回りしている辺りが、こういうことってあるよなぁと
頷いてしまいました。
また遊びに来てくださいね(^_^)v
- チヘさん からの返信 2007/08/15 23:22:27
- RE: お久しぶりです〜
- お久しぶりです!
早い夏休みをインドのために使ってしまったので、
あとは働くのみです。くーっ!
出張で出雲に行けるなんて羨ましいです。
英語はかなり得意ではありません。
特にネイティブを前にしたらしどろもどろです。
でも、アジアの人は、わかりやすい言葉を使うし、
こちらがちゃんと文法を使わなくても、なんとなくニュアンスでわかってくれる(ような気がする)ので、らくちんです。
インド人との会話は、かなり私なりの解釈で意訳して掲載しております。
それから、やっぱりいつまでたっても難しいのが、親切の見極めです・・・
私も一応女性なので?、特に男性の親切には警戒します。
そんなうまい話があるわけない!と思って疑って酷い態度をとっていると本当に良い人だったり、
逆に、ついて行ってみたらやはり金目当てだったり。
でも騙されてもなお、いつでも心に余裕のある旅がしたいものです・・・
チヘ
-
- wiz さん 2007/08/07 00:37:26
- いいたび
- チヘさ〜ん、
かなーりおひさしぶりです・・・
まーえにチヘさんのジミヘンコメント@
ブルガリアに喰いつきましたが(笑)
今回は、ど ん と!
わぉ、チヘさん、あの どんと、でしょう〜?
旅行記からいいたびが伝わってきますね〜
ジョードプルの白い鳩も、
プシュカルのホントにばいならな感じの男性も、
そしてジュンジュヌのミラールームも!
壁画や建物のレリーフ、
お供え物の花、
人々の顔、顔、顔
すてきなインドだぁ〜♪
- チヘさん からの返信 2007/08/07 22:12:27
- RE: いいたび
- どうも、お久しぶりですー。
みて下さってありがとうございます。
そ、そして、
そう、あのどんとなんです!
さーかなじゃないとやーってられないよ♪と踊ってたクチです。
日記をあげていて、なーんか誰かに似とるなーと思ったらどんとだったのです。
どんとで食いついてくださるとは、この広い4travelでもvoodooさんだけです!きっと。
わあ、なんかうれしいなー。
チヘ
- wiz さん からの返信 2007/08/07 22:53:10
- RE: すてきすぎ
- (笑)
いやーなんだか見ていて
安らぎ感が心地よい
スゴクすてきな旅行記たちで
ほんとに私もきもちいいです〜
なんかチヘさんの今回のたびは
ソウルフル〜な雰囲気漂いますね・天晴れ!!!
まだつづきがありそうですが・・・
チヘさん的には今回のインド
どこが印象的だったのか興味深々。。。
そいえば私の好きなミュージシャンは
インドに呼吸法習いに行ってました〜♪
- チヘさん からの返信 2007/08/15 23:05:47
- RE: いいたび
- なんだかたくさん褒めていただいてうれしいです。
天晴れなんて言われたの初めてだし!
今回のインドで一番印象的だったのは、
夕陽と凧と鳩のジョードプルの夕べです。
この非日常的異空間具合に、ぽやーっとしてしまいました。
辺りが暗くなって来て、モノの境目がはっきりしなくなってきて、
凧と鳥が飛んでいて、アザーンが聴こえてきて・・・という、
私の何かツボに入る装置がそのときできあがったんだと思います。
あ、voodooさんのお好きなミュージシャンってどなたですか?
インドといえばジョージハリスンくらいしか思いつきません。
チヘ
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