2006年夏アルプス旅行2　Zermatt近辺散策　（ChamonixからZermattへ）

2006/06/08 - 2006/06/22

Chamonixで6日間過ごしZermattへ移動。車での移動は実に気ままでいい。なるべく高速道を避け一般道を走って観光地に比べはるかに物価の安いVispの町で食糧を買い込み、Zermattのホテルに行く前にSaas Fee近辺を歩いた。ZermattではMatterhornを中心に裾野歩きで高山植物に満喫し、高原でのワインと自炊も楽しみの一つだった。大雨で何処にも行けなかった日もあって、2回目のSchwarzsee→Zermatt、3回目のGornergrat→Riffelalpを歩いただけだったが、例年より時期が少し早い為か見たこともない花に会うことができた。
ここZermattで4日間を過ごし、Grindelwaldへ移動した。（Grindelwald近辺散策）

エリア ツェルマット(スイス)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: JAL

Chamonixを出てすぐ隣村Prazの教会

Saas Feeを通り越しMattmark湖に寄ってみたが、ダムの完成でお花畑が随分減ってしまった

Saas Grundに戻ってゴンドラでKreuzbodenに上ると、ガスで何時も見えなかったWeissmies(4023m)の頂上を見ることが出来た

KreuzbodenからのDomをはじめとするMichabel山群

Kreuzbodenから中央Fletschhorn(3993m)、右Legginhorn(4010m)、さらにこの右にWeissmies(4023m)がある

KreuzbodenからのMichabel・6山（左からAllalinhorn4027m、Alphubel4206m、Taschhorn4490m、Dom4545m、Lenzspitze4294m、Nadelhorn4327m)

Saas Grundから車でZermattに向かう途中ローヌの谷を挟んでBietschhorn(3934m)が見えた

Zermattの町中のロッジの部屋からもMatterhornが見えた

Zermattの散歩で見つけたGentiana Utriculosa（リンドウ科）

ロッジのテラスからのMatterhornの夜景
6月15日（木）
　朝天気がよかったので、朝食前にl’Arve川の向こう岸の山の中腹にドライブしてみた。ロッジからは見えなかったが、新しい別荘のような建物が沢山建てられていて、散歩する人や、庭の手入れをする人などが見られ、土地の売り出し看板などが目立った。l’Arve川のこちら側からはどの家からもMont Blanc山群がよく見え、あと数年したらこの辺が最高級別荘地になるだろうなと思った。朝食を済ませロッジの会計をして、Zermattに向かって車を走らせ、殆ど止まる事なくSaas FeeとZermattの分岐点Staldenまで来たが、時間が早かったのでMichabel山群を見ることにしてSaas Grundのロープウェイに行ってみたが、ちょうど昼の休憩時間になってしまったため、Mattmark湖に車を走らせた。工事中だったダムはすっかり完成したようで工事車両もなく、客も少なかったし、湖畔の草原がほとんどなくなってしまっていて、花の宝庫は破壊されてしまった様子には呆れた。13時半にKreuzbodenへのロープウェイ駅に戻り、Kreuzbodenに上るとWeissmies(4023m)の頂上を初めてみることが出来、Monte Rosaまでは見えなかったが、Michabel山群は綺麗に見えた。山の景色を満喫しながら昼食を食べ、ロープウェイで下って車に戻り、Zermattに向かった。車の終点Taschはすっかり様変わりして、駅舎と駐車場ビルが一体化した立派な建物が完成間近で、大変便利になっていた。Zermattのロッジは駅近くで、街中だったが、4階の部屋のテラスからはMatterhornが僅かに見えて満足できる部屋だった。晴れていたのでMatterhornを見に、街をブラブラ歩き、写真を撮ったりして夕食をとり、ロッジに戻って山を見ながらゆっくりした。

Schwarzsee間でゴンドラで上る。思わず、Matterhornへの登り口から少しだけ登ってみることにし、冬のスキーリフトの小屋まで登ってみた。

Matterhornの稜線にあるヘルンリ小屋まではあと少しだがここから花を見ながらSchwarzsee下る

Schwarzsee湖畔でコーヒーを沸かす

SchwarzseeからStafelへ下る道でガスに包まれてしまう

サクラソウの仲間
Primula Farinosa（サクラソウ科）

Schwarzsee→Zummtt→Zermattで見かけた花
Androsace Carnea（サクラソウ科）

Schwarzsee→Zumutt→Zermattで見かけた花、
Pulsatilla Vernalis（キンポウゲ科）

Schwarzsee→Zumutt→Zermattで見かけた花、
Draba Aizoides（アブラナ科）

Schwarzsee→Zumutt→Zermattで見かけた花、
Eritrichium Nanum（ムラサキ科）

Schwarzsee→Zumutt→Zermattで見かけた花、
？

Schwarzsee→Zumutt→Zermattで見かけた花、
Saxifraga Oppositifolia（ユキノシタ科）

Schwarzsee→Zumutt→Zermattで見かけた花、
Gentiana Orbicularis（リンドウ科）とLuzula Lutea（イグサ科）

Schwarzsee→Zermattで見かけた花、
Pulsatilla Apiifolia（キンポウゲ科）とViola Calcarata（スミレ科）

Schwarzsee→Zermattで見かけた花、
Hutchinsia Alpina（アブラナ科）

Schwarzsee→Zermattで見かけた花、
Lloydia Serotina（ユリ科）

Schwarzsee→Zermattで見かけた花、
Lotus Alpinus（マメ科）

Schwarzsee→Zermattで見かけた花、
Caltha Palustris（キンポウゲ科）

Stafel→Zermattで見かけた花
？？？
6月16日（金）
朝食後Schwarzsee方面へのゴンドラに乗り込んだ。ゴンドラからの景色も見事だったが、Schwarzseeからも素晴らしかったので思わず、Matterhornへの登り口から少しだけ登ってみることにし、冬のスキーリフトの小屋まで登ってみた。ここの花はみんな色鮮やかで同じ花も違う感じがするほどだった。勢いよく登って行く多くの若者は大きなザックにロープなどを背負っていたから頂上を目指す人達だろうし、素人が行ける限界というヘルンリ小屋までは登るのだろう。Matterhornの稜線にあるHornli小屋は結構近く見えるが我々が到達したリフト小屋からはやはり小さく見えた。花を見ながらSchwarzseeへの下りは花を追って道なき道になってしまったが、元のトレッキングコースに戻り、Matterhornnの写真を撮ったり、花の写真を撮ったりして大いに楽しみながらZermattに戻った。一番景色のよいレストランでよく歩いたものだと乾杯し、ロッジに戻ってシャワーを浴びて早めの夕食をとるべく街に出て大きなピザに満足して眠りについた。この日の行程は少なくとも15Km位だった。

Gornergratからの景色はガスでMatterhornが見えず残念だったが、Monte Rosa方向はガスがあがってくれた

GornergratからRiffelalpに向かって下る

風は無く逆さMatterhornの撮影には最適だったが今回も頂上に雲がまつわりついていた

Riffelalp近くまで下ってもMatterhornのくもは取れない

Riffelalp近くの尾根に立つ教会

Gornergrat→Riffelalpで見かけて花
？？？

Schwarzsee→Zermattで見かけた花、
Gentiana Verna（リンドウ科）

Gornergrat→Riffelalpで見かけた花、
Hutchinsia Alpina（アブラナ科）

Gornergrat→Riffelalpで見かけた花、
Draba Aizoides（アブラナ科）

Gornergrat→Riffelalpで見かけて花、
Saxifraga Oppositifolia（ユキノシタ科）

ロッジのテラスの飾り花がようやく届いた、町のロッジが一気に明るく変わった

18日は本降りの雨、町をチョットぶらぶらしただけでおわった。この写真は19日の朝、ホテルのテラスからのMatterhorn
前々日の日記
6月17日（土)
　チョット天気が心配だったが朝食を済ませてGornergrat行きの登山電車に乗るため切符売り場に行くと、すでに多くの日本人観光客がいて駅は賑わっていた。片道切符を買おうと思ったら雪が多くて歩けないから往復買えと勧められたが、雪渓歩きは訓練済みなので着いてから決めようと言う事で片道にしてもらい、電車に乗り込むと車内は殆ど日本人で満席だった。Gornergratに着くと案の定、雲が出ていて最も見たいMatterhornは足元しか見えていなかったが、BreithornからLiskamm、Monte Rosa、Michabel方面は綺麗に見えた。とりあえず展望台まで上がり記念写真を撮って、早速誰も歩いていないRiffelalpに向かって下り始める。今までに見たことのない一番早くに咲く種類の花たちが見事だったし、歩いているうちに陽がさしてきてMatterhornも時々姿を見せていた。数年前は猛暑の中、元気に下のほうに見える道を辿って湖めぐりをしてZermattまで歩いた事を考えるとRiffelalpまででトレッキングを終えるのはもったいない話だが、Riffelalpのホテルが見え始めた頃から小雨が降り出してしまったので、Riffelalpでトレッキングを終えるのもよかろうと思って下ってゆくと、探していた薄紫色のオキナグサ(Pulsatilla Halleri）の群生に出会えた。写真を撮ろうと色々構図を考えているうちに1回もシャッターを押す前に電池切れのサインが出て残念なことをしてしまい、換えの電池を置いてきてしまったことを悔やんだ。

昨日の雨が嘘の様に早朝から快晴。町外れまで散策

町の端部からのMatterhorn

Zermattから電車でTaschまで行き、車に荷物を積み込んでGrindelwaldに向かって車を走らせる。写真はGrimsel峠

Grimsel峠の頂上の駐車場脇の小山に向かって若者が4駆で道なき岩山を登る。日本では考えられない光景だが、見ていた皆が拍手するから呆れる。

Grimsel峠に咲いていた花