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花の都フィレンツェを訪れている。<br /><br /> さすがにここフィレンツェでは街歩く人に御洒落さんが増えたなあと思う。日本のようにあからさまにブランド品を誇示するような派手なファッションではなく、もっとスマートで、それでいてさり気ない着こなしをしているのだけれども、それがしっくり似合うイタリア人という奴らは男も女もやっぱり格好イイのだ。<br /><br />  お洒落な街だけあって、メイン通りには日本でもお馴染みの高級ブランド店が立ち並んでいる。エルメス、トラサルディ、シャネル、グッチ、プラダ、D&G、ルイ・ビィトン。ブランドにまったく疎い僕は、そのどれがフランス発でイタリア発なのかさっぱり区別がつかない(大学までD&Gをドルチェ&カバチョだと思っていたぐらいだ)。ちなみに携帯電話端末にまで、D&Gブランドのものがあった。さすがイタリア!<br />

ブランド@フィレンツェ

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2007/07/06 - 2007/07/06

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フーテンの若さん

フーテンの若さんさん

花の都フィレンツェを訪れている。

 さすがにここフィレンツェでは街歩く人に御洒落さんが増えたなあと思う。日本のようにあからさまにブランド品を誇示するような派手なファッションではなく、もっとスマートで、それでいてさり気ない着こなしをしているのだけれども、それがしっくり似合うイタリア人という奴らは男も女もやっぱり格好イイのだ。

 お洒落な街だけあって、メイン通りには日本でもお馴染みの高級ブランド店が立ち並んでいる。エルメス、トラサルディ、シャネル、グッチ、プラダ、D&G、ルイ・ビィトン。ブランドにまったく疎い僕は、そのどれがフランス発でイタリア発なのかさっぱり区別がつかない(大学までD&Gをドルチェ&カバチョだと思っていたぐらいだ)。ちなみに携帯電話端末にまで、D&Gブランドのものがあった。さすがイタリア!

  • ブランドといえば、僕は過去に苦い思い出がある。<br /><br /> 以前、有名ブランドに勤める女性とデートしたことがある。初デートに、某テーマパークへ行ったときのこと。そのとき彼女がニセモノのブランド鞄を身に付けている女性をふと見つけ、そしてこう言った。<br /><br /> 「最低だよね、あーゆの。ニセモノってみんなにバレているの感じないのかしら。そもそもワタシ、ニセモノを持つ人の気持ちがわからないわあ。ニセモノを持っていると、心も身体もニセモノになってしまうのに気付かないのかしら」<br /><br /> 彼女は職業柄かニセモノを持っている人を許せないらしい。分からずして持っているなら未だしも、確信犯的な人は絶対に許せないという。<br /><br /> ・・・。僕は返す言葉が出なかった。なぜならそのとき、韓国で購入したばかりのニセモノのブランド財布を僕は持っていたからだ(そもそもブランドに興味ないはずの僕だったが、韓国に遊びに行った際、デザインがいいのと安さのあまり勢いで買ってしまったのだった)。<br /><br /> これを見せたら彼女に振られてしまうのは間違いない。しかし、財布を出さずして今日のデートを終えることが出来るだろうか。僕は焦ると、いつも逆のことをしてしまうタイプ。心配したとおり喫茶店での会計の際、素早く札だけを抜き取ろうとして、財布ごと床に落としてしまったのだった。<br /><br /> 彼女が床に視線を落とす。僕は光の速さで財布を拾う。<br /><br /> 「あれ、その財布ってうちのブランドの?」<br /><br /> 「うん、まあそうね。やっぱり使い心地いいよね」<br /><br /> と適当に誤魔化す。危ない、危ない。さすがに専門家でも、あのくらいの時間では真偽のほどは確認できなかったようだ。二度と落とさぬよう財布はカバンにしまい、札を全て抜いて使うことにした。それ以降は何事もなく、無事にその日のデートを終えたつもりだった。<br /><br /> しかし、そのデート以降、彼女にメールするもまったく音沙汰がない。おかしい、1週間もすると、これはどうやら振られたことに気付いた。ニセモノ財布はバレなかったはず。僕の何処に問題があったのだろうか。<br /><br /> よくよく思い返してわかった。僕はあの日のデートにトートバックを持って来ていた。僕は使い勝手のいい黒いカバンだと思って、いつも使っていたのだが、それも韓国で購入したニセモノのプラダであった。そのカバンがニセモノであることを会社の後輩から指摘されるまで、そのことをずっと忘れていたのだった。<br /><br /> デート中に彼女はニセモノであることを見破っていたのであろう。もしくはもっと早い段階で見抜いていたのかもしれない。「ニセモノ持つ人間は、中身もニセモノ」という発言は、暗に僕に対して言った可能性もあるわけだ。<br /><br /> 僕はそれ以来、ニセモノを持つことを止めた。彼女の発言を真に受けたわけではないが、本物だろうがニセモノだろうが僕にはブランドは似合わないと思ったからだ。<br /><br />

    ブランドといえば、僕は過去に苦い思い出がある。

     以前、有名ブランドに勤める女性とデートしたことがある。初デートに、某テーマパークへ行ったときのこと。そのとき彼女がニセモノのブランド鞄を身に付けている女性をふと見つけ、そしてこう言った。

     「最低だよね、あーゆの。ニセモノってみんなにバレているの感じないのかしら。そもそもワタシ、ニセモノを持つ人の気持ちがわからないわあ。ニセモノを持っていると、心も身体もニセモノになってしまうのに気付かないのかしら」

     彼女は職業柄かニセモノを持っている人を許せないらしい。分からずして持っているなら未だしも、確信犯的な人は絶対に許せないという。

     ・・・。僕は返す言葉が出なかった。なぜならそのとき、韓国で購入したばかりのニセモノのブランド財布を僕は持っていたからだ(そもそもブランドに興味ないはずの僕だったが、韓国に遊びに行った際、デザインがいいのと安さのあまり勢いで買ってしまったのだった)。

     これを見せたら彼女に振られてしまうのは間違いない。しかし、財布を出さずして今日のデートを終えることが出来るだろうか。僕は焦ると、いつも逆のことをしてしまうタイプ。心配したとおり喫茶店での会計の際、素早く札だけを抜き取ろうとして、財布ごと床に落としてしまったのだった。

     彼女が床に視線を落とす。僕は光の速さで財布を拾う。

     「あれ、その財布ってうちのブランドの?」

     「うん、まあそうね。やっぱり使い心地いいよね」

     と適当に誤魔化す。危ない、危ない。さすがに専門家でも、あのくらいの時間では真偽のほどは確認できなかったようだ。二度と落とさぬよう財布はカバンにしまい、札を全て抜いて使うことにした。それ以降は何事もなく、無事にその日のデートを終えたつもりだった。

     しかし、そのデート以降、彼女にメールするもまったく音沙汰がない。おかしい、1週間もすると、これはどうやら振られたことに気付いた。ニセモノ財布はバレなかったはず。僕の何処に問題があったのだろうか。

     よくよく思い返してわかった。僕はあの日のデートにトートバックを持って来ていた。僕は使い勝手のいい黒いカバンだと思って、いつも使っていたのだが、それも韓国で購入したニセモノのプラダであった。そのカバンがニセモノであることを会社の後輩から指摘されるまで、そのことをずっと忘れていたのだった。

     デート中に彼女はニセモノであることを見破っていたのであろう。もしくはもっと早い段階で見抜いていたのかもしれない。「ニセモノ持つ人間は、中身もニセモノ」という発言は、暗に僕に対して言った可能性もあるわけだ。

     僕はそれ以来、ニセモノを持つことを止めた。彼女の発言を真に受けたわけではないが、本物だろうがニセモノだろうが僕にはブランドは似合わないと思ったからだ。

  • あれから数年が経った。現在フィレンツェにいる僕は、一切ブランドを身に着けていない。GパンにTシャツ。靴は無名のゴム草履。時計はカシオ。カバンはホーキンスのバックパック。札むき出しで、財布は元より使っていない。日本よりお洒落なこの街でも、この格好で僕はもうまったく恥ずかしくない。<br /><br /> それは僕がホンモノに近づけたからであろうか。<br /><br /> いや、旅中であって、単にそういう余裕がないだけのこと。フィレンツェの中央市場では、有名ブランドのニセモノが数多く売られていた。ぱっと見わからないほど非常に精巧な出来栄えだ。気が付くと、僕はシャネル風サングラスの値段交渉をしていた。<br /><br /> あれ?あのときと何ら変わっちゃいねぇ。ホンモノには相変わらず手が届かないので、ついニセモノに走ってしまう。ニセモノだろうがホンモノだろうが、大事なのは自分というブランドを大切にすることだ、と今ならあのときの彼女に勇気を持って言えるような気がするのだけど。<br /><br />

    あれから数年が経った。現在フィレンツェにいる僕は、一切ブランドを身に着けていない。GパンにTシャツ。靴は無名のゴム草履。時計はカシオ。カバンはホーキンスのバックパック。札むき出しで、財布は元より使っていない。日本よりお洒落なこの街でも、この格好で僕はもうまったく恥ずかしくない。

     それは僕がホンモノに近づけたからであろうか。

     いや、旅中であって、単にそういう余裕がないだけのこと。フィレンツェの中央市場では、有名ブランドのニセモノが数多く売られていた。ぱっと見わからないほど非常に精巧な出来栄えだ。気が付くと、僕はシャネル風サングラスの値段交渉をしていた。

     あれ?あのときと何ら変わっちゃいねぇ。ホンモノには相変わらず手が届かないので、ついニセモノに走ってしまう。ニセモノだろうがホンモノだろうが、大事なのは自分というブランドを大切にすることだ、と今ならあのときの彼女に勇気を持って言えるような気がするのだけど。

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