2007/07/07 - 2007/07/13
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STAMP MANIAさん
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ブルネイへ行ってきた。
特にブルネイへ行く目的があったわけではなく、そこに辿り着くまでの過程を楽しむ旅。
相変わらず「スタンプラリー」なども。
スタンプラリーの続き。
シンガポールとマレーシアを結ぶ国境の道と言えばウッドランズのコーズウェイ。
ここの激しい渋滞を緩和するため、第二の越境ルートとなる橋、通称「セカンドリンク」が建設された。
このセカンドリンクはマレー半島を縦貫する高速道路に接続しており、主にシンガポールからマレーシア各地へ直行するバスが利用するのだが、一般の路線バスもあると聞き、乗ってみることに。
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セカンドリンクを渡る越境路線バスは、MRTのジュロンイースト([NS1/EW24]Jurong East)駅前のバスターミナルから出ている。
バスはCauseway Link社の[CW-3]系統。
バスターミナルの敷地に入ってすぐのところに黄色いボックスの係員詰所があり、次の便の発車時刻が掲示してある。
発車間隔はよく分からないが、30分とか1時間毎等の綺麗なダイヤではなさそうだった。
1時間に1本くらいはあると思われる。 -
バスは高速道路を飛ばしまくり、20分程でセカンドリンク手前にあるトアス(Tuas)のイミグレーションに到着。
ここでシンガポールの出国審査。
ウッドランズの行列が馬鹿馬鹿しくなるほどガラガラで、5分もしないうちに全員の出国審査が終了。 -
トアスの出国スタンプ。
アルファベットの文字は「T」だった。 -
トアスのイミグレエリアを出ると、いよいよセカンドリンクの長い橋を渡る。
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橋は片側3車線の立派な高速道路仕様。
しかし交通量は極めて少なく、自動車よりも原付の方が目立っていた。
船を通すためか、橋は中央が盛り上がった形になっている。 -
橋の上に国境線を示す目印は見当たらなかったが、多分既にマレーシア。
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マレーシア側のイミグレは、橋からかなり離れている。
1km以上は走っただろうか、いかにも道路国境という雰囲気の建物が現れる。
こちらもあっという間に入国審査終了。 -
マレーシアのスタンプ。
紫の四角形が入国、赤の三角形(実は五角形だが)が出国。
出入国地点名は「KOMPLEKS SULTAN ABU BAKAR,TG.KUPANG」となっている。 -
イミグレを過ぎたバスはさらに10分程走り、Gelang Patahという小さな町のさらに外れにあるバスディーポに到着。
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[CW-3]系統は、さらにここから東に進み、ジョホールバル駅近く迄行く筈だが、なぜかこのバスディーポで全員降ろされ、バスを乗り換える。
ここからはラーキンバスターミナルへ行く[666]系統も出ており、そちらに乗り換える乗客も多かった。
乗り換えといっても、セカンドリンク方面から来たバスが到着してすぐに接続のバスが発車するわけではないようで、乗換客はここで2〜30分程待たされていた。
既にジュロンイーストからここまで1時間掛かっているわけで、いくらウッドランズが行列していても、セカンドリンク経由よりは余程早いだろう。 -
そのままジョホールバルまで行ってみてもよかったが、余りにも時間がかかりそうなので、次のバスでセカンドリンクを逆に渡ってシンガポールに引き返す。
ジュロンイーストからGelang Patah迄の運賃はS$3.5だったが、マレーシア側から乗車する場合、RM3.5でもOK。
現在、S$とRMは2倍以上レートの開きがあるので、マレーシア側からはRM払いが有利。
後日、ラーキンから乗車したSBS170番バスも、マレーシア側からの乗車ならRMでの支払いが出来た。 -
マレーシアを出国し、片側3車線の立派な高速道路を走っていると、やがてセカンドリンクの橋に出る。
イミグレを出てすぐに橋が現れるシンガポール→マレーシアルートより、逆向きのほうが景色がダイナミックだと思う。 -
ジュロンイーストに戻り、すぐにMRTノースサウス線でクランジ([NS7]Kranji)駅に向かう。
170番バスはブギス地区のQueen St.とジョホールバルのラーキンバスターミナルを結ぶ路線だが、大部分の乗客はクランジまでMRTでやって来るし、ラーキンターミナルまで行く乗客も少ないので、クランジ駅始発の区間運転が多数ある。
まだ早い時間帯だったので空いていたが、夕方になると物凄い数の人間がこの国境を越える。
香港・マカオを国境として扱わないなら、もしかしたら世界一通過人数の多い国境ではなかろうか。
驚いたことに、制服を着た高校生が多数国境を越えているのを見たこともある。
越境通学しているのだろうか? -
ジョホールバル中心部。
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ジョホールバル駅近くの屋台街。
以前はもっと広い場所で営業していたはずだが、その場所は公園として整備されてしまっており、屋台は狭い路地に追いやられたようだ。 -
翌日、コタキナバル空港の第2ターミナル(T2)からボルネオ島入りする予定だったのだが、何とこのT2には両替所が無いという情報を聞いていた。
空港に到着して早速身動きが取れなくなると困るので、ジョホールバルで幾らかRMを入手しておくことにした。
ジョホールバル中心部の両替商を利用したのだが、その際、2千円札を出してみた。
カウンターのおねーちゃんは、「何これ?」みたいな顔をして、マニュアルのような冊子を繰ったり、偽札鑑定用のライトで照らしたりと、両替するのに数分の時間を要した。
もっとも、日本人にすら殆ど使われていないとは言え、正規の紙幣なので、両替自体を断られそうな雰囲気は無かった。
この2千円札、小額ずつの両替に丁度良い額面なので、海外旅行によく持って行くのだが、意外にも、今回のような反応は初めて。
深せんの中国銀行(Bank of China)、香港の重慶マンション両替所、ソウルのロッテデパート両替所などで使ったことがあるが、いずれも当たり前のようにサッと両替が済んでしまい、???という反応を密かに期待しているこちらが驚いてしまうほどだった。
写真はRM10紙幣。
コンテナ船はまだしも、マレーシア航空のボーイング777-200や、クアラルンプールの電車(LRT?)を紙幣のデザインに採用するとは、余りにもマニアック!! -
シンガポールへはマレー鉄道を使ってみる。
マレー鉄道はシンガポール→マレーシア方向では利用したことがあるが、そういえば逆向きは初めて。
このマレー鉄道、両国の出入国審査に関して特殊な事情があり、シンガポールからマレーシアに向かう場合、まずシンガポール駅でマレーシアの入国審査、その後ウッドランズチェックポイントでシンガポールの出国審査と、通常とは逆の順序で手続きが行なわれる。
しかもこの場合、シンガポール駅ではマレーシアの入国スタンプを捺さない。
このことは割とよく知られているが、では逆向きだとどうなるのかについては、あまり情報がない。
というわけで、自分自身で試してみた。
写真はジョホールバル駅の駅舎。
石造りの重厚な建物だが、駅としての設備は貧弱。
列車も1日数本しかないので、ここからシンガポールに向かう者は少ない。
駅前はジョホールバルの市街地からマレーシアの出国審査場へ向かう通路になっているので、人通りだけは多い。 -
駅舎に入ってすぐ右側に、出国審査のブースがあった。
シンガポール行の列車が来る時以外は施錠されている。
切符売場でシンガポールまでのチケットを購入。
運賃はRM2.9。
この日がたまたまなのか、毎度のことなのかは不明だが、列車はかなり遅れているようで、時刻表上の出発時刻になっても、出国審査が始まる気配はない。
出発予定時刻を30分ほど過ぎて、ようやくブースが開いた。 -
ここではごく普通の出国審査が行なわれ、スタンプもちゃんと捺される。
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出国審査を終え、ホームで列車を待つ。
シンガポール行の乗客は、手続上はマレーシアを出国したことになるので、ホームの一部をフェンスで囲ったエリアに閉じ込められる。
定刻より40分ほど遅れて、ようやく列車が入線。
しかしすぐには乗車できない。
まずジョホールバルで下車する乗客がホームから出るのを待ち、ジョホールバル以北から乗車してシンガポールへ向かう乗客のマレーシア出国審査が車内で行なわれるのだが、それが終了するまでジョホールバルからの乗客はフェンスの中に閉じ込められたまま。
列車は相当な長編成なので、これがかなりの時間を要する。 -
ようやくジョホールバルからの乗客の乗車が許され、列車に乗り込む。
コーズウェイの東端に敷かれた単線の線路を走ってシンガポールに入ると、すぐにウッドランズチェックポイントに停車する。
ここで乗客全員が下車し、シンガポールの入国審査を受ける。
これがまた凄い行列で、バスでコーズウェイを渡って入国する場合とほとんど変わらないかそれ以上の待ち時間。 -
入国審査が終わってもすぐに列車に戻ることは出来ず、待合室のような広間で待たされる。
写真左奥がホームに出るドアだが、右側に上階へ上がるエスカレーターが見える。
このエスカレーターを上がると、イミグレの建物外に出ることが出来る。
シンガポール行きの切符を持っている乗客は、わざわざ不便なシンガポール駅まで乗車せずに、ここで前途放棄して下車することが許されており、実際、多数の乗客がエスカレーターを上がって行った。
ホームを覗いてみると、麻薬犬(?)による車内検査が行なわれていたりと、かなり厳重な入国管理をしている様子が伺えた。 -
車内検査が終わったようで、ようやく列車に戻ることが許される。
かなりの乗客がウッドランズで下車したようで、ほぼ満席だった車内は空いていた。
写真の車両はおそらく2等車であろう。
因みに、この客車は1994年に韓国の現代精工(現・ロテム)で製造されたらしい。 -
ウッドランズからシンガポール駅までは意外と距離があり、30分ほどかかった。
途中踏切があったのには驚いた。 -
シンガポール駅の駅舎も重厚なデザインで立派。
周囲は港湾地区やビジネス街で、現代シンガポールらしい景観が広がっているが、この駅だけが、植民地時代を思わせる駅舎と、マレーシアの延長のような駅構内の雰囲気で、一種独特な空間となっている。
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