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ついに花の都パリに到着した。<br /><br /> パリに来て、僕が真っ先に行きたかったのは、凱旋門でも、ヴェルサイユ宮殿でも、エッフェル搭でも、ノートルダム寺院でも、ルーブル美術館でもない。それは、ディズニーランド・パリだった。<br /><br /> というのもヨーロッパの美術館や歴史的な建築物は何処も似たり寄ったりで、僕は満腹感を感じていたのである。僕が求めているのは、非現実であり、癒しであり、エンターティメント性のあるもの。それら全て満たしてくれるのはディズニーランドしかない。ヨーロッパの旅が長くなるにつれ、その思いはだんだん強くなっていき、いつしか「パリ=ディズニー」は僕のなかで必須の確定路線と成っていたのであった。<br /><br /> 問題が一つある。それは誰と行くかだ。<br /><br /> 昨年、一人でフロリダのディズニーへ行った際は、なんとも寂しかった記憶がある。アトラクションで「1名です」と伝える虚しさ、レストランでミッキーの形をしたドーナツを一人で食べる侘しさ、今日は楽しかったなあと声に出さずに心の中で孤独に反芻する切なさをもう二度と味わいたくはない。誰かと一緒に行きたい、そしてそれは独身の女性が極めて望ましいのだ。<br /><br /><br /> パリには知り合いの女性が留学していた。以前から小まめに連絡を取っていて、パリに着いたら落ち会うことになっていた。なので、到着する前に、彼女にメールで誘いを掛けていた。<br /><br /> 「どうしてもパリで行ってみたいところがあるのだけど、もし良かったら一緒にどうかな?そ、それは・・・なぁんと〜ディズニーランド・パリ!!おフランスのミッキーに会いに行こうよ♪マドモアゼル、しゅるぶ・ぷれぇ〜!」<br /><br /> ※注)僕は今年で35歳になる。<br /><br /> このメールを送って以来、ぱたりと返信が来なくなった。誘い方が悪かったのか、僕と行くのがイヤなのか、既にもう誰かと行く予定なのか。彼女の本心はわからないが、返信がないまま、僕はすでにパリへ到着してしまった。<br /><br /> 仕方がないので、また一人で行こうかと悩んでいたところ、ディズニーランドへ行くという日本人男性と偶然出会うことができた。同じ宿にいたZさん。なんと東京のディズニーランド&シーでつい最近まで現役ダンサーとしてバリバリに踊っていたのだという。<br /><br /> 捨てる神あれば拾う神あり!彼は明日ランドへ行くというので、一緒に行けないかとお願いしてみると、快く受け入れてくれた。やった!これで憧れのディズニーへ複数人で行くことができるぞ(彼女ではなく、彼とだけど)。ディズニーに行ける嬉しさで興奮して、その夜はなかなか寝付けないのであった。<br /><br /><br /><br /> 憧れのディズニーランド・パリは、やっぱりディズニーだった。お城があり、定番のパレードがあり、アトラクションがあり、ミッキーたちキャラクターが期待通り温かく迎えてくれた。<br /><br /> 平日だったこともあってか、東京ほど混雑しておらず、アトラクションにはスムーズに乗ることができた(並んでも最大45分待ち)。若いお客さんは少なく、ほとんどが家族連れで、ジェットコースター系のアトラクションの刺激は、少々弱めに抑えられていた。ちなみにパリにはゲイが多いので、男二人で行ってもまったく恥ずかしくなかった。<br /><br /> 全て予定調和のディズニーは、旅と違ってトラブルがなく、とても楽で居心地がいいものだった。久しぶりに先のことを何も考えず、受身の自分でいられた。そう思って、ふと気が付いた。僕は旅を忘れたくて、ここに行きたかったのではなかろうか。一人で長い旅をしていると、本来は「非日常」であるべく旅が、もはや「日常」となって疲れを感じさせるものに変わっていく。次の目的地は何処へ行こう、日程調整、宿の手配に、移動手段の確認、治安や通貨はどうなのか?常に必要となる下調べという面倒くさい作業。初めての土地での緊張、長時間の移動による疲労、異言語でのコミュニーケーションによる苦労。そういった様々なストレスを忘れたくて、僕はディズニーで「非日常」を味わいたかったのだ。<br /><br /> 旅そのものにそろそろ疲れを感じ始めていた。もはや旅など止めて、早々と日本へ帰るった方がいいのではなかろうか。そして、目の前にいる家族連れのような幸せな家庭をそろそろ築くべきであろう。旅で知り合った友人と行くのも楽しいけれど、自分の家族とディズニーに行った方が楽しいに決まっている。35歳は、そういうことを真剣に考える年齢なのだ。<br /><br /> 次の日、また同じ宿でディズニーランド・パリへ行くという人に出会った。50代の父親と20代の息子の二人組。世界中のディズニーランドを制覇する旅をしているらしい。 <br /><br /><br /> なるほどこういう年代の組み合わせもアリなんだ。僕が親父になっても、息子と世界のディズニーに行けるような間柄でいたい、などと彼らを見て思った。「昔、お父さんがディズニーランド・パリに来たときは、ある彼氏と二人で来たんだぞ」なんて昔話をしながら、一緒に旅するのも楽しそうだ。15年後の自分を想像して、一人ほくそ笑んでみる。将来の理想の姿はこれなのかもしれない。<br /><br /><br /> ディズニーランドは、幾つになっても非日常を味わえるものであり、日常を繋ぎとめるもの、そして何か大事なことを考えさせる場所だった。次にディズニーを訪れるときは、誰と一緒に行くことになるのだろうか。<br /><br />

彼氏とディズニーランド@パリ

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2007/06/18 - 2007/06/18

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フーテンの若さん

フーテンの若さんさん

ついに花の都パリに到着した。

パリに来て、僕が真っ先に行きたかったのは、凱旋門でも、ヴェルサイユ宮殿でも、エッフェル搭でも、ノートルダム寺院でも、ルーブル美術館でもない。それは、ディズニーランド・パリだった。

 というのもヨーロッパの美術館や歴史的な建築物は何処も似たり寄ったりで、僕は満腹感を感じていたのである。僕が求めているのは、非現実であり、癒しであり、エンターティメント性のあるもの。それら全て満たしてくれるのはディズニーランドしかない。ヨーロッパの旅が長くなるにつれ、その思いはだんだん強くなっていき、いつしか「パリ=ディズニー」は僕のなかで必須の確定路線と成っていたのであった。

 問題が一つある。それは誰と行くかだ。

 昨年、一人でフロリダのディズニーへ行った際は、なんとも寂しかった記憶がある。アトラクションで「1名です」と伝える虚しさ、レストランでミッキーの形をしたドーナツを一人で食べる侘しさ、今日は楽しかったなあと声に出さずに心の中で孤独に反芻する切なさをもう二度と味わいたくはない。誰かと一緒に行きたい、そしてそれは独身の女性が極めて望ましいのだ。


 パリには知り合いの女性が留学していた。以前から小まめに連絡を取っていて、パリに着いたら落ち会うことになっていた。なので、到着する前に、彼女にメールで誘いを掛けていた。

 「どうしてもパリで行ってみたいところがあるのだけど、もし良かったら一緒にどうかな?そ、それは・・・なぁんと〜ディズニーランド・パリ!!おフランスのミッキーに会いに行こうよ♪マドモアゼル、しゅるぶ・ぷれぇ〜!」

 ※注)僕は今年で35歳になる。

 このメールを送って以来、ぱたりと返信が来なくなった。誘い方が悪かったのか、僕と行くのがイヤなのか、既にもう誰かと行く予定なのか。彼女の本心はわからないが、返信がないまま、僕はすでにパリへ到着してしまった。

 仕方がないので、また一人で行こうかと悩んでいたところ、ディズニーランドへ行くという日本人男性と偶然出会うことができた。同じ宿にいたZさん。なんと東京のディズニーランド&シーでつい最近まで現役ダンサーとしてバリバリに踊っていたのだという。

 捨てる神あれば拾う神あり!彼は明日ランドへ行くというので、一緒に行けないかとお願いしてみると、快く受け入れてくれた。やった!これで憧れのディズニーへ複数人で行くことができるぞ(彼女ではなく、彼とだけど)。ディズニーに行ける嬉しさで興奮して、その夜はなかなか寝付けないのであった。



 憧れのディズニーランド・パリは、やっぱりディズニーだった。お城があり、定番のパレードがあり、アトラクションがあり、ミッキーたちキャラクターが期待通り温かく迎えてくれた。

 平日だったこともあってか、東京ほど混雑しておらず、アトラクションにはスムーズに乗ることができた(並んでも最大45分待ち)。若いお客さんは少なく、ほとんどが家族連れで、ジェットコースター系のアトラクションの刺激は、少々弱めに抑えられていた。ちなみにパリにはゲイが多いので、男二人で行ってもまったく恥ずかしくなかった。

 全て予定調和のディズニーは、旅と違ってトラブルがなく、とても楽で居心地がいいものだった。久しぶりに先のことを何も考えず、受身の自分でいられた。そう思って、ふと気が付いた。僕は旅を忘れたくて、ここに行きたかったのではなかろうか。一人で長い旅をしていると、本来は「非日常」であるべく旅が、もはや「日常」となって疲れを感じさせるものに変わっていく。次の目的地は何処へ行こう、日程調整、宿の手配に、移動手段の確認、治安や通貨はどうなのか?常に必要となる下調べという面倒くさい作業。初めての土地での緊張、長時間の移動による疲労、異言語でのコミュニーケーションによる苦労。そういった様々なストレスを忘れたくて、僕はディズニーで「非日常」を味わいたかったのだ。

 旅そのものにそろそろ疲れを感じ始めていた。もはや旅など止めて、早々と日本へ帰るった方がいいのではなかろうか。そして、目の前にいる家族連れのような幸せな家庭をそろそろ築くべきであろう。旅で知り合った友人と行くのも楽しいけれど、自分の家族とディズニーに行った方が楽しいに決まっている。35歳は、そういうことを真剣に考える年齢なのだ。

 次の日、また同じ宿でディズニーランド・パリへ行くという人に出会った。50代の父親と20代の息子の二人組。世界中のディズニーランドを制覇する旅をしているらしい。 


 なるほどこういう年代の組み合わせもアリなんだ。僕が親父になっても、息子と世界のディズニーに行けるような間柄でいたい、などと彼らを見て思った。「昔、お父さんがディズニーランド・パリに来たときは、ある彼氏と二人で来たんだぞ」なんて昔話をしながら、一緒に旅するのも楽しそうだ。15年後の自分を想像して、一人ほくそ笑んでみる。将来の理想の姿はこれなのかもしれない。


 ディズニーランドは、幾つになっても非日常を味わえるものであり、日常を繋ぎとめるもの、そして何か大事なことを考えさせる場所だった。次にディズニーを訪れるときは、誰と一緒に行くことになるのだろうか。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • ゆんこさん 2007/11/02 22:29:56
    はじめまして♪
    来月、「ディズニーランド・パリ」に行くので、タイトルに誘われて遊びに来ました。
    ツアーのさなか、ツアーの行程をけってまで、「ディズニー…」に行くと言い出したのは、来年50歳になる夫です(笑)
    東京、オーランド・アナハイムとまわり今年15周年を迎えるパリに行かずしてどうする!と張り切っています。
    次は絶対、香港で「制覇だ!」言い出しそうな気がしています…
    若さんも、何とか同行者が見つかってよかったですね♪
    次に行くときは…、ご家族でどうぞ♪(笑)

    フーテンの若さん

    フーテンの若さんさん からの返信 2007/11/08 15:47:10
    RE: はじめまして♪
    ゆんこさん

    コメントありがとうございます!!ディスニーパリは東京よりも小ぶりなんですが、ライオンキングなどのショーのレベルが高くとっても面白かったです。ショー関係は人気ありますので早めに時間と席の確保をしておいたほうがオススメですよ。

    僕も次は香港行きたいんですよ!それではパリでの旅を楽しんでくださいませ〜♪

    わか

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