2007/05/19 - 2007/05/20
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アルピニスとしさん
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メンヒソロ登攀のあと、胃腸的にはメレ生でボディーブロー、そしてその直後には穴熊囲いの突破という神経戦、翌日起きたときには全身がボロボロだった。フォンテーヌブロウで1日ボルダーをやり続けたときより酷い疲労を感じる。ハーフマラソンを走ってもここまでの疲労は来ないだろう。(参照↓)
http://blog.livedoor.jp/alpinistoshi/archives/50815094.html
しかし、家族にはそれを話すまい。ソロ登攀はあくまでも自分の都合なのだ。というわけで、
行ってみよー!『クライネシャイデック→アイガーグレッチャーのハイキングコース』、別名「男はツライネシャイデック、愛がグレちゃやーよ」コース(勝手に命名)。
実は我が子がどれくらいの道のりなら歩けるようになったのか見極めたいというのがあった。標高差約300m。大人の足で約1時間だ。
出発してからすぐ工事中のゾーンが出てくる。どうもクライネシャイデック近辺は再開発にお励みらしい。個人的にはもうこれ以上、開発する必要なんてないと思うんだけど…。
温暖化のせいだろうか、満開という訳ではないにせよ、5月の中旬というのにまるで6月のように花は咲いている。西洋タンポポ、リンドウ、サクラソウ、アルプススミレ?他にも3、4種見かけた。温暖化は心配だが、ここまで花が咲いているとは思っていなかったのでちょっとラッキーな気分になった。時々は線路コースに近づくので、ユングフラウ鉄道の乗客達が見えたりする。我が子が乗客に手を振ると、相手のほうもそうしてくれる。こういうやり取りなんかもあったりで普段はまったくといってハイキングを喜ばない我が子が休みもせず、どんどん進んでいく。上り坂も苦にならないようだ。暫くして、後ろを振り向くとBCとして使っている駅舎がもう豆粒のように小さい。子供にそのことを話すと、本人も驚いている。クライネシャイデックは電車の乗り継ぎ場所になっているので、いろいろな列車が発着しているのを遠めに見るのもこれまた楽しい。てっちゃんの気持ちがちょっと分かる気がした。さて、予想していたことだが、まだ雪が残っているゾーンへと出た。普通にハイキングできるのはあくまでも6月中旬からだと言われているだけに、それなりにやばそうな斜面でダンゴ雪というわけだ。まあ、やばいというのはあくまでも4歳児が滑落したら50mは落ちますよ、という話だが。幸いにして、そり遊び用に5m分の8mmロープがある。早速、我が子のリュックを介してアンザイレンして自分が先行。ストックを使って子供を確保しながら、30度以上ある斜面をトラバースしていく。子供用の靴はスノーブーツだが、そのソールパターンは子供だまし?同然ですぐにスリップする。けれども、我が子は自分がビレイされていることを理解して勇敢にトラバースを続けた。親バカだろうがこういう我が子の成長に目頭が熱くなった。滑って転んで子供ごと落ちたら新聞に載るのだろうなくらいは頭をよぎった。気合を入れなおす。まあ後ろから、相棒も来ているので滅多な事はないのだが。子供のほうは何度かのトラバースを体験するとそれが面白い行為に思えたらしく、雪が浅くともわざわざアンザイレンしたままで進みたがった。踏み切りを渡り、少し小高いところまでくると目の前のアイガー氷河が最高の舞台装置となる。振り返ってもこれまた良しの風景。多くの人がここを訪れる理由がわかる。
その後も雪道が続いたが未踏のルートを突き進んで、我々は1時間40分ほどでアイガーグレッチャー駅へ到達。
真偽のほどはわからないが我が子は、
「まだまだ歩けるんだけどね。」といっていた。
目の前の氷河に見とれてもいる。
4,5歳のお子さん連れにぜひとも勧めたいハイキングコースである。
尚、帰路は電車にてクライネシャイデック。片道8スイスフラン弱であった。
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