クライネ・シャイデック旅行記(ブログ) 一覧に戻る
今日のハプニングは「メレ生」で終了だろうと思っていたがそうではなかった。<br />丁度メレ生ギブアップ時点で相棒とただっちがハイキングから戻ってきて僕と合流した。意外なことに僕抜きで長時間歩きまわっていたらしい。今回は相棒にも高度障害はなかったうえ、ただっちは丘の上を駆けまわっていたという。それで結構遊び疲れたとかで、結局のところ少しだけ一緒に遊んでその後は夕食に備えることにした。う~ん、飯がうまい。いや、スイスの食事はボリュームたっぷりだが大味という感なのだが、山を登った後ではこういう方がいいのかもしれない。がっつり食べた。<br />そして、完全なまでに真っ赤に日焼けした自分を危惧して、今晩の水分補給のために自販機で飲料水を調達しておこうと外に出た瞬間だった。自販機の方に自分が見たこともない動物を発見!猫にしては太りすぎなうえにでかいし、マーモットよりもかなり強靭そう。一番近いのはタヌキだが、それにしては顔が細面すぎる。第一、彼は黒、茶、白の三色ストライプで出来上がっている!<br />何奴っ!!!<br />急いでデジカメ撮影。<br />「ピカッ!」<br />フラッシュの閃光が奴を襲う。大抵の野生動物ならこれで逃げてしまうはず。<br />だが、奴はまったくぴくりとも動じない。<br />なんという鈍感力。<br />いや、感心している場合ではない。自分は水を調達したいのだ。<br />「ワアアッ。」子供じみた手法だが大声を出してみた。<br />この攻撃にも奴は全く動じず自販機前まで到達。<br />(ひょっとして小銭をだして水を買って帰るのか?)<br />一瞬そんな錯覚にとらわれ、自分の飲料水が買い占められるのではないかと焦る(笑)<br />いや、ボーとしている場合ではない。水を買わなきゃ。<br />軽い焦燥を覚えていた僕だが、それでも自分が登山ブーツを履いているのを思い出し、<br />「ダンダンッ。」と地団太を踏んでみた。<br />(ヘヘン。びっくりするだろ。)<br />が、無反応。相手は人間を完全に舐めている。<br />「ダンッ、ダンダンダンーッ。」イカルクルー、モトリクルー。<br />すると、奴は面倒臭そうにこちらを一瞥したあと、<br />(「面倒くせえなあ。」)<br />という感じで少し後ずさりをした。それだけか、もっとビビれよっ。<br />ライダージャーンプ。ベンチを利用し空高く飛翔して、<br />「ダンッ!」<br />すごい地響きを立ててみた。なんか、ポケモンかドラクエみたいだなあ。<br />快心の一撃!!!<br />奴はかなり後退した。でも、相手は火とか吐かないんだろうなあ。と思っていると、<br />ズン、ズンズンズン。<br />えっ、ヤバい。なんと!奴は僕に向かって前進を始めたのである。うそー。<br />この図体なのに、実は猫並に素早いとか・・・。結構すごい腕をしているぞ。どうしよう丸腰だ・・・。ベンチの最上部まであがり奴を見下ろしてみる。<br />ズン、ズンズン。えっ、まだ来るの?<br />見上げた図太さだ。君はタヌキやキツネよりは絶対強いのだろうよ。<br />ダンッダダダダンッ、ダダダダンッ。<br />ベンチから飛び降りて一気に激しく地団太を踏みながら奴に近づいていく。<br />(フッ、飛びかかってきたら飛翔白麗で応じるのみ。)<br />と思う(爆)。なんだか思考がクライマーズハイ。<br />すると奴はついに逃げ出した。一度、ちらりと<br />(何度こいつは?)という顔をして振り向いたあと。一気に駆け去ってしまった。<br />ふっー。手強い相手だった。<br /><br />急いで飲料水を手に入れ、駅舎に戻り、事の次第をレストランの給仕に話す。勿論、画像も見せる。給仕係の人は、<br />「ああ、これアナグマじゃない!今見たの?確か、1年前に誰かが見たって言ってたけど…。私はまだ見たことがないのよ。そこの自販機のところにいたの?」と聞くやいなや自販機の方へ走って行った。この人は暫くの間戻ってこなかった。<br />ただっちにも画像を見せると、<br />「ただっちも見に行く~。」と言い出した。それを聞いていたほかの客が横から、<br />「いやアナグマというのはかなり獰猛な生き物だよ。小さい子は噛みつかれるかもしれないからやめておいた方がいい。」と制した。<br />ふと目を横へ移すと相棒が腹を抱えて笑い転げている。<br />「???。」<br />「ああ、アナグマだったの。何か子どもと熱心に遊んでいるのかと思っていたわ。」<br />どうやら相棒は事の次第を一部始終窓から見ていたらしい。もっとも、窓から見えていたのは僕の姿だけだというから、そりゃあ滑稽だったに違いない。<br /><br /><br />後で辞典でアナグマ(欧州MALINAE種)のことを調べたら、高級毛皮素材、食肉としても美味とあった。それであの給仕のおばさん、躍起になって探してたんだな(笑)<br /><br />				(終)<br />

死闘!クライネシャイデック ~熊(アナ)との戦い~

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2007/05/19 - 2007/05/19

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アルピニスとし

アルピニスとしさん

今日のハプニングは「メレ生」で終了だろうと思っていたがそうではなかった。
丁度メレ生ギブアップ時点で相棒とただっちがハイキングから戻ってきて僕と合流した。意外なことに僕抜きで長時間歩きまわっていたらしい。今回は相棒にも高度障害はなかったうえ、ただっちは丘の上を駆けまわっていたという。それで結構遊び疲れたとかで、結局のところ少しだけ一緒に遊んでその後は夕食に備えることにした。う~ん、飯がうまい。いや、スイスの食事はボリュームたっぷりだが大味という感なのだが、山を登った後ではこういう方がいいのかもしれない。がっつり食べた。
そして、完全なまでに真っ赤に日焼けした自分を危惧して、今晩の水分補給のために自販機で飲料水を調達しておこうと外に出た瞬間だった。自販機の方に自分が見たこともない動物を発見!猫にしては太りすぎなうえにでかいし、マーモットよりもかなり強靭そう。一番近いのはタヌキだが、それにしては顔が細面すぎる。第一、彼は黒、茶、白の三色ストライプで出来上がっている!
何奴っ!!!
急いでデジカメ撮影。
「ピカッ!」
フラッシュの閃光が奴を襲う。大抵の野生動物ならこれで逃げてしまうはず。
だが、奴はまったくぴくりとも動じない。
なんという鈍感力。
いや、感心している場合ではない。自分は水を調達したいのだ。
「ワアアッ。」子供じみた手法だが大声を出してみた。
この攻撃にも奴は全く動じず自販機前まで到達。
(ひょっとして小銭をだして水を買って帰るのか?)
一瞬そんな錯覚にとらわれ、自分の飲料水が買い占められるのではないかと焦る(笑)
いや、ボーとしている場合ではない。水を買わなきゃ。
軽い焦燥を覚えていた僕だが、それでも自分が登山ブーツを履いているのを思い出し、
「ダンダンッ。」と地団太を踏んでみた。
(ヘヘン。びっくりするだろ。)
が、無反応。相手は人間を完全に舐めている。
「ダンッ、ダンダンダンーッ。」イカルクルー、モトリクルー。
すると、奴は面倒臭そうにこちらを一瞥したあと、
(「面倒くせえなあ。」)
という感じで少し後ずさりをした。それだけか、もっとビビれよっ。
ライダージャーンプ。ベンチを利用し空高く飛翔して、
「ダンッ!」
すごい地響きを立ててみた。なんか、ポケモンかドラクエみたいだなあ。
快心の一撃!!!
奴はかなり後退した。でも、相手は火とか吐かないんだろうなあ。と思っていると、
ズン、ズンズンズン。
えっ、ヤバい。なんと!奴は僕に向かって前進を始めたのである。うそー。
この図体なのに、実は猫並に素早いとか・・・。結構すごい腕をしているぞ。どうしよう丸腰だ・・・。ベンチの最上部まであがり奴を見下ろしてみる。
ズン、ズンズン。えっ、まだ来るの?
見上げた図太さだ。君はタヌキやキツネよりは絶対強いのだろうよ。
ダンッダダダダンッ、ダダダダンッ。
ベンチから飛び降りて一気に激しく地団太を踏みながら奴に近づいていく。
(フッ、飛びかかってきたら飛翔白麗で応じるのみ。)
と思う(爆)。なんだか思考がクライマーズハイ。
すると奴はついに逃げ出した。一度、ちらりと
(何度こいつは?)という顔をして振り向いたあと。一気に駆け去ってしまった。
ふっー。手強い相手だった。

急いで飲料水を手に入れ、駅舎に戻り、事の次第をレストランの給仕に話す。勿論、画像も見せる。給仕係の人は、
「ああ、これアナグマじゃない!今見たの?確か、1年前に誰かが見たって言ってたけど…。私はまだ見たことがないのよ。そこの自販機のところにいたの?」と聞くやいなや自販機の方へ走って行った。この人は暫くの間戻ってこなかった。
ただっちにも画像を見せると、
「ただっちも見に行く~。」と言い出した。それを聞いていたほかの客が横から、
「いやアナグマというのはかなり獰猛な生き物だよ。小さい子は噛みつかれるかもしれないからやめておいた方がいい。」と制した。
ふと目を横へ移すと相棒が腹を抱えて笑い転げている。
「???。」
「ああ、アナグマだったの。何か子どもと熱心に遊んでいるのかと思っていたわ。」
どうやら相棒は事の次第を一部始終窓から見ていたらしい。もっとも、窓から見えていたのは僕の姿だけだというから、そりゃあ滑稽だったに違いない。


後で辞典でアナグマ(欧州MALINAE種)のことを調べたら、高級毛皮素材、食肉としても美味とあった。それであの給仕のおばさん、躍起になって探してたんだな(笑)

(終)

同行者
家族旅行
交通手段
鉄道
  • 穴熊自販機ゾーンへ侵入。フラッシュ攻撃でも動じない鈍感力にア然!

    穴熊自販機ゾーンへ侵入。フラッシュ攻撃でも動じない鈍感力にア然!

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