束草旅行記(ブログ) 一覧に戻る
<1998年5月1日><br /><br /><栄州の朝><br /> 夜、少し寒い思いをしたおかげで、洗濯物はすべて乾いていました。東海(トンヘ)を経由して江陵(カンヌン)へ向かう汽車は、昨日の内に8時25分発を予約しておきました。<br /> このため、早い食事を摂る必要がありました。これも昨日の内に目星を付けておきました。<br /> その駅前のコンビニ店が、予想通り開いていました。韓国では、朝の8時前に外で食事をするのはなかなか大変です。日本と比べて実際の時間が1時間程遅れていて、朝が遅く、夜も遅いことを、何度も経験させられました。<br /> 店内をひととおり見渡しましたが、保存食品ばかりでした。それで、ほかのお客と同じように、インスタントカップ麺を買って、店に備え付けの給湯器のお湯を注いで食べました。<br /> お金を払う時に袋入りの割り箸をくれました。韓国旅行では初めての経験でした。麺はトウガラシ風味のなかなかのもので、スープまで残さず戴きました。3人分のカップヌードルが、締めて2600ウォン、日本円に直せば、1人当たり90円程のつつましい朝食になりました。<br /> <br /><無窮花(ムグンファ)号><br /> 電車は夜行の無窮花(ムグンファ)号でした。若いグループの乗客が多かった。車内は空いていましたので、2人分の座席を使って、まだ寝ている2人連れの女性も見かけました。東海(トンヘ)までは山の中を東行し、ここからは海岸線を北上しました。<br /> 2年前の旅行では、メーデーの日に光州(クァンジュウ)を通り、未だ大統領に当選していなかった金大中(キムデジュン)氏の演説をバスのラジオで聞いたことがあります。このところ、日本と同様、韓国でもメーデーの人気が薄くなっているようであり、5月1日のこの日、殊更メーデーを思わせる光景には出逢うことはありませんでした。<br /> 東海岸の鉄道は、江陵(カンヌン)が終着駅です。それより以北の束草までは、鉄道が敷設されていません。江陵は東海(トンヘ、日本海)に面した景勝の地です。<br /> 江陵は綺麗な海岸線と、五台山国立公園への入口にもなっています。時間が許せばゆっくりと散策をしたい町ですが、今回の旅行予定では、その余裕がありませんでした。江陵の町で昼食を済ませた後、早々にバスで束草へ向かいました。<br /> <br /><束草到着、大きく変わっていた港町><br /> 3年前に慰安会旅行を含め2回訪れたましので、束草はこれで3回目となりました。3年前と同じ宿を訪ね、1泊だけを頼みました。<br />宿の女将さんは見覚えがありました。<br /> なかなか愛想がいい人ですが、日本語は全く通じません。値段は3人1部屋だと3万ウォン、個室だと1人2万5千ウォンで、3年前と同じ値段だったような気がします。すぐ隣には慰安会旅行の時に泊まった観光ホテルがあります。<br /> 荷物を預けて早速付近を散策しましたが、この港街は3年前と大きく変わっていたのに驚きました。ケッペと呼ばれるワイヤーロープを伝っての渡し船は相変わらずでした。しかし、鮮魚店が軒並み店を閉め、明らかに活気を失っていました。<br /> 3年前には、日本人目当ての鮮魚店の呼び込みに、閉口してしまう程の活気がありました。今回は、声を掛けてくれる店も、義理程度にしか聞こえませんでした。<br /> 海岸は人工砂浜を作りかけているようですが、何となく工事を休止しているようにも見受けられました。工事途中の砂浜に、明らかに建築廃材と思しき物が廃棄してあったのも、活気のなさを更に印象的にしていました。<br /> 渡しの先の小さな家並みもひっそりとしていた。測量をしている何人かに出逢ったことから推測しますと、どうやら立ち退きが始まっているようです。それにしても、あまりの変わり様に一抹の寂しささえ覚えました。<br /> 日本からは、関ケ原付近で新幹線のボルトが何者かに外されていたとの暗いニュースが飛び込んでいました。<br />  <br /><br />  栄州から江陵へ向かう車中にて<br /> 春霞煙吸込む野焼き哉<br /><br /> 踏切りも無き新緑の汽車の旅<br /><br /> 春眠や夜行のアガシ未だ覚めず<br /><br /> 水満ちて休耕田は見当たらず<br /><br /> 目薬を点しつつ巡る韓半島<br /><br />  束草の宿にて<br /> 春の夜の暗きニュースは日本発<br /><br /> メーデーや若き力の散発す<br /><br /> 海鳥の腹の白さよ五月雲<br /><br /> アカシアの蕾は固く北の宿<br /><br /> 鳴交わし海鳥低く高く飛び

1998春、韓国紀行3(5):5月1日:栄州から無窮花号で束草へ

5いいね!

1998/04/28 - 1998/05/04

86位(同エリア150件中)

旅行記グループ 1997春、韓国旅行記3

0

8

旅人のくまさん

旅人のくまさんさん

<1998年5月1日>

<栄州の朝>
 夜、少し寒い思いをしたおかげで、洗濯物はすべて乾いていました。東海(トンヘ)を経由して江陵(カンヌン)へ向かう汽車は、昨日の内に8時25分発を予約しておきました。
 このため、早い食事を摂る必要がありました。これも昨日の内に目星を付けておきました。
 その駅前のコンビニ店が、予想通り開いていました。韓国では、朝の8時前に外で食事をするのはなかなか大変です。日本と比べて実際の時間が1時間程遅れていて、朝が遅く、夜も遅いことを、何度も経験させられました。
 店内をひととおり見渡しましたが、保存食品ばかりでした。それで、ほかのお客と同じように、インスタントカップ麺を買って、店に備え付けの給湯器のお湯を注いで食べました。
 お金を払う時に袋入りの割り箸をくれました。韓国旅行では初めての経験でした。麺はトウガラシ風味のなかなかのもので、スープまで残さず戴きました。3人分のカップヌードルが、締めて2600ウォン、日本円に直せば、1人当たり90円程のつつましい朝食になりました。

<無窮花(ムグンファ)号>
 電車は夜行の無窮花(ムグンファ)号でした。若いグループの乗客が多かった。車内は空いていましたので、2人分の座席を使って、まだ寝ている2人連れの女性も見かけました。東海(トンヘ)までは山の中を東行し、ここからは海岸線を北上しました。
 2年前の旅行では、メーデーの日に光州(クァンジュウ)を通り、未だ大統領に当選していなかった金大中(キムデジュン)氏の演説をバスのラジオで聞いたことがあります。このところ、日本と同様、韓国でもメーデーの人気が薄くなっているようであり、5月1日のこの日、殊更メーデーを思わせる光景には出逢うことはありませんでした。
 東海岸の鉄道は、江陵(カンヌン)が終着駅です。それより以北の束草までは、鉄道が敷設されていません。江陵は東海(トンヘ、日本海)に面した景勝の地です。
 江陵は綺麗な海岸線と、五台山国立公園への入口にもなっています。時間が許せばゆっくりと散策をしたい町ですが、今回の旅行予定では、その余裕がありませんでした。江陵の町で昼食を済ませた後、早々にバスで束草へ向かいました。

<束草到着、大きく変わっていた港町>
 3年前に慰安会旅行を含め2回訪れたましので、束草はこれで3回目となりました。3年前と同じ宿を訪ね、1泊だけを頼みました。
宿の女将さんは見覚えがありました。
 なかなか愛想がいい人ですが、日本語は全く通じません。値段は3人1部屋だと3万ウォン、個室だと1人2万5千ウォンで、3年前と同じ値段だったような気がします。すぐ隣には慰安会旅行の時に泊まった観光ホテルがあります。
 荷物を預けて早速付近を散策しましたが、この港街は3年前と大きく変わっていたのに驚きました。ケッペと呼ばれるワイヤーロープを伝っての渡し船は相変わらずでした。しかし、鮮魚店が軒並み店を閉め、明らかに活気を失っていました。
 3年前には、日本人目当ての鮮魚店の呼び込みに、閉口してしまう程の活気がありました。今回は、声を掛けてくれる店も、義理程度にしか聞こえませんでした。
 海岸は人工砂浜を作りかけているようですが、何となく工事を休止しているようにも見受けられました。工事途中の砂浜に、明らかに建築廃材と思しき物が廃棄してあったのも、活気のなさを更に印象的にしていました。
 渡しの先の小さな家並みもひっそりとしていた。測量をしている何人かに出逢ったことから推測しますと、どうやら立ち退きが始まっているようです。それにしても、あまりの変わり様に一抹の寂しささえ覚えました。
 日本からは、関ケ原付近で新幹線のボルトが何者かに外されていたとの暗いニュースが飛び込んでいました。


  栄州から江陵へ向かう車中にて
 春霞煙吸込む野焼き哉

 踏切りも無き新緑の汽車の旅

 春眠や夜行のアガシ未だ覚めず

 水満ちて休耕田は見当たらず

 目薬を点しつつ巡る韓半島

  束草の宿にて
 春の夜の暗きニュースは日本発

 メーデーや若き力の散発す

 海鳥の腹の白さよ五月雲

 アカシアの蕾は固く北の宿

 鳴交わし海鳥低く高く飛び

同行者
その他
交通手段
鉄道 高速・路線バス
  • 満水の時期は、丹陽まで船で遡れる人造湖です。亀潭峰(丹城面、長准里)と呼ばれる景観です。現地で買求めた絵葉書による紹介です。<br />

    満水の時期は、丹陽まで船で遡れる人造湖です。亀潭峰(丹城面、長准里)と呼ばれる景観です。現地で買求めた絵葉書による紹介です。

  • 舎人岩(大崗面、舎人岩里)と呼ばれる景観です。垂直に切り立った崖です。

    舎人岩(大崗面、舎人岩里)と呼ばれる景観です。垂直に切り立った崖です。

  • その姿の通り、石門と呼ばれている奇岩の石門です。(梅浦邑、下槐里)

    その姿の通り、石門と呼ばれている奇岩の石門です。(梅浦邑、下槐里)

  • 嶋潭三峰と呼ばれている景観です。水中から顔を覗かせた岩です。(丹陽邑嶋潭里)

    嶋潭三峰と呼ばれている景観です。水中から顔を覗かせた岩です。(丹陽邑嶋潭里)

  • 中仙岩と呼ばれる景観です。水流で丸くなった岩が目立ちます。(丹域面、佳山里)

    中仙岩と呼ばれる景観です。水流で丸くなった岩が目立ちます。(丹域面、佳山里)

  • 上仙岩と呼ばれている景観です。前方に石の太鼓橋が見えます。(丹域面、佳山里)

    上仙岩と呼ばれている景観です。前方に石の太鼓橋が見えます。(丹域面、佳山里)

  • 下仙岩と呼ばれている景観です。上が平らな大きな岩です。(丹域面、佳山里)

    下仙岩と呼ばれている景観です。上が平らな大きな岩です。(丹域面、佳山里)

  • 玉筍峰と呼ばれている景観です。垂直に切り立った崖山です。(丹城面、長准里)

    玉筍峰と呼ばれている景観です。垂直に切り立った崖山です。(丹城面、長准里)

この旅行記のタグ

5いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

韓国で使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
韓国最安 314円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

韓国の料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP