2007/05/03 - 2007/05/06
723位(同エリア1006件中)
きっちーさん
明日はオトナの修学旅行2日目。
お母さんは奈良市内にあきたもよう。
ワリカンとはいえ、行く先々のお寺で取られる入場料にも、かなり幻滅したようです。
まあアレは正直、私もどうかと思うぞ。
文化施設だから国からの補助金も出てるだろうし、ビコーズ税金だし、二重取りっぽくて・・。NHKかっ!
ワンデイパスとかにしろ〜。
「飛鳥や斑鳩へ行ってみようか?」
と提案すると、珍しくあっさり同意します。
そんなわけで、急きょ奈良観光から、飛鳥・斑鳩観光へと移ります!
そうはいっても、1日で飛鳥や斑鳩をまわれるものでしょうか?
まずはインフォメで聞いてみることに。
夕食ついでに足をのばして、近鉄奈良駅の観光案内所へ。
カウンターの女性にうまくまわる方法を尋ねます。
教えてもらった1日コースは以下の通り。
?早起きして、JR奈良駅〜法隆寺駅へ。
?バスもしくは徒歩20分ほどで法隆寺到着。1〜2時間ほど見学。
ココがポイント!
?参道入り口の、法隆寺インフォメーションセンター前のバス停からバスに乗り、国道25号線を北東方面へ。筒井駅前でバスを降り、近鉄筒井駅から橿原神宮前駅まで行きます。
?橿原神宮前駅でレンタサイクル借りて、遺跡見学を楽しみ自転車は飛鳥駅で乗り捨てて、そこから近鉄奈良駅へ戻る。(飛鳥→橿原神宮前ではなく橿原神宮前→飛鳥。ここ大事なのでおぼえておきましょう)
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 新幹線 徒歩
-
翌朝。
私はコンビニのおにぎり、母はガストのモーニングセットという、まったく情緒の無い朝食を取り、宿を出ます。
近鉄奈良駅のコインロッカーへ荷物を預け、観光案内所の女性に貰ったアドバイスに従い、JR奈良駅からまずは法隆寺へ。
え?
聖徳太子と推古天皇がつくったお寺?
世界最古の木造建築?
すごいじゃーん!
そういやここも、修学旅行で行ったよな。
案内所によると、法隆寺は朝早くから開いているので、ここを朝か午前中に観て、寺の前から出ているバスで、JR井筒駅へ移動。
橿原神宮前駅で降り、レンタサイクルを利用して、飛鳥駅までぐるりとまわるのがBASTだそう。
改札口の横に、法隆寺行きバスのタイムテーブルがかけられていますが、それによると法隆寺行きは9:00からじゃないと動いていないので、駅から徒歩で目的地へ向かいます。 -
木目の美しい法隆寺。
しかし、みなさんもご存知の通り、『日本の美』なんていっちゃってる仏像や寺院の大部分が、色が落ちしてるだけで、東南アジアや中国ばりにケバケバ派手派手であったのです。
最近はCGで再現映像が見れたり、創建当初の伽藍や仏像の様子が知れ、
「本当はこんなだったんだ〜」
と、黒ずみ剥げた仏像をありがたがっていたことを、気恥ずかしく感じてしまいます。
CGがなかった時代だと、何人かの人がうまれてから死ぬくらいまでは、『この姿であたりまえ』みたいに思われていたんだろうなあ〜と思うと、なんだか不思議な感じ。
韓国なんかきちっと色を塗り直して、きれーにしてます。
現状維持もけっこうだけど、せめてホコリくらい払っといた方が良いと思うぞ。 -
朝なので人も少なく、ゆっくりできます。
ゴールデンウィーク中は、ふだん非公開のものが見れたりと、けっこう観光に力を入れているもよう。
どうっすか、お母さん。 -
聖徳太子像が祭られたお堂。
ほかにも朝鮮半島の仏像を思わせる仏像が納められた宝物殿を見学。
法隆寺のまわりは特に目に付く観光資源はなく、民家もまばら。郊外のベッドタウン的な雰囲気ですが、お寺としての施設そのものは奈良市内の寺院より、すっきりと立派に見えます。 -
あ。
またなんかやってる。
こーいうのがホント好きね、お母さん。 -
夢殿!
どう考えても敷地内ですが、別料金。
母の目がぴくぴくしています。
昨日の奈良が、トラウマになってるな。
まあまあ、ともかく見てみましょう。 -
写真撮影禁止の施設ばかりなので、外観だけで失礼します。
中身はご想像ください。 -
寺を後にし、参道手前のバス停につくと、ドンピシャでバス到着。
法隆寺前から井筒駅まで20分前後、井筒駅から橿原神宮前駅まで電車に揺られます・・・・揺られます。・・ながい?
思ったより距離があります。
え〜、こんな遠いの?
聖徳太子とかって、都からこんな遠くに寺つくって、行き来はどうしてたんでしょう?
牛?馬?徒歩?
電車でもかなり距離があるのに、道も直線じゃないだろうし、ちょっと思いがけない距離でした。
そんなわけで飛鳥の手前、橿原神宮前駅に到着。
駅周辺は目立った施設もなく、民家と小さなチャペルを併設したホテルが建っているだけ。
のどかな郊外の風景です。
定食屋さんを探す私を尻目に、お母さんはさっさとホテルをめざします。
でたよ。
中高年のゼイタク願望。
へんなとこで散財するんだもん。
そんなわけでホテルの、高層階ラウンジレストランでランチ。
調理師学校ではフランス料理習ってたし、ホテルの洋食厨房でバイトしてたし、テーブルマナーも散々やらされたけど、こういうトコ苦手。
やっぱ、こう、お冷のポットと箱ティッシュが無造作にテーブルの端に置かれ、お盆にメインもデザートもまでまとめてのっけて出してくる、そんなお店が心安まるわ〜って、おやじかワタシは。
おしぼりで顔拭いちゃうんですかって感じか。
ともかく、お昼を済ませ駅のそばのレンタサイクルで乗り捨て契約で、自転車を借りて走りだします。 -
サイクリング、サイクリング、ヤッホーヤッホー。
これって、さりげなく聞きますが、もとネタはなんだろう?やっぱクラシックの名曲かしら?
そんな疑問を胸に、観光案内所でもらった地図を頼りに、『飛鳥資料館』をたずねます。
徒歩かバスも考えていたのですが、飛鳥はレンタサイクルが、正解。
徒歩でまわるには無謀に広いですし、バスやタクシーはそれほど走っていません。
あちこちに標識が立っているので、地図と照らし合わせて、チャリで小回りの利く観光を楽しめます。
うおおっ。
駐車場は同じ色のレンタサイクルでいっぱいです。
いや、辺りを見まわせば、通りを行きかうのはかつての中国も真っ青な、そこらじゅうレンタサイクルだらけ。
これ、駐輪するたびに自分の自転車みつけるのが大変だ〜。
飛鳥資料館はレプリカやパネルなどで、遺跡の変遷を展示してあります。
高松塚古墳の内部を、期間限定で再現。
玄武・朱雀・青龍・白虎のうち、玄武を例にあげ、中国の地域から出発したデザインが、少しずつ変化しながら、朝鮮半島を経て日本の古墳に登場するまでの展示は、非常に分かりやすく、おすすめ。
飛鳥地域では、蘇我氏が台頭するまで、古墳がつくられていなかったとか。(ホントか?)
とくに蘇我馬子は仏教を本格的に導入したことで有名です。
鹿深臣が仏像2体を百済から持ち帰ると、馬子は自分の館の東に寺を建て、百済の弥勒像を安置したと伝えられています。馬子の屋敷跡の発掘が進めば、いろいろでてくるんでしょうね。
馬子はその後、出家させた司馬達等の娘・嶋(善信尼)を二年間百済に留学させています。
仏教を介した蘇我氏と百済との緊密な関係を、うかがわせます。
古墳という埋葬スタイル、そして内部装飾からも、古代の政権に、最新の土木技術や思想が朝鮮半島からもたらされており、非常に影響を受けていたことに、あらためて驚かされます。
勉強になったぜ、飛鳥資料館!
ただ、ちょっと気になったのは、朝鮮半島の玄武については、ほぼすべて『中国の〜地域の影響がみられる』なんて書いてあるのに、日本の玄武については『朝鮮半島の〜地域の影響が・・』って書かないのはアンフェアじゃないでしょうか。 -
チャリで行きますどこまでも〜。
華やかな仏教文化の地も今は昔。
のどかな田園風景の中に、ところどころ、ブルーシートがかけられた発掘現場を、解説を読みながら想像力で当時の面影をたどります。
チャリで行けばそんなに億劫でもないので、思ったよりスイスイまわれます。
亀形石造物。
水を使った祭礼用であることや、朝鮮半島の遺跡との共通点が指摘されています。
この亀形石造物の横に、丘があり、頂上に有名な酒船石があります。
あいだには、石垣が発掘されており、巨大な祭儀施設だったことが伺われます。
まあ、権力を見せつけるために、おごそかぶって人や物を動員して色々やったんでしょうね。 -
まだ、調査段階の遺跡ですので、本当に写真どおりにカメ石があるだけなんですが、しっかり入場料を集めてました。
せこいっ。
酒船石はタダなのに〜。
ぶーぶー。 -
亀形石造物の横にある、竹林を登っていくと、おおっ!
あ、あれが・・・! -
酒船石っていうと、手塚治虫さんの『三つ目がとおる』っていうマンガを思い出してしまうんですが。
この幾何学的な石は、いろいろ面白い想像をさせてくれますよね。
お母さんと酒船石。 -
酒船石の説明を読むと・・・。
なに?
当初はもっと大きな石だったそうです。
削った痕が石のふちに残ってるそうですよ!
どれどれ。 -
これだ!
ほんとだ!
ノミで削られた痕が、はっきり残っていますね。
薬の調剤のための、装置。
なんらかの祭儀に使用された。
諸説ある不可解な石ですが、当初はもっと違った形をしていたのです。
どうやって使われ、どうして破棄されたのか?
何のために、こんなことが行なわれたんでしょう? -
ひょっとしたら動かされているのかも知れませんが、酒船石と亀形石造物は直線状に並んでいます。
-
丘陵の途中には、石組みも掘り出されています。
-
石垣に添えられた解説文。
『酒船石遺跡』と表記されているので、研究者の人たちがあの石を単独でみているのではなく、周辺から出ているこれらの遺跡をセットで考えていることが分かります。
丘陵の下にある、亀形石造物研究から朝鮮半島の水を使用した祭儀をおこなう遺跡との、共通点が指摘されています。
デザインを見ると、まったく同じなので、
「ああ、あっちから来たんだな」
と実感できます。
朝鮮半島にルーツを持つ天皇家の姿が見えてくる、興味深い遺跡でした。
もう何年かして研究がまとまれば、海上を越えユーラシア大陸まで続く、古代のグローバルな世界が垣間見えてくるのではないかと、すごく楽しみです。 -
さて、石続きなんですけれども。
石舞台古墳〜!!
お母さんは、天気が悪くなるのを警戒して、
「もう帰ろう、もう帰ろう」
くり返しますが、
「アイス買ってあげるから、座っててイイから」
なかば引きずるように、やってまいりました。
だって、石室の中に入ってみたかったんだも〜ん! -
日本各地の古墳。
前方後円墳やらなにやらは、登れはすれども中には入れず。
昨日行った天皇陵なんか、敷地内にすら入れないんですもん。
くそう・・。
どうせ税金で管理してるくせに〜。
古墳の中に入れるなんて、そうそうないので、絶対入ってみたかったんです。
石舞台古墳のばあい、ようはうえの盛り土がなくなっちゃってるっていう、状態なんですね。
ホントだったら、このうえに小高い丘が・・・ウットリ・・。 -
さっそく入ってみましょう!!
わくわく。
足元に排水溝がありますね。
もとからあったモノなのでしょうか? -
中はこんな感じ。
石が敷かれています。
内部装飾らしきものはなく、天上は思いがけず高い位置にあります。
はあ〜。
コレが古墳の内部ってやつなんだ。
ちょっとカンドー。 -
石室は地上に剥き出しになっているので、日の光が、岩のわれめからこぼれ落ちてきます。
差し込んでくる光のせいか閉塞感はありませんが、これが土で覆われていたら、もっとじめじめと薄暗い感じだろうな。 -
夢中になって写真を撮っていると傍らにいた筈の、母の姿がありません。
振り返ると、入口でたたずむ人々。
お母さん
「こんな天井落ちてきそうなところ、入りたくない」
人々
「・・・・・。」(写真撮り終わるまで入ってはイケナイ気がする)
いや、ひとりで占領しているのって、カンジ悪いですから。
みなさん、入ってきてください・・。
そーとー古墳オタクくさく見えたんだろうな・・。
ちがいます。
ちょっとはしゃいだだけです。
よし!そんじゃあ、古代米アイス食べに行きますか!
そんなこんなで、サイクリング飛鳥も無事終了!
帰りの飛鳥駅まで、チャリをえっちらおっちらこいで行くと、ほとんど下り坂なので、とても楽チン。
そうすっと、行きを飛鳥駅からにしていたら、このロングウェイをずっとず〜っと、のぼらにゃあならんかったってコトか。
『飛鳥→橿原神宮前ではなく、橿原神宮前→飛鳥』
そう教えてくれた、近鉄観光案内所おすすめのコースの意味が、ここにきてようやく納得できたのでした。
自転車を返し、近鉄奈良駅コインロッカーで荷物をピックアップして、今夜のお宿『大佛館』へチェックイン。
修学旅行っぽいどこか懐かしい感じのする旅館です。
その夜・・。
ふと気がつくと、かばんに入れておいたはずのおみやがありません。
あちこちの寺でもらった解説パンフと一緒に、入れておいたはずなのに!
「どーしたの?」
焦ってかばんをあさっている私に、お母さんが声をかけてきます。
「ビニールに、チラシと一緒におみやげ入れといたんだけどさ、見てない?そっちに入れちゃったかな?」
「え?コンビニの袋に入ってたやつ・・・。ゴミかと思って昨日の宿に捨ててきちゃった」
「ええ〜っ!?」
あ、あのチラシは、こうやって旅行記つくるときの参考にしたり、その場で見逃した解説なんかをあとからじっくり読み返すように、わざわざ集めていたのに〜!
つか、おみやも入ってたんだよーっ!!
匂い袋とか全種類そろえたのにィー!!ゥキイーッ!! -
翌朝。
夜半から降り出した雨が、いっそう強くアスファルトを叩きます。
ゴールデンウィーク最終日は、前の日までわんさか道をふさいでいた観光客の姿も見えません。
昨日のうちに、帰っちゃう人が多かったんだな。
雨・・雨か・・。
おみやをゴミ箱に捨てられた、私の心のよう・・。
(買いなおして貰ったけど)
解説パンフはもう帰ってこない・・。
(奈良ガイドブック買ってもらったけど)
ねちねち母を攻めたてましたが、駅弁買ってもらってすっかりご機嫌も回復。
京都から新幹線で横浜(お母さんは東京)への帰路につきます。
『日本の歴史』として語られることの多い古代史ですが、実際に数々の遺跡をまわるにつけ、朝鮮半島との深いつながりや、遠くユーラシアの広大な世界とのかかわり抜きに、古代史は理解することはできないと強く感じました。
それだけダイナミックにグローバルに、昔の人は行き来があったわけで。
そこから目をそらして現在の日本の中だけみて、明治維新以降の万世一系うんぬんの嘘に踊らされてたんじゃ、この楽しみはわかんないだろうなー。
そもそもニンゲンがニンゲンであるかぎり、ルーツはアフリカの少グループ。
日本で誕生した人類、なんて珍発見!
ましてや神が日本に降りて・・・なんて真面目に考えてるなら、保険はきかないけどカウンセリングをお勧めします。
そんなわけで、今回行けなかったその場所!
夏休みは韓国旅行だー!
新羅の都・慶州に続いて、百済の古都・公州、扶余!
暑いときには涼しいトコにって去年の教訓を、すでに忘れております。
暑いときに暑いトコにま〜た行くのだ。はははのは!
マンション買えって迫られてるけど、旅をやめないとたまんなそうじゃない?
無理だよなあ〜。
旅はやめられないです・・ハイ。
ふたたび、ドタバタ旅行になりそうな予感?
それでは、アニョ〜ン!
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