2000/06/03 - 2000/06/04
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4nobuさん
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午後バンベルクに到着、300mと比較的駅に近い予約しておいた宿に歩いて行く。荷物を置いて早速バンベルクの市内観光をスタート。まずチラッと旧市庁舎を見た後レグニッツ河岸を遡りホフマン劇場横のホフマン博物館に行く昼食休みかまだ開館してなくしばらく待って入る。小さな町屋を改造した博物館で訪れる人も少なそう。
その後ガイヤースヴェルト城(館)横のインフォで資料をもらって前のバラ園のバラを鑑賞後に旧市庁舎そばの川岸でのんびりと河を眺める。丁度日曜日とあって河岸のテーブルはジョッキを傾ける人でいっぱいだ。折からカヌーの競技大会が開催されていてスキーのスラロームのような競技が珍しくて(いい天気でしきりとのどが渇くので)私もビールを片手にしばらく見物する。若者がスカートのようなゴム製のカヌー水密カバーを着けたままで街を闊歩している。
レグニッツ側の遊覧船でマイン・ドナウ運河との合流点まで往復する。このところの歩き疲れを癒すし、視点を変えた川からの観光もいいかと。
乗船した旧市庁舎横から下流の橋までの右岸はクライン・ヴェネディヒ(小ベニス)と
呼ばれる古い漁師の家並みでまさにこの町の特徴を現す世界遺産の眺めで、ここに来た甲斐があった。更に船が運河に進むと一変して工場地帯となりドイツ産業の力強さを見せていた。
上陸後、宮殿の丘下の古い面影がそのまま忠実に残った街でバンベルク名物のラオホビールとビアーハクセで夕食を摂る。
旧市庁舎のある橋を戻り、小ベニス地区と隣接する街をゆっくりとホテルに戻る。夜中にドイツでは珍しく暴走族のような爆音のバイクが通る。
翌日は大聖堂と新旧宮殿を見物後ワイマールへ発つ。
バンベルクは日本ではあまり知られてないがドイツで一番美しい都市といわれている。中世ドイツの繁栄と統一の中心で聖王と言われるハインリッヒ2世の力で宮廷所在地としてだけでなくマイン・スラブ人への宣教のための布石として司教座がここに設けられたことも繁栄の基礎になった。大聖堂や新旧宮殿が戦災に会わず建設当時のままで奇跡的に残り、更にその下町も昔のままに残っている唯一の町といえる。優れた歴史的建築物、町並みと景観が見事に保存されていることによって1993年に世界文化遺産に指定される。
ここを見ると折角戦災に遭わなかった古都の奈良や京都も保全の姿勢が生ぬるい気がする。
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バンベルクの象徴的風景の旧市庁舎を川上から見る。バンベルクを横切る川には駅の直ぐ南のマイン・ドナウ運河と旧市街を横切るこのレグニッツ河があり。この河が昔は大聖堂やレジデンツなどがある司祭の支配地区と右岸の小ベニスやグリューナマルクトなどがある市民の地区の境界でもあった。そのせいだろうかここに昔の庁舎がある。河を横切る連なった二つの橋の間の橋脚のようにこの旧市庁舎がある。奥の方(下流)が庁舎で、手前の川上側に木骨組みの張り出しが特徴的。
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川上側のオーベレブリュッケの橋のたもとでボランティアガイドの説明を聞く
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旧市庁舎を抜けるロココ様式の門を東面から見る
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旧市庁舎西面の門
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旧市庁舎の川下側に接してあるウンテレブリュッケから、レグニッツ河岸の小ベニスと言われる古い漁師の家々の美しい眺め。
左端に見える橋の中央にある彫像は(確か)日本の洋裁学校の寄付したものと書いてあり、びっくりする。 -
だまし絵のある市庁舎東面をウンテレブリュッケから見る。
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だまし絵のある市庁舎東面をウンテレブリュッケから見る。
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オーベレブリュッケの橋のたもとの通りのへーレンストラーセではビールを楽しむ客待ちのテーブルが並ぶ。
背景の塔はザンクト・シュテファン教会でそこのクリッペ(キリスト降誕をテーマとした模型)が有名。 -
レグニッツ河でのカヌー競技は有名らしく
丁度この土日の大会では多くの参加社による競技が行われ町中がカヌー乗りの独特の服装で闊歩する若者で満ちていた。競技の水路はオーべレブリュッケ横の堰から始まりこの広い水路を通りウンテレブリュッケの下で終わる。丁度スキーの回転競技のように(上から吊ってある)旗門を約束通りの方向(逆流も)に通過する競技だった。 -
だまし絵のある市庁舎東面をウンテレブリュッケから見る。
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このように堰を逆流して上るコースもありずいぶん厳しい競技だと感心する
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競技の人。体の廻りは水封になっているスカート様のもので、スカートの外周はカヌーの穴にはめる。
町中をこのゴム製のスカートをつけたままで歩く人が多かった。 -
堰では水をくぐっての競技ではと思えるほど流れの中で格闘している。
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堰での水中格闘
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レーベンブリュッケ(橋)から見下ろすとマイン・ドナウ運河の河岸の散歩道が見える。
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シラー広場。左から2軒目がホフマン博物館でホフマンはここに33才から5年間住んでいた。
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シラー広場でホフマン博物館の反対側にあるホフマン劇場前の路上(自信なく博物館の前かも?)にあるホフマンの記念像。
ホフマンの本職は裁判官でナポレオンの占領で免職になってここに移り住んでバンベルク歌劇場の指揮者として生計を立てていた時代があった。やがてナポレオンの失脚で復職する。
小説家、詩人、作曲家、画家、指揮者などのマルチ芸術家。
オッフェンバックの「ホフマン物語」はホフマン自身を主人公とする恋物語「砂男}を元にしたオペラ。 -
シラー広場から再び旧市街の中心に戻り、インフォのあるガイヤースヴェルト庭園とガイヤースヴェルト城。バックは特徴的な4本の塔を持つ大聖堂
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再びウンテレブリュッケからレグニッツ河と小ベニス。この橋の右岸からクルーズ船が出る。左端の像が日本の洋裁学校が寄贈した像
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ウンテレブリュッケの北側のたもとのアムクラネン(クレーン傍の意)にクルーズ船の桟橋がある。対岸の高台に聖ミカエル修道院の建屋の一部が見える
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クルーズがスタートし市庁舎が別の角度から見える。
左端がクルーズの出発点で、またその少し上流がカヌー競技の終点 -
小ベニスと言われる古い建物の並ぶ河岸の景色を楽しみながら河を下っていく
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だんだんと家並みの感じが変わってきて緑も増えてくる
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反対側には市の公文書保管所がある。
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町をでると直ぐに緑濃い河岸に変わる
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すれ違う船
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このクルーズの途中には堰がひとつあり、ただ今水位を下げている
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同じ堰で帰りに堰に入ったすなわち堰内の水位が最低になった時
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マイン・ドナウ運河との合流点近く。やがて折り返し帰航のコースに
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合流点近くでは運河の利点を生かす工業団地が広がる。
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船尾でくつろぐ皆さん
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大聖堂の正面。過渡期ゴシック様式とされている。12世紀の建物が焼失したときにロマネスク様式かゴシック様式かで争い建設中の20年にわたり変更を繰り返した。二つの後陣を持ち4本の塔はこの二つの内陣を挟んでいる。この配置はフランス・ゴシック様式を快く思わなかったドイツ帝国教会の意向が反映されたのだそうだ。
塔の下の君主のボルタイユ(入口上の円弧状の飾り)の最後の審判の彫刻が華麗なので有名。 -
教会のシルエット
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大聖堂内の微笑む天使像
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新宮殿(レジデンツ)の庭から見た市街。残念ながら宮殿を撮り忘れる。宮殿では次の見学グループの出発まで時間がありその間美術館を見ていたらと無料で横の入り口から入れてくれる。宮殿内の見学はあまり印象にない。
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新宮殿のバラ園。バックにベネディクト派の聖ミカエル修道院。今は老人ホーム
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新宮殿のバラ園と聖ミカエル修道院
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旧宮殿の中庭
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旧宮殿の中庭と聖ミカエル修道院の塔
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木造の旧宮殿の回廊
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旧市街の角々には聖母像がある。このような中世の雰囲気を壊す現代建物が無いところが素晴らしい。
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この旅行記へのコメント (4)
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- tm-sukeさん 2007/05/05 06:33:30
- ドイツ風の建物
- 4nobu さん、こんにちは。
tm-suke は、2007年のゴールデンウィークでアメリカ・ワシントン州の
カスケードループ巡りをしてきました。途上、ドイツ風の町並みで有名な
レーベンワースを訪問したのですが、いかんせん、本物のドイツに行った
ことがないので「ここがドイツ村だよ」と言われても、いまいちピンと
きませんでしたが・・こちらの写真を見て納得。
三角屋根、尖塔、絵画の壁面などが、ドイツで代表されるような風景なの
でしょうね。特に、聖ミカエル修道院の旧宮殿の回廊は、これに良く似た
ホテルを見た(観察眼がないので勘違いかもしれませんが)ので、今更
ながら「あー!これかー!」と思ってしまいました。
こうしてみると、ドイツを見るならやはりドイツに行かねばなりませんね。^^;
ヨーロッパの人が日本を語るとき、日本の文化は、得てして中国の文化と
混同されがちですが・・・自分でも同じことを欧州の国々に対して思って
いないか心配。ドイツは三角屋根と尖塔と思っても大丈夫?でしょうか?
tm-suke
- 4nobuさん からの返信 2007/05/05 11:28:17
- RE: ドイツ風の建物
- tm-sukeさん はじめまして
ご訪問とご投票有難うございます
ただいま昔に放浪したドイツの思い出を整理しております。その時のルートは次のページに載せております。
2000年ドイツの旅(1)
http://4travel.jp/traveler/4nobu/album/10131510
古いフイルムのスキャン、乏しくなった記憶から作るので遅速、不正確ですがご覧いただければ幸いです。
ただ明後日から2週ほどUSAの公園に行きますので益々遅れそうです。
>ドイツは三角屋根と尖塔と思っても大丈夫?でしょうか?
私は専門でないので正確ではありませんが・・・。
この切妻が道路や広場に面する建物は中世のドイツ(ケルト、ゲルマン)の特徴なんでしょうね。有名なところではネルトリンゲンやディンケルスビュール、ローテンブルクなど切りがありません。ロマンティック街道筋が特に。
しかしたとえばスイス・アッペンツェルやベルギー・ブリュッセルのグランプラス(三角屋根ではありませんが)など切妻が広場に面した所は各国にあります。
尖塔はゴシック建築の象徴として最初はフランスからで12世紀からドイツでも発展しました。
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- とらいもんさん 2007/04/27 08:35:32
- ドイツ
- オハヨウございます
迫力ありますね!
ドイツらしい建物ですね!
- 4nobuさん からの返信 2007/04/28 12:27:05
- RE: ドイツ
- とらいもんさん
いつもご訪問有難うございます。
このところごたごたと用が多くて、ここの投稿が遅れてご迷惑をお掛けしております。この記事も今日中には何とか完成しなければと気になってます。
この年のドイツ旅の記事は1/3ほどしか行ってません。何時になったら完成するのか焦焦です。
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