2012/11/17 - 2012/11/18
65位(同エリア247件中)
ハンクさん
バイロイトから非電化区間をディーゼルカーに乗って1時間弱、列車はバンベルク中央駅に到着した。バンベルクを訪れるのは今回始めてであるが、この町はバンベルク交響楽団の本拠地として懐かしく感じられる。25年ほど昔東京で、亡くなる直前のオイゲン・ヨッフムの指揮でこのオーケストラを聴いた。彼の十八番のブルックナー交響曲第8番、ブルックナー演奏にふさわしい古風なドイツ流の演奏スタイルが忘れられない。
ナチス・ドイツ支配下の1940年にチェコスロバキアのドイツ系住民によって創立されたプラハ・ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団を前身とし、敗戦後の1945年、ドイツ人追放によりチェコからドイツへ逃れた楽団員がバンベルク交響楽団を結成、ヨーゼフ・カイルベルト、オイゲン・ヨッフム、イシュトヴァン・ケルテス、ホルスト・シュタインらの巨匠によりその伝統は維持されてきた。
バンベルクは人口約20万人の中都市で、音楽文化都市であり、大学都市であり、大司教の都市であり、ビールの都でもある。街中をレグニッツ川が流れ、多くの趣のある橋が掛けられており「小ヴェネツィア」と呼ばれる。幸いなことに中世の街並みを残す旧市街は戦災を免れ、美しい景観を保っており、世界遺産に登録されている。
バンベルク中央駅から旧市街までは徒歩10分ほど、途中マイン川とドナウ川を結ぶ運河を渡って、新市街を横切ってレグニッツ川の橋の中の島に建つ印象的な旧市庁舎が旧市街の入り口だ。この橋は1455年に完成したオーベレ・ブリュッケで、この橋の中ほどの人工島の上に、1750年ころに再建された旧市庁舎が建っている。
更になだらかな坂道を登って行くと、旧市街の象徴である大聖堂が見える。大聖堂は4つの尖塔をともなう後期ロマネスク様式の建造物で、尖塔の高さはいずれも約81mである。1004年に神聖ローマ皇帝ハインリヒ2世によって建造され、1081年に火災のあと、聖オットー によって新たな大聖堂が建造された。現存する後期ロマネスク様式の大聖堂は、その後の13世紀に完成した。
この教会の建立者である皇帝ハインリヒ2世とその妻クニグンデ皇后の壮麗な大理石の墓は、1500年ころ彫刻家ティルマン・リーメンシュナイダーが彫り上げたもので、彼の代表作である。またバンベルクの騎馬像として知られる彫像は、大聖堂の内陣の柱に刻んであり、1200年ころのものであるそうだ。
ドイツは多くの歴史的な街並みを戦災で失って、中世ドイツの街並みは、ドイツ以外の例えばタリン、リーガなどのハンザ都市でその典型を見ることができる。しかし、ここバンベルクの街並みがほぼ保存されていることは特筆に値する。陳腐な表現であるが、中世の街に紛れ込んでしまったような錯覚を起させてくれる、稀有な街である。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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バンベルク中央駅のファサード
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マイン川とドナウ川を結ぶマイン・ドナウ運河
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バンベルクの旧市街の遠景
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バンベルクの旧市街の街並み
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バンベルクの旧市街の街並み
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バンベルクの旧市街の街並み
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バンベルクの旧市街の街並み
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バンベルクの旧市街の街並み
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レグニッツ川の橋の中の島に建つ印象的な旧市庁舎が旧市街の入り口だ。この橋は1455年に完成したオーベレ・ブリュッケで、この橋の中ほどの人工島の上に、1750年ころに再建された旧市庁舎 が建っている。
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レグニッツ川の橋
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レグニッツ川の橋の中の島に建つ印象的な旧市庁舎
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広場の記念碑
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ストリートパフォーマンス
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印象的な旧市庁舎のある風景
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旧市街の象徴である大聖堂、4つの尖塔をともなう後期ロマネスク様式の建造物で、尖塔の高さはいずれも約81m、1004年に神聖ローマ皇帝ハインリヒ2世によって建造された
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大聖堂の内部
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大聖堂の内部
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バンベルクの騎馬像として知られる彫像は、大聖堂の内陣の柱に刻んであり、1200年頃の作品
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大聖堂の内部
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大聖堂の内部
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大聖堂の内部
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聖ミヒャエル修道院の外観
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聖ミヒャエル修道院の周辺
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聖ミヒャエル修道院の遠景
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街角の彫刻
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レグニッツ川の風景
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バンベルクの旧市街の印象的な建物
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バンベルクの旧市街の印象的な建物
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バンベルクの旧市街の街並み
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広場の彫刻
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バンベルクの旧市街の街並み
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バンベルクの旧市街の街並み
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マクシミリアンの噴水(1880年)、彫像はバイエルン王マクシミリアン1世、皇帝ハインリヒ2世夫妻、皇帝コンラート3世、バンベルク司教の聖オットーら
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バンベルクの旧市街の街並み
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バンベルクの旧市街の街並み
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バンベルク中央駅に到着したICE
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この旅行記へのコメント (3)
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- tadさん 2013/07/15 11:47:17
- バンベルク!
- 懐かしい町です。1987年に訪問しました。古い建築が保存されたドイツでは希な町ですね。交響楽団はそこでは聞けず、日本でシュタインとききましたが、ドイツ的な渋いいいオケでしたね。
バイロイトのチケットが入手できず、ニュルンベルクとここでうろうろした記憶があります。宿の酒場が楽しくて、うさぎ料理を食べたのを覚えています。肋骨つきの一匹でてきましたね。ビートとの煮込みでした。いっしょに飲んでいた男が翌朝、駅に見送りに来てくれました。私はそこから、東ドイツのベルリンへ国際会議のために列車に乗りました。また行きたい町の一つです。レグニッツ川沿いの散歩もよかったですね。
- ハンクさん からの返信 2013/07/21 15:22:38
- RE: バンベルク!
- tadさん、
小生が最近訪れたドイツの町の多くははtadさんはすでに訪れていらっしゃるようで、恐縮してしまいます。競うつもりはありませんが、ヘッセゆかりのマウルブロンなどはいかがでしょうか?
tadさんが読んでいただけるのであれば、これをを励みにして投稿して行きますので、よろしくお願いいたします。ハンク
- tadさん からの返信 2013/07/21 16:41:01
- RE: RE: バンベルク!
- ハンクさんと競うなんて不可能です。私は既にリタイヤした人間ですから、資金のかからない旅をするばかりです。ドイツも今数えると6回は行ったと思います。前は研究調査で行けたのですが、、。
マウルブロンは行っていません。でも、ハンクさんの旅行記は、いつも飛び切りの質ですから、これからも楽しく読ませていただきます。
ちなみに、8月下旬は娘一家を訪問して東京へ、つぎに息子一家を訪問して9月はじめから半ばまでインドです。11月はベルギー、オランダ辺りに行こうかと思います。遊びの旅は家内と一緒で近年は楽をして、ツアーも何度か利用しました。来年3月は、多分、最後の研究調査旅行になりそうです。ロンドン中心でウィーンにも足を伸ばします。
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