2007/04/21 - 2007/04/21
1692位(同エリア6947件中)
バリっ子さん
古都の春を彩り、祇園の芸妓・舞妓が華やかに舞い歌い踊る都をどり。「みやこをどりは、ヨーイヤァサー」の掛け声で舞台の幕は開く。祇園甲部歌舞練場で催される春の京都の風物詩だ。
芸能好きな娘のために、是非とも日本の伝統芸を見せてやろうと、桜の花が舞ううららかな春の日に出掛けた。
この踊りの歴史は古く、今回が135回目の公演となる。古都の町で昼日中見掛ける舞妓の多くは、殆どが旅行者によるナンチャッテ。白塗りの襟足も、だらりの帯も本物を見る機会は、空が茜色を映す時間帯から。でもこの時期だけは、綺麗どころが一時に昼間から会する。
綺麗な女性を称して「おねいちゃん」と呼ぶ我が子。バリのダンサーや、フラメンコのダンサーにも何時も可愛がられり。さて今回は、憧れの舞妓はんのハートをキャッチできたるかナ?
- 同行者
- 乳幼児連れ家族旅行
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 私鉄
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祇園の歌舞練場。
都をどりは、此処で開催される。 -
門を潜ると坪庭がある。
神聖は、伏見の酒。
つい、100年前まで、地方酒に過ぎなかった伏見の酒も、大蔵酒造(月桂冠)が瓶詰めで発売してからはすっかり全国区になった。 -
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メインの入り口と思いきや、こちらは一等席専用出入り口!
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チケット販売所。特等席は、抹茶付きで4,500円だった。
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入り口は、等級別に別けられており、特等へは、途中中庭を見学できる。
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八重桜が、今が盛りと美しい姿を見せてくれる。
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ソメイヨシノも未だ見られた。
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中庭には、舞妓達が談笑中。遠巻きにゲストが見守ったり、写真を撮ったり。でも実のところ、特等席のゲスト用に仕向けられた花添えか。
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舞妓の花かんざしはその形で、舞妓暦が判る。最初は、面に掛かる垂れ「ぶら」があるが、1年を経れば無いものに変わるらしい。手前の舞妓さんは、周囲を走り回る我が娘に優しい視線を送ってくれた。
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舞妓達を見て興奮する娘を見止めて、「こっちおいでぇ〜」と声掛けてくれた。何処に行ってもポールポジションをゲットする我が子に、他のゲストからは「いいなぁー!」の声が。
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ちなみに、昼間の舞妓はんはこんな感じ。
これは6月のある日の昼下がり、寺町通りでお稽古帰りの舞妓はんを見つけて撮って貰った一枚。
娘はすっかり舞妓はんに憧れてしまっている。 -
会場手前の別館では、立礼式御點前のサービスがある。芸妓がお茶を立て、舞妓が運んでくれる。
家の先祖もかつてはこれらの茶道具を作る職人だった。
點前「小喜美」さん
ひかえ「小之美」さん。 -
黒紋付え正装した芸妓がお茶を立てる。
白塗りの襟足は、通常2本線だが、正装時は3本を引く。 -
小之美さんは、かなりの美形!
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菓子皿は、記念に持って帰れる。
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舞妓達も舌鼓を打つ。
だらりの帯は、巻き込んで座るのですね。 -
踊りに使用される舞妓の衣装。
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娘にとっては被写体はいつも自分中心のようだ。
なんのためらいも無く、フレームに入ってくる。 -
衣装はどれも同じに見えるが、デザインが数パターンある。
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歌舞練場内の天井。オペラ座のシャンデリアには遠く及ばないが、提灯も日本情緒を醸し出す。
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会場の様子。
席は特等席であっても2階だった。
両側にある花道の上の升席は、1等席。 -
自身のシートからの眺め。
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芸妓のお姉さん方は囃子方。この中には、有名な「佳つ乃」さんも居た。
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囃子方の舞妓達は、笛と太鼓で演奏する。
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さあ、をどりの幕開けだ。
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上手下手の花道から、桜の枝を持って踊り子が登場する。
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銀襖の背景は、公家の御殿を表す。江戸時代に京舞が公家の御殿で披露されていたことに由来する。
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下賀茂神社をバックに舞う。5月15日の葵祭は京都三大祭のひとつ。
みたらし団子発祥の地であることは、知る人ぞ知る! -
夏の神事「夏越祓」は、この瀬見の小川に足をつける。
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「彦根屏風」浮世絵のような美しさだった。
歌舞伎女。
歌舞伎の発祥は、出雲の阿国。四条大橋の東岸には、この阿国像が立つ。 -
武家くずれの伊達男。
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各々の人物は屏風の中から飛び出して舞い踊る。
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遊び女と禿。←ハゲではない。かむろです!
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え〜感じです!
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ソレ、歌えや〜、踊れやー!
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「清滝川蛍狩」
朱塗りの渡猿橋は、その昔猿が木にぶら下がって釣りをしていたことに由来する。 -
こんな綺麗どころがいるのなら、蛍狩りに清滝まで足を運ぶ値打ちありどすぇ!
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「竹取物語」
生まれて来たのはもちろん、かぐや姫! -
今宵は満月。
月の世界に帰る日だが・・・。 -
十二単のかぐや姫。
お、お綺麗どす。 -
ものや思ふと人の問ふまでに・・・。
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最後の求婚者は時の帝
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月からの使者が、お迎えに来た。
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別れに際してかぐや姫から帝に「不死身の秘薬」が謙譲される
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せっかくかぐや姫の気持ちも、別れの悲しみが勝る帝は、これを服薬することを良しとなされず、山に撒かれた。
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そして姫は月の世界へ。
小説上は、姫は自ら姿を消す特殊能力が合ったらしいが、踊りの上では御簾に乗って空に帰って行きましたとさ。 -
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舞妓の初々しさに負けず、お姉さん方も艶っぽい。
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華やかな世界だワン。
いつかは、揚屋で侍らして見たいニャー。 -
フィナーレ
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来場者もオシャレをしてくる。
京都だけあって着物で来る人も多い。 -
祇園 花見小路
歌舞練場の前から北を望む。 -
置屋さん。
芸妓や舞妓の表札が情緒〜! -
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いわゆるオフィシャルポスターですなぁ!
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「一力茶屋」
うちの祖父は、此処に頻繁に登楼しては、挙句の果てに先祖代々のしんしょを潰す放蕩者だった。 -
祖母は、元この街の芸鼓。
母が幼くして祖母とは死別している為、この街の華やかなさや厳しさについては、聞くことすら出来ないが、是非とも会って話を聞きたいと、またのように思い返された一日だった。
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この旅行記へのコメント (8)
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- ralphinさん 2007/05/07 22:51:22
- 都をどり!
- こんばんは〜、先程はありがとうございました。
来てみたら、なんと!都をどりではないですか!
最近、日本文化に目覚めつつあるので、とっても興味をそそられました。
とっても綺麗な芸妓さん舞妓さん達ですね。
実は、未だ実物を見た事がないんです。
こうして都をどりなんてみれたら、とっても感動するんでしょうね。
これは年に1度なんですか?
まずは、歌舞伎から見に行きたいと思ってましたが、バリっ子さんの旅行記見てたら先に見たくなっちゃいましたよ。
ralphin
- サボ10さん からの返信 2007/05/11 07:04:57
- RE: 都をどり!
- バリっ子さん。
ここに書き込もうと思っていながら色々と忙しく今日までなってしまいました。 舞妓さんは美しいと思います。 以前京都を訪ねた時にはホテルに舞妓さんが来て写真をとることができましたが一人だったような気がします。
大勢の舞妓さんは良いですね。 京都には4,5回訪ねているのですが、我々の知らない京都がまだまだあるようです。 高尾や歌舞練場に行きたくなりました。(多分来年位)
ウェブサイトで祇園新地、歌舞練場で調べますが切符などの買い方などよろしかったら教えてください。
- バリっ子さん からの返信 2007/05/11 19:43:29
- RE: 都をどり!
- サボ10さんへ。
書き込みありがとうございました。
今回のチケットは、たまたま立ち寄ったチケットショップで、定価の2割引きで購入しました。
チケット購入方法は、当日券は歌舞練場で直接入手できます。また、前売り券は、大丸、高島屋等の各京都店にて購入可能です。
此処での指定席の予約は、観覧日の1週間前分からが対象です。
かぶりつきの席は、お得意様専用らしく、観光客にはツテがない限り入手は困難と思います。
お薦めは何と言っても特等席です。舞妓との記念撮影やお茶の接待など、情緒に溢れています。
是非機会を見つけて一度行って見てくださいね!
バリっ子
- サボ10さん からの返信 2008/05/07 09:10:56
- RE: RE: 都をどり!
- > サボ10さんへ。
>
> 書き込みありがとうございました。
>
> 今回のチケットは、たまたま立ち寄ったチケットショップで、定価の2割引きで購入しました。
> チケット購入方法は、当日券は歌舞練場で直接入手できます。また、前売り券は、大丸、高島屋等の各京都店にて購入可能です。
> 此処での指定席の予約は、観覧日の1週間前分からが対象です。
> かぶりつきの席は、お得意様専用らしく、観光客にはツテがない限り入手は困難と思います。
>
> お薦めは何と言っても特等席です。舞妓との記念撮影やお茶の接待など、情緒に溢れています。
>
> 是非機会を見つけて一度行って見てくださいね!
>
> バリっ子
バリっ子さん
2008年4月22日都をどりを見に行きました。 舞妓さんと記念撮影をするのを楽しみにしていた(期待していた)のですがやお茶の接待だけ。 残念。 バリっ子さんは一緒に撮影できて幸運でしたね。
- バリっ子さん からの返信 2008/05/13 16:08:39
- RE: RE: RE: 都をどり!
- ご覧になりましたか。
ご感想は如何だったでしょう。
私どもも、4月になるのを待ちわびて行って参りましたが、今年は残念ながら、お庭で舞妓さんと遭遇することは出来ませんでした。
訊くと、たまたま観賞にこられている時にお庭にお出ましになるとか・・・。
昨年は運が良かったようです。
娘はひどくガッカリしておりました。
それでも今年は前より3列目の席を確保出来、親子で楽しんできました。
今回は桜真っ盛りの時期でしたので、また違った艶やかさの都をどりでしたが、サボ10さんの旅行記の様に綺麗な写真ではありません。
その上、家事と育児の合間のアップでなかなか作業がはかどらず、未だぐずぐずしています。
出来上がったら、またご覧頂ければ嬉しいです。
バリっ子の妻
-
- さすらいおじさんさん 2007/05/01 19:10:18
- 祇園の歌舞練場
バリっ子さん
祇園の歌舞練場へは知人・男性の踊りの発表会に案内されて2度入ったことがあるのですが、都をどりはテレビでしか見たことがありません。
やはり都をどりは華やかですね。
京都という街は古都ですが、華がありますね。
先斗町、木屋町も久しぶりに歩いてみたくなりました。
- バリっ子さん からの返信 2007/05/02 06:35:02
- RE: 祇園の歌舞練場
- さすらいおじさん さんへ。
私も久しぶりの舞踊見物でした。
各所の花町には未だ未だ多くの情緒が残っている京都ですが、此処最近は、それも薄れつつあります。
この辺りは、京都でも最も人が集まるところで、とりわけ若者をターゲットにした店の進出が目立ちます。
ヨーロッパなどでは古い町並みを中世のまま残そうとするところも多いですが、京都は寺院周辺に見られる位です。
町衆文化も大切に残せすような発想が必要と常々考えています。
- バリっ子さん からの返信 2007/05/09 00:55:30
- RE: 祇園の歌舞練場
- れなさん、こんにちは。
書き込みありがとうございます!
なんと、舞妓さんにお知り合いがいらっしゃるのですね。
羨ましい限りです。写真のどの方ですか?
実は、私の祖母も元は祇園の芸者。
母が幼い時に亡くなっており、私は会った事すらありませんが・・・。
芸事好きな家の娘には、祖母のDNAが引き継がれているのかなと思う今日この頃です。
鴨川の床は、今月1日から始まりました。ここ数日好天に恵まれている京都では、暮れなずむ河川敷に座し川面を渡る涼風にひと時吹かれる人々も多く見られます。
個人的には貴船の川床の方が好きですが、今年は機会があれば行ってみたいと思います。
バリっ子
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