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1997年11月14日〜17日<br />3回目となった海外サッカー観戦ツアー。今回はフランスワールドカップアジア第3代表決定戦ということで、日本 V.S. イランがジョホール・バルでおこなわれる。その激動の3日間とその前後をレポートする。<br />日本のワールドカップ初出場が決まった瞬間をこの目で見たのもつかの間、我々には日本行きのフライト時間がせまっていた。<br />時すでに23:40。飛行機の出発時間は25:30。間に合うか?!<br />

「2つの伝説が作られた夜」− 激動のマレーシア・シンガポール −

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1997/11/14 - 2007/11/17

519位(同エリア551件中)

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ちゃちゅ

ちゃちゅさん

1997年11月14日〜17日
3回目となった海外サッカー観戦ツアー。今回はフランスワールドカップアジア第3代表決定戦ということで、日本 V.S. イランがジョホール・バルでおこなわれる。その激動の3日間とその前後をレポートする。
日本のワールドカップ初出場が決まった瞬間をこの目で見たのもつかの間、我々には日本行きのフライト時間がせまっていた。
時すでに23:40。飛行機の出発時間は25:30。間に合うか?!

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  • (試合実況編からつづく)<br />Vゴールで日本のフランス行きが決まってから1分後、岡ちゃんのダッシュを真似するかのようにラルキンスタジアムの階段をダッシュする6人の姿があった。こばさん、ながさん、さいとさん、あっきー、おにいさん、そしてちゃちゅ。<br />時間はすでに23:40近い。Hotelに待たしてあるリムジンの予約時間は23:30。ここから裏道で行っても24:00過ぎてしまう。<br />とりあえず大きな道まで現地人を「Excuse Me」と叫び、かき分けながら進むと、タクシーいたよ。しかも道はまだがらがら。「そうか!渋滞の先頭になれる!」  自分の乗ったタクシーのポジションが良くなかった。前のタクシーが動かない。しかもバックしてると人波に突っ込んで車蹴られてるし。でもとりあえず出発。「Holiday Innまで20MR(マレーシアリンギット)だ」と言う。そんなの全然OK。もう1台のタクシーに乗ったおにいさんなんか40MRと言われ、しかも喜びのあまり10MRもチップであげてしまったのだから。<br />また涙が溢れてきた。止まんない。こんなに泣いたのは久しぶりである。タクシーの運ちゃんが「どうした?」と聞いてくるが「No Problem! Hurry Up!」と叫ぶ。泣いてる理由なんて冷静に英語で説明できないよ。<br />よく飛ばしてくれた。Hotelには24:00ちょうどぐらいに到着。裏道を使うことはなかったが結果オーライ。心配だったリムジンもHotelの人が気を回してくれて、待っててもらっていた。そして便所も我慢して早々に荷物を載せ、見送りを受けながらHotelを後にする。このHotel、みんな暖かい親切な人ばかりで嬉しいよ。そして車の中では一生懸命出入国カードの記入に勤しむ。<br />第2の難関、それは国境越え。2、3時間は当たり前だという。しかし、驚くべきことに、空いている。手続き窓口まで5台程度である。速攻でスタジアムを後にしたおかげで渋滞の先頭になれたこと、また現地の人もみんなテレビで見てたんだろうな。本当に車少ない。税関のおばちゃんが、はんこ押しながら「日本どうだった?3-2で勝った?よかったね!」と言ってくれてまた嬉しい。そしてジョホール水道を越える。何もかもが素晴らしかったマレーシア。ジョホール・バルの灯りを見つめながら「ありがとうマレーシア。さようならマレーシア。」そして「We Love<br />Malaysia!」  シンガポール側の税関も難なくクリアし、高速をひたすら140km近いスピードで疾走する。<br />また涙が溢れてきた。でも今度の涙はフランスへ行ける喜びの涙というよりは、どうやら間に合いそうという安堵感からみたい。この時点で時間はまだ24:20になっていない。ここからどれだけかかっても25:00には楽勝でしょ。運ちゃん情報によると、Vゴールを決めたのはドレッドヘアの13番だという。北澤?でも最後まで出てたっけ??  この運ちゃん、やっぱり試合、最後まで家でテレビで見てHotelに来たようである。Hotelの人が我々のこと伝えておいてくれたんだろうな。<br />チャンギInternational Airportが見えてきた。時間は24:30!  やった!  間に合った!とりあえず急いでカウンターに向かうが問題なくCheck In。はあぁ。よかったぁ。<br /><br />空港で荷物を預かりながら預け人が見つからないおじさん、試合を最後まで見ずにあきらめて空港まで来てしまったおじさん。それ以外はほとんどサポーターの姿を見ることができない。当然だろうな。こんな無茶な行程誰も組まないよ。<br />  まだ最終の搭乗案内までは時間があるので我慢した便所へ。そしてとりあえずHoliday Innに泊まっているはずのひとみさんに電話し、最後まで見れて飛行機にも間に合ったことを報告。おにいさんも妹に電話している。あ、やっと記念撮影ができる。

    (試合実況編からつづく)
    Vゴールで日本のフランス行きが決まってから1分後、岡ちゃんのダッシュを真似するかのようにラルキンスタジアムの階段をダッシュする6人の姿があった。こばさん、ながさん、さいとさん、あっきー、おにいさん、そしてちゃちゅ。
    時間はすでに23:40近い。Hotelに待たしてあるリムジンの予約時間は23:30。ここから裏道で行っても24:00過ぎてしまう。
    とりあえず大きな道まで現地人を「Excuse Me」と叫び、かき分けながら進むと、タクシーいたよ。しかも道はまだがらがら。「そうか!渋滞の先頭になれる!」 自分の乗ったタクシーのポジションが良くなかった。前のタクシーが動かない。しかもバックしてると人波に突っ込んで車蹴られてるし。でもとりあえず出発。「Holiday Innまで20MR(マレーシアリンギット)だ」と言う。そんなの全然OK。もう1台のタクシーに乗ったおにいさんなんか40MRと言われ、しかも喜びのあまり10MRもチップであげてしまったのだから。
    また涙が溢れてきた。止まんない。こんなに泣いたのは久しぶりである。タクシーの運ちゃんが「どうした?」と聞いてくるが「No Problem! Hurry Up!」と叫ぶ。泣いてる理由なんて冷静に英語で説明できないよ。
    よく飛ばしてくれた。Hotelには24:00ちょうどぐらいに到着。裏道を使うことはなかったが結果オーライ。心配だったリムジンもHotelの人が気を回してくれて、待っててもらっていた。そして便所も我慢して早々に荷物を載せ、見送りを受けながらHotelを後にする。このHotel、みんな暖かい親切な人ばかりで嬉しいよ。そして車の中では一生懸命出入国カードの記入に勤しむ。
    第2の難関、それは国境越え。2、3時間は当たり前だという。しかし、驚くべきことに、空いている。手続き窓口まで5台程度である。速攻でスタジアムを後にしたおかげで渋滞の先頭になれたこと、また現地の人もみんなテレビで見てたんだろうな。本当に車少ない。税関のおばちゃんが、はんこ押しながら「日本どうだった?3-2で勝った?よかったね!」と言ってくれてまた嬉しい。そしてジョホール水道を越える。何もかもが素晴らしかったマレーシア。ジョホール・バルの灯りを見つめながら「ありがとうマレーシア。さようならマレーシア。」そして「We Love
    Malaysia!」 シンガポール側の税関も難なくクリアし、高速をひたすら140km近いスピードで疾走する。
    また涙が溢れてきた。でも今度の涙はフランスへ行ける喜びの涙というよりは、どうやら間に合いそうという安堵感からみたい。この時点で時間はまだ24:20になっていない。ここからどれだけかかっても25:00には楽勝でしょ。運ちゃん情報によると、Vゴールを決めたのはドレッドヘアの13番だという。北澤?でも最後まで出てたっけ?? この運ちゃん、やっぱり試合、最後まで家でテレビで見てHotelに来たようである。Hotelの人が我々のこと伝えておいてくれたんだろうな。
    チャンギInternational Airportが見えてきた。時間は24:30! やった! 間に合った!とりあえず急いでカウンターに向かうが問題なくCheck In。はあぁ。よかったぁ。

    空港で荷物を預かりながら預け人が見つからないおじさん、試合を最後まで見ずにあきらめて空港まで来てしまったおじさん。それ以外はほとんどサポーターの姿を見ることができない。当然だろうな。こんな無茶な行程誰も組まないよ。
    まだ最終の搭乗案内までは時間があるので我慢した便所へ。そしてとりあえずHoliday Innに泊まっているはずのひとみさんに電話し、最後まで見れて飛行機にも間に合ったことを報告。おにいさんも妹に電話している。あ、やっと記念撮影ができる。

  • そしてSQ982便に搭乗。めちゃくちゃ空いている。25:50。少々遅れて離陸。本当に楽しくて、人の親切と暖かさにあふれていたシンガポール・マレーシアにさよなら。また来るよ。<br /><br />機上ではアテンダントのお姉さんと喜びの会話。そしてウイニングランまで見たうらやましいカップルと酒を酌み交わす。どうやら試合の前にあらかじめ他の人間にCheck Inを頼んでいた彼ら。だから少々空港に着くのが遅れても問題なかったようである。<br />「飲みまくるぞ!」と思っていたがやっぱりお疲れで早々にダウンし、気がつくともう朝食。そして定刻8:40に名古屋空港着。到着ロビーにはユナイテッドで5分前に着いた団体サポーターと遭遇。彼らもツアーなので最後のウイニングランまで見れたようである。ちょっとうらやましいが、我々はツアーでは経験できないような体験をしている!<br />名古屋は雨。暑い国にいたせいで体温調整がきかないのか、暑い。半袖でもOKみたいである。街行く人々は何事もなかったように街を闊歩している。そんなもんか。仕方ないか。<br />ここで新幹線組と高速バス組に分かれる。「本当にフランスにいっちゃってもいいんですか?」「いいんです!」の言葉を最後に。<br />バスに乗る前に勢いで『地球の歩き方 フランス』を買う。そして高速バスで東京に戻り自宅へ。<br />本当に充実の、そして激動のマレーシア・シンガポールであった。伝説の夜に立ち会えたこと、そしてその伝説を作った我らの誇り日本代表に感謝。フランスでも我々に夢を!<br />                                                               おしまい。<br /><br />(フランスワールドカップ編に続く)

    そしてSQ982便に搭乗。めちゃくちゃ空いている。25:50。少々遅れて離陸。本当に楽しくて、人の親切と暖かさにあふれていたシンガポール・マレーシアにさよなら。また来るよ。

    機上ではアテンダントのお姉さんと喜びの会話。そしてウイニングランまで見たうらやましいカップルと酒を酌み交わす。どうやら試合の前にあらかじめ他の人間にCheck Inを頼んでいた彼ら。だから少々空港に着くのが遅れても問題なかったようである。
    「飲みまくるぞ!」と思っていたがやっぱりお疲れで早々にダウンし、気がつくともう朝食。そして定刻8:40に名古屋空港着。到着ロビーにはユナイテッドで5分前に着いた団体サポーターと遭遇。彼らもツアーなので最後のウイニングランまで見れたようである。ちょっとうらやましいが、我々はツアーでは経験できないような体験をしている!
    名古屋は雨。暑い国にいたせいで体温調整がきかないのか、暑い。半袖でもOKみたいである。街行く人々は何事もなかったように街を闊歩している。そんなもんか。仕方ないか。
    ここで新幹線組と高速バス組に分かれる。「本当にフランスにいっちゃってもいいんですか?」「いいんです!」の言葉を最後に。
    バスに乗る前に勢いで『地球の歩き方 フランス』を買う。そして高速バスで東京に戻り自宅へ。
    本当に充実の、そして激動のマレーシア・シンガポールであった。伝説の夜に立ち会えたこと、そしてその伝説を作った我らの誇り日本代表に感謝。フランスでも我々に夢を!
    おしまい。

    (フランスワールドカップ編に続く)

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