日本百名山を登る　その５（大雪山）

1997/07/20 - 1997/07/23

　北海道の中心部にある大雪山には、様々な山があります。その主峰である旭岳には、ロープウェイを利用することで日帰り登山も可能ですが、それではこの大雪山の魅力のほんの一部しか味わえないだろうと僕は思いました。そこで、旭岳温泉から旭岳を経て、北海岳、白雲岳を踏破して、トムラウシまでの縦走を試みたのです。トータルで３泊４日の行程で、途中は避難小屋泊りかあるいはテント泊しか選択肢がありません。そのため、３０キロを超える荷物を背負って歩くというと当時の自分としては未知の経験だったのです。今思い返せば、よく歩くことができたなあと思います。
　旭岳までは単調な登りが続きますが、そこからは比較的平坦なコースに、多くの高山植物が咲き乱れていて、その美しさに言葉を失いました。また、まだ多くあった残雪が不思議な模様となって、風景にアクセントをつけていました。また、これから目指すトムラウシを遥か彼方に見ながら歩くといった感じでした。
　その他に別の日に黒岳から北鎮岳を経て、裾合平に行ったり、あるいは当麻乗越から愛山渓温泉まで歩いたりとたくさんのコースを歩きましたが、いずれも天気がよく、楽しいトレッキングを味わうことができました。

エリア 北海道

旭岳頂上から眺めた姿見の池方面。火山活動の様子がよくわかります。

　旭岳山頂からこれから目指すトムラウシが見えまし。その左手奥には十勝岳連峰がよく見えました。

　7月中旬ということもあり、旭岳を越えるとまだ多くの残雪が残っていました。

　大雪山のお鉢。火山活動のすさまじさが伺えます。

白雲岳麓から遠くにトムラウシが見えました。ここからはもう一泊する行程となります。