2006/09/14 - 2006/09/19
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k-kaoruさん
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まだ曇り空やけど、時折晴れ間も見える。蒸し暑い・・・。今日で『石垣島観光』の皆ともお別れ。
こんな大型台風と一緒に来てしまって、なんだか申し訳ない。本当にお世話になりました。
次はこれでもかってくらい太陽が照りつける日に来ますね。
離島桟橋まで送ってもらって(最後まで甘えてゴメンナサイ)、友人を待つ。携帯の充電も完了し、無事に合流。
友人によると、どうやら今回の台風は本当に何十年か振りの大きなもので、被害も相当なものだったそう。
今頃は九州で大暴れしてるとか・・・。
この3日間程、今どこで何が起きているのかっていう情報を知る手段がなかった。自分の目で見て確認したものだけが、間違いのない事実であって、よそはどうなってるかなんて正直気にしてる余裕がなかった。
死ぬかもしれないとまでは思わなかったけど生きるって事をものすごい考えた。
まぁ閉じこもって寝てたのが9割くらいやけど・・・石垣はいっつも大切なことを教えてくれるなぁ。
こんな台風に遭遇するのも悪くないってこと。
波照間へ行くお昼の便は満席!!皆この日を待ってたんやなぁ。最終便の予約をして、石垣をブラブラする事に。
とりあえず、腹ごしらえしよう!!あやぱにモールにある『楽座』ってお店でランチ☆石垣牛の串焼きと創作料理のお店。すごく雰囲気の良いお店で美味しくランチをいただきました。
それから石垣の塩を買ったり、パイナップルを家に送ったりとお土産屋さん巡り。思わず色々買ってしまう・・・。
そして、ついに!波照間へ。波照間行きの船は揺れることで有名だけど、私はけっこう平気。
確かにお尻が持ち上がりそうになるくらい揺れる時もあるけど、揺ら揺らとゆっくり揺れる方が酔うもんで、
意外に大丈夫やと思うなぁ。1時間程で到着。キラキラと光る海は石垣とはまた違う美しさ。おぉー!!最南端!!
到着後、宿の方が迎えにきてくれてて、車に乗り込み、宿へ。
車窓から見る風景もやっぱり台風通過後と分かる。さとうきびはポッキリ折れてしまって、
普通なら背の高いさとうきびに阻まれて向こうが見えなかったりするけど、視界が開けてる。。。
到着後、宿のおばぁが迎えてくれる。『今日は回復したさーようきたさー』って。意外にも水や電気は全て復旧済み。
石垣の郊外の方が大変なんや・・・でも数少ない飲食店は休業中。
この為、素泊まりのこの宿でも今晩はカレーを作ってくれるそう。ありがたいねぇ。宿張に記入しながらしばしゆんたく。
さっき車を運転してくれてたお兄さんはなんと、宿の人ではなく宿泊してる人やった!!
この宿はおばぁが一人で切り盛りしてて、車の運転のできないおばぁに代わって、
宿泊している人がお手伝いで送迎やらを手伝う仕組みになってる。
必ず何かをしなければならないとか、おばぁに無理に頼まれるなんて事はないやろうけど、
手伝おう!!って気になるのがよく分かる。こういうのって温っかくて、素晴らしいね。
部屋はホントに沖縄の民家です、って感じで、4部屋くらいあったかな?仕切っているのはふすま。鍵なんてありません。
これぞ雑魚寝。日が暮れるまでは少し時間があったからニシハマへ。波照間と言えばここやねぇ。
最高の夕焼けの中、友人と砂浜で語ってみたり。もう何もかも忘れてしまえる。
こんなに素晴らしい場所にいれる事に感謝。日が暮れて冷えてきたところで宿に戻る。
もうカレーが完成してて、いいにおい。ここでも泊まってる人が順に手伝いながら皆にカレーを配る。
全員に行き渡ったところで、いただきますっ!!
オープン(野外)なテーブルを10人くらいで囲んで、最高においしいカレー!!それから皆でゆんたく。
東北の方から来た人や、何ヶ月も旅してる人。本当に色んな人がいて、めちゃくちゃ楽しかった☆
星もビックリするくらい出てて、感動☆初めて天の川見たよ。遮るものがない波照間の空はおっきくて、
折れてしまったけど・・・ザワザワ風に揺れるさとうきびの音と、おいしい泡盛と、贅沢すぎるよ、こりゃ。
やっぱりここまで来て良かったと思う。
そんな中、ちょっとした事件が・・・他の宿に泊まってる人がこの宿のゆんたくに参加しにやってきた。
そりゃ皆で仲良くしたいし、悪い事だとは思ってなかったから皆でワイワイやってた。
途中おばぁがその事に気付いて、ある程度の時間で帰りなさいよ〜ってな事をチラッと言ったけど・・・
お酒も入って、本当に楽しかったから時間も忘れて・・・結果、その子はなかなか自分の宿に戻らなかった。
そして、おばぁが・・・まだ帰ってないの!その子はどこにる?って厳しい口調で皆を問いただす。険悪なムード。
この宿の子じゃないのはこの子です!とも言えず・・・だんまりになってしまう。
結局、どさくさに紛れてその子は自分の宿に帰って行ったらしかった。
それから、なんでおばぁが厳しく言ったかを話してくれた。
5年程前、波照間島で殺人事件が起きた・・・。一人で観光に来ていた女性が強盗・乱暴目的の無職の男に殺された。
事件なんてものとは無関係のようなこの島での許せない事件。男は島内でキャンプをしていたという。
どんな目的で波照間へ来たのか分からないけど、最初から誰かを殺そうなんて思って島に入ったわけじゃないと思う。
観光目的、普通はそのはず。男は食料が尽き、所持金もわずかとなった為、たまたまニシハマにいた女性を狙い、
お金を奪い、殺害。乱暴もはたらこうとしたが、抵抗され殺したという。聞いているだけで腹の中が煮えくり返る。
男はその後、波照間を出て石垣へ。石垣でも野宿をしていたという。3、4日後、那覇へ逃亡しようとしていた所を逮捕。
一応、事件は解決。それでも女性が戻ってくるわけではなく、平和な島へもたらされた悲しみと憎しみは計り知れない。
おそらくこの事件がきっかけとなり、波照間をはじめ八重山のほとんどの島でキャンプ場意外でのキャンプは禁止となった。そして、宿を営む島民の方達も宿泊者の管理に目を光らせなければならなくなった。
この事件だけではなく、ろくでもない事を考える者が他にもいるわけで、
夕日を一緒に見ようなどと誘い、真っ暗なビーチへ連れ出す。誰もいやしない場所で何が起ころうと、
そう簡単に助けに行くことはできない。何も言わずに部屋を空けて、夜遅くまで帰らない一人旅の女性。
おばぁは心配で心配でたまらないはず。こんな事が幾度となく起こってしまった為、おばぁは一人旅の女性に対して、
時に厳しい言葉をかけることがある。せっかくの旅行、旅の途中の出会いは大切にしたいし、
それこそ結婚にまでつながるような出会いだってあると思う。警戒ばかりして、旅を楽しめないなんてさみしすぎる。
でも軽々しく行動を共にしてしまえば、とんでもない事件に巻き込まれる可能性もある・・・。
なんだかなぁ。こういう問題って本当に難しい・・・。
ゆんたくに関しては、確かにゆんたくをしない宿もある。それぞれが静かに夜を過ごす宿があってもそれは悪くない。
ただ、「ウチの宿は宴会がないからさぁー」って他の宿の宴会に参加してしまえば、
酔っ払ってそのまま誰かの部屋で寝てしまう事も考えられる。真っ暗な道を帰るのが面倒になるのは当然といえば当然。
そうなると宿同士の仲がゴチャゴチャしてくる。あんたはウチの客を平気で泊めてー!!といった具合に・・・。
島民全員の顔を覚えてるような小さな島で、こんなイザコザがあるのは本当に悲しい。
おばぁはたいがいの事を一人でこなさないといけない。
でもやっぱり隣近所の、同じ島に住む人達の協力なしにはやっていけない部分があると思う。
一旅行者の行為がもたらしてしまう事の大きさを痛感する。
なんだか、後味の悪い宴会になってしまった。
おばぁは「ゴメンね。」って何度も謝った。おばぁが悪いわけじゃない事は皆わかってるはず。
楽しい宴会をして欲しいから、あえて言ったのはわかってるよ。純粋に旅を楽しめる人ばっかりやったらなぁ・・・
男と女が寄り集まりゃ、変な事を考える人が出てくるのはしょーがないんかな??それぞれが考えさせられたゆんたく。
明日は晴れることを祈って、床につく。おやすみなさい。おばぁ。
- 交通手段
- 自転車 JALグループ
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