2006/06/18 - 2006/06/18
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プイイ フュイッセさん
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さて、ここは何処でしょう?
この日、磯子プリンスホテルに行く前に、改めて関内の銀行街を歩きました。
ここ関内は、スクラップ&ビルドの激しい東京と違って、建物がある程度、残されている地域です。ただ、関西などと違い、1925年に関東大震災があったため、ここ関内の建造物も殆どが震災復興建築です。実際に歩いてみると、銀行街と括るには様々な意匠があり、現在の使用目的の違いが分かります。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル
-
続けて天井です。
それにしても、まるで舞踏会を催して、クルクルと回り続けながら、この天井を見上げよ!とばかりの荘厳さです。「お金を貸してください」と言う雰囲気ではないですね。 -
エントランス部の天井です。
細部まで、お約束を守っています。 -
種明かし、の外観です。
ここは、旧第一銀行横浜支店。1929年(昭和4年)西村好時の設計です。
どうして、内部がこんなに綺麗かと言えば、横浜銀行本店別館として使用された後、横浜市都心部歴史的建築物文化芸術活用実験事業として、平成12年〜15年、先端部分のみ曳屋をして復元したためです。
通常、イベントなどに使用されるため関係者以外、入れないのですが、この日はラッキーなことにイベントの準備がされていて、ちょこっと入ってしまいました。眼福眼福。 -
改めて、正面から見ると、他の建物では見られない2、3階部分だけの円柱。トスカナ式オーダー。これを見るだけでも横浜に来てください。
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では、続けて円柱シリーズで。
旧第一銀行を背に馬車道へと歩くと、旧富士銀行横浜支店(旧安田銀行横浜支店。1929年、安田銀行営繕部設計)が見つかります。 -
この辺りの建物には、こうした由来を示すプレートが付いているので、専門知識や事前準備なしに、知的好奇心を満たしながら歩くことができます。
それでも、富士銀行と言って、今は分かるだろうけど、そのうち「みずほ銀行の前に・・」と説明しないと理解されなくなりますね。 -
2つ前の写真に戻って見てもらうと、この建物は、こじんまりとしているけれど、ルスティカ積みの外壁に、ドリス式のオーダーの列柱と、建築好きが建てたことが伺い知れます。
プレートに書かれた富士銀行の前身は安田銀行。そう、あの東大の安田講堂を寄付した安田財閥です。建築好き、がうなずけます。ちなみに、学生運動で破壊された安田講堂の修繕寄付をしたのも、富士銀行です。 -
さて、その旧安田銀行横浜支店の裏手に見つけるのが、この旧東京海上火災保険ビルです。今も馬車道大津ビルとして使われているので、目を落としやすいですが、1936年(昭和11年)の竣工です。
これまで見てきた古典主義の建物とは、かなり違うなと感じることができます。 -
と、お口直ししていただいたところに、振り向けば(はす向かいに)威風堂々と、この建物が存在します(と言うか、こちらが、たぶん先に見つかって、旧東京海上のほうは目に留まらない、かも)。
国指定重要文化財、1904年(明治37年)旧横浜正金銀行本店本館です。妻木頼黄設計。 -
で、今回はレッドカーペットを披露。
現在は、神奈川県立歴史博物館として使用されているため、一般的には、そちらの玄関から入りますが、実は、こちらの銀行入り口から入るほうが、数倍、この建物の素晴らしさを感じることができます。 -
微かにドアの外からも見えてましたが、レッドカーペットを駆け上がれば、この照明が迎えてくれます。
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2004年には創建100年を迎えましたが、関東大震災では、倒壊は免れたものの延焼し、ドームも骨組みを残して焼け落ちたそうです。その復興工事については、400点からなる資料が残されていて、この建物の履歴を知ることができます。オーダーではないですが、柱頭はコリント式。
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まだ、続くのー??。はい、続きます。
馬車道には、旧川崎銀行横浜支店である現日本興亜損保馬車道ビルが、元のデザインを組み込む形で建っていますが、それは見てのお楽しみとして、さらに、本町通りを南東に歩くと、1934年(昭和9年)矢部又吉による旧第百銀行横浜支店(旧東京三菱銀行横浜中央支店)がみつかります。今は何も使われていません。剥がされた店・支店名の痕に、物悲しさを感ぜずにはいられません。 -
この旧第百銀行のオーダーは、パッと見てわかるイオニア式。さて、ここまで幾つのオーダーが出てきたでしょう?
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で、本町通りを1ブロック行くと、イオニアオーダーつながりの建物が。1931年(昭和6年)旧三井銀行横浜支店。こちらの設計は、トローブリッジ & リヴィングストン事務所(Trowbridge & Livingston)、施工清水組。ここは、今でも営業店として利用されています。
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そして、しんがりです。
総じて、銀行そのものの建築は、古典に類したものの多いなか、アールデコを感じる建物が、この銀行街にありました。
ここは横浜銀行協会(旧横浜銀行集会所)です。1936年(昭和11年)。 -
ね、いいですねぇー。外観だけで、これだけ凝っているんですから、内部はさそかし・・・・。
頭取にならなくても、横浜支店の支店長ならば、ここに入場できるんでしょうか? どこかに知り合いを探そうか、と。
古典からアールデコまで。銀行家というのが、お金持ちであることは、こうした建物に、そして今でも、これらを壊さずに保っておけることに、感嘆を持たずにはいられません。
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