2005/02/12 - 2005/02/24
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akkiy363672さん
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← むき出しのレーダー塔。北京空港は砂ぼこりの中にたたずむ、ただっ広いだけの空港といった印象だった。
中部国際空港を飛び立ってから3時間、午後4時(北京時間午後3時)に、北京空港へ到着した。空港は2008年の北京五輪、2010年の上海万博を控えて、至るところが工事中だ。それにしても砂埃の舞うだだっ広い敷地の中に横たわる、ガランとした空港である。ペンキがはげたピンクの塔の上で、むき出しのレーダーが回っていた。
北京空港で乗り換え…。午後9時35分、バンコク(曼谷)往きCA909便は飛び立った。窓の下には、漆黒の大地が広がっている。
暗い…、どこまでも暗い。日本や欧米諸国の大都市の夜景に比べれば、淋しい限りの光であった。ポツン…ポツン…と黄色い灯りが点在しているほどで、きらびやかな赤や青のライトの広がりや光の帯はどこを探しても見られない。
予定の時刻からは10分ほどの遅れだ。「チャイナエアラインにしては、正確な離陸時間じゃないか」と思ったのだが、正確なのはここまでで、往きは3時間遅れ、帰りは7時間遅れるというシッチャカメッチャカぶり。「もう二度と中共の飛行機には乗らんぞ」と思わされる出来事が続いたのである。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 船 タクシー
- 航空会社
- 中国国際航空
-
北京空港内で5時間を過ごす。空港内はガランとしていて殺風景だ。飛行機が着くとバラバラッと人が降りてくるが、すぐにどこかに散っていって、ロビー、レストラン、免税店には人影が見られない。
ちょっと休憩しようと、喫茶コーナーへ入った。 -
もとより人民元は持っていない。「ジャパニーズYEN OK?」と聞くと「OK」と言うので、コーヒーとマフィンを頼んだ。焦げ臭いコーヒー400円、かすかすのマフィン300円…は、高い。
-
フライトまでにはまだ2時間ほどある。ちょっとお腹が空いたので、何か食べようとレストランに入った。レジの横の壁一面に写真付きのメニューが貼り付けられていて、中国語とローマ字で料理の名前が書いてあり、値段が数字で表示されている。単位はもちろん人民元だ。
-
僕が頼んだ「BIBINBA TEISYOKU」は「65人民元」で、「ジャパニーズYEN」と言うと、レジの女の子が電算機に「1000」と打ち込んで示してきた。1000円というわけだ。
従業員たちは、レジでも、厨房でも、声高に喋り合っていて、カン高い話し声がレストランいっぱいに響いている。テレビが、フセイン裁判の映像を映し出していた。
← 北京空港のレストランで、何でビビンバ定食なんて食べてんだ。 日本食も揃っている。 -
外はすっかり暮れた。空港内のライトは少なく暗い。薄暗いライトの下で、作業をする人たちが黙々と働いていた。
-
午後9時30分出発。機内食を食べてウトウトしていると、ドーンと着陸の衝撃があって、飛行機が停止した。
時計を見ると午前1時30分(北京時間午前0時30分)、北京空港を飛び立ってから4時間、バンコクにしては早すぎる。
と、ハッチが開いて、白衣を着た医師が4人、手に手に医療器具を持って足早に乗り込んできた。手には太い注射器をむき出しにして持ち、ジュラルミンケースやダンボールに入った薬のようなものを抱えている。続いて、4名の黒い制服に金モールの肩章をつけた男女…公安警察員だろうか…が、大きな声で怒鳴り合うように話しながら続いていく。 -
後ろのほうの座席で、病人が出たようだ。機内を医師と黒服の男女が、携帯電話で何かを話しながら、あわただしく往き来し始めた。ビニルの手袋をしたアテンダントが、血や薬品の滲みたガーゼをナイロン袋に入れて運んでいく。
やがて、7〜8名の緑の軍服に赤と金色の階級章をつけた男女が現れ、出入り口や通路の要所に立った。ものの本の写真で見たことがある、人民解放軍の兵士だ。
悪性の伝染病患者が出て、機内の全員はこのままどこかへ隔離されるのか。それとも焼却処理されて「中国航空機、行方不明」と新聞に載るのか。
機内の風景を数枚の写真に収め、人民解放軍の一人にレンズを向けると、「ノー」と厳しい顔で制止された。
隣の席のおじさんは中国人らしい。座席の前の袋に備え付けの本を取り出し、その中の地図を広げて、『ここはどこだ』と尋ねたら、おじさん「南宇(ナンジン)」と指で指し示してくれた。
南宇は中国最南部の都市、まだ中国の国内だ。窓の外には、ガラクタが積み上げられた、殺風景な田舎空港の風景が、黄色い電球の光に浮かんでいる。隣のおじさんの落ち着き様から推察すると、焼却処理だけは免れたみたいだ。
午前3時(北京時間2時)、離陸。
予定から3時間遅れて、機は午前5時20分バンコク国際(ドン・ムアン)空港に着いた。北京空港から8時間、中部国際空港を飛び立ってから16時間余が経っている。 -
そして帰り…、2月24日 午前1時50分。予定から30分遅れて、CA980便はバンコク(ドン・ムアン)空港を飛び立った。
途中は何事もなく、午前7時25分、やはり30分ほど遅れて、北京空港へ到着。零下1度…、バンコクから帰って来た身には、骨身にしみる寒さだ。急いで、レインコートのズボンを履いた。
ここから、信じられない出来事が起こる。名古屋へ向かう乗り継ぎ便のCA159は8時25分の出発。ところがトランジットの手続きができないのだ。
また、出国票を書いて税関を抜け、再度中国国際航空の窓口へ着いた頃には、乗り継ぎ便はすでに飛び去ったあとで、次の便は午後3時のJAL。6時間ほど時間を潰さなければならない。
章くん、タクシーにでも乗って、北京の街を一周して来たかったのだが、猛烈に眠い。北京空港にはほとんどないベンチを、空港の片隅で見つけ、そこで横になったら3時間ほど寝てしまった。
起きてきて、寝ぼけ眼(まなこ)でJALの窓口へ搭乗手続きに向かった。今度はゴルフバッグは、大型荷物の預かり窓口へ入れてくれという。CA(中国国際航空)とJAL(日本航空)には、二度と乗らんぞ…と八つ当たり。 -
午後3時、北京空港を離陸。名古屋〜北京を1日1往復する日航機だが4割ぐらいのシートが空いていた。
日本の飛行機の中では、日本語が通じるからか、日本人の客が妙に横柄(おうへい)だ。前のおっさん、機内食を食べた後に「ラーメンないのか、ラーメン」とか言っている。中国航空で言ってみろ、不穏分子が乗っていると認定され、途中の田舎空港に緊急着陸して、公安警察か人民解放軍に踏み込まれるぞ。
やがて日本…。窓の外はすっかり日が暮れて、眼下に街の灯がきらめいている。北京周辺の暗さとは、比較にならない光の洪水だ。
午後7時、中部国際空港に着陸。荷物を受け取り出国。バンコクを出てから、15時間が経過している。ヨーロッパから帰ってきた気分だ。
疲れたぁ〜。チャイナ・エア(CA、中国国際航空)には2度と乗らない…と言う僕の気持ち、解っていただけたでしょうか。
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この旅行記へのコメント (6)
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- 哈桑湖さん 2011/05/21 21:14:06
- お便り有難うございます。
- 中国国際航空は、いずれも時間通りでした。
ただスチュワーデスの方が、あくびをお客の前で、大きくしたりです。
でも、アエロフロートやエアー・アスタナよりはマシです。
エアー・アスタナのあと、インチョンでアシアナに乗ると、アシアナのスチュアーデスの方が、観音様に見えます。
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- 哈桑湖さん 2011/04/30 20:55:09
- これに明日乗るんです
- 貴重な体験、有難うございます。
トランジットできていない。びっくりです。少し不安です。
- akkiy363672さん からの返信 2011/05/21 02:33:30
- RE: これに明日乗るんです
- > 貴重な体験、有難うございます。
> トランジットできていない。びっくりです。少し不安です。
- akkiy363672さん からの返信 2011/05/21 02:48:02
- RE: これに明日乗るんです
- ご訪問いただきありがとうございます。
コメントいただいたのに気づくのが遅くなりまして、返信を差し上げるのが遅れてしまいました。
何事もなく、無事お帰りでしたか?
中国の飛行機には、サービスという概念がないのですね。乗務員にも、北京空港の職員にも、それを感じました。
機内へ、制服の人民解放軍兵士や武装警察官が踏み込んできて、拠点拠点に張り込むなんて、どういう神経をしているのでしょうか。
トランジットの手続きがしてなくて、予定の飛行機に載れなかったのに、7時間遅れの飛行機に乗れるように手配したから、それでいいだろうという態度です。
乗務員も、北京空港の職員も、みんな国家公務員…。乗せてあげるという意識です。
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- るるーさん 2007/04/17 23:51:44
- 2度と乗らんぞ、 中国国際航空(China Air)!
- はじめまして。
考えられないチャイナエアーの数々のエピソード。
さすが中国、と、感心しながら読ませていただきました。
ストップオーバーなどで、決して中国におりたつような乗り換えはすまいと、強く思わされました。医師団登場のくだりは、むき出しの注射器とてて血の記述と言い、迫力のレポートで、映画の一シーンのようです。でも、遭遇したくないなぁ(笑
- akkiy363672さん からの返信 2007/04/18 02:23:13
- RE: 2度と乗らんぞ、 中国国際航空(China Air)!
- るる−さん こんばんわ。
中国とかロシアとか 全体主義の国はちょっと気味が悪いです(苦笑)。
この旅のときは、何かトラブルかなと思っていたら、説明もなくて(こちらが中国語が解らないのも一員でしょうが) 制服を着た人たちがドカドカと乗り込んできて、入り口や通路に立つんだから、このまま全員が拘束隔離されて 新聞には『旅客機、行方不明』と載るのかなぁなんて、ふと考えてしまいました。
サービスを提供しようという考え方がないですね。帰りは、中国国際航空の手違いで搭乗手続きが遅れたため トランジットに乗り遅れてしまって 北京空港で6時間も待ち時間が出来てしまったのですが、食事の提供もない。
要求しなくては出てこないのでしょうが、中国語で文句も言えない(苦笑)。他の国の航空会社ならば、こちらから要求しなくても 便宜を図ってくれるでしょう。 かのアエロフロート(ロシア)でさえ、モスクワ空港で5時間遅れたときには、食事が出ましたよ。 … 食い物の恨みは怖ろしいよ〜(笑)。
まぁ 僕のことですから ほとぼりが冷めれば 「安いじゃないか」などと言って またのこのこと乗りにいくでしょうね。 そしてまた、「2度と乗らん」と言っていることでしょう(苦笑)。
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