2006/10/11 - 2006/10/11
33位(同エリア49件中)
まみさん
2006/10/11(水)第4日目:バラトンフュレド&ティハニ
ブダペスト・デーリ(南)駅7:05発の鉄道でバラトンフュレド着10時頃
バラトンフュレドの湖沿いを散策しながらホテルを探した後、すぐにバスでティハニへ
ティハニ:修道院、ピシュキ散策道〜山びこの丘、人形博物館、内湖(Belso-to)まで散策
湖畔の景色を見たいと思いました。
ハンガリーにはいくつか湖がありますが、訪れるのであれば、バラトン湖が一番てっとり早いでしょう。
中欧最大の淡水湖のバラトン湖は、周辺にたくさんのリゾート地があり、観光インフラが整っています。
リゾート地としての楽しみ方しかできないようであれば関心を失ったでしょうが、ガイドブックをぱらぱらめくり、「旅名人ブックス ハンガリー “千年王国”への旅」(日経BP社)をはじめとするハンガリー本を読んでいるうちに、バラトン湖一の景勝地であるティハニへ行きたいという気持ちがどんどん高まりました。
ティハニは、バラトン湖北岸きってのリゾート地のバラトンフュレドを拠点にすれば、バスでのアクセスはそう困難ではなさそうです。
10月はハンガリー全体でいうならまだ観光シーズン中ですが、バラトン湖地方はシーズンオフに入ります。
シーズン中はオーストリアやドイツからの観光客で賑わいますが、シーズンオフとなると人は減り、シーズン中のような賑わいや利便が見込めない可能性があるようです。
たとえば、バラトンフュレドにはロケーション的にも値段的にも手頃なペンションがたくさんあるのですが、10月にはそのほとんどがお休みに入ってしまうようです。
バラトン湖を渡るフェリーも減便されたりなくなったりするようなので、公共交通手段の選択肢が1つ減ります。
まあ、フェリーは仕方がありませんが、バスはどうでしょうか。
ここでティハニ行きのバスも10月から減便となり、行くのがものすごく不便になるとしたら、バラトン湖行きはひょっとしたらあきらめたかもしれません。
こんなときにネットで事前にバスの時刻表を調べられるのは便利ですよね。
まずはブダペストからバラトンフュレドの鉄道の時刻表を調べ、それからティハニへのバスの便を調べました。
そして、これなら大丈夫そうだ、と安心できたところで、バラトンフュレド行きが決定しました。
ハンガリー鉄道時刻表検索(英語)
http://www.menetrendek.hu/cgi-bin/menetrend/html.cgi
ハンガリーバス時刻表検索(ハンガリー語のみ)
http://www.menetrendek.hu/cgi-bin/menetrend/html.cgi
情報提供:shinesuniさん
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バラトンフュレドの湖沿いのタゴール散策道
バラトンフュレドは、私にとって、ティハニへ行く拠点でしかありません。
とはいえ、全く期待していなかったわけではありませんでした。
バラトンフュレドは、バラトン湖畔の保養地の中でも古くから人気のある、由緒ある温泉保養リゾート地です。
うーん、温泉保養リゾート地ねぇ。
2年以上前の私なら、ばっさり切って捨てたでしょう。
しかし、2年前の2004年にチェコの高級温泉保養地カルロヴィ・ヴァリに行ってから、考えが変わりました。
そういうところは、人々を惹きつけ、集めてきただけあって、街並みがこぎれいで、人工の、あるいは自然の景観のどちらも、そこで何日もかけてゆっくり保養する人の鑑賞に堪えうるだけのものがあるはずです。
湖沿いの散歩道も発達しているようですしね。
地図を見ると、バラトンフュレドの鉄道駅から湖まで少し歩くようでした。
ティハニ行きへの拠点にしかしないのであれば、もっと駅に近いところに宿をとった方が効率的ですが、オンライン予約でできるところは湖畔ホテルばかりでした。
でも、そのために否応なく湖畔の行くことになります。
そしてそのときに街の中心も通ることになり、湖畔と合わせてついでにバラトンフュレドの街を散策することになります。
かえって一石二鳥ではないかと思い直しました。 -
タゴール散策道よりバラトン湖
ホテルを向う途上で撮った写真です。
ヨットハーバーもあります。
ヨットの帆柱がたくさん見えます。
バラトンフュレドは18世紀から温泉保養地として知られていました。
19世紀になると、多くのハンガリーの貴族が集まり、こぞって別荘を持ったところだそうです。
当時のハプスブルグ領内では温泉保養地としてはオーストリアのバーデン行くのが一般的だったのですが、セーチェーニやデアーク、コシュートなどハンガリーの知的階級層は敢えてバーデンに行かずに、バラトンフュレドに集まったそうです。
ハンガリーの反ハプスブルグ独立運動や近代改革は、これら先進的な貴族たちが主導になって行われました。
おそらく、バラトンフュレドには、ハンガリーの行く末について議論するサロンのようなものができていたに違いありません。
ただし、そういった瀟洒な貴族の館は、社会主義時代にほとんどが荒らされて、取り壊されてしまいました。
かろうじて残ったのは、18世紀末に建設された保養施設のサナトリウム「ホルヴァースハウス」だそうです。
(参考「旅名人ブックス ハンガリー“千年王国”への旅」日経BP社)
でも、現在ホテルとなっている建物の中にも、もとは貴族のサマーハウスだったものもあるようです。
それだけ分かればもう十分です。
どうせバラトンフュレドには半日もいないことになるのですから。
でもその半日足らずは、思ったよりも楽しかったです。
昔の貴族の館やリゾート客のためのインフラが整っている湖畔近くの町の中心もさすがに悪くはないですが、駅から湖畔へ続く住宅地のようなところも、なかなか可愛らしく、歩いているだけでわくわくできたのです。
ただそれは、19世紀の新古典主義のクラシカルな街並みというわけではなく、ちょっと高級なふつうの住宅街です。
リゾート客を惹きつけるにふさわしい、可愛らしいペンションもありました。
私がバラトンフュレドを歩いていて思ったよりいいなと思ったのは、そういうところでした。 -
バラトンフュレドのタゴール散策道
さすがにリゾートだけあって、とてもきれいですてきな散策道で、気持ちのよいところです。
夏でも涼しく暑さをしのげそうです。
紅葉(黄葉)にはまだ早いですが、ブダペストよりは進んでいて、ほんのり黄色く色づいた木々が多かったです。
10月のバラトンフュレドは、まだ11日とはいえ、ほぼ完全にシーズンオフでした。
ホルヴァースハウスや、小説家ヨーカイ・モール邸など、数少ない見どころは10月から4月まで閉館です。
安くて町の中心にあって便利なペンションがたくさんありますが、10月からはほとんどが休みに入ってしまいます。
私が泊まったところは完全にリゾートホテルですが、プライベートビーチは利用されている様子はありませんでした(室内プールはあって、宿泊客に利用されていました)。
ヨットハーバーにヨットはたくさん停泊していましたが、湖でヨット遊びをしている人は見かけませんでした。
湖畔の散策道を散歩したり、ベンチで休んでいる人をときどき見かけましたが、人は少なくて静かなものでした。
駅から湖畔までの徒歩約40分の街中も、休日のオフィス街のように閑散としていました。
ゆっくりするだけならともかく、本当にバラトンフュレドを楽しむなら、ある程度のシーズン中を狙った方がよいかもしれません。
例えば、5月は、シーズン開幕のヨット開きがバラ園で行われます。
ホルヴァート・ハウスでは、聖アンナの日(7月6日)に盛大な舞踏会が開かれるそうですし、7月は他にもコンサートなどもあるようです。
まあ、たぶんハイシーズンは、うんざりするほどの混雑ぶりなのかもしれません。
なんといってもバラトン湖一のリゾート地なので。 -
ホテル・アナベル
やっと到着しました、ホテル・アナベル!
ほっとして、嬉しくなったので、一枚撮ってしまいました。
「地球の歩き方」の地図で確認した限り、目抜き通りのヨーカイ・モール通りをたどって湖畔に出れば、ホテルはすぐに見つかるだろうと思っていました。
その予測は甘かったです。
行けども行けども、ホテル・アナベルにたどり着きません。
ホテルらしい洒落た建物に近付いたら、レストランだったり、ホルヴァース・ハウスだったり、違うホテルだったり。
「地球の歩き方」の湖畔の位置関係は絶対間違っています。
数少ない通行人にも尋ねました。
ここ(ホルヴァース・ハウスの家の前)から300mくらいだ、と言われました。
300mってあんなに長いものでしょうか。
でも、やっとたどり着いたと思ったアナベル・ホテル。
これは裏側でした。
併設のレストランの方に入ってしまい、レセプションへの行き方がわかりません。
レストランに人がいたら聞くこともできたのですが、だぁれもいません。
レストランからホテルへ行く通路も見つかりません。
仕方がないので、いったん外に出てうろうろしましたが、見つけた入口はどう見ても裏口で、宿泊客が利用する入口にはとても見えません。
それでも同じホテルだろうから、と入ってみたら、厨房でした。
恥をしのんで、厨房の人にレセプションへの行き方を尋ねました。
コックさんの1人がエレベーターまで案内してくれて、やっとレセプションにたどり着くことができました。
ちなみにこのアナベル・ホテルを含めめ、今回の旅行の各地での利用ホテルについては、ホテル編として1つの旅行記にまとめるつもりです。 -
ヴィトラーシュ(Vitolas)広場の暇そうな観光バス
湖畔沿いにある広場です。
汽車型バスに隠れていますが、背後に湖があります。
黄色い建物はレストランです。
写真は、ティハニへ行くために駅に戻る途中で撮りました。
逆光なので写真を撮るかどうするか迷いましたが、後で撮るチャンスがあるかどうか不明なので(暗くて撮れなかったり)、露出をうんとプラスにして撮りました。 -
ホルヴァート・ミハーイ通りの可愛いペンションとバス停
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バラトンフュレドのバス停
バラトン湖地方やジェールでは、こういうバス停をよく見かけました。
なかなか可愛らしいです。 -
ホルヴァート・ミハーイ通りのオレンジ屋根と花の美しい家
もしかしたらペンションかもしれません。
あるいは別荘でしょうか。
ホテルを出たのが11:25分で、駅の隣のバスターミナルには12時少し前に着きました。
可愛いペンションやホテルの多い街並みを歩くのは楽しかったですが、思ったより時間がかかりました。
湖畔と駅を結ぶ市バスも、本当はちゃんとありました。
でも12:10発の都市間バスには間に合い、それでティハニへ向かいました。 -
ヨーカイ・モール通りのヨットのザデインのある家
ティハニから戻って来てホテルへ向う途中で撮りました。
石の部分がヨットのデザインになっています。
ティハニ17:18発のバスで、17:48にバラトンフュレドに着きました。
バスは途中で湖畔のヴィトラーシュ(Vitolas)広場の停留所にも停まりました。
そこで降りればホテルまでの道のりは半分以下になったでしょう。
しかし、明日のケストヘイ行きのバス停を念のために確認しておきたかったので、終点のバラトンフュレド駅まで行きました。
おかげで、バス停を確認できただけでなく、途中で買い物をすることもできました。
閉店間際の洋品店で手提げカバンを買いました。
日本で買うなら駅の構内にあるカバン売り場などで1000円くらいでしょうか。
600フォーリントでした。
(2006年10月現在、1フォーリント=約0.6円)
実は、ハンガリーの地方旅行は1〜2泊の軽装で出かけようと決めたくせに、その1〜2泊分の荷物入れるカバンを日本から持参しなかったのです。
100円ショップで買ったA3サイズのビニール巾着に収まると思ったのです。
ところが、特大サイズの巾着袋に荷物は入ったとはいえ、巾着なので形が定まらずふにゃふにゃで、しかも、いつ底が抜けるか心配で、すごく持ちづらくてたまりませんでした。 -
バラトンフュレドのヨットハーバー
さきほどまで行っていたティハニ半島が見えます。
修道院も見えます。 -
バラトンフュレドのヨットハーバーとティハニ半島
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バラトンフュレドのヨットハーバーとティハニ半島
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湖畔の彫刻
漁師さんの代表? -
湖畔の彫刻
ボート漕ぎさんの代表? -
夕方のタゴール散策道からヨットハーバーとティハニ半島を振り返って
こうしてみると、バラトンフュレドの写真としては、かなり偏ったものなってしまいました。
ホルヴァース・ハウスは撮りませんでした。
ヨーカイ・モール邸は、どうせ博物館はやっていないので寄りませんでした。
コシュートの泉やバラトン・パンテオンは、ホテルを探してうろうしているときに見かけましたが、そのときは写真を撮るどころではありませんでした。
円形教会は、いったんは写真を撮りましたが、あまりパッとしないので削除してしまいました。 -
おまけ
朝もやの中のバラトン湖
翌朝、ホテル・アナベルの4階(レセプションのあるフロアの上に0階があったので、日本風に数えると6階)の湖側のテラスから撮りました。
本当は夜景を撮りたかったのですが、バラトン湖は真っ暗で、ティハニ半島は夜景を撮るには遠すぎるし、明かりも少なかったのであきらめました。
代わりに朝のバラトン湖の写真を撮ったわけです。
ティハニの修道院はうっすら見えていますが、夕方にヨットハーバーから撮った方がまだよく見えました。
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この旅行記へのコメント (5)
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- さすらいおじさんさん 2006/12/30 12:59:29
- どうぞ良いお年をお迎えください。
- まみさん
地球の歩き方は情報が古かったり、間違ったりというのがあってそのときは何だこれは! と思いますが帰国したら忘れています。
多少誤りがあっても、安宿情報や交通機関情報では助かっています。
まみさんは中欧を鉄道、バスなどネットで調べながら移動されたのですね。
確かに鉄道は英語表記があるのですが、バスは現地語しかないことが多く、利用しづらかったです。
いつもながら丁寧な説明に脱帽です。
今年もたくさんメッセージをいただきありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えください。
- まみさん からの返信 2007/01/05 09:02:44
- 今年もよろしくお願いします
- さすらいおじさん、こんにちは。
さすらいおじさんも着々と去年最後の大旅行の旅行記をアップ中ですね。
私もまずは去年の旅行記を仕上げないことには、国内の散策にもおちおち行けない気分です。
いま自分の旅行記のアップの方にエネルギーの大半を割いていますが、さすらいおじさんの旅行記も楽しみで、アウトプットに疲れたときにインプットしに遊びに行きます@
今年もしばらくそんなかんじかな。
「地球の歩き方」は多少の間違いがあっても、おっしゃるとおり、私もとてもたよりにしています。信頼しているからこそ、一部の情報齟齬の記憶が鮮明なのでしょうね、きっと。
- さすらいおじさんさん からの返信 2007/01/05 10:09:42
- RE: どうぞ良いお年をお迎えください。
- まみさん
あけましておめでとうございます。
帰国後、旅日記をUPしながら思い出しのたびを楽しんでいます。
私も旅行記が終わらないと旅が終わった気持ちになれません。
まみさんは今年も東欧をターゲットにされているのですね。
私は春になったらアジアを1ヶ月くらい回りたいと思っています。
今年もよろしくお願いします。
-
- パパスさん 2006/12/03 05:59:52
- 地球の歩き方にもの申す!(笑)
- ホテル・アナベルよく見つかりましたね。
「地球の歩き方」にクレームしなくっちゃ!
でも厨房の入り口からホテルに入ったとは面白いですね。
次の日はちゃんと正面から入りました?
癖でまた厨房から入ったとか?(笑)
観光用の汽車バス可愛らしいですね。
お客さんが一人でも乗ると走るのですか?
観光シーズンは凄いんでしょうけど。
ほんと暇そうですね。
今はシーズンオフなので走らないのかなぁ?
こんなバスでバラトン湖を見れ回るのも楽しいかも。
パパス。
- まみさん からの返信 2006/12/05 23:06:51
- RE: 地球の歩き方にもの申す!(笑)
- パパスさん、こんにちは。書き込みありがとうございます。
返信しそこねていました@
そう、旅行中って「地球の歩き方」にいろいろ意見が出るのですが、帰って来てしまうと、その気がとたんに霧散してしまうのです。
これからもきっと「地球の歩き方」を頼りにすると思うので、投稿は必要ですねっ!
といっても、謝礼が自分の意見が掲載されている本だとあんまりそそられなくて、いつのまにか忘れてしまいます。いやいや謝礼につられなくちゃならないのもいかんいかん@
パラトンフュレドのバス、1人でも走ってくれたかもしれません。
ひまそうでしたが、あくまでお客さんを待って待機していた様子でしたから。
写真は撮りそこねたのですが、バラトンフュレドから行ったティハニでは、あのタイプのバスでピンクのが走っていましたよ@
バラトンフュレドのあちこちの街であのバスが走っているのかもしれません。
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