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旅の3日目は、ははじま丸に乗り、母島へと向かう。父島より、さらに南にある母島までは、2時間の船旅である。強い日差しが照り付ける甲板で、遠ざかる父島を眺めていた。母島に上陸すると、父島とは違い、どこか寂れた雰囲気が漂っていた。そして、まずは北村跡へ向かう。すでに廃村となった場所で、北村小学校跡など集落はすでに森に覆われていた。外れにある北港跡も、人の営みの痕跡すら過去のものになりつつあった。南側にある御幸之浜と南京浜を観た後、沖港周辺を散策した。<br /><br />(2022.07.31投稿)

小笠原への旅【3】~秘境、母島へ~

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2000/07/23 - 2000/07/25

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旅行記グループ 伊豆諸島

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旅猫

旅猫さん

旅の3日目は、ははじま丸に乗り、母島へと向かう。父島より、さらに南にある母島までは、2時間の船旅である。強い日差しが照り付ける甲板で、遠ざかる父島を眺めていた。母島に上陸すると、父島とは違い、どこか寂れた雰囲気が漂っていた。そして、まずは北村跡へ向かう。すでに廃村となった場所で、北村小学校跡など集落はすでに森に覆われていた。外れにある北港跡も、人の営みの痕跡すら過去のものになりつつあった。南側にある御幸之浜と南京浜を観た後、沖港周辺を散策した。

(2022.07.31投稿)

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
ホテル
3.5
交通
3.5
同行者
友人
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
徒歩 バイク
旅行の手配内容
個別手配
  • 二見港から、ははじま丸に乗り、母島へと出発。港を出る時、東京から乗って来たおがさわら丸が見送ってくれた。そして、父島が後ろに遠ざかって行くのを、甲板でずっと眺めていた。

    二見港から、ははじま丸に乗り、母島へと出発。港を出る時、東京から乗って来たおがさわら丸が見送ってくれた。そして、父島が後ろに遠ざかって行くのを、甲板でずっと眺めていた。

  • 今朝の父島は雲が多かったが、船の上には青空が広がっている。しかし、空は涼しげなのだが、やはり暑かった。

    今朝の父島は雲が多かったが、船の上には青空が広がっている。しかし、空は涼しげなのだが、やはり暑かった。

  • 暑くても、海を見ていたいので甲板に出る。海を渡る風を感じる。まさに船旅である。前方に島影が見えてきた。母島である。

    暑くても、海を見ていたいので甲板に出る。海を渡る風を感じる。まさに船旅である。前方に島影が見えてきた。母島である。

  • そして、母島唯一の集落がある沖の港が見えて来た。ははじま丸は、その沖港に入った。いつしか、空には雲が広がっていた。

    そして、母島唯一の集落がある沖の港が見えて来た。ははじま丸は、その沖港に入った。いつしか、空には雲が広がっていた。

  • 上陸後、すぐに宿へと向かう。そこでレンタルバイクを借り、早速母島周遊へと出発した。まずは、島の北側へとバイクを走らせる。その途中、切立った崖の下に、綺麗な入り江を見つけた。

    上陸後、すぐに宿へと向かう。そこでレンタルバイクを借り、早速母島周遊へと出発した。まずは、島の北側へとバイクを走らせる。その途中、切立った崖の下に、綺麗な入り江を見つけた。

  • 走っていると、道の上になにやらたくさんいる。小さく見えたが、かなり大きいアフリカマイマイである。食用として持ち込まれたものが大繁殖してしまったそうだ。道路上にたくさんいるので、気を付けていても踏み潰してしまう。厄介な生き物である。

    走っていると、道の上になにやらたくさんいる。小さく見えたが、かなり大きいアフリカマイマイである。食用として持ち込まれたものが大繁殖してしまったそうだ。道路上にたくさんいるので、気を付けていても踏み潰してしまう。厄介な生き物である。

  • 途中にあった東屋には、米国原産のトカゲであるグリーンアノールがいた。これもたくさんいるが、元々は小笠原にいなかった生物である。環境省が駆除を進めているらしいが、焼け石に水と言ったところである。

    途中にあった東屋には、米国原産のトカゲであるグリーンアノールがいた。これもたくさんいるが、元々は小笠原にいなかった生物である。環境省が駆除を進めているらしいが、焼け石に水と言ったところである。

  • 島の北の外れにあった北村集落の中心に着いた。戦中までは、人口約600人の集落があったそうだが、今は廃墟と化していた。そこには、北村小学校跡などが残るだけである。

    島の北の外れにあった北村集落の中心に着いた。戦中までは、人口約600人の集落があったそうだが、今は廃墟と化していた。そこには、北村小学校跡などが残るだけである。

    北村 名所・史跡

    母島に残る集落跡 by 旅猫さん
  • その北村小学校跡は、石垣や階段などが僅かに残るだけであった。敷地は、すでに密林のような有様である。

    その北村小学校跡は、石垣や階段などが僅かに残るだけであった。敷地は、すでに密林のような有様である。

  • 北村集落を抜けると北港跡に出た。戦前には、東京からの定期便が着いていたそうだ。桟橋らしきものが残っていたが、想像することは出来ない。

    北村集落を抜けると北港跡に出た。戦前には、東京からの定期便が着いていたそうだ。桟橋らしきものが残っていたが、想像することは出来ない。

    北港 ビーチ

    北村集落跡にある港の遺構 by 旅猫さん
  • 北村跡から戻り、今度は南へ向かってみる。途中にあった御幸之浜に立ち寄る。そこは、のんびりと海を見ていたいところであった。

    北村跡から戻り、今度は南へ向かってみる。途中にあった御幸之浜に立ち寄る。そこは、のんびりと海を見ていたいところであった。

    御幸之浜 自然・景勝地

    珍しい化石に出会える浜 by 旅猫さん
  • その先には南京浜がある。こちらも小さな入り江で、とても静かであった。遊歩道を歩いて、御幸之浜へ行くことが出来るそうだ。

    その先には南京浜がある。こちらも小さな入り江で、とても静かであった。遊歩道を歩いて、御幸之浜へ行くことが出来るそうだ。

  • 母島は、固有種の多い島である。本土では観ることの出来ない植物や動物が数多くあるので、とても貴重な島である。

    母島は、固有種の多い島である。本土では観ることの出来ない植物や動物が数多くあるので、とても貴重な島である。

  • 中には、野生のバナナもあった。普通に生えているのが不思議な感じである。小笠原は、やはり本土とは違う。

    中には、野生のバナナもあった。普通に生えているのが不思議な感じである。小笠原は、やはり本土とは違う。

  • 沖港の近くに、清見が岡鍾乳洞と言うところがあったので行ってみる。鍵とヘルメットを借りて入ってみたが、鍾乳洞好きにはがっかりであった。それより、入口の木の扉の裏に、アフリカマイマイがびっしりと付いていたのが気持ち悪かった。

    沖港の近くに、清見が岡鍾乳洞と言うところがあったので行ってみる。鍵とヘルメットを借りて入ってみたが、鍾乳洞好きにはがっかりであった。それより、入口の木の扉の裏に、アフリカマイマイがびっしりと付いていたのが気持ち悪かった。

  • ふと道の脇を見ると、猫が顔を出している。前足を揃え、なんとも可愛らしい仕草である。小笠原の旅で出会った猫は、この一匹だけだった。

    ふと道の脇を見ると、猫が顔を出している。前足を揃え、なんとも可愛らしい仕草である。小笠原の旅で出会った猫は、この一匹だけだった。

  • 最後に訪れたのは、沖港の脇浜なぎさ公園を見下ろす鮫ケ崎展望台。母島では、天気がいまひとつだったのが残念であった。

    最後に訪れたのは、沖港の脇浜なぎさ公園を見下ろす鮫ケ崎展望台。母島では、天気がいまひとつだったのが残念であった。

  • 今宵の宿である民宿『つき』に戻る。友人の借りた50ccのバイクは、途中の坂が登れなくて苦労した。後は、母島の夜を過ごすだけである。<br />※『民宿つき』は、現在、建て替えられています。

    今宵の宿である民宿『つき』に戻る。友人の借りた50ccのバイクは、途中の坂が登れなくて苦労した。後は、母島の夜を過ごすだけである。
    ※『民宿つき』は、現在、建て替えられています。

    民宿つき 宿・ホテル

  • 翌日、ははじま丸に乗り、父島へと戻った。そして、1時間半後、東京へと向かうおがさわら丸に乗船。二見港出航の際、多くの船が併走して見送りしてくれたのには感動した。あっという間の3日間だったが、素晴らしい自然と出会え、本当に楽しかった。乗り合わせた人たちも、名残惜しそうに甲板に佇んでいた。

    翌日、ははじま丸に乗り、父島へと戻った。そして、1時間半後、東京へと向かうおがさわら丸に乗船。二見港出航の際、多くの船が併走して見送りしてくれたのには感動した。あっという間の3日間だったが、素晴らしい自然と出会え、本当に楽しかった。乗り合わせた人たちも、名残惜しそうに甲板に佇んでいた。

  • 帰りの船から観た夕陽も素晴らしく、陽が落ちるまで甲板に佇み、旅の終わりを感じていた。一緒に旅してくれた友人、そして、小笠原で出会った人たちと、素晴らしい自然の景観に感謝する。本当にありがとう。

    帰りの船から観た夕陽も素晴らしく、陽が落ちるまで甲板に佇み、旅の終わりを感じていた。一緒に旅してくれた友人、そして、小笠原で出会った人たちと、素晴らしい自然の景観に感謝する。本当にありがとう。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • ジュリままさん 2007/04/04 14:51:10
    小笠原旅行記
    旅猫さん、お邪魔します!(w
    ココロ惹かれたので、小笠原旅行記を一気見しました。

    いろんなものが原色できれいですね。
    太陽の光の強さがそのまま伝わってくる感じ・・・
    しかしトカゲ(ヤモリ?)といい、カタツムリといい
    ここも外来種の被害を受けてるんですねー
    いつまでも変わらずにいてほしいものです・・・
    せめて空港ができるまでは・・・


    ジュリまま

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2007/04/04 15:56:34
    RE: 小笠原旅行記
    ジュリままさん、こんにちは!

    書き込み&古い旅行記を読んでいただき、ありがとうございます!

    >太陽の光の強さがそのまま伝わってくる感じ・・・
    恐ろしいくらい暑かったですよ〜。
    日中は、日陰に居ないと火傷しようでした(笑)

    >ここも外来種の被害を受けてるんですねー
    環境省が一生懸命駆除しているのですが、なにせ量が多いし、繁殖力も旺盛で。。。

    >いつまでも変わらずにいてほしいものです・・・
    ほんとですよねー。
    でも、空港も小笠原の自然を壊してしまうし。。。
    八丈島から飛行艇というのは駄目なのかなぁ。

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