2006/10/22 - 2006/10/23
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yukibxさん
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パリから600キロ南下、ボルドーから東へ270キロの交差地点にロカマドウールはある。
崖からほぼ垂直に建てられたこの村は、9世紀から巡礼が立ち寄っていた。
1166年に聖マリアに使えていたといわれるアマドウールの遺体が、発見された、
という。発見された遺体は腐りもせずに、そのまま保存されたが、400年後に、
やっと埋葬されたらしい。
ロカマドウールの名前は、同じ名前の山羊のチーズで知られている。半径5センチ位のちいさなチーズなんだけれど、これが実に美味しい。
長い間行きたかったロカマドウール、観光客がほとんどいなくなった10月末、やっと目の当たりにした。秋たけなわの自然も充分楽しめました。
-
ロカマドウールの奇跡は、まず、腐敗しないアマドウールの遺体の話なんだけれど、もうひとつの奇跡は、ロカマドウールの岩壁に垂直に建てられた村そのもの、だ。9世紀から巡礼が絶えないというこの村、なぜこの場所に、という疑問への答えは未だにない。
私は、谷間を越えたホテルに部屋をとった。というのも、ロカマドウール
は、夜、美しくライテイングされ、村全体がフワッと浮かんでいるように
見える。特に10月末の秋は、観光客も少なくなって、夜は閑散としている。シーンとした暗闇の中にポッと浮かんでいるこの村、幻想そのものだった。 -
ホテルから見た谷間。目がくらむほど深い!
-
さて、旅の出発点に話を戻そう!
話はいつものようにボルドーから始まる。
10月22日(日)の秋晴れの日、昼近くに出発。高速道路でペリグーまで
行き、それからブリーブ・ラ・ガイヤールド(Brive la Gaillarde)まで約200 KM ,問題なく走れた。ブリーブからは、南に下りる。県道。
ロカマドウールまで、約70 KMほど。途中、名の知られていない村や街を通過する。ひとつだけ、とてもきれいな魅力的な村があった。
その名はマルテル(Martel), -
シンデレラのガラスの靴にカボチャの看板、これはレストラン、
あるいは、自家製フォアグラの店の看板など、すごく可愛い。
街全体がアートしているよう。
こんな小さな村だが、10世紀から存在しているのだ。
フォアグラ、トリュフ、山羊のチーズ、カベクー、ケルシーの
子羊の肉、胡桃、といったように、1994年には、グルメの村と
指定された。( Site remarquable du Gout) -
ミシェルおばさんのレストラン。フランスの童謡から
とっている名前だけれど、多分女主人がミシェルなんだろう。
看板が楽しくて暖かそう。こんなレストランが
まずいはずはない。 -
道路サイン。この道は「まっすぐな通り」または
「正しさの通り」、という名がつけられている。
すべての通りがキリスト教の教えを反映していた。 -
マルテルを通過してから 高原の道を20キロ走ると、突然、視野が広がって、谷の向こう側にロカマドウールがあった!以前から何度も目にした写真そのままの姿だ。
色々なところに立ち寄ったので、時間はもう午後の4時半。
私は、ホテル「ラベルベデール」でチェックインをすませると
暗くならないうちに、急いで、1キロ先のロカマドウールに
向かう。
絶壁の下の通りには、門前町さながらのお店がズラッと
並んでいた。
観光客もまだいて、そのほとんどが英国人のシニアばかり。 -
途中、観光案内所があったので、入ってロカマドウール
の地図をいただく。とても親切な女性がいろいろ説明
をしてくれる。 -
上にあるノートルダムまで上りたかった。
狭い通りを上へ上へと上る。垂直の村は、
首が痛くなるほど、急傾斜。 -
階段が急。下りるのも大変だろうな。
-
急な階段はつづく。
巡礼者はこの急な勾配でしかも長い長い階段をひざまずきながら
上るのだ。 -
可愛い女の子たちなので、拡大する。
階段の途中で休んでいる人がなんにんも
いた。ハイヒールを履いている女性も多く、
気の毒。 -
下から上りきったところに聖域があり、ノートルダムがある。
その聖域の前にこのホテルはあった。写真でわかる通り、
岩がホテルの建物の一部となっている。
いかがですか、こんなところで一泊しては? -
やがて、聖域のエリアに入る。この階段をのぼったところ。
いわば、最後の上り階段だ。 -
ここはすでにサンクチュアリ、聖域。
この広場のひだりにアマドウールの遺体が
発見された。 -
1166年にロカマドウールの住民が死ぬ間際に
見た正夢でアマドウールの遺体が発見され、
この場所で、た。
その後、すぐ横にあるノートルダムの
チャペルに保管され、400年間公開されたらしい。
そして、1632年にやっと埋葬されたそうだ。 -
「1166年、ここで聖アマドウールの完全な状態の遺体が発見された。」
と記されているプレートがあった。 -
そして、コインが沢山投げられていた。
(以上、ロカマドウールの奇跡、その一でした。
続いてその二をどうぞ。)
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この旅行記へのコメント (3)
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- おでぶねこさん 2006/10/29 10:24:48
- 岩肌に張り付く神秘の村。
- yukibxさんこんにちは。
ロカマドゥール・・・・素敵ですね。
おでぶねこもこの夏の旅行で、訪れたいと思っていたのですが、
フィジャックからは夕方のバスしかなく、どうしても1泊しなくてはならず
今回はあきらめてしまいました。
1泊してでも行っておくべきだったと後悔です。
岩肌に張り付くような不思議な村・・・。
観光客の少なくなった静かな村を歩いてみたいです。
この辺りには名も知られていないような美しい村が
たくさんあるようですね。
やはりフランスの田舎は車で廻るのが、正解のようですね。
チーズ。。。ロカマドゥール。サルラの朝市で買って食べました。
クリーミーでしつこくなくて、とっても美味しかったです。
続きの旅行記もワクワク楽しみにしています。(*^^*)
おでぶねこ
- yukibxさん からの返信 2006/10/29 22:36:01
- RE: 岩肌に張り付く神秘の村。
- おでぶねこさん、こんにちわ。
メッセージをありがとうございました。
確かに、車だと、自由に動けて小回りがきくと
思いますが、おでぶねこさんみたいに、汽車、バス、電車を
乗りこなし、コンクのような、辺鄙な村にもところかまわず
行ってしまう、という技術、プラニング力、体力には
正直言って頭が下がります。だから感動も大きいでしょうね。
ロカマドウールの後、割と近いので、コンクに行って
きました。出発前に読ませていただいた、おでぶねこさんの3部作、
すごく参考になりました。ありがとうございます。
これは、近いうちにアップするつもりなのですが。。
- おでぶねこさん からの返信 2006/10/29 23:04:18
- RE: 岩肌に張り付く神秘の村。
- yukibxさんもコンクへ行かれたんですね!!!
yukibxさんの目に映ったコンク・・・見てみたいです。
同じ場所でもその人の目に写るものって
それぞれに違っているんですよね。
旅行記楽しみにしています。(*^〇~*)v
おでぶねこ
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