南部アフリカに来てビクトリアの滝を見ずして帰るなかれ　その１

2004/04/15 - 2004/04/30

世界三大瀑布の一つでもあるビクトリアの滝、１８５５年にリビングストンという探検家によりこの世に広められた。今でこそ町ができ、国際空港まで作られているが、つい1５０年位前まで、ここは原住民すらほとんど近付く事もできない未開の地だった。動物たちからするとこのリビンクストンによる発見は本当に傍迷惑な話かもしれない。

　ビクトリアの滝はジンバブエとザンビアの国境となっているザンベジ川にある為、ジンバブエ側、ザンビア側双方から楽しむことができる。ジンバブエ側は滝の名前を冠した町、ビクトリアフォールズが基点となり、ザンビア側は滝の発見者の名前を冠したリビングストンが基点となる。但しリビングストンは滝から５キロも離れた町の為、ビクトリアの滝へはビクトリアフォールズにベースを置くのが一般的だ。ところが滝を見る角度は圧倒的にザンビア側からの方が良いと地元の人も言う。幸いな事にジンバブエとザンビアはビクトリアの滝のすぐ側で国境が開かれており、ザンビアへの一日ビザも10＄で取得が可能なのだ。更に日帰りであればジンバブエの査証も再取得も不要、是非ザンビア側にも足を伸ばしたい所だ。

　ビクトリアの滝の瀑音は町の中心部にいても良く聞こえるが、ビクトリアフォールズの中心部から伸びるなだらかな下り坂を歩き、国境に足が近づくごとにその瀑音が徐々に大きくなっていく。 そして国境にさしかかるころには、その凄まじい音が震えて体に伝わって来るように感じる。

　 ジンバブエとザンビアの国境はザンベジ川に隔てられており、まずジンバブエサイドの河畔のイミグレーションで国境で簡単な出国手続きを済ませる。そしてザンベジ川にかかる橋を渡り、ザンビアへのイミグレーションへと向かう。

　橋の上では、いよいよビクトリアの滝の瀑音も凄みを増す。国境にかかる橋はザンベジ川の峡谷に架けられており、その峡谷の隙間の向こうに滝があるのだろう予想はできるが、あまりの水量の凄さに霧がかり、滝の姿を見ることができない。橋から滝までは僅か５００メートルも離れていない場所にあるにも拘らずだ。ザンビアサイドの公園に足を伸ばしても滝を見ることができるのか少々不安になった。
　
　滝と反対側は切り立った断崖の峡谷をザンベジ川が流れているが、何と驚くことに橋の上にはバンジージャンプ台があり、観光客がいつでもダイブできるようになっていた。一回９０ＵＳ＄と書いている。こんなところまで来てジャンプをしたいのか？こんな所だからこそ、ジャンプしたいのか？高所恐怖症の私には全く理解の範疇を超えたものだ。それにしてもここは国境と国境の間の、いわば緩衝地帯である。緩衝地帯でバンジージャンプとは全くあきれてしまうやら、事故に遭ったら、どっちの国の病院に運ばれるのかと気になってしまった。

エリア ビクトリアの滝周辺(ザンビア)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス
• 航空会社: マレーシア航空

ビクトリアフォールズ駅。南アから訪れる際は空路目指すか、陸路であればジンバブエ第二の都市ブラワヨまでバスで行き、そこから寝台列車で目指すのが一番お勧め。私はブラワヨから乗合タクシーでビクトリアフォールズまで移動しました。その間400ｋｍの道のりをスシヅメで向かい、かなりしんどかったです。途中日も落ち、小動物を数匹引きながらの走行で、びっくりしました。町は国の随一の外貨収入源の為、治安はそれなりに維持されています。

ブラワヨから来た夜行列車です。座席車両もありますが、座席が木製でとても快適そうには見えないので、寝台で利用するほうが良いでしょう。

この旅行記へのコメント （2）

• shinesuniさん 2006/10/18 21:54:30

  ザンビア...

  豪快な場所に行かれましたねｗｗ
  サッカーのザンビア代表も結構強いし
  興味があるのですが..治安や風土病...
  足を踏み入れる勇気が...
  尊敬いたしますm(~~)m

  worldspanさん からの返信 2006/10/19 00:22:08

  RE: ザンビア...

  掲示板への書き込みありがとうございます。
  南部アフリカは奥地に入らなければマラリアの心配もないそうです。
  むしろ東南アジアのほうが食事が合わなくて大変でした。
  オランダのアヤックスが、将来有望な選手をアヤックスに引き抜く為に南アフリカの確かケープタウンかどこかに、プロリーグを持っていました。アヤックスケープタウンのユニフォームもケープタウンの空港に売られていました。