★スコットランド車旅（２）嘆きの峡谷、グレンコーへ

2006/09/04 - 2006/09/05

スターリングを去って、SUR SHANGHAIとその旦那はその日の目的地グレンコーへ。

グレンコーは、A８２号線のスコットランド西岸寄りにある、その美しい山並みが知られる所。

それとともに、ゲール語（ケルト語）では≪嘆きの峡谷≫を意味する悲劇の土地として知られるグレンコー。

その悲劇とは…、１６９２年２月の村民虐殺の歴史。

長い話をかいつまんで言うと、当時のグレンコー周辺のマクドナルド一族は、ウィリアム３世への忠誠誓約を果たそうとしたものの、通告が遅れたのを理由に虐殺されたり、かろうじて逃れた村民の大半も冬の寒さと飢えで亡くなったとこと。

その前後の詳しい経緯に興味がある方は、
グレンコーの虐殺　で検索すると最初に出てくる、ウィキペディア（wikipedia）フリー百科事典　のサイトでご覧ください。

表紙の画像は、雨が降り始めたグレンコーの谷間

エリア イギリス

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

スターリングからはA８４、A８５号線を経由して、グレンコーの山並みのあるA８２号線へと向かうSUR SHANGHAIとその旦那。

スターリング辺りでは遠景として見えていた山々が道の近くにまで迫る頃。

スターリングでは快晴だった空が、なんか怪しくなってきたなあ…。

まだ降りそうもないけど、この分だと…、ウ〜ン。

A８２号線が西に曲がって、グレンコーに差しかかった頃にはこの通り。

この辺りからグレンコーのハイライトの景色が続くはずだけど…。

あ、雷がゴロゴロと、と思っていたら…、

…ついに降り始めた。

フロントガラスに雨粒の点々がどんどん増える。


ここから先は断続的に降る憎い雨。

ン？　どうしたのかな？


こんな所で車が渋滞。

…と思ったら、工事中の区間で、片側通行。

車道からすぐ脇に見える≪THREE SISTERS≫の岩山は、広がりがありすぎて正面から全部一緒に写すのは…。

三人姉妹が二人姉妹になってしまった…。(^^ゞ

グレンコー虐殺の記念碑やグレンコーの小さな村の辺りでは大降りで写真は無し。


グレンコーの村の北側に細長く延びる湖をぐるりと回り始めたら雲の切れ間に入って…、

…あれ？　ここは雨が全然降らなかったみたい。


地面も乾いているし、湖の景色もくっきり。


ここでスコットランドの天候の変わり具合を実感。

さ、宿を探そうか。


グレンコーの村からすぐ近いBALLACHULISH（バラフーリッシュ）には、ハリー・ポッターの『アズカバンの囚人』撮影隊一行が泊まったらしい≪THE ISLES OF GLENCOE HOTEL≫もあるようだけど、SUR SHANGHAIたちはそこまで凝り性じゃないので、ほかの場所へ。

SUR SHANGHAIたちの宿となったのは、A８２号線をグラスゴー方面から行くと、グレンコーの村に向かう手前にあった≪CLACHAIG INN≫。

A８２号線をちょっと脇道に入っていく所に看板が出ていましたよ。

こんなキャビンもありましたが、これは連泊ファミリー用のようなので…、

…ちょっと部屋の条件は悪いけど、こんな山もすぐそばの棟に。

質素なダブルも、飛び込みで取った一夜の宿としては上出来。


詳しい宿の様子や、季節によって変わるお部屋のお値段はhttp://www.clachaig.com/　をご覧ください。

タリフに出ているお値段は、一人につきのお値段なのでご注意ください。３泊以上になると、多少の割引もあります。

受付カウンターの奥にPCが一台のネット・コーナーがありましたが、日本語はダメ。

で、その浴室に付いていたmira社のシャワー用湯沸かし器が曲者だった。

湯沸かし器本体に付いているSTART/STOPのボタンはお湯を出すためのもの。


その前の、お湯を沸かすためのスイッチは？


何の表示もしていないので、(・・?


あちこち探してやっと分かったのは…、

…シャワー・スペースとトイレの間に下がるこの紐。

ちょうど便器脇なので、換気扇か異常を知らせるベルの紐かと思ってしまった…。(^^ゞ

もうこれしかスイッチらしきものはないので、運を天に任せて引いたら、


ジリジリジリ！！！　\(◎o◎)／！


と言う事はなくて、湯沸かし器にランプが付いてホッ。

ちゃんと「これが湯沸しスイッチです。」の表示をしておいて欲しかった。

その日の晩ご飯は、≪CLACHAIG INN≫の宿に付設のバー兼食堂で。
SUR SHANGHAIが頼んだのは、ご存知フィッシュ＆チップス。

何でこんな山の中でわざわざ魚を？

とお思いでしょうが、地図で見るとグレンコーは思いがけないほど海に通じる湾に近い村。１０ｋｍ位。

で、ここで食べたフィッシュ＆チップスが今回の旅では一番おいしかった。

旦那が頼んだのは、焼きトマトの尻に敷かれたステーキ。イカ・リングのように見えるのはオニオン・リング。

それで、これはその晩ご飯の食堂の中？

と思うのは間違いで、翌朝の朝ご飯風景。

この暗さから分かるように、この日のお天気は…、

…散歩に出た間にまた泣き出した空。


カメラのレンズにも雨粒が付いて、本当に≪嘆きの峡谷≫のグレンコー。

あ〜あ、今日はスカイ島に向かうけど、あっちのお天気は？


グレンコーの山並み風景は、あとでまた通るルートでリベンジを期します！

この旅行記へのコメント （4）

• まーがりんさん 2006/10/14 16:28:53

  おなかすいた

  鍋・タロはキングスクロス駅でハリーポッターの撮影された4番線と5番線の間を探しに行ったけどどこがそれだかわからなかったそうです。
  フィッシュアンドチップスってボリュームありますね。
  白身魚ならなんでもOKなのかな、フィレオフィッシュのあの味ですか？
  

  SUR SHANGHAIさん からの返信 2006/10/15 03:24:45

  RE: おなかすいた

  イギリスはハリポタの名所だらけ。
  ｘｘで○○の△△の場面が撮られたとか、撮影隊が泊まったとかあれこれ。
  こういう新名所巡りもいいかもですね。
  
  フィシュ＆チップスに使われる魚は、基本的には白身魚だったら何でもいいんだろうけど、ご本家はＣＯＤだそうな。ＨＡＤＤＯＣＫでもいいらしいが。
  
  大量規格製品のフィシュ・バーガーのあれとはちがう。
  
  お店によって当たり外れがあるけど、おいしい店だと衣はサクサク、塩味も適度にきいて生臭くないし、魚肉自体の味がある。
  これで付け合せのチップスも揚げ具合と塩味加減がよければグ〜。
  
  シンプルなものほどその作り加減が物を言う、のイギリス・バージョンのような気が。

• つーさん 2006/10/14 08:47:41

  雨音

  おはようございますつーです。
  
  今日の私の住む埼玉もグレンコーの空のようにどんよりしています。
  私はよく旅先で雨に降られる方なのですが、雑誌やインターネットで
  紹介されるような良く晴れた空とはまた違う雰囲気の写真が撮れたり
  するので、雨も結構好きです。
  
  とても素敵な写真ばかりですが、「グレンコーの村の北側に細長く
  延びる湖を...」の一枚がとても美しくてじっと魅入ってしまいました。
  また遊びに来させて頂きますね！では☆

  SUR SHANGHAIさん からの返信 2006/10/15 03:05:33

  RE: 雨音

  グレンコーにはリベンジ編も後々出てくる予定ですが、いつになるやらの進捗状況。(^^ゞ
  不器用なので、写真の整理の段階でつまずいてます。
  
  雨も降り続くとイヤになりますが、しんみりさせる降り方は風情があって、心も浄化されるような気がします。