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<br /> 待ちに待ったお盆休み、近年カザフスタンやタジキスタンのビザの取得方法が簡素化されるなど短時間の旅行でも中央アジアでの旅行が可能になったので、3年ぶりに中央アジアを目指すことを考えた。<br /> 中央アジアへ大阪から目指すのであれば、本来ウズベキスタン航空やアシアナ航空を利用するのが最も便利だが、便数が少なく残念ながら出発日時と休暇が合致しなかった。そこで考えたのが、北京経由で行くことだ。北京までは持っていた日本航空のマイレージを利用し、北京からカザフスタンの航空会社、エアアスタナでカザフスタンのアルマトイにインする。そうすればお盆休み初日の土曜に日本を出発し、翌週最終日の日曜に日本へ帰国することができ、お盆休みを最大限に活用できるのだ。私は迷うことなくこの方法で中央アジアを目指すことにした。<br /><br /> 8月12日、日本航空にて関空から北京へと出発し、北京に到着したのが昼過ぎ、一方エアアスタナを出発するのが深夜0時20分、12時間も北京で時間がある。その間を空港で過ごすのはもったいないので、荷物を空港に預け、天安門や王府井といった繁華街を見て周ることにした。<br /><br /><br />面子の国<br /><br /> 私自身中国には仕事の関係で香港やマカオ、深セン、大連には訪れたことがあるが、北京自体今回が全く初めての滞在となる。とりわけ大連には月に一度の割合で滞在しているので、中国が面子にこだわり、立派な建物を建てる反面そのソフトを全く怠っている先進国の顔をした途上国であることは理解していたが、北京の空港に降り立ち、まず驚いたのが空港の大きさと国際色豊かであることだ。空港のターミナルの大きさから言えば関空はもちろん、成田空港の比ではない。間違いなく東アジアを代表する空港の一つであろう。関空が立ち上がるとき、「アジアのハブ」を目指していたが、叶う筈がない。アジアにはシンガポールのチャンギ、マレーシアのKLIA、タイのドムアン、香港、韓国のインチョンと世界を代表する大空港が国家プロジェクトとして作られた。そしてこれに追いつき追い越そうと北京や広州といった中国の空港も拡張・リニューアル工事をしている。これらも中国という大国家の後押しがあってのプロジェクトである。運輸省の天下りが巣食う関空会社だけの力で、財力・政治力全てにおいて「アジアのハブ」なんて到底夢物語に過ぎない。<br /><br /> また飛行機の行き先も見ていると大変バラエティに富んでいる。世界中に中国人が散らばっていることを考えれば至極当然のことだが、アフリカ南部のジンバブエの首都、ハラレへも飛行機が飛んでいる。飛んでいるということはそれだけ需要があるからなのだろうが、日本では到底考えられない路線である。少なくとも「国際」という文字には日本は中国に負けているのかもしれない。<br /><br /> 北京首都国際空港から市内までバスが走っている。そのバスの中でも天安門横約3キロの西単までバスが16元(約240円)で約40分程で結んでおり、トランジット間での北京観光をするのであれば大変便利である。<br /><br /> 北京に限らず、大連でも言えることだが、建物は本当に大きく立派なものが多い。奇抜な建築方法も少なくなく、目を引く建物が王府井には数多くあった。しかしながら良く観ると突貫で作ったからか細かな作業まで行き届いていない。例えばホテルなどでも洗面所が石でできて立派に見えるが、裏を見ると支えや木枠が丸出し、明らかに張りぼてなのだ。裏まで見る人がいないから手を抜いているのであろうが、人の見えぬところを(いわゆるソフト)をしっかりしておかねば耐久力はないし、大きな地震に耐えうることができない。尤も日本のように地震が起きやい土地ではないので、それでも良いのだろうが。中国では面子を重んじるといい、中国で仕事をする上で中国人の役人の面子を潰すようなことをすると、中国での仕事は絶対失敗するといわれるほどだ。面子ばかりを重んじる中国の構造上の問題が建物にもそのまま反映されている。<br /><br />

3年ぶりの中央アジアその1 -北京での乗り継ぎ

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2006/08/12 - 2006/08/20

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worldspan

worldspanさん


待ちに待ったお盆休み、近年カザフスタンやタジキスタンのビザの取得方法が簡素化されるなど短時間の旅行でも中央アジアでの旅行が可能になったので、3年ぶりに中央アジアを目指すことを考えた。
 中央アジアへ大阪から目指すのであれば、本来ウズベキスタン航空やアシアナ航空を利用するのが最も便利だが、便数が少なく残念ながら出発日時と休暇が合致しなかった。そこで考えたのが、北京経由で行くことだ。北京までは持っていた日本航空のマイレージを利用し、北京からカザフスタンの航空会社、エアアスタナでカザフスタンのアルマトイにインする。そうすればお盆休み初日の土曜に日本を出発し、翌週最終日の日曜に日本へ帰国することができ、お盆休みを最大限に活用できるのだ。私は迷うことなくこの方法で中央アジアを目指すことにした。

 8月12日、日本航空にて関空から北京へと出発し、北京に到着したのが昼過ぎ、一方エアアスタナを出発するのが深夜0時20分、12時間も北京で時間がある。その間を空港で過ごすのはもったいないので、荷物を空港に預け、天安門や王府井といった繁華街を見て周ることにした。


面子の国

 私自身中国には仕事の関係で香港やマカオ、深セン、大連には訪れたことがあるが、北京自体今回が全く初めての滞在となる。とりわけ大連には月に一度の割合で滞在しているので、中国が面子にこだわり、立派な建物を建てる反面そのソフトを全く怠っている先進国の顔をした途上国であることは理解していたが、北京の空港に降り立ち、まず驚いたのが空港の大きさと国際色豊かであることだ。空港のターミナルの大きさから言えば関空はもちろん、成田空港の比ではない。間違いなく東アジアを代表する空港の一つであろう。関空が立ち上がるとき、「アジアのハブ」を目指していたが、叶う筈がない。アジアにはシンガポールのチャンギ、マレーシアのKLIA、タイのドムアン、香港、韓国のインチョンと世界を代表する大空港が国家プロジェクトとして作られた。そしてこれに追いつき追い越そうと北京や広州といった中国の空港も拡張・リニューアル工事をしている。これらも中国という大国家の後押しがあってのプロジェクトである。運輸省の天下りが巣食う関空会社だけの力で、財力・政治力全てにおいて「アジアのハブ」なんて到底夢物語に過ぎない。

 また飛行機の行き先も見ていると大変バラエティに富んでいる。世界中に中国人が散らばっていることを考えれば至極当然のことだが、アフリカ南部のジンバブエの首都、ハラレへも飛行機が飛んでいる。飛んでいるということはそれだけ需要があるからなのだろうが、日本では到底考えられない路線である。少なくとも「国際」という文字には日本は中国に負けているのかもしれない。

 北京首都国際空港から市内までバスが走っている。そのバスの中でも天安門横約3キロの西単までバスが16元(約240円)で約40分程で結んでおり、トランジット間での北京観光をするのであれば大変便利である。

 北京に限らず、大連でも言えることだが、建物は本当に大きく立派なものが多い。奇抜な建築方法も少なくなく、目を引く建物が王府井には数多くあった。しかしながら良く観ると突貫で作ったからか細かな作業まで行き届いていない。例えばホテルなどでも洗面所が石でできて立派に見えるが、裏を見ると支えや木枠が丸出し、明らかに張りぼてなのだ。裏まで見る人がいないから手を抜いているのであろうが、人の見えぬところを(いわゆるソフト)をしっかりしておかねば耐久力はないし、大きな地震に耐えうることができない。尤も日本のように地震が起きやい土地ではないので、それでも良いのだろうが。中国では面子を重んじるといい、中国で仕事をする上で中国人の役人の面子を潰すようなことをすると、中国での仕事は絶対失敗するといわれるほどだ。面子ばかりを重んじる中国の構造上の問題が建物にもそのまま反映されている。

交通手段
高速・路線バス

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