2006冬　オランダの旅７（アムステルダム編）

2006/01/01 - 2006/01/09

　今回のオランダの旅行も今日が最終日。この日の夜の飛行機で帰国することになっている。アムステルダムはこれが２回目。2003年の夏にも一度来たことがある。その時は，ドイツに行く前に２泊したが，今回はその時見ることができなかった「アムステルクリング博物館」に是非とも行きたい。それと，「旧教会」ももう一度見たい。

　オランダに来てから毎日朝は６時には起きて観光の準備をしていたが，この日は最後の日だし，３年前にも来たことがあり，今回は「アムステルクリング博物館」と「旧教会」を見ることができればＯＫなので，８時半までゆっくり寝た。ホテルをチェックアウトしたのは１１時過ぎ。荷物はホテルに預かってもらい，少しは覚えのある街中に出ていった。
　「アムステルクリング博物館」は普通の家を改造したカトリックの秘密の教会だったところ。カトリックとプロテスタントの宗教対立の末にカトリックが禁止され，その禁止下でカトリックが密かに信仰を続けていたところです。外見からは全くの普通の家ですが，中にはいると吹き抜けの礼拝堂などがあり，とても興味深い建物です。けれども，これだけの施設が禁制下で見つからなかったことも不思議です。
　「旧教会」は，周りが飾り窓地区で夜はちょっと怖いのですが（昼間でもおかしな人を見かけます），この教会の天井に描かれた絵やオルガンの下の彫刻などは必見と言えます。

エリア アムステルダム(オランダ)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: JAL

旧東インド会社本館

　世界で初めての株式会社として有名な旧東インド会社の本館です。今はアムステルダム大学の建物として利用されています。
　東インド会社は１７世紀の初めから１８世紀の後半頃まで活動をしていたので，この建物もその頃のものです。しかし，現在でもまったくしっかりした建物のように思います。

運河とハウスボート

　アムステルダムの運河にはハウスボートが沢山浮かんでいます。
　水上生活って日本人からすると陸に住めない貧しい人たちの生活の場のように思いますが，オランダではちょっと違うようです。結構高級なハウスポートもあり，生活レベルの高い人の中には好きで水上の生活をしている人もいるようです。

マヘレの跳ね橋

　絵はがきなどにも良く登場するマヘレの跳ね橋。この橋はその美しさから有名ですが，またアムステルダムに残っている唯一の木造の跳ね橋としても知られています。造られたのは１６７１年です。

旧ルター派教会

　道を間違えて迷っていたら旧ルター派教会に出会いました。ガイドブックがなかったら，ここが教会だとは分からないと思います。全くのアパートですよね。

旧ルター派教会の入口

　入口の上部には「EVANG; LUTU; CEMEENTE.」と書いてあります。これがなければ分からない！

旧教会（１）

　旧教会の側面からの眺めです。デン・ハーグの聖ヤコブ教会の側面を思い出します。

旧教会の天井

　これが木製の天井に描かれている絵です。ブロックごとに周囲に花か草花が描かれ，その中に聖人が描かれています。派手さはありませんが，個人的にはこの天井画が前回訪れたときにとても気に入りました。

旧教会のオルガン

　旧教会の名かで一番目立つのがこのオルガンだと思います。そして，オルガンの下にあるある彫刻がまた素晴らしい。

旧教会のオルガンの彫刻

　銀色に輝く天使を中心にして，とても精緻な彫刻がなされています。それに，石の肌もこの教会に良く馴染んでいるように思います。

旧教会のステンドグラス（１）

　旧教会のステンドグラスも素敵です。上の絵は受胎告知でしょうか？

旧教会のステンドグラス（２）

　こちらの上の絵はキリストの誕生がテーマでしょうか？

旧教会（２）

　運河の対岸から撮った旧教会です。画面の右側には場所に似合わない怪しい黒塗りの車が止まっています。
　窓の上に赤い蛍光灯を付けたカーテンの掛かっている窓が分かりますか？　このようにカーテンが掛かっているときは「お仕事中」という意味だということです。真っ昼間から繁盛しているようですね。ちなみに，この日は日曜日だったせいもあるのでしょうか，この辺りは昼間でも随分と賑わっていました。

旧教会近くの橋

アムステルクリング博物館

　これが「アムステルクリング博物館」です。まったく普通の民家ですよね。これが中にはいるとまったく違うのです。

応接間兼居間（Sael）

礼拝堂

　記憶では３階部分から上がこのような礼拝堂に改造されていたと思います。そとから見える窓からはまったく分からないようになっています。
　階段を上り，この礼拝堂に行き着くと突然目の前にこの景色が現れるのでハッとします。

オルガンの演奏台

　礼拝堂の２階部分の運河に面した部分にはオルガンの演奏台があります。

礼拝堂の小さなパイプオルガン

聖ニコラス教会

運河の風景（１）

　正面に見える塔は旧教会の鐘楼です。

運河の風景（２）

　運河の先に見えるのは計量所です。

計量所

　昔計量所として使われていた建物です。ちょっと見た感じでは，お城の入り口というようなイメージです。