2006/01/01 - 2006/01/09
355位(同エリア419件中)
極楽蝶さん
ハーグは,古い街並みと新しい街並みがお互いに美しさを保ちながら計画的に融合された見本的な町であると思います。古い町には由緒ある建物が集合したビネンホフ,旧市庁舎,聖ヤコブ教会などがあり,この付近を歩けば,この町に流れた時間を感じることができます。ここでは,歴史的建物でなくても,つまり市民の住居でも,ヨーロッパでよく見られるように,外観を保ちながら丁寧に改装され町の風景に調和するように配慮されています。これとは対照的に中央駅からSpui通りまでは再開発地域となっていて,市庁舎をはじめとする現代的なビルが建っています。しかもこれらのビルは,おそらく計画的に,デザインも他のビルとの調和を考えながら合理的に建てられているように思われます。さらに,新しい町で一番感心することは建物と公共交通が一体として計画されていることです。トラムの線路がビルの中を通っていることには驚きました。まるで子供の時に読んだ未来都市が目の前に現れているように思いました。行政と市民が新しく美しいハーグを築いていこうという思いが感じられます。
ハーグを訪れたならば,ビネンホフをはじめとする古い街並みを楽しむことに加えて,新しい町も是非とも訪れてください。建築物に興味があれば,きっと楽しめます。それに,意外かもしれませんが,オランダの建築物は(ハーグに限らず)合理的なデザインで優れたものがたくさんあります。
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ビネンホフの入口
東側の門です。門のそとはすぐにマウリッツハイス美術館です。
オランダの国会議事堂もある敷地の中に入っていくのだから,警備も厳しいのではないかと思っていましたが,すんなりと門をくぐることができました。警備員は確かに門の外には居ましたが,日本のように制服姿の警察官などはまったく見かけなかったので,とても意外でした。 -
騎士の館【ビネンホフ】
ビネンホフ見学の中心は誰しも騎士の館になるでしょう。騎士の館は,1280年に狩猟小屋として建てられた,教会を思わせる建物です。由緒ある建物が集合したビネンホフの中でも一番古く,威厳ある構えをしています。
騎士の館の正面には,二本の塔がありますが,造られた年代に多少の差があるのでしょうか,すぐに分かるところでは高さや屋根の形が違っています。また,中心から塔の距離が左右で僅かに違います。右の塔より左の塔の方が,少しだけ中心から遠くなっています。
現在では,この館は国会議事堂として利用されていますが,13世紀の建物を今日でも国事の中心であることに驚いてしまいます。いくら石造りの建物だからと言っても700年も前の建物ですから・・・。 -
騎士の館の屋根【ビネンホフ】
騎士の館の南側の屋根です。規則正しく天窓が並んでいました。 -
ホフフェイファの池とビネンホフ
ビネンホフの北側にはホフフェイファの池があります。おそらく,この池から見たビネンホフが一番素敵ではないでしょうか? 池畔には並木道にベンチがあるので,天気が良ければ,ここに座ってボ〜っとビネンホフを眺めるのも良いかもしれません。 -
ホフフェイファの池畔の並木道
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マッシュルームの入ったカゴを下げた少年像【ホフフェイファの池畔】
広い丸いツバに鳥の羽根飾りの付いた帽子を被り花柄模様の服を着た少年像は,オランダの童話に出てくる少年だと言うことのようです。はっきりとした童話の内容は分かりませんでしたが,少年が「お父さん(伯爵)はどこで生きているの?」と尋ねられると,いつでもこの像のように指を指した,というような話のようです。
少年像はビネンホフに向かって指を指しているので,ビネンホフとの歴史とも深い関わりがあるのでしょうか?? -
ヨーハン・ファン・オルデンバルネフェルトの像【ホフフェイファの池畔】
ヨーハン・ファン・オルデンバルネフェルト(1547〜1619)はオランダの政治家です。
彼はヴィレム1世に協力し,スペインへの反乱に参加。ヴィレム1世亡き後のユトレヒト同盟を指導し,ヴィレム1世の子マウリッツとともにオランダを独立に導きました。けれどもその後起こったオランダを二分した宗教論争でマウリッツに破れ,逮捕され,ビンネンホフにおいて反逆罪で処刑に処されました。
ヨーハン・ファン・オルデンバルネフェルトの像は,今でもじっとビンネンホフを見つめているようです。 -
聖ヤコブ教会(1)
旧市役所の西側に聖ヤコブ教会(またはグローテ教会)はあります。この教会には,1高さ100メートルの六角形の塔があります。六角形の塔はオランダではここだけにしかない,珍しいものです。この教会の塔は,最初1420年に造られ,軍事目的の監視塔として利用されていましたが,1539年の火災の後,現在のルネッサンス様式で再建されました。
塔の頂上にあるカリヨンは1959年に設置されたものです。カリヨンが高音を,鐘が低音を担当しながら一緒に奏でるは,とても美しいメロディーを町中に響かせています。 -
聖ヤコブ教会(2)
工場の建物を連想させる山形屋根は,アムステルダムの旧教会を思い浮かべませんか?? -
旧市庁舎
この写真から分かるように,旧市庁舎は聖ヤコブ教会のすぐ近くにあります。この市庁舎はアントワープ(ベルギー)の市庁舎をモデルとして建てられた,ルネサンス様式の建物です。この写真の部分は 1561年から1565年にかけて造られた,最も古いところです。市庁舎の一番上に像があるのが分かるでしょうか? 「正義の女神(Goddess of Justice)」です。
新しい市庁舎は中央駅付近の再開発地区に移りましたが,旧市庁舎はロマンチックな場所として人々に愛され,今でも結婚式が執り行われています。 -
平和宮
平和宮はハーグの中心から徒歩で15分位の所,閑静な高級住宅街の中にあります。旧市庁舎の東側にあるHoog通りを北西に真っ直ぐに進めば着きます。旧市庁舎から平和宮までの道沿いには美術品や骨董品の店が多く,またパノラマ・メスダグや郵便博物館などもあるので,15分の道のりも決して苦ではありません。もちろん,トラムで行くこともできますが,僕は道沿いの店を楽しみながら行くことを勧めます。
平和宮はアメリカの鋼鉄王カーネギーが1900年に国同士の争いの調停など行う施設の必要性を発案してことから始まります(同時に彼はこの建物の建築に莫大な私財を投じました)。建物のデザインはコンペによって争われフランスの建築家 Louis M. Cordonnier の新ルネサンス様式の案が採用され,オランダの建築家 Van der Steur によって修正が加えられました。建設は1907年に始まり1913年に完成。8月28日には竣工式を行いました。
特に最近ではボスニア紛争に係わる裁判を行ったことで注目されました。 -
平和宮の門
門の中心には,多分「正義?」と「平等?」のシンボルが描かれています。 -
永久平和の火
竣工式の日に灯された永久平和の火は,現在でも平和宮の門の前で燃え続けています。
炎が燃えている青い小さな塔の周りを囲むように,色々な石が円を描いていますが,この石は世界各国の石です。 -
新教会
この17世紀に造られた教会は,日本のガイドブックでは紹介されていませんが,二つのユニークなことがあります。まずひとつ目は,この教会の建築スタイルが,初期のプロテスタントの建築物の典型だという点です。もう一つは,教会の庭には17世紀の哲学者スピノザ(1632〜77)の記念碑があるという点です。 -
繁華街(1)
ビネンホフから聖ヤコブ教会の辺りが町の中で一番賑やかな場所です。ショッピングをするにも,食事をするにも,とても便利な所です。 -
繁華街(2)
トラムも走っています。 -
繁華街のアーケード「パサージュ」(1)
繁華街には「パサージュ」という素敵なアーケード街があります。この写真は,そのアーケード街への入口です。 -
繁華街のアーケード「パサージュ」(2)
この写真は,パサージュの中です。 -
再開発地区のビル(1)
デン・ハーグ中央駅の南西一帯,Spui通りまでが再開発地区としてとても新しい街並みを形成しています。とても綿密に計画的に開発が進められているようで,生活空間と公共交通が合理的に融合されています。しかし,計画された開発だからと街並みが碁盤の目のようになっているわけではありません。古い街並みとの調和も考えたのでしょうか,この写真のように楕円形の道に合わせてビルが建てられている所もあります。
特に興味深かったのが,ビル中をトラムが通っていることです。この写真は,ビルの中からトラムが出てくるところを撮りました。 -
再開発地区のビル(2)
この写真ではビルの2階部分からトラムが飛び出してきて,中央駅のプラットホームに向かっています。まるで子供の頃に読んだ近未来都市が目の前に現れているようでした。
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