カイロから陸路イスタンブールへ　★その４★シリア

2002/08/26 - 2002/09/10

カイロからイスタンブールまで陸路で行く。
珠玉の遺跡群は素通り。ひたすら移動の旅。

「悪の枢軸」シリアへ。
人は親切で穏やかだし、ダマスカスの街は平和そのもの。
旅行者にとっては天国のような国だった。
ただ、この入国スタンプが原因で、後日シンガポールからNWに搭乗した際に別室送りになった。

エリア ダマスカス(シリア)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 高速・路線バス
• 航空会社: シンガポール航空

シリアのビザは出発前に日本で取得。
レバノンに寄る予定だったので、マルチビザで。
ビザ取得の条件に「パスポートの余白は見開き2ページ以上」という条件がある国は多いが、本当に2ページ使う国も珍しい。
左側のページはおそらく滞在登録に使うのであろう。

ダマスカスの旧市街は、世界最古の都市を称するだけあって、歩き甲斐があった。
角を曲がるたびに違った風景が現れて面白い。
日本人がイメージするアラブの世界そのものだ。

世界有数の反米国だからか、シリアにはマクドナルドはおろか、コカコーラすらなかった。
しかし、やはりアメリカ的文化は「格好いい」らしく、ハンバーガーのファーストフード店はあちこちにある。
コカコーラっぽい缶のコーラもあった。

反米といえば、シリア人に原爆について聞かれた。
Hiroshimaでは何人死んだ?とか、アメリカは酷い奴だろ?とか。
どうやら彼は、自分達同様アメリカに酷い目にあわされた国として、日本に親近感を持っているようだ。
親近感を持たれること自体に悪い気はしないが、そこまで反米じゃない日本人としては複雑だ。

シリアのコインはアラビア語表記のみ。
アラビア文字の数字が読めないとかなり苦労する。