2006/06/08 - 2006/06/22
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occhanさん
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2006年ワールドサッカー観戦記 その1の続きです。
表紙の写真は、今回のワールドサッカーのスポンサーになったビール会社のコースター。
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6月13日
朝の8時ごろフランクフルトを出発、450キロほど離れたライプチッヒに行く。
ホテルにチェックインした後で、町の中心地に出かけると、やたらと韓国人サポーターが目につく。
ちょうどアウグスタ広場に設置されたパブリックビューの大きなスクリーンに映された、フランクフルトでの韓国対トーゴ戦が韓国の勝利で終了した直後であった。
ここはバッハが27年間に渡りトーマス教会の楽師長をしていた、ということもあり、オルガンの勉強をしている韓国人の学生が多いと聞いている。
韓国では国の宗教がキリスト教だったな、そういえば。
町の高層アパートにバッハがサッカーをしている絵が描かれていた。 -
6月14日 ライプチッヒ スペイン対ウクライナ戦
スペイン対ウクライナの試合が行なわれた。
この町にあったフィールドの回りが芝生であった10万人を収容できる大きな運動場の中に、ちゃんとした観客席を設けたスターディオンが建設された。
入り口とそれに隣接する建物は、いかにも東ドイツ時代の物である、ということを思わせる。 -
はっきり言えば、スペインの独壇場ともいえる試合であった。
速いスピードで動き回り、鋭く、そして短いパスを繋ぎながら、ボールを受けた選手がゴール間近で、前に立ちはだかる2〜3人の相手をものともせずに、左右にフェイントを使ってボールを操りながら前に突進して行くというプレイは、素人目にも、「すごい!!」、
と思わせる。さすがは闘牛の国という感じがした。
ウクライナは手も足も出ない。
結局、4対0の大差でスペインの圧勝。
ドジなことに、試合の模様を取るのを忘れていた。
写真はウクライナサポーター。
おまけに、マラドーナがスペインのテレビ放送局の試合解説に来ていたらしい。 -
ゴールが決まり、大歓声を上げるスペインサポーター。
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6月16日 アルゼンチン対セルビア・モンテネグロ戦
ドルトムントのホテルをチェックアウトしてそのままゲルゼンキルヘンの会場へ向かう。
この町はかつては炭鉱の町として栄えた町であり、最近名前が売れてきたサッカーチーム、シャルケの本拠地である。
スターディオンからボタ山跡と思われる小高い丘が見えた。 -
アルゼンチン対セルビア・モンテネグロの試合が行なわれた。
前日からにわか雨が頻繁に降り、競技場に屋根がかけられた状態で試合が行なわれる。
はっきり言えば、試合経過のことは良く覚えていない。
短いパスを繋げながら突進して行く光景は、スペインのプレイを見ている感じがしたものである。
結局6対0の大差で、アルゼンチンの勝利に終わった。 -
6月17日
ニュルンベルクの町に出ると、中心地のマルクト広場に大きなスクリーンが設置され、日本とクロアチアばかりではなく、ブラジルやチェコのサポーターがビールを飲みながらチェコとガーナの試合に見入っていた。何と、チェコがガーナに2対0で負けてしまった。 -
その後は日本とクロアチアのサポーターがこの町を占領していたが、この町の名物料理のニュルンベルガーソーセージを出すレストランは、どこも日本のサポーターで満員であった。
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6月18日 ニュルンベルク 日本対クロアチア戦
ヒトラーが1935年に、ナチスの党大会のために作った広場にあるフランケンスターディオンという陸上競技場のフィールドに芝生を敷いた競技場で試合が行なわれた。
写真の中央に見える建物は、その名残である。 -
日本はこの試合に負けてしまえば決勝トーナメント進出は絶望的である。
日本のサポーターたちも気合が入っていることだろう。
回りには日本のサポーターだらけであるが、そばにはクロアチアのサポーターも幾人か見られた。
試合開始前から日本のサポーターの声援は高まり続け、絶対負けられない試合である、という気持ちが感じられる。 -
キックオフと同時に、日本サポーターから大声援が送られ、すぐ後ろでは二人の女性が、「俊介〜〜〜〜!!!それ行け〜〜〜!!!」、と大声で声援を送っている。
その声に驚いて、思わず振り向いて笑ってしまった。
試合開始後21分、ペナルティアリアで日本のファウルがあり、クロアチアのペナルティキックとなる。
これをキーパーの川口が相手の動きを良く見て横っ飛び。ボールを弾き返してゴールならず。日本のサポーターは大歓声を上げる。
川口の好プレーに歓喜するサポーター。 -
その後、どちらもシュートの応酬となるが、決め手に欠け、ゴールには至らない。
日本チームがボールを取れば、「それ行け!」、と力が入るが、取られると、「うわっ、やばい!」、という気持ちになる。
結局はこれの繰り返しが続き、ゲームは0対0の引分けに終わる。
終了前の10分ほど、私の前に座っていた中年のオジさんが旗を振りながら、ボールをなかなか前に進めない日本チームに、「ゴールはそっちだろうが!!!」、と大声で怒鳴っていた。 -
なんともハラハラする試合であった。この日の一番の功労者は、シュートを果敢にかわし続けていたキーパーの川口だっただろう。
私のすぐ後ろで大声で応援していた、この女性二人を写真に撮らせてもらう。 -
試合が終了して競技場を後にするサポーターたち。
この日の21時からのブラジルーオーストラリア戦で、ブラジルが勝てば、日本はまだチャンスがあり、試合後のニュルンベルクの町は、この試合を見届ける日本人サポーターで賑わっていた。
結局ブラジルがオーストラリアに勝ち、日本は皮一枚で首が繋がり、ブラジル戦を迎えることになった。ブラジルに2点差をつけて勝てば決勝トーナメントに進出できる。大丈夫かいな?
翌日のビルト紙には、「疲れたのは暑かったせいだけではない。両チームともヨタヨタ走り回りながら見せ場のない試合で終了し、予選リーグ敗退者同士にふさわしい試合ぶりであった。日本はせっかくのゴールチャンスをはずしてしまったが、前監督だったら、骨折した足にギプスをしていても入れられたと思われる。だとしてもこれもサッカーだろう」、と皮肉って書かれていた。
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