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ボイン渓谷のバス・ツアーに参加した。<br /><br />総勢10人ぐらい、日本人は私達だけ。ドライバーは女性で乗客に歌詞を印刷した物をくれたが、残念ながら知っている歌はなかった。でもあわせて声は出していた。バス任せなのでどこをどう通ったかは覚えていない。のんびりとした田舎を走っているように思われた。木々はまだ芽吹き程度だが、ボイン側の流れに沿って、岸辺には緑の草が生い茂り、のどかだった。<br />でもあちこちに廃墟となった城跡がいくつも残っていた。ドライバー兼ガイドさんの説明だとクロムウェルに破壊された城の廃墟だと言うことだった。<br /><br />クロムウェルがねぇ、アイルランドは聖パトリックがキリスト教を布教して以来、カトリックのさかんな国だ。17世紀半ば、英国国教会の宗教改革を成し遂げたクロムウェルは、カトリック征伐のため、アイルランドに攻め入っている。ボイン川沿いは激戦地だった。ピューリタン革命(1640〜60)はアイルランドを征服して完成した。ドロイダではクロムウェルは大虐殺を行って汚点を残した。革命後アイルランドのカトリック教徒の所有する土地はアイルランドの14%にすぎなくなった。これが現在にまでしこりを残す原点になったと言われている。<br /><br />さてタラへ行った。まず下にある教会でタラに関する映画を見た。それからタラの丘まで上ってタラの石にお目にかかった。タラ丘は緑に覆われ、ところどころでヒツジが遊び、のどかである。ここで深呼吸すると私までもおおらかになる。<br /><br />映画「風とともに去りぬ」でスカーレット・オハラが「私にはタラがある」と叫ぶ。もちろんそのタラは彼女の土地だが、このタラとも関係している。というのは全てのアイリッシュの心のふるさとがタラなのだそうだ。マーガレット・ミッチェルの祖先にはアイリッシュの血が入っているそうだから。<br /><br />{註:タラ Tara <br />アイルランドのミーズ県にある祭祀(さいし)遺跡。標高155mの丘でアイルランドにキリスト教がひろまる6世紀以前の宗教祭祀の中心地。「諸王の砦」「玉座」などと名づけられた土塁と塚がのこっている。前5世紀初頭ごろからアイルランドにきたケルト人は、先住民をしたがえ2世紀には小王国をいくつもつくり、やがてそれらの国王を大王が支配するようになった。大王を前にアイルランドの王たちがここにあつまり、全氏族の集会や、詩の朗読をきいたり、スポーツを楽しむ民族の祭典もおこなわれたという。いくつかの塚は王たちがあつまった場所で、「運命の石」とよばれる石柱は王たちが王位についた場所と信じられている。発掘調査によって数多くの青銅器時代の遺物がみつかった。(エンカルタ百科辞典より)}<br /><br />ニューグレンジに行った。遠くから見ると白い滑らかな構造物に見える、が近寄ってみると石をきれいに積み重ねたドーム型。中には特有の模様がある。アイルランドにはBC4000年ごろから人が住んでいたようだ。BC3000年ごろこの建造物が建てられたが、実際にはまだ「解明されていないことが多いと聞いた。その後BC350年ごろケルトがやってきた。聖パトリックがキリスト教を伝えたのが5世紀半ば、アングロ、ノルマンがやってくるのは12世紀になってである。<br /><br />{註:ニューグレンジの大型石室墓 ニューグレンジのおおがたせきしつぼ Newgrange Tumulus <br /><br />アイルランド東部にある新石器時代の遺跡。ダブリンの北西約45km、ミース県ニューグレンジにある。前3000年ごろにつくられたと推定され、墳丘の中に大きな石室墓がある。墳丘は白い石壁で環状にかこまれ、ハート形をしている。(エンカルタ百科辞典から抜粋)}<br /><br />気を使ってドライバーが声をかけてくれる。<br />昼食は途中の小さな町のレストランでそれぞれ好きな物を食べた。一日がかりのたのしいツアーだった。

妖精の国エリン 8

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1999/04/08 - 1999/04/23

1063位(同エリア1476件中)

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buchijoyce

buchijoyceさん

ボイン渓谷のバス・ツアーに参加した。

総勢10人ぐらい、日本人は私達だけ。ドライバーは女性で乗客に歌詞を印刷した物をくれたが、残念ながら知っている歌はなかった。でもあわせて声は出していた。バス任せなのでどこをどう通ったかは覚えていない。のんびりとした田舎を走っているように思われた。木々はまだ芽吹き程度だが、ボイン側の流れに沿って、岸辺には緑の草が生い茂り、のどかだった。
でもあちこちに廃墟となった城跡がいくつも残っていた。ドライバー兼ガイドさんの説明だとクロムウェルに破壊された城の廃墟だと言うことだった。

クロムウェルがねぇ、アイルランドは聖パトリックがキリスト教を布教して以来、カトリックのさかんな国だ。17世紀半ば、英国国教会の宗教改革を成し遂げたクロムウェルは、カトリック征伐のため、アイルランドに攻め入っている。ボイン川沿いは激戦地だった。ピューリタン革命(1640〜60)はアイルランドを征服して完成した。ドロイダではクロムウェルは大虐殺を行って汚点を残した。革命後アイルランドのカトリック教徒の所有する土地はアイルランドの14%にすぎなくなった。これが現在にまでしこりを残す原点になったと言われている。

さてタラへ行った。まず下にある教会でタラに関する映画を見た。それからタラの丘まで上ってタラの石にお目にかかった。タラ丘は緑に覆われ、ところどころでヒツジが遊び、のどかである。ここで深呼吸すると私までもおおらかになる。

映画「風とともに去りぬ」でスカーレット・オハラが「私にはタラがある」と叫ぶ。もちろんそのタラは彼女の土地だが、このタラとも関係している。というのは全てのアイリッシュの心のふるさとがタラなのだそうだ。マーガレット・ミッチェルの祖先にはアイリッシュの血が入っているそうだから。

{註:タラ Tara 
アイルランドのミーズ県にある祭祀(さいし)遺跡。標高155mの丘でアイルランドにキリスト教がひろまる6世紀以前の宗教祭祀の中心地。「諸王の砦」「玉座」などと名づけられた土塁と塚がのこっている。前5世紀初頭ごろからアイルランドにきたケルト人は、先住民をしたがえ2世紀には小王国をいくつもつくり、やがてそれらの国王を大王が支配するようになった。大王を前にアイルランドの王たちがここにあつまり、全氏族の集会や、詩の朗読をきいたり、スポーツを楽しむ民族の祭典もおこなわれたという。いくつかの塚は王たちがあつまった場所で、「運命の石」とよばれる石柱は王たちが王位についた場所と信じられている。発掘調査によって数多くの青銅器時代の遺物がみつかった。(エンカルタ百科辞典より)}

ニューグレンジに行った。遠くから見ると白い滑らかな構造物に見える、が近寄ってみると石をきれいに積み重ねたドーム型。中には特有の模様がある。アイルランドにはBC4000年ごろから人が住んでいたようだ。BC3000年ごろこの建造物が建てられたが、実際にはまだ「解明されていないことが多いと聞いた。その後BC350年ごろケルトがやってきた。聖パトリックがキリスト教を伝えたのが5世紀半ば、アングロ、ノルマンがやってくるのは12世紀になってである。

{註:ニューグレンジの大型石室墓 ニューグレンジのおおがたせきしつぼ Newgrange Tumulus 

アイルランド東部にある新石器時代の遺跡。ダブリンの北西約45km、ミース県ニューグレンジにある。前3000年ごろにつくられたと推定され、墳丘の中に大きな石室墓がある。墳丘は白い石壁で環状にかこまれ、ハート形をしている。(エンカルタ百科辞典から抜粋)}

気を使ってドライバーが声をかけてくれる。
昼食は途中の小さな町のレストランでそれぞれ好きな物を食べた。一日がかりのたのしいツアーだった。

同行者
カップル・夫婦
交通手段
観光バス
  • ボイン川と城の廃墟

    ボイン川と城の廃墟

  • ニューグレンジ

    ニューグレンジ

  • 近くによると

    近くによると

  • 独特な文様のついた石

    独特な文様のついた石

  • ニューグレンジの内部

    ニューグレンジの内部

  • 同じく内部

    同じく内部

  • タラの丘の入口の教会

    タラの丘の入口の教会

  • タラ

    タラ

  • タラの丘で群れ遊ぶ羊達

    タラの丘で群れ遊ぶ羊達

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