2006/07/15 - 2006/07/23
135位(同エリア334件中)
ポゾさん
夏休み。毎年ながら仕事の関係で早めの夏休みを取っていたんだけど、ついに、憧れのマチュピチュ・ナスカの地上絵・ティティカカ湖のペルーです。
マチュピチュ、ほんと行きたかったんですよ。
先日の「Newsweek」の「世界遺産が危ない」という特集のひとつに「今訪れておくべき7つの名跡」ってのがあって、その中にマチュピチュがあったのです。
なんでも、
*石の土台は観光客に踏まれ磨耗してきている
*近隣地開発で地すべり問題が悪化し遺跡は頂上から崩れ落ちかねない
らしいのです。
この前もイスラエルでタクシーの運ちゃんが死海の水もあと20年で干上がるっていってたし、ついこの前のインドネシア・プランバナン遺跡も地震でああなっちゃったし、案外、僕らがいつまでも在ると思っているものって、近い将来ヤバイのかも、ですよ。
まぁそんな記事があろうとなかろうととても行きたかった遺跡のある魅力的な国・ペルー。
●プロローグ●
一般的にはアメリカ系航空会社で乗り継いでいく。
でも、高い。ってことで、当初の僕の予定ではロサンゼルスまでチケットを買って、JALのマイルでLAN航空でロサンゼルス⇒リマ⇒クスコ・プーノ⇒リマ⇒ロサンゼルスを飛ぶ。LAN航空だとLAからダイレクトでリマに飛べる上、国内線まで網羅しちゃう、なんとお得な40000マイル。これしかない、はずだった。
しかし・・・・取れませんでした。
2週間前だからね。そりゃしゃーない。。。
ってことで、僕はワンワールドのアメリカン航空をチョイス。安かったから。AAだけ2回乗換えだからかな。そして国内線はランペルー航空(LP)。
●旅程●
7/15 成田1605⇒1015ロサンゼルス1340⇒2150マイアミ2420⇒
7/16 ⇒0430リマ0610⇒0725クスコ
7/17 クスコ0600⇒電車(ヴィスタドーム1)0930⇒マチュピチュ⇒1700電車(ヴィスタドーム2)⇒2140クスコ
7/18 クスコ0700⇒インカ・エクスプレス社のバス⇒1730プーノ
7/19 プーノ0900⇒ウロス島ツアー⇒1200プーノ フリアカ1745⇒1930リマ
7/20 リマ市内
7/21 リマ0900⇒ナスカの地上絵ツアー⇒1730リマ2328⇒
7/22 0600マイアミ0750⇒0945ダラス1205⇒
7/23 1520成田
9日間でリマ・マチュピチュ・ティティカカ湖・ナスカの地上絵を網羅しようと思ったらこんな感じですね。ツアーでもほぼ同じ日程になるでしょう。
●レート●
1ソル=約¥33
●マイル●
AA、LPはCXの「アジアマイル」でためられます(100%)。
AA、LPはCXと同じくoneworldです。
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 観光バス
- 航空会社
- アメリカン航空
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-
7/21
いよいよ、ペルーの旅も最終日。
この日はナスカの地上絵。
9時過ぎ、まずはイカへ向けて出発。
って、いきなりセスナかい!! -
8人乗りセスナに6人乗る。
初めてだよ、横向きに乗ったのは。
この日は3便イカへ向かったんだけど、10人乗りが2機、そしてこのちっこいの。
イカまでは40分ほど。
日によってはみんなまとめて40人乗り位の飛行機でいっぺんにイカに向かうこともあるらしいのですが、なぜかこの日は3つに分かれて。 -
イカの空港について、いきなりナスカへ向かう組とイカ市内の観光組に分かれる。
僕はまずは観光。
っていっても観光組はさっきセスナに乗ってた6人だけ。
ここは砂漠のオアシス。 -
-
よーーーーくみると、砂漠を登る人の影。
ここでは、砂漠スキーやバギーでの砂漠ドライブが楽しめます。
ぜひ拡大してみてくださいね。 -
博物館は後で行くとして、まずは先にご飯。プールサイドでバイキング。おいしかったんだけど、その後のフライトのことを考えていると「そこそこ」に押さえました。
結局博物館は飛んだ後行きましたが、なんだかウソっぽくて微妙でした。。。
今考えたら外観の写真すら撮ってなかったわ。。。 -
「ぽぞ」さんと、ばー。
-
さぁいよいよ飛び立ちます。
イカからナスカを周って帰ってきます。
約1時間20分の観光フライト。ナスカの上には30分ほどいます。 -
-
砂漠の上を飛んでいきます。
-
お、来た来た。
まずは宇宙飛行士。
山肌なので分かりやすい。 -
犬。
-
コンドル。
-
ハチドリ。
これでも100m近くあるんだからすごいですよね。 -
パリワナ。
-
木。
上にちょこっと見えるのが、パンアメリカン・ハイワイ。
遺跡の真ん中を突っ切ってます。
うーん、それくらいこの遺跡の価値は、昔は低かったんですね。 -
サル。
-
クモ。
-
オウム。
まぁこのように地上絵は写真では大変見えにくいですが、紙焼きの際にちゃんといたカメラやさんに持っていけば色を調整して見えやすい写真にしてくれます。
ファインダーとか液晶を覗いてたら酔いやすくなりますので、弱い方はしっかり肉眼で目に焼き付けることを優先、ですかね。 -
いやーしっかりしてますなぁ。。。
-
イカ空港で飼っているコンドル。
ちょっとお疲れ気味。
天高く舞うイメージとは・・・。
まぁ動物園のライオンみたいなもんかねぇ。 -
エアロコンドル社からもらえる、乗車・見学証明書。
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西日を受けて眼下の雲海がまぶしい。
-
いざ、リマへ。
この後いったん空港からセントロまでご飯を食べに行って深夜空港へ戻る。
そのリマの空港での話。大変な目にあいました。
2006年7月12日からイスラエルは隣国レバノンを攻撃しているのです。僕が今年のGWに行ったときにはレバノンから来る旅人も結構いたのに…。わずか数ヵ月後、今やベイルートの空港もそこからシリアに延びる国道もみんな封鎖状態。ひどい話です。
そして今回はアメリカン航空(AA)っていう9・11のWTCに突っ込んだ第一号航空会社なので、やはり乗る前には厳しいセキュリティーチェックがあるわけですね。
まぁ安心感って言う言い方もありますが、
容疑をかけられたのが自分だと思うとかなり気分はどよ〜んとしてきます。
まずAAのチェックインカウンターの前に机を設置して一人ずつ口頭尋問。
普通の質問を受けパスポートをパラパラめくる。そこでAA職員の目がキラリと光った。まるで狙っていた獲物を見つけたチーターのように。邪悪で黒光りしている。
シリアのビザとスタンプを見つけたのだ。
そう、中東情勢が混沌としている今、特に厳しいわけです。
つまりイスラエル(=アメリカ)がレバノンを攻撃している今、レバノンと同盟関係にあるシリア入国スタンプがある僕はアメリカから見ると敵国と接触した人間ってことですね。
Q:シリアに友達や家族がいるのか?
A:いない。
Q:なんでシリアに行った?
A:観光だ。
Q:何日間だ?
A:3日間だ。
Q:3日間だけか?どこにいった?
A:ダマスカスとパルミラ遺跡だ。世界遺産だ。
Q:知らない。シリアで誰かに会ったか?
A:宿の人とかガイドだけだ。
Q:そのあとどこへ行った?
A:ヨルダンとイスラエルだ。
Q:イスラエル?スタンプはどこだ?
前の旅行記(http://4travel.jp/traveler/pozo/album/10066685/)にも書きましたが僕はイスラエルのスタンプは「押さないでくれ」って言っていたので押されてないのです。
イスラエルの入国スタンプがパスポートに押されてしまうと、そのパスポートを持つ間、イスラエルと仲が良くない一部のアラブ諸国(シリア、レバノン、イエメン、スーダン、リビア)に入国できなくなってしまうのです(新しいパスポートを発行してもらえば可)。イランなんかも厳しくなるらしい。
つまるところ、アメリカのお友達であるイスラエルのスタンプを拒否しケンカ相手のスタンプを優先した、ってワケですね。
Q:なんでイスラエルのスタンプを押してない?
A:他にも旅行する可能性があるからだ。
でも俺はイスラエルにも入国し観光した。
イスラエルは素晴らしい国だった。
Q:イスラエルには何日いた?
A:3日だ。全部で10日しかない旅だったんだ。
ああ、イスラエル入国のときも同じ質問されたなー。まさかリマでそんなことが起ころうとは3ヶ月前は思いもしなかっよ。。。職業やら住所やらさんざん聞かれたあと、ちょっと待ってろ!と言い残し、パスポートを持って行ってしまいました。たぶんコピーとられて入国記録とか調べられてんだろな。
やれやれ。。。
ようやくチェックインできたあと、ゲートの飛行機に乗る直前にもすべての荷物をすべて一つ一つ調べられ、金属探知機で頭から足まですべて探られました。
最後はもうーなるようになれって感じで、ご自由にって対応してました。乗ったのは最後の最後。
これじゃまるで俺が遅れて乗った客っぽいじゃん!!
ほんと、容疑をかけられるってのはいやなもんです。
これだけ探られて最後まで「ご協力ありがとう。大変失礼しました。」の一言はなかったですが。
さすが権利を主張するあの国の会社だな。。
AAの高圧的な態度にはうんざりです。
安全のためとはいえ、疑われるのってホント気分悪いですわ。
ようやく飛行機に乗って日本へ。
●エピローグ●
ペルーの人はみな優しく穏やかだ。
あまり大きな声で怒鳴ったり文句を言う光景は見なかったし、困っていると一生懸命理解しようとしてくれる。
欧米式の我の強さや中国系のゴリ押し感はあまりなく、素朴で勤勉な日本人といった感じ。タクシーの運転手も一応観光客レートは言ってみるもののすぐ適正レートに訂正するし、お土産屋もすぐお願い攻撃をするまでもなく値段が落ちる。大陸系アジアの商売人のもつずる賢さはここにはない。そういえば背格好も日本人と似ている。我々と相通じるものがあるのかもしれない。
それゆえあれだけの遺跡を、知恵をもって寸分の違いもなくコツコツと作り上げられたのだろう。字を持たない民族が、いったいどうしてマチュピチュをはじめとした緻密で精巧な石の文化を作り上げることができたのか不思議でたまらない。
しかし一方で、その穏やかな性格が仇となり、また手紙などで伝える間もなく、あっさりとスペインの征服を受けてしまったのかもしれない。
クスコの町で古い建物、石畳の道を見ながら「ぼーっとする」時間がとても好きだった。古都の持つ独特の空気がゆるやかに伝わってきたのを感じた。いい街だ。
初の南米は、空気の薄さを感じつつも、街や人々に本当に温かみを感じ、そして数百年間誰にも気づかれなかったという山の上の突如現れる壮大な遺跡に当時の人々を重ねあわせ、それをきつい山登りの末に見下ろすという絶景を体で感じ、ミステリアスな砂漠の絵に心を揺らした旅だった。
この旅で出会った多くの皆さん、どうもありがとうございました。
また世界のどこかでお会いしましょう!
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