1996/03/06 - 1997/03/09
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KAKU-SANさん
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ローマから、海外旅行初めての、しかも警戒心ゼロの女の子Yちゃんを連れて、イスタンブール空港に着いた。
まずYちゃんの帰国便の最終確認の為にアエロフロートのカウンターに向かわないといけないのだが、見つからないので空港の総合案内で聞くと、このビル内ではなくてCターミナルだという。この案内嬢は頼りなかったので念を押したが、紙に\\\"C\\\"と書いて、タクシーで行けという。彼女を信じて、タクシーに乗りCターミナルへ。ところが、このタクシーにはメーターが無い。しまったと思ったがもう遅い。「でも、隣のターミナルだし・・・」くらいに思っていると、この車はどんどん違う方向へ走っていってしまう。いくらか?と聞いても50ドルという始末。さすがに、私も口調を変えて「イスタンブールは2度目で、トルコ人の友達、ウムトに会いに来たんだ。分かったか、Cターミナルだ!」と言うと、急に態度を変え、言い訳をしながら引き返すが、すぐ違う方向へ行く。「NO!Cターミナル!!」この手の輩には強気で対抗しないといけない。ようやくCターミナルへ到着して、いくら払ったものかと迷ったが、手許に細かい札が無く、100万リラ(約1000円)を払った。釣りは来ない。
トルコの通貨はとにかく桁が大きい。インフレの為、対ドルで2年前の3分に1になっていて、1円がちょうど1000リラになる。ちなみに最高額の紙幣は500万リラだ。(現在は更にインフレが・・・恐るべし)
このターミナルの総合案内に行くと、このビル内は国内線のターミナルだという。先ほどの案内嬢にだまされた訳だ。仕方がないので、この案内所で電話番号を教えてもらいアエロフロートに連絡するが、結局、翌日の昼の便で帰る事になった。
今度は私のローマへの便のリコンファームをする為に再び元のターミナルにタクシーで戻る事となるが、ターミナルを出た所にはメーターをつけたタクシーは止っていなかったので、再び、うさん臭いタクシーに乗らねば行けなかった。今度のタクシーは1?あまり行くのに10ドルという。(東京より高いタクシーが存在するわけないだろ)案内で3?くらいだと聞いていたけれど、財布の中に50万リラ(500円)より細かいのがなく、これを渡すと運ちゃんは満足げだったが、やはり、釣りを出そうとはしなかった。
空港から以前に泊ったホテル(Olcay Hotel)に電話したが、電話が通じないのでホテルインフォメーションに行くと、ここは私設だった。電話番号は調べてくれないで、特定のホテルだけを勧められた。しかも、最初はバス付きのシングル(3ツ星)を50ドルと言っていたのが、断ると40ドルまで下がると言う具合で信頼性が無い。Olcay Hotelは4ツ星で40ドルだから、あまり良い話ではなかったけれど、空港の案内は役に立たないから、電話番号を調べる事は難しいし、空港への交通付きというので話に応じた。
これ以前のYちゃんは、私が付いて来なければいけない理由を理解していなくて、英語も話せないくせに、世界中どこでも何とかなると思っていた。私にしても、これから行く場所だから、あまり恐い話を彼女にはしなかったが、トルコで薬入りの紅茶を飲まされた日本人の女の子が覚醒剤を打たれ、多くの男の相手をさせられ、発見された時には妊娠していたなんて、ひどい話を聞いているし、しかもYちゃんは危険管理意識をほとんど持っていない。お互いにもはや友達とも思っていないから、自腹を切って付いてくるのは馬鹿らしいと思いつつも、これでは一人でトルコへ行かせる訳にいかなかった。
タクシーの一件で、少しは危険を意識しただろうと思って、彼女にホテルへのバスの中で「『一人では行けない』と言った意味が分かった?」と聞くと、「こんなの、着いて来なかったら人間と違うわ」という答えが返ってきた。「してもらって当然なのか」と怒りが込み上げて、本当に置き去りにしてやろうかとも思ったが、悔しい事にそれができず、女王様には感謝される事すらもない虚しい無料奉仕を自腹を切ってやっていた。
空港から送迎バスでホテル(Hotel Sunai)に着き、手続きして部屋に入ると空港で見た写真とは似ても似つかぬ汚い部屋でバスタブも無い。フロントに戻って、話が違うではないかと交渉が始まり、空港の業者にも電話で話して、「追加料金を払うか、ツインにすれば替えてやる」という相手側に、「それでは、最初の話と違うので、他に行くから金を返せ」という具合に3者の交渉が10分以上続いて、結局、このホテルでは一番良い部屋(それでも汚い)に替えてもらった。この交渉を横で見ていた女王様はさすがに怖さが身に染みた様で、おびえて「部屋を出るのが恐い」と言っていた。
しかし、夕食を食べない訳にも行かないので、「私がいるから大丈夫だ」と、レストランを探しに行った。このトルコ独特のほこりの様な砂の積もった道端で物を売る人たち、独特の雑踏と夜の町の暗さ、私にはワクワクするこの風景も、彼女にはすごく恐かったに違いない。なるべく近くでレストランを探す事にした。アクサライの駅近くの交差点にTEMENNIというレストランがあった。純トルコ風店内に客の9割方がトルコ人だが、ちゃんと英語のメニューも置いてある。シシケバブとナスというのが美味しかった。ナスは皮が焦げるので、内側の部分だけをナイフで切り抜いて、脂の多いシシケバブと一緒に食べる。私はこれを食べるために再度この店を訪れた。
翌朝も例によって彼女の支度が予定より1時間程遅かったが、朝食抜きで8時にホテルを出て旧市街の見所だけでも観光する事にした。近くの駅からトラムに乗ると、通勤ラッシュにぶつかり超満員。ふと見ると、隣の男がYちゃんのリックから中身を盗もうとしているではないか。私がその手をパシリと叩いたのにその男は平然と乗っているし、周りの男たちも一瞬振り向いたが、日常茶飯事なのか、あまり気に留めた様子も無い。彼女は全然気づかないで、「まだかなー」と外の景色を眺めていた。
ブルーモスク、アヤソフィアと行った後、Yちゃんは警官と一緒に写真を撮ってくれというので、私が警官に頼んで撮ったら、その警官が彼女の頬にキスをした。ここまでは許すとしても、その時、彼女も彼にキスしようとしたから気分が良くない。警官は調子に乗ってり住所を渡して写真を送ってくれと言うし、彼女もそれを聞いて喜んでいる。なんて女だ、私には絶対そんな事はしないのに。一緒に写真を撮ったくらいでキスするなら、世話になった私には何をするのだ!!
私もこの件にこだわってしまうのだが、この後2人で地下宮殿に入って『望みの池』で2年前に来た時には何も望みが思いつかなかった事を思い出して、この2年間に経験したいろんな事を思い返していた。もちろん、今は望みがある。2年前の私とは違うのだ。彼女にコインを渡して、願い事を言ってごらんというと「欲しいものは何でも自分で手に入れられるから、必要ない。」という。確かに正論でもあるが可愛げのない答えだ。私はふざけて、心にもなく「でも、自分だけではできない事もあるよ。Yちゃんとキスできるように」と言って、コインを投げ入れた。すると、彼女も負けずに「格さんとキスしないように」とコインを投げた。端で見ていたら、仲が良いのか悪いのか分からない会話であるが、実はすごく険悪な状況だったのだ。
ホテルからタクシー(約750円)で空港に行き、チェックインの手続きもすべて私がやって、その間に彼女は土産を買っていた。それもこれも今日が最後だと思うと辛抱できたし、それ以上に最後くらい彼女がお礼を言ってくれるのだろうと期待していた。彼女の為にここに来たのに、一人であと2泊するのは馬鹿らしく感じたけれど、いまさら彼女に期待する事は自分のした事をばかばかしく感じないで済むように、私に感謝して欲しいだけだった。しかし、若くして美貌と成功と金を手に入れた彼女は(だったら、私におごらせるなよ)感謝する必要がないのか、結局、最後まで感謝している様子を見せる事もなく、「11日間も一緒にいたら、君の気疲れがあっただろう。気を付けて帰れよ。」と気を使う私の手を嫌そうに払ってゲートへと消えた。私も振り返りさえしない彼女の後ろ姿を見て妙に納得しその場を去った。
Yちゃんという、大きな荷物がなくなり身軽になった私は街を闊歩する事にした。港では揺れる小船の上でサバを焼いてパンに挟んであるのを買った。脇に塩と玉ねぎとレモン汁があって、自由に使える。1個がたった100円で、近くの売店で60円のペプシを買えば昼は済むが、焼きサバの味が懐かしく嬉しいので、大食いの私は更に一つ買った。
(サバサバしたので、サバを食ったというわけではない)
イスタンブールに行ったらバザールに行かないともったいない。ちゃんと値切って買うのも楽しみの内なので、頑張って値切ろう。少なくても2割は値切れる。運次第で、良心的な店でも4割も値切れてしまう。逆にそれ以上値切れたら、その店は信用できないかもしれない?しかも、初めから安い。ここで500円の紅茶を300円に値切って買ったが、空港では700円だった。(もっとも、空港でも私はチョコを値切って買ったが。)
まずは軽い革のコート(値札35,000円相当)を手許に300マルク(22,500円)しかないと値切って、交渉が決裂しかかった時に、最後の1枚なんだと20?のT/Cを出して、ちょうど3割引で買った。こんな調子で大好物のキャビアや鞄を破格の値段で買って来た。
食の方もどんどん挑戦した。スルタンアフメットからトラムの線路に沿って、隣の駅のあたりまで行くと、右手に前回も入った民芸喫茶に入った。じゅうたん席もあるので、靴を脱げて嬉しい。お薦めはGozleme Kiyamali(ギョツレメ・キャマリ)でクレープ並みの薄さのピザ生地に具を挟んで焼いたもので、Kiymaliはミンチ肉。1枚120円で、昼食には2〜3枚で一人前か、シシカバブーは250円だが、日本の焼き鳥サイズが2本とパンでは物足りない。紅茶は100円。これでもトルコでは外国人向けの贅沢な店なのだ。
トルコの歌謡曲のテープは300〜400円、CDでも1200円と安いし、意味が分からないので、勉強する時に聞くには気が散らなくてもってこいだ。
結局、一人が一番気が楽だという事を再確認して、3泊4日のイスタンブールの旅を終え、いつもの様に1人で次なる目的地のイタリアへと向かった。
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