パペーテ旅行記(ブログ) 一覧に戻る
フロントできくと、タクシーは「very expemsive」だという。そこでバスでの行き方を教えてもらう。マルシェの反対側のワンブロック先に、バスターミナルがある。行き先が発音できないので、ドライヴァーに本をみせてココへ行くかとたずねると、このバスは行かないが後ろのバスはいくと教えてくれた。なるほど、後ろのバスの行き先は同じ文字だ。ワンマンバス。片道一人200CPF。<br /><br />海岸沿いをバスは走っていく。定期バスっていいよね、町がよく見える。おや、空港だ。港から空港までもかなりある。目的地は空港から11kmだからまだまだ。のんびりと海を眺めている。標識に行き先の名前が見え出した。どこで下りればいいんだろう。通路をはさんで隣の男性に、ガイドブックを見せ、ここはどこで下りるのかと聞く。まだだ、というので安心してたら、次で、ここだ、という。あわてて下りる。<br /><br />下りた目の前がレストランの入り口。中に入るとレストランの入り口で水族館のチケットを売っている。チケットを買って、海の上に出来た長い木道を歩いていく。と、大きく口を開けたサメがお出迎えだ。そのサメの口を下りていくと水族館になっている。チケット切りも係員もだれもいない。お客さんは勝手に入って、勝手に出て行く。水族館と言っても、潜水艦のなかみたいなもんだ。むしろガラス越しに魚に見られている。大きな3つのパートと小さなパートがいくつかある。魚はイケスに入っているような感じだ。小魚が網を通って、自由に出入りしている。大きなマグロが回遊しているところ、サメがいるところ、など。<br /><br />小さなセクションには「Look forなになに」と書いて、隠れている魚を見つけさせる。こんなことがけっこうおもしろい。マグロは悠然と泳いでいる。同じくらい大きいハタの仲間もいる。サメはヒレの先が黒いツマグロザメ。おとなしいサメだ。この近辺にいるサメだ。もう一匹、違うサメが泳いでいるのだが、確認できない。ナポレオン・フィッシュもいる。魚を見ているのはたのしくていいんだが、なんせ潜水艦のなかにいるようで、暑くてかなわない。そろそろ出よう!<br /><br />外に出ると、海風が心地よい。なにか飲んでいこう!もう飲みおさめだから、とフレッシュ・ジュースを飲んでいる。バスの時間は何時だろう。暑いけど、バス・ストップに行っていよう。<br /><br />町の様子もいくらかわかったので、適当なところで下り、ぶらぶらとホテルに戻る。夕食はまたホテルの中華へ行った。この間のオバサンたちはいないで、薄ものの長いショールをはおった、カルメンみたいな感じの女性が注文を聞きに来た。この間食べた焼きそばと麻婆豆腐とお茶 を頼んだ。そのいでたちで料理を持ってきた。テーブルにショールがさわる。なんか興ざめ。この麻婆豆腐の味?とよくみると麻婆豆腐にザー菜が入っている。二人で一皿にしたにもかかわらず、やっぱり量は多い。また残してしまった。<br /><br />あとは出発を待つばかりだ。そうだ、テレビでも見よう。「なんか暗いのをやっている」というので画面をみると、見覚えのある映像。あれれ、これはケネディ一家だ。大統領当時の映像だ。ちかくに黒人民権運動家のキング牧師の顔も見える。63年ダラスでJ・F・ケネディ暗殺。そしてキング牧師も68年には暗殺されてしまった。キング牧師の「I HAVE A DREAM.」、暗記したなァ。<br /><br />テレビはさらにロバート・ケネディの活動を追っている。そして彼も銃弾に。列車でふるさとへ帰る彼の棺を見送る沿線の人、人、人の姿でテレビは終った。なぜ、この時期、フランスのテレビで?<br /><br />さて、迎えの時間だ。空港はおなじみになった。荷物のチェックの近辺をきょろきょろしてると、娘が、ママは気が早い、税関は中に入ってからだと、いう。じゃぁチェックインしてしまおう。コートとスウェーターは布袋に入れたが、この暑さではさすがシャツを着る気にはならない。荷物を預け、さっさと入り口から入る。中に入った娘が、税関がないとさわぐ。ほんとだ。ない。ポストもない。え〜、やっぱりチェックインのところだったんじゃァ〜。<br />「悪いけど、ママの名前だから行ってきて!」パスポートと実物と書類を持って、チェックの入り口に行き、スタンプを押してもらい損なったから出してくれというと、オバサンの係りがつっけんどんにダメだという。でも、スタンプを押してもらってくるだけだから、出して、と粘る。チェックにいた男性がOKだといったので、近くにいた係の腕をとって、どこだか案内してと頼む。オバサンの迫力に負けて、オジサンよりは若いけど、若いというほどでもない男性が親切にも税関まで行ってくれた。書類を出すと、簡単にスタンプを押してくれた。ポストもすぐわかった。書類を投函、一件落着。<br /><br />中に入って一緒に行ってくれた男性に礼を言うと、許可してくれた人が手をあげている。もちろん礼をいう。荷物のところに戻って、財布をごそごそやって、少ないけどビールでも買って。落ち着いてから、duty freeへ行った。すると、あんなにさがしていた「eua de vie」パイナップル・リキュールがあるではないか。1本5,900CPF。ここはドルでも円でもカードでも買える。あった、あった、と喜んで手に取ると、半端じゃない重さ。ビンの重さなんだろう。とたんにがっくり。娘にどうするかと聞くと、彼女もこの重いビンを持って帰るのはいやだという。<br /><br />そこで、papasanに迎えに来てくれれば、リキュールを買ってかえるけど、と電話をした。「いいねぇ、でもね、天気は悪くなりそうなんだ。そっちへ9時までに着くには早く出ないといけないから、やっぱり電車でおいでよ」と。「わかった。じゃぁ、リキュールはあきらめるよ。」<br /><br />パペーテ1時30分発。ウィンドサイドは私だ。来るとき同様、空いていたので、娘は中央の席へ。ふと、窓をあけた。真っ黒な空に星が輝いている。と、目の前になんと南十字星がくっきりとみえるではないか。引き込まれるような天の川、エータカリーナ星雲も見える。すごい!旅の最後の最後になって、とうとう南十字星に会うことが出来た。マケマケさま、ティキさま(タヒチの神)、ありがとう!  (完) <br /><br />

モアイに会いに17

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2004/01/17 - 2004/01/27

118位(同エリア125件中)

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buchijoyce

buchijoyceさん

フロントできくと、タクシーは「very expemsive」だという。そこでバスでの行き方を教えてもらう。マルシェの反対側のワンブロック先に、バスターミナルがある。行き先が発音できないので、ドライヴァーに本をみせてココへ行くかとたずねると、このバスは行かないが後ろのバスはいくと教えてくれた。なるほど、後ろのバスの行き先は同じ文字だ。ワンマンバス。片道一人200CPF。

海岸沿いをバスは走っていく。定期バスっていいよね、町がよく見える。おや、空港だ。港から空港までもかなりある。目的地は空港から11kmだからまだまだ。のんびりと海を眺めている。標識に行き先の名前が見え出した。どこで下りればいいんだろう。通路をはさんで隣の男性に、ガイドブックを見せ、ここはどこで下りるのかと聞く。まだだ、というので安心してたら、次で、ここだ、という。あわてて下りる。

下りた目の前がレストランの入り口。中に入るとレストランの入り口で水族館のチケットを売っている。チケットを買って、海の上に出来た長い木道を歩いていく。と、大きく口を開けたサメがお出迎えだ。そのサメの口を下りていくと水族館になっている。チケット切りも係員もだれもいない。お客さんは勝手に入って、勝手に出て行く。水族館と言っても、潜水艦のなかみたいなもんだ。むしろガラス越しに魚に見られている。大きな3つのパートと小さなパートがいくつかある。魚はイケスに入っているような感じだ。小魚が網を通って、自由に出入りしている。大きなマグロが回遊しているところ、サメがいるところ、など。

小さなセクションには「Look forなになに」と書いて、隠れている魚を見つけさせる。こんなことがけっこうおもしろい。マグロは悠然と泳いでいる。同じくらい大きいハタの仲間もいる。サメはヒレの先が黒いツマグロザメ。おとなしいサメだ。この近辺にいるサメだ。もう一匹、違うサメが泳いでいるのだが、確認できない。ナポレオン・フィッシュもいる。魚を見ているのはたのしくていいんだが、なんせ潜水艦のなかにいるようで、暑くてかなわない。そろそろ出よう!

外に出ると、海風が心地よい。なにか飲んでいこう!もう飲みおさめだから、とフレッシュ・ジュースを飲んでいる。バスの時間は何時だろう。暑いけど、バス・ストップに行っていよう。

町の様子もいくらかわかったので、適当なところで下り、ぶらぶらとホテルに戻る。夕食はまたホテルの中華へ行った。この間のオバサンたちはいないで、薄ものの長いショールをはおった、カルメンみたいな感じの女性が注文を聞きに来た。この間食べた焼きそばと麻婆豆腐とお茶 を頼んだ。そのいでたちで料理を持ってきた。テーブルにショールがさわる。なんか興ざめ。この麻婆豆腐の味?とよくみると麻婆豆腐にザー菜が入っている。二人で一皿にしたにもかかわらず、やっぱり量は多い。また残してしまった。

あとは出発を待つばかりだ。そうだ、テレビでも見よう。「なんか暗いのをやっている」というので画面をみると、見覚えのある映像。あれれ、これはケネディ一家だ。大統領当時の映像だ。ちかくに黒人民権運動家のキング牧師の顔も見える。63年ダラスでJ・F・ケネディ暗殺。そしてキング牧師も68年には暗殺されてしまった。キング牧師の「I HAVE A DREAM.」、暗記したなァ。

テレビはさらにロバート・ケネディの活動を追っている。そして彼も銃弾に。列車でふるさとへ帰る彼の棺を見送る沿線の人、人、人の姿でテレビは終った。なぜ、この時期、フランスのテレビで?

さて、迎えの時間だ。空港はおなじみになった。荷物のチェックの近辺をきょろきょろしてると、娘が、ママは気が早い、税関は中に入ってからだと、いう。じゃぁチェックインしてしまおう。コートとスウェーターは布袋に入れたが、この暑さではさすがシャツを着る気にはならない。荷物を預け、さっさと入り口から入る。中に入った娘が、税関がないとさわぐ。ほんとだ。ない。ポストもない。え〜、やっぱりチェックインのところだったんじゃァ〜。
「悪いけど、ママの名前だから行ってきて!」パスポートと実物と書類を持って、チェックの入り口に行き、スタンプを押してもらい損なったから出してくれというと、オバサンの係りがつっけんどんにダメだという。でも、スタンプを押してもらってくるだけだから、出して、と粘る。チェックにいた男性がOKだといったので、近くにいた係の腕をとって、どこだか案内してと頼む。オバサンの迫力に負けて、オジサンよりは若いけど、若いというほどでもない男性が親切にも税関まで行ってくれた。書類を出すと、簡単にスタンプを押してくれた。ポストもすぐわかった。書類を投函、一件落着。

中に入って一緒に行ってくれた男性に礼を言うと、許可してくれた人が手をあげている。もちろん礼をいう。荷物のところに戻って、財布をごそごそやって、少ないけどビールでも買って。落ち着いてから、duty freeへ行った。すると、あんなにさがしていた「eua de vie」パイナップル・リキュールがあるではないか。1本5,900CPF。ここはドルでも円でもカードでも買える。あった、あった、と喜んで手に取ると、半端じゃない重さ。ビンの重さなんだろう。とたんにがっくり。娘にどうするかと聞くと、彼女もこの重いビンを持って帰るのはいやだという。

そこで、papasanに迎えに来てくれれば、リキュールを買ってかえるけど、と電話をした。「いいねぇ、でもね、天気は悪くなりそうなんだ。そっちへ9時までに着くには早く出ないといけないから、やっぱり電車でおいでよ」と。「わかった。じゃぁ、リキュールはあきらめるよ。」

パペーテ1時30分発。ウィンドサイドは私だ。来るとき同様、空いていたので、娘は中央の席へ。ふと、窓をあけた。真っ黒な空に星が輝いている。と、目の前になんと南十字星がくっきりとみえるではないか。引き込まれるような天の川、エータカリーナ星雲も見える。すごい!旅の最後の最後になって、とうとう南十字星に会うことが出来た。マケマケさま、ティキさま(タヒチの神)、ありがとう!  (完)

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