エーゲ海クルーズ写真集【51】世界中心だった「地中海の花嫁」アレキサンドリア

2006/03/07 - 2006/03/07

３月７日（火）

コーヒーを飲む間、馬車はホテルの前に待っていてくれた。
私が乗った馬車は、よほど客が待ち遠しかったかのように、勢い良く走り出す。

馬車は、自動車の波の中を、全く臆することなく、上手にすり抜ける。
自動車といった無機質と、有機質の馬車の融合は、ひょっとしたらここの文化の特徴なのかもしれない。

御者は、船に帰る前にあちこち案内して、稼ぎを上げたいらしい。

あれこれ観光名所を挙げながら、一つでも多くと狙っている。
私は、ダウンタウンの賑やかな場所と、マーケットを見たいと希望した。

この町は、ギリシア語ではアレクサンドレウス、現地で使われているアラビア語では、アル・イスカンダリーヤと呼ばれている。

エジプトではカイロに次ぐ第二の都市だが、アラブ圏とは一歩異なった「地中海の花嫁」と呼ばれる雰囲気は、解放的な国際観光都市を演出している。

この都市の建設は、2300年前にさかのぼる。
マケドニアのアレキサンドリア大王が、オリエント・インド遠征に先立ってこの地に立ち寄り、町を造った。

大王の死後、彼の広大な征服地は部下たちにより分割されたが、その一人のプトレマイオスが王朝をつくり、その都として栄える。
かのクレオパトラも、この王朝の王として、アレキサンドリアに住んでいた。

当時は、学問、文化、経済の世界中心として繁栄し、その余光は今も色濃く残る。

エリア アレキサンドリア(エジプト)

コーヒーを飲んだ
ホテル

ホテルの前

馬車から見る風景

道に溢れた本？の山

馬車は揺れて
写真はぶれる

トマトが山盛り

手作りの車が美しい

馬車は揺れる

花屋さんらしい
花がいっぱいだ

キリスト教の教会もある

広場の屋台店

市電が走ってきた

大八車のようだ
どこに行っても
商品が溢れている

馬車に装飾が目立っている
車上の青い菜っ葉は馬のえさ

裏町の八百屋さん

御者は
「これが有名なファロです」
と案内する

ここにも市電が通っているのだろうか
架線が見える

土産物屋のウィンドウ
御者はこの店を「マーケット」と呼んだ

「マーケット」店内に
名も知らぬ楽器

？

ナンやら骨董品めいたものがたくさんある

結局何も買わなかった

休んでいる間に
私の馬はガソリンを補給する

御者