トルクメニスタンの旅・・・アシハバード、ニサ、アナウ

2006/04/28 - 2006/04/28

　昨夜遅くトルクメンバシ空港に着き、深夜にアシハバードのニサホテルに投宿したので、今日はいつもより遅い９時半にホテルを出発して現大統領の出身地にあるキプチャク・モスクへ向かった。

　このモスクにはニヤゾフ大統領の両親と兄弟の墓がある。ニヤゾフ大統領は幼児に両親と兄弟を失い孤児になったが、類稀なる能力を認める人の援助で大学まで優秀な成績で卒業した苦学力行の人であった。肉親に対する情愛が厚く立派な廟を建てて故人の菩提を弔ったのだという。内装は豪華絢爛の一語に尽き、権力者好みの造りであった。砂漠では貴重品の水を噴水として巧みに取り入れた設計はまさに権力者の力の誇示そのものだと思いながら見た。

　ニサの遺跡は紀元前３世紀〜紀元後３世紀にかけて営まれたパルティアの初期の首都で城壁に囲われていた。
　
　国立博物館の一階展示室には大統領礼賛の展示物に溢れていた。受賞した勲章とか外国元首からの贈り物とか彼の著書などである。

　二階の展示室にはニサ遺跡から発掘された有名な「ニサのヴーナス」、「象牙のリュトン」、メルブの仏像と彩色の壺、民族衣装等が展示されている。

　ニサの遺跡を後にして再びアシハバードに戻り、中立広場で地震慰霊碑、黄金の大統領像、金のドームの大統領執務室、各種官庁の庁舎をバスの車窓より見学した。何故か大統領執務室の建物は撮影禁止である。

　続いて郊外のトルクメンの名馬の飼われている厩舎を訪問した。汗血馬と呼ばれジンギスカンも欲しがったという名馬達である。アハルテケと現地語で呼ばれる名馬が約２００頭保育されている。

　続いてアナウ遺跡を訪れ見学した。

エリア その他の都市(トルクメニスタン)

警備中の警官の撮影は許されないので遠くから密かに撮影してみた。

ニサ遺跡の遠望

ニサ遺跡の一例

ニサ遺跡の一例

ニサ遺跡の一例

ニサ遺跡補修用の日干し煉瓦

ニサ遺跡

ニサ遺跡

ニサ遺跡のある台地の下に広がる新ニサ市街展望

ニサからアシハバードへ戻る車窓から見た緑化した沙漠

アシハバードのビル。ホテルか？

宿泊したニサホテル

アシハバードに新築された高級マンション

建設中の建物

ここにも建設中の建物

ここでも建設中

右端の金色のドームのある建物が大統領執務室

遠くからでないと撮影できない。

汗血馬

汗血馬の調教

アナウ遺跡

アナウ遺跡の中でも最も古い集落跡（前7,000年)は人類最古の農耕集落であったと考えられているが、表示も整備されておらず、どこが人類最古の農耕集落なのか残念ながら確認できなかった。

アナウ遺跡

アナウ遺跡に安産と子宝に恵まれることを祈願して置かれたおまじない。

アナウ遺跡

観光バスの我々外国人を見付けて手を振る学童達

ホテル近くでも建設工事

アシハバードの民家で夕食。元高級官僚のアルバイト

自慢のピラフを振る舞うアヘル夫人

芸達者なアヘル氏の娘

アヘル氏宅での民族舞踊

アヘル氏宅での民族楽器を使っての演奏

ピラフを題材にした民族舞踊。ピラフはこのあたりの国では客をもてなす時に欠かせない料理である。

この旅行記へのコメント （2）

• sunnyさん 2007/07/12 12:13:07

  トルクメニスタン

  早島さん、はじめまして。
  
  9月にトルクメへウズベクから2泊3日で行くのですが、こちらで随分と情報収集をさせていただいており、旅程を参考にさせていただきながら、今、現地の代理店にツアーを組んでもらっているところです。
  （○き方の情報はゼロに等しいし、旅○人も写真がないのでイメージがわきませんでした。）
  
  近年まで一般の観光客が旅行できなかった国だけあり、私もとても楽しみにしているところです。
  ただ、昨年ニアゾフ大統領が死去しましたから、街の雰囲気はこの頃と変わっているかもしれませんね。
  
  写真撮影がかなり規制されているとの事、押収されないように気をつけようと思います。遺跡でも撮影費はどこも別途徴収という感じですね。
  
  お礼を申し上げようと思い、つい長々と失礼いたしました。
  これから行ってみたい国をたくさん旅されてますので、またちょくちょくお邪魔させていただきます。
  
  sunny321

  早島 潮さん からの返信 2007/07/14 07:25:30

  RE: トルクメニスタン

  ご訪問感謝。トルクメニスタンは端の方を一寸だけ覗いたという感じですが、訪問時には経済成長へ驀進中との印象でしたが、独裁大統領のニヤゾフが急逝してから事情が変わったかもしれませんね。政府官庁付近の撮影にはくれぐれも用心されますように。