エーゲ海クルーズ写真集【29】狭いメッシーナ海峡を通る

2006/03/05 - 2006/03/05

右に見えていたリパリ諸島の島影が次第に遠ざかると共に、右前方にシシリア島の姿が近づいてくる。
真っ白なエトナ火山（標高3,350メートル）が、堂々とした姿で、ケーキのクリームトッピングのように、島に乗っかっている。

この辺りはアフリカ・プレートと、ユーラシア・プレートとの境い目で、火山が多いらしい。
2002年の噴火では、エトナ火山の火山灰が、6,000メートル上空にまで達したと言う。

シシリアには、思い出が多い。
私は今までに、シシリア一周ドライブを二度行なった。
この島に残るギリシャ時代以来の残り香や、貧しくて何となく素朴な印象が好きだからだ。

最初の時は、毎日トマト・スパゲッティを食べて、味比べしたものだ。
二度目の時には、「フンギ（ボルチーニ茸）」と言ったのを、「ウニ」と聞き違えられ、生ウニをかけたスパゲッティを食べさせられた。
あるじ自慢の怪しげな日本語が、あだとなったのだった。

船はイタリア本土を左舷に見て、次第にイタリア半島の先にあるカラブリアに近づき、両岸が迫ってきた。
メッシーナ海峡だ。
メッシナは、「シ」にアクセントがあり、メッシーナと書いたほうが、イタリア語に近いらしい。

この海峡に橋を架けるか、トンネルをつくるかして、鉄道で結ぼうとする案が、以前からあったが、その後実現を見ていない。
どうなったのだろう。
海峡は深くて、水中トンネル案なるものも、提案されていて、興味を持ったものだ。

メッシーナの町が、間近に迫ってくる。
リゾート地らしい、明るいたたずまいである。

たくさんの船客が、デッキに集まって賑やかだ。

エリア メッシーナ(イタリア)

インドアプールの入口

シシリアが
次第に
遠ざかる

イオニア海に出て
一路アフリカを目指す

元気いっぱいの
メードさんと一緒に

毎日一回は訪れた
三階のバー

五階のダンスホール
仮装の準備のために
人が多い

カジノ

ズラリと並ぶ
スロットルマシン

五階のカジノの隣にある
サロン
夜はバイオリンの演奏が素晴らしい

レストランのテーブル

リゾットが美味しそうだ

中央は
テーブル担当の
ロナウド君

眺めのいい
サロン

デッキでの
日光浴

デッキより
前方マストを望む

天に続く
航跡