1972/10/24 - 1972/10/24
34位(同エリア66件中)
ソフィさん
ヴァンデーは、その昔巡礼の歩いた道でもある。
パリ、あるいはヴェズレーから出発した巡礼者が、この道を通ったと思われる。
パリから出発する巡礼路は、サンチャゴ・デ・コンポステーラまで、大阪から青森あるいは仙台から下関に到る距離に近い。
鹿児島から陸路を歩いて、伊勢詣でをしたと思えばいい。
片道2ヶ月、途中の立ち寄りを考えて、合計ほぼ半年に近い大旅行だった。
しかも、その間幾つもの国を通り抜けなければならない。
一生に一度の、大きな経験だったに違いない。
当時の巡礼の旅は、どんなものだったのだろう。
ここで、浅原三郎さんの文章「サンチャゴ巡礼」を、以下に引用させていただく。
一見してそれと分かる巡礼者スタイルが、ヨーロッパにもあった様です。
サンチャゴ巡礼者の三点セット、頭陀袋、巡礼杖、ひょうたんがそうです。
頭陀袋には、巡礼者のシンボルマークである、ガルシア沿岸で捕れる「帆立貝」が飾りつけられている。
巡礼杖は犬狼を追い払い、また歩行を助けるための必需品です。
ひょうたんは、ぶどう酒です。
このスタイルも必要に迫られて定着したもので、これがまた通行証の代わりもし、救護所や信者たちからの援助を受けるときにも役立った。
サンチャゴ巡礼とは、スペインの西北端の町サンチャゴ・デ・コンポステーラ(聖ヤコブの聖地)への巡礼のことです。
エルサレム、ローマと並んで、三大巡礼地の一つです。
聖ヤコブ伝説によると、キリスト昇天後十二使徒が諸国へと散ったとき、聖ヤコブはスペインへ行きます。
布教後エルサレムへ帰り、そこで殺害されます。
弟子たちが舟で遺体をスペインに運び、この地に埋葬されたと言われます。
(浅原さんの文を、次稿554に続けます)
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