2004年韓国国立公園と古寺巡り（２）水原華城

2004/11/10 - 2004/10/10

今日は世界遺産の華城を見た後、水原を発ち大田まで移動し宿に寄った後公州の武寧王陵と博物館の見物を予定。
華城の説明：
朝鮮22代の正祖大王の在位のときに無残な死に方をした父の礼をまつるためにここに霊廟を作り同時にソウルから遷都すべく建設をはじめる。残念ながら遷都の前に亡くなる。
1796年着工、1796年完成のかなり新しい建築で、近代戦すなわち大砲の攻撃を考慮した堅固な構造の､韓国城郭史上の傑作でユネスコ世界遺産に指定されている。
中央に王の居所の華城行宮（戦火の後の復旧がまだ）をつくり町全体を守る城塞がある配置で、城塞はほぼ復旧している。
http://www.ne.jp/asahi/walking-in-the/mountains-in-japan/SuwonHwaseong.htm
の説明が詳しくてかつ面白い。
華城見物では城塞を八達門から時計方向に全周の2/3ほど東北空心敦（本当はこの字に土偏が付く）まで歩く。その後タクシーで宿に寄って預けた荷物を取って水原駅に行き東京で入手したKRパスのバウチャーを正規のパスに交換する。
ところが駅員はKRパスはここでは発行できずソウルまで行ってくれという。すると逆方向に移動することになり時間も金も無駄になる。
おかしい！バウチャーの裏面にはどの駅でも発行できると書いてあると説明するが通じない。裏面には日本語の説明だけだ。せめて英語で併記してくれれば駅員もわかるのに。もはや私のハングル語では通じず英語で頑張る。ようやく上役が出てきて関係書類を捜した挙句やっと発行してもらえた。
ここで1時間ほどのロス。私のように水原直行でここでパスを受け取る人は居ないんですな。
午後の公州編は別編として纏めることにしました。

エリア 水原(韓国)

華城全体地図
華城見物では城塞を地図の下部にある八達門から時計方向に全周の2/3ほど東北空心敦（本当は土偏が付く）まで歩き後半は省略する。
ここまででこの城塞のいい所、すなわち高所を歩き展望がよく蒼龍門以外の主要な所をカバーしている。しかもそこには観光案内所があってタクシーを捉まえることができるだろう。

八達門全景。周囲はロータリーになっていて車の通過が激しい。この写真は早朝

八達門に近づいてみる。向こうに繋がっているのはこの町のメイン道路で建設王の名を取って正祖路。
華城の4大門の一つで南門になる。宝物402号に指定されソウルの崇礼門（南大門）より少し大きい。

八達門から八達山143mへの階段をのぼる。そこから連なる峰が城壁となっている。

階段を上り詰めたところにある西南暗門。城郭の秘密通路、通用門に相当する。

町に近く、樹木が多いこの付近で早朝に人が集りラジオ体操？をしている。またジョギングの人もいて日本と同じく平和だなーと感じる。

八達山の頂上にある西将台

西将台は城の周囲を見渡して軍の指揮をする所。
左に烽火を上げる台が見える

城壁に沿って山を下って行く途中で振り返ると山頂の西将台が見える。その手前のやぐらは西砲楼（砲台）

はるかな八達山の頂上に西将台。それだけ周囲の展望がいいことを示す

西北角楼（櫓）

華西門：華城の西の大門。

同じく華西門前の半円形の壁（甕城という）がありその南（この写真では手前）に通路が空いているのが他の門と異なる。

華西門付近では高度が下がって塀のような感じになる。

長安門：華城の北側の城門で華城の正門か。規模、構造が同じ八達門と共に華城の代表的建物。ここと八達門を結ぶ大通りが正祖路でそのほぼ中央に華寧殿や華城行宮などの宮殿がある。

長安門の屋根の棟に猿の像が並ぶ。おまじない？

城郭内を縦貫する水原川を跨いだ石橋。七つの虹睨水門を流れる水による虹からこの名が。

華虹門の外周側と背後に東北角楼（訪花随柳亭）：東北角楼の傍には竜淵という池を巡らし景観とともに戦略上重要な位置にある。
角楼は城郭の突出した用地に立てた高い楼閣で周囲の監視と兵士の休養のための施設で華城に4箇所にあった

東将台（兵士の訓練所）の塀内からみた。
左の東北空心敦（内部に螺旋状の階段があり各所に鉄砲穴が設けられ楼閣は兵士の宿舎と見晴台）と、
右の東北弩台（城壁よりはみ出して側面より大弓を射る所で楼閣がなく各所にある雉城と同じ）。
この写真の右側には広い駐車場と観光案内所がありここで城巡りをやめてタクシーで駅へ。